麗子・マリア・ジョディーの性生活!sexy policeの奮闘記 作:ゼロファイター
この小説はこち亀のエロ小説という要素の他に
筆者にとってはこち亀の世界に飛び込む夢小説の側面があるので、
長々と麗子の仕事姿を書いてしまいました。
エロを求めている方は前半は読み飛ばしても問題ありません。
あと、こち亀の男性陣は名前を出しません。萎えるので…
とある日の深夜、市民が眠りにつき窓の明かりが次々と消えていく中、新葛飾署男性寮の一室は未だに煌々と明かりが点いている。
カタカタカタカタ
「こんなところかな…よし!痴漢防止パトロールのマニュアル完成!」
先日の痴漢防止パトロールがある程度の成果を出したことにより、鉄道警察隊にもsexy policeの設置が検討され始めた。
そのことを聞きつけたsexy policeの破天荒なリーダーはマニュアル作成を安請け合いして、
僕に丸投げしてきた。
そんな訳で僕は休日を返上して、今日一日マニュアル作成に精を出していた。
「あとはリーダーにメールで送信して…でも、こんな深夜に送ると迷惑か。あっ、今日はリーダーが派出所の当番だ。麗子も一緒か…」
僕は少し悩んで、結局送ることにした。
一刻も早くマニュアルから解放されたかったからだ。
「これで明日はゆっくり休めるぞ!」
明日の休みに思いを馳せていると、早速リーダーから返信が来た。
「早っ!ちゃんと読んでくれたのかな…」
僕は返信メールの内容を確認すると、
その内容に驚愕した。
「えーと…明日の朝10時に新葛飾署に向かえ、スーツを着用すること…何コレ⁉︎」
マニュアル作成に対する労いの言葉は無く、
僕の明日の予定を勝手に決められている。
「えぇー、マジかよ…こんなことならメールを送らなければよかった」
僕は激しく後悔しながらも無視する訳にはいかないので、承認のメールを返信する。
翌日10時
僕は言われた通りスーツを着用して新葛飾署の入口でリーダーを待つ。
「引き継ぎが終わって、リーダーの爆速自転車ならあと10分くらいで来るだろう」
待つこと10分、そろそろかなと思って道路に視線を移すと見覚えのあるピンクのポルシェがやって来た。
僕は車内にいる同僚に声を掛ける。
「おはよう麗子、勤務お疲れ様」
ポルシェに乗っているのはsexy policeのエース、秋本麗子。
相変わらずのナイスバディーだ。
今日はいつものピンク制服ではなく、エレガントなブランド物のスーツに身を包んでいる。
「おはよう大ちゃん、早速で悪いけど助手席に早く乗って」
「いや、でもリーダーが…」
「聞いていないの?今日は一日、私について来てもらうのよ」
「そうなの?」
「とりあえず乗って、詳しくは車内で説明するわ」
僕はポルシェの助手席に乗り込む。
「おぉー、人生初ポルシェ♪」
ピンク色とはいえ生まれて初めてポルシェに乗ることができてテンションが上がる。
「ふふ、子供みたいに喜んじゃって」
麗子は僕を微笑ましく見て、車を出発させる。
「なるほど、昨日の深夜に暇だからリーダーと大貧民をしていて、そこで負けた罰ゲームとして、麗子は今日一日は何を頼まれても断れないと…」
「そうなのよ、でも私はこれからスケジュールが詰まってるし…」
「リーダーは新作ゲームの発売日だから、麗子についていけないと…」
「そうなのよ。それで監視役をつけるということになって、大ちゃんが召集された訳」
「そんなことで…僕の休日が…」
「…同情するわ」
まさか罰ゲームの監視役なんて下らないことに貴重な休日を浪費させられることになるとは…
(仕方ない…普段sexy policeで良い思いをしてるから、その埋め合わせと考えるか)
僕は気持ちを切り替えて、この監視役をプラスに捉えようとする。
(考えてみれば麗子の私生活はかなり気になってたんだよな。これは麗子のことを深く知る良い機会だ)
「まあ、巻き込まれたものは仕方ない。今日一日は同行させてもらうよ」
「ごめんね、大ちゃん」
「ところで、なんでスーツ着用が必要なの?」
「それはね、大ちゃんには私の秘書見習いとして一緒に…」
「ちょっと待って。秘書ってどいうこと?社長じゃあるまいし」
「言ってなかったかしら?私、会社をいくつか経営してるの」
「聞いてない!経営⁉︎警察官なのに副業してるの?」
「それはその…細かいことはいいじゃない。それに、副業をしてる警察官なら葛飾署には沢山いるわ」
「たしかにリーダーも寿司職人とか色々やってるね…」
「そ、それでね!今日は沢山の取引先やお偉いさんと会わないといけないから、大ちゃんには一緒にいても不自然じゃない格好をしてもらってるの」
「なるほどね」
早速、麗子の秘密を知ることができた。
(あのブランド物の収入源は社長の給与か、
罰ゲームの監視役を押し付けられたおかげで謎が少しずつ解けて
……
ん?罰ゲーム…)
「麗子、確認だけど今日一日は何を頼まれても断れないんだよね?」
「ええ、そうよ」
「じゃあ…お願い!おっぱいを揉ませてください♪」
モミモミ
僕は左手で麗子の爆乳を揉み始める。
「ちょっと、大ちゃん!運転中に…んっ…危ないわよ!」
麗子のおっぱいは実に素晴らしい。
程よく柔らかく、程よくハリがある。
何度揉んでも飽きることがない。
男性なら一度は揉んでみたいことだろう。
そんな素晴らしいおっぱいを僕は遠慮なしに揉むことができている。
僕はこの罰ゲームを最大限に利用することにした。
「んふっ…もう、やめてよ…ぅぅっ!…」
「断ったら駄目だよ♪」
麗子のおっぱいは大きいだけではなく、感度も抜群に敏感だ。
服の上から揉まれても快楽を感じてしまい、嬌声が口から溢れてしまう。
「…だったら…おっぱいを揉む余裕なんて無くしてあげる」
麗子は高速に乗ると、あっという間にギアをトップギアまで上げていく。
「あの…麗子さん?」
僕はおっぱいを揉む左手を止める。
ポルシェはスピードをぐんぐんと上げていき、時速100kmを超えたと思ったらすぐに120km、150kmとスピードメーターは針を右に傾けていく。
「これがポルシェの加速力か…
じゃなくて、あ、危ないよ…麗子さん」
僕はもう一度麗子に問いかける。
「まだまだ、この子の本領はここからよ」
この子とはポルシェのことだろう。
既に法定速度を上回っているのに、まだスピードを上げるつもりなのか。
「こわい!やめて!スピードを落としてください、麗子様!」
僕が必死に懇願しても、麗子の耳には届かない。
ポルシェのスピードは時速180km…ついに200kmまで到達した!
「このまま突っ走るわよ!」
「ひぃぃーー!死ぬぅぅーー!!」
高速走行のせいで視野はどんどん狭くなっていく。
僕は目的地に着くまでの間、生きた心地がしなかった。
「到着❤️」
「はぁ…はぁ…生きてる…良かった」
僕は心臓付近に手を置いて生きていることを実感する。
「だらしないわね、このくらいで…」
「何キロ出すんだよ!こんな速度超過、一発免停だぞ!」
「大丈夫よ、“国内超特急無制限免許”を持ってるからスピードをいくら出しても違反にならないわ」
「なにそれ、本当にそんな免許あるの?」
「あるわよ。前の配属先の同僚からお薦めされたの」
その人はフェラーリで280km/hを出すのよと麗子は言葉を続ける。
僕は上には上がいるのかと驚愕した。
「ところで、何で空港に来たの?」
僕と麗子が到着したのは東京第二の玄関口、成田空港だ。
「これからヘリで移動するからよ」
当然のことのように答える麗子。
まるでケーキを食べたいからケーキ屋に来たのよと言わんばかりの口調だ。
「なるほど…」
「さあ、行くわよ」
麗子はポルシェをVIP専用のパーキングに駐車して、僕の手を引いて空港のターミナルの方向へ歩いていく。
すると、ターミナルからスーツ姿の男性がこちらへ走ってくる。
「社長!おはようございます。お出迎えが遅れて申し訳ございません。」
「おはよう。別にいいのよ、私が勝手に予定より早く着いたせいだから」
男性は腰を90度に曲げて麗子にお辞儀する。
これだけで麗子の社長としての影響力や権力を推し量ることができる。
「こちらがさっき電話で話した皆野さんよ」
「皆野です。この度はうちのリーダーがとんだご迷惑を…」
「いえ、我々もこのようなことには慣れていますので、お気になさらず」
「はあ…」
(普段どれだけ迷惑をかけているんだよ、うちのリーダーは…)
僕は麗子の第一秘書と軽い自己紹介を済ませる。
「ヘリはいつ飛べるかしら?」
「予定通り、30分後には出発できるように段取りしております。」
「分かったわ」
麗子は派出所での柔和な表情ではなく、キリッとした真剣な表情を浮かべている。
「大ちゃん、少しラウンジで休憩しましょう」
「う、うん…」
僕はいつもとのギャップに困惑してしまう。
案内されたラウンジは駐車場から徒歩3分もかからない場所にあった。
ラウンジの窓からはこれから乗る予定のヘリコプターの給油作業が見える。
成田空港を利用したことは何度もあるが、
こんなにコンパクトな移動は初めてだ。
(空港って金持ち向けに設計されてるのかな…)
ラウンジも想像のはるか上をいく豪華さだ。
ソファ、照明、装飾全てが高級感溢れるもので揃っている。
飲み物はソフトドリンクからウィスキーやワインまでなんでも用意されている。
僕は5分ほどソファに座ってコーヒーを飲んでみたが、どうにも落ち着かない。
無性にコンビニのおにぎりを食べたくなってきた。
「麗子、ちょっとコンビニに行ってきていいか?」
「いいけど、あと15分でヘリに移動するから早めに帰ってきてね」
「了解」
僕はラウンジを出て空港内のコンビニに向かう。
ラウンジからコンビニまではそこそこ遠いのがこれまた腹立たしい。
まるで貧民と富豪で隔離されているみたいだ。
僕は早足でコンビニまで行き、お目当てのおにぎりを手に取ってレジに並ぶ。
ふと横に目をやると、東京土産の定番であるバナナ味のお菓子が陳列されている。
(…麗子達に買っていくか。いや、こんな普通のお菓子なんかいらないか。…でも、麗子はともかく会社の人には迷惑を掛けている訳だし…)
僕は数分悩んだ挙句、とりあえず買っておくことにした。
紙袋を持ってラウンジに戻ると、麗子はソファに腰をおろして秘書と何か話している。
「インドネシアの工場が洪水の被害に遭い、数千億円の損害が出ています。」
「そう…なら1兆円を追加で投資して。必ず再興してちょうだい。必要なら2兆円でも3兆円でも」
まるで小学生の社長ごっこみたいな会話の内容だ。
(…やっぱり渡すのは辞めておこう)
僕は紙袋を麗子達の死角に置いて、買ってきたおにぎりを頬張った。
僕と麗子と秘書を乗せたヘリは成田空港から出発して、大阪へと向かった。
目的は舞洲近くに建設されているホテルの視察だ。
ホテルの屋上に直接乗りつけて、麗子は内装の細かい点まで指示を出していく。
素人の僕から見ても麗子の素早い決断と的確な指示には惚れ惚れしてしまう。
一通りの視察が終わると次は神戸へ向かった。
今度は有名百貨店と期間限定スイーツの打ち合わせを行う。
スイーツ業界において麗子のブランド力は凄まじく、全国の百貨店がタッグを組みたいと願っている。
麗子は百貨店の担当が自信作と太鼓判を押すケーキの試食をする。
僕にも提供してくれたので遠慮なくいただく。
「美味しい!」
恥ずかしながら反射的に感想を口にしてしまった。
一方、麗子は納得がいってない様子で…
「前回と比べて格段に美味しくなっています。しかし、このレベルではまだ許可を出す訳にはいきません。」
麗子は全否定こそしないものの、ハッキリとNOを伝える。
「こんなに美味しくてもダメなんですね」
僕は小声で秘書と会話する。
「社長のケーキに対する情熱は陶芸家並みですからね」
麗子は打ち合わせの予定時間ギリギリまでケーキの批評と改善点を語った。
その後も麗子のハードスケジュールは続き、島根で出雲大社の海外向けPRの会議に参加、博多でベンチャー企業経営者向けのセミナー講師をこなしていく。
「次は同じく博多で新作水着のプレゼンね」
「はい、移動はリムジンを用意しております」
ピリリリリ…
秘書の携帯電話が鳴る。
「はい、もしもし……なに!
社長、今夜の晩餐会ですが…」
どうやら今夜、麗子が主催者の一人として開催される晩餐会の料理に関して要望と現物の間に大きな相違が発生しているようだ。
「それは困ったわね…今夜の晩餐会は日仏関係の発展の為に失敗できないわ。とりあえず、あなたは先に東京へ戻ってトラブルに対応して。水着のプレゼンは私たち二人で行ってくるわ。」
「かしこまりました」
秘書は麗子に一礼してタクシーに乗り込む。
「あの人も大変だね。いつもあの秘書さん一人が麗子に同行するの?」
「うーん、時と場合によるわね。別の秘書が同行する時もあるし、海外を飛び回る時やトラブルが重なっている時は秘書が10人くらい同行することもあるわ」
「ひぇ…」
何故こんな凄い人物が警察官をやっているのだろうか、ましてやあんな部署で…
(謎は深まるばかりだ…)
「あのリムジンね。早く乗りましょ」
「う、うん」
僕たちはリムジンに乗り込んだ。
目的地までは車で30分くらいかかる。
それだけの移動の為にリムジンを使うことにはもう驚かない。
運転席と客室は遮断されているので、久しぶりに麗子と二人きりになれた。
このチャンスを逃す手はない。
「ねぇ、麗子お願いしてもいい?」
「何かしら?あんまり無茶なことは嫌よ」
「簡単なことだよ、僕のチンポを手コキして」
僕はチャックを開けて男性器を外に解放させる。
「ちょっと!こんな所で何をしているのよ!」
麗子は目を丸くして反論する。
「早くしてくれよ〜断るのはルール違反だよ」
「ルール違反って…車内で射精したら運転手さんに迷惑よ」
「大丈夫!ゴムを付けるから」
僕は財布からコンドームを取り出して封を開ける。
「ほら、付けて」
麗子にコンドームを手渡す。
観念したのか、言われるがままに袋からコンドームを取り出して僕の男性器に付けてくれる。
そして、右手で握り上下に動かし始める。
「いいよ、麗子…さすが扱いに慣れてる」
「ここ数ヶ月で急激に慣れたわ。お願いだから早く射精して」
麗子は他人(特に運転手)にバレる前にさっさと終わらせようとしている。
「あぁ…気持ちいい…僕だけ気持ち良くなるのは悪いね。だから…」
僕は右手を麗子のスカートの中に忍ばせて、麗子の女性器を手マンしてあげる。
「はぅっ!…んっ!大ちゃん、私のことはいいから…あんっ❤️」
僕の右手は膣の入り口付近を撫で回し、時にクリトリスを摘んで刺激を与える。
少し愛撫しただけでも膣内から愛液が溢れてくる。
「麗子のオマ◯コ、もう湿ってきたよ。ほら」
僕は愛液で濡れてしまった右手を麗子に見せつける。
「恥ずかしいこと言わないでよ、大ちゃんこそガマン汁が出てるじゃない」
麗子の言う通り、コンドーム越しでも分かるくらい亀頭からガマン汁が出てきている。
麗子は右手を更に加速させて、僕の男性器に快感を与える。
こちらも負けじと手マンを再開する。
指を麗子の膣内に侵入させて、手当たり次第膣壁を刺激する。
麗子の名器は僕の指にピッタリと吸い付いてくる。
「んふ❤️あぅ!あっ!あっ!大ちゃん!やりすぎよ!」
「ふぅ、ふぅ、そっちこそ、はぅ、こんな強力な手コキ初めてだよ」
僕の男性器は痛いくらい麗子に強く握られている。でも、しっかりと快感を与えてくれる。
しばらくお互い性器を弄り合う無言の時間が続く。
このままでは先に射精させられそうなので、
麗子に質問して気を逸らせてみる。
「ねぇ、麗子の会社って全部、うっ!自分で立ち上げたの?」
「何よ急に、あん!…自分で立ち上げたのもあるし、親から引き継いだのもあるわ」
「へぇ、やっぱり親が…はぅ!…社長なんだ…何ていう会社?」
「パパが秋本貿易っていう、うぅ!…こ、神戸の貿易会社で、ママはあぁ!…あん!その…」
なぜか母親のことは口籠るので、更に奥深い場所を刺激する。
「教えてくれ!断らないルールぅぅ!…ル、ルールだろ。」
「ママは…マリィ・ローランなの…」
聞いたことがある。確か、アメリカの中川コーポレーションと比肩するほどの巨大企業ネットワークをヨーロッパで設立した起業家兼ファッションデザイナーだ。
「そ、そんな凄い人の娘なんだ…あぁー!そこヤバいって!」
「もう!言いたくなかったのに…あぁん!イクッ!イクッ!」
ビクッビクッビクッ
麗子は絶頂に達して軽く痙攣する。
知りたかったことは聞き出せたので、
左手で麗子の顔をこちらに寄せてキスを始める。
「チュパ…ピチャ…んんぅ…ピチャ…チュゥ…」
僕は麗子の唇に夢中になりながらも膣内への攻撃をやめない。
それは麗子も同じで僕のチンポをシゴく手を止めない。
「はふぅ…チュパ…んん!…んん!」
これまで敢えて触らなかったGスポットを攻めてみると、案の定麗子は大きく身悶えている。
ピチャピチャピチャ…
僕の指を咥える膣からはいやらしい水滴の音が聞こえてくる。
「チュパ、チュパ…麗子のオマ◯コ…洪水みたいに愛液が…んんっ!」
「馬鹿なこと言ってないで…もう着いちゃうわよ」
麗子の右手はスピードを上げて射精へのラストスパートに入った。
こんなことを始めてもう20分が経過している。
名残惜しいがここら辺で終わりにしよう。
「麗子っ!イクッ!射精る!麗子もイカしてやる!」
「ひゃん!大ちゃん!そこは…弄ったら…ダメええ!あああぁん!イクッ!イッちゃう!!」
ドピュドピュドピュドピュ…
ビクッビクッビクッビクッビクッビクッ…
プシャァァァ…ピュッピュッ
僕の射精と同時に麗子も潮を吹きながら豪快にイッた。
「はぁ…はぁ…」
車内のスピーカーから声が聞こえてくる。
「お客様、そろそろ目的地の会社に到着します。ご準備をお願いします。」
麗子は手元のマイクをオンにして応答する。
「はぁ…はぁ…分かったわ。」
「ありゃ、パンツがグチョグチョに濡れちゃったね。これはもうノーパンで行くしかないよ」
「ちょっと!まだマイクがオンのまま!」
麗子は急いでマイクのスイッチをオフにする。
「運転手さんに聞こえたらどうするのよ!」
「痛い痛い、ごめん。でも潮吹きするほど気持ちよくなってたんだ」
「それは…大ちゃんが気持ちいいところばかり攻めるから」
「男冥利に尽きることを言ってくれるじゃん。
麗子見て、手コキでこんなに射精したのは初めてだよ」
精液で大きく膨れたコンドームを麗子に見せる。
「そんなの嬉しくないわよ!…もう」
麗子は顔を赤くして否定するが、満更でもないようだ。
僕とノーパンの麗子は目的地のオフィスビルに入り、受付の女性に用件を伝えると綺麗な会議室に通された。
これまでのスケールの大きい仕事に比べると、こじんまりとした会議室だ。
それともう一つ違和感がある。
「麗子の会社の人は?僕たちしかいないけど…」
どの現場にも麗子の部下数人が先に到着していて、見事な連携で麗子をサポートしていた。
「プレゼンと言っても知り合いの社長に私が面倒を見てるデザイナー達の水着を紹介するだけだから、ここには人員を割いていないの」
「へぇ、知り合いなんだ。学生時代の同級生?」
「いいえ、“二世会(ジュニア会)”という若手社長の集まりで知り合ったの」
「へぇ、そんな集まりがあるんだ。でも、若手の集まりだったら、会員は麗子に媚びてくるんじゃないの?」
「そんなことないわ。一応会長に選ばれたけど、皆んな仲良くやってるわよ」
こんな感じで雑談をしていると、
会議室のドアがノックされた。
「どーも麗子さん、お待たせして申し訳ない」
入ってきたのはこの会社の社長である男性だ。
齢は35歳くらい、社長としては確かに若い。
髪の毛は明るい茶髪で、軽くパーマを当てている。少しだけ顎髭を生やしているが、しっかりと整えているのでむしろ清潔感のある印象を受ける。身につけているスーツやネックレスからかなりの高級志向であることを読み取れる。
「全然待ってないわ。こちらこそこんな遅い時間にアポを取ってごめんなさい」
時刻は18時を回っている。一般的な会社なら残業に当たる。
「いいのいいの、麗子さんの頼みなら何時でもオッケーだから。それよりもこの前公開されたガムダンの映画見た?」
「ええ、もちろん。ワディの登場シーンが…」
二人はガムダンの会話で盛り上がる。
彼が経営しているのは通販型のセレクトショップだ。男性物も女性物も全て社長一人で目利きして、納得のいく商品しか販売しない。
つまり、彼に取り入ることができれば今回のプレゼンも成功に近づく。
麗子もそれを分かっているのだろう。ガムダンの話に花を咲かせる。
(麗子は努力家だな、ガムダンも勉強してるんだ…でも、内容がかなりマニアックだな。まるでリーダーが話してるみたいだ)
それもそのはず、麗子はガムダンのことをリーダーから教わっているのだから。
ひとしきりガムダンを語り合い、ようやく本題に入る。
「こちらが販売を検討して頂きたい新作水着です」
僕は前もってこの会社に宅配されていたダンボールから水着を取り出して、机の上に陳列していく。
「どうかしら、まだ若手だけどセンスは一流に負けてないと思うの…」
「うんうん、さすが麗子さんが面倒を見ているデザイナー達の力作だ。どれも素晴らしいデザインだ!」
第一印象がモノを言うカスタマー心理学において、この反応は上々だ。
社長は水着を一つずつ手に取りじっくりと吟味していく。
その表情は先ほどと打って変わって真剣な眼差しだ。彼は己のセンスだけで会社を急成長させた。
目利き一つで会社の業績が左右されてしまう。
(どれも良い線行ってるが、全部は店に置けないな。麗子さんの顔を立てるとしても、仕入れていいのは半分くらいか)
社長は目利きを終えて、仕入れる水着を頭の中で選抜する。
顔も段々と元の柔らかい表情に戻っていく。
ここで仕入れる水着を伝えてもいいのだが、まだ時間も残っている。
普段は秘書たちのガードが厳しい麗子が自分の会社に来てくれているのだ。
親睦を深めておかないと勿体ない
「うーむ、麗子さん、この水着をデザインしたのはどんな方?」
「その水着は…あー、あの子ね。フランスの専門学校を出たばかりなんだけど…」
正直デザイナーのバックボーンは判断材料にならないが、麗子とお喋りするには最適な話題だ。
社長は次々と水着のデザイナーの情報を麗子から聞き出していく。
「なるほど…しかし麗子さんもすごいですね。デザイナー一人一人のことを詳しく把握されてて」
「そんな褒めてもらうほどのことでも…デザイナーの世界は弱肉強食の世界だから、私は常に彼ら、彼女らの味方でありたいの。
そしたらいつの間にかパーソナルな情報まで憶えたのよ」
と麗子は照れくさそうに言う。
「そうか…だったら一品でも多くの水着を仕入れてあげたいけど、布の状態だけでは目利きに限界があるな…」
社長は水着を手に取り、わざとらしく呟く。
「そうだ!麗子さん、この水着を試着してもらえませんか?」
社長は冗談のつもりで言っている。
このご時世に本気で言えるわけが無い。
明るい麗子のことだから、笑いながら拒否してくるだろう。
そんな返しを待っていると、
「…はい…いいですよ…」
予想外の返答が返ってきた。
唖然とする社長、頬を赤らめる麗子、そしてその二人を一歩引いた立ち位置からニヤニヤ見ている僕。
「…この水着でいいのかしら?」
「…え、ええ…お願いします…」
麗子は社長が手に持っていた水着を受け取る。
「その…どこか着替える場所は…」
「えーと、隣の応接室が空いているのでそこを使ってください」
動揺しているのか二人とも口調が敬語に変わっている。
麗子は着替える為に会議室を退室する。
「……」
僕と社長の間に沈黙が流れる。
「…あのー…麗子さんはいつもあんなことを?」
先に口を開いたのは社長だった。
(どう答えようかな。水着みたいな格好はsexy policeでいつも着ているけど…)
僕は少し悩んでから答えた。
(敢えてsexy policeを説明する必要も無いか)
「いえ、いつもならば冗談として受け流します。ただ、今日はその…秋本本人が頼みごとを断らないと決めていますので、試着の要求を受け入れた次第でございます」
「断らないと決めた?一体何故そんなことを?」
「私も深くは存じ上げていないのですが、とある方と約束をされたみたいです。秋本は信頼を重んじる人間なので、律儀に守っているようです」
「なるほど」
社長は半分くらいは理解したようだが、もう半分は納得できていないようだ。
僕も自分で言っておきながら、訳の分からないことを言っているなと思っている。
「私からのお願いですが、秋本が断らないからといってお触りのようなことはご遠慮ください」
「そ、そんなことしないよ!」
社長は即座に否定するが、少し落胆しているように見える。
(お触りしたいと思ってたな。それじゃあ…)
「失礼いたしました。ご無礼をお許しください。試着に関しては何着でも構いません。例えばこんな水着でも…」
僕は布面積が極端に少ない水着を指差す。
「いいのかい…でもこんな水着を麗子さんに渡すなんて…」
「でしたら、私が社長にお伝えいたします。」
「…君、できるね」
「ありがとうございます」
コンコン
麗子が着替えを終えて会議室の部屋をノックする。
「どうぞ」
社長の応答を聞いて、麗子はドアを開けて入室する。
「どうかしら…」
「「おおー」」
僕と社長は揃って感嘆の声をあげる。
水着姿の麗子はそれほどまでに美しい。
麗子が着用しているのはワンピースタイプの水着で、お腹の辺りにダイヤ型の穴が開いているへそ出しタイプだ。
赤とオレンジを基調にした花柄が細かくデザインされており、デザイナーの気迫を感じる。
しかしそんな力作も麗子に着用されては、ただの引き立て役に甘んじてしまう。
我々男どもは水着を見るフリをして麗子の見事なボディラインを注視してしまう。
見る者全員を魅了してしまう麗子のボディラインの中でも特にバストから目が離せない。
というのも日本人女性に向けのサイズに作られた試作品では麗子の爆乳を収めきれず、僕から見てもかなりキツそうだ。
横乳は水着から大きくはみ出している。
また、ざっくりと開かれた胸元からは今にも爆乳がこぼれ落ちそうだ。
それでも、ウェストはピッタリ入るのだから、改めて麗子のボディバランスには驚かされる。
麗子は男二人・四つの眼からの視線を浴びて、恥ずかしそうにモジモジしている。
(sexy policeの制服よりも露出してないのに、何でそんなに恥ずかしがってるんだよ)
僕は露出度の高いsexy policeの制服を着ても堂々としている普段の麗子と今の水着姿如きで恥ずかしそうにしている麗子のギャップに心の中でツッコミを入れる。
「二人とも黙って見てないで何か言ってよ」
僕と社長は感想も述べずにずっと麗子のナイスバディに魅入っていた。
「あっ、申し訳ない。いやー、やはり実際に着てもらって初めて分かることがあるね。例えばその花柄のデザインは…」
社長はペラペラと水着についての品評を口にする。
水着については社長に任せて、僕は視線を下半身に移す。
足が長くて胴体が短い麗子では股間部分の食い込みもキツそうで、鋭角のV字ハイレグとなっている。
(ということはヒップも…)
「社長、後ろのデザインもお見せした方がよろしいのではないでしょうか」
「そうね…」
僕の指摘に麗子と同意して後ろを振り返る。
想像した通りお尻の食い込みも激しくて、半Tバックみたいな状態になっている。
社長を見ると、僕に親指を立てて笑顔でグッドサインをしてくれている。
お尻から視線を上げると白くて綺麗な背中が視界に入ってくる。
まるで白銀に輝く雪山のような、穢れの無いスベスベの美肌は誠に美しい。
「背中も大胆なデザインで素晴らしい。特に肩甲骨辺りの…」
社長が品評を続けている間は麗子の後ろ姿をガン見しても文句を言われることはない。
社長は必死に言葉を紡ぎ、時間を稼いでくれる。
「ねぇ…もう良いでしょ」
恥ずかしさの限界に達している麗子から終わりを催促される。
「そうですね。では社長、次はこの水着をお願いします。」
僕は次に麗子に試着してもらいたい水着を手渡す。
「えっ!まだやるの!」
「時間もまだありますので、少しでも多くの水着をお見せした方がいいかと思います。これも夢を追いかけるデザイナーの為です」
「でも…」
「社長、お・ね・が・い・します!」
僕は水着を麗子に押し付けて無理矢理部屋から追い出す。
部屋を出る間際、僕にしか聞こえない声で
「後で覚えておきなさい」
と言われて思わず怯んでしまったが、もう後戻りできない。
次に着てもらったのはチューブトップタイプのビキニだ。
黒を基調としたビキニは麗子の白い肌によく映える。ボトムがタイサイドになっているので、結び目を解いたら脱げてしまう危うさもポイントの一つだ。
それはさておき、今度は麗子の爆乳が上下にはみ出している。
下方向へのハミ乳は見慣れているが、上方向へのハミ乳は新鮮で実に良い。
次に隠す布を失った肩とくびれに注目していると、「水着を見なさい!」と麗子から注意された。
三つ目の水着はスリングショット型の紐水着だ。
躊躇しているのか中々着替えから戻ってこないので、隣の部屋まで迎えに行った。
スリングショットと言えばエロ水着の印象だが、面積が小さい布の部分にもしっかりと南国風の模様がデザインされていて可愛らしい印象を受ける。
また、胸の下辺りの紐と背中の紐までを繋いでいるサイドの紐があり、しっかりと実用性を確保(?)している。
もちろん露出度の高さは抜群で、おっぱいは細長い布で僅かに覆われているだけでとても無防備だ。
ボトムの布も必要最低限しか無く、麗子の秘丘の盛り上がりを覆うのが精一杯だ。
僕と社長は麗子にターンを要求せず、自ら麗子の周りをグルグルと周る。
横から見たら、ほとんど全裸だ。
肌を隠しているのは先ほど紹介したサイドの紐だけだ。そこを手で隠せば…あら不思議、全裸の麗子が立っている。
スリングショットの特性上、ボトムの布はバストが大きいほど前に引っ張られる。
麗子の爆乳ではデザイナーの想定以上に布が引っ張られてしまい、横から金髪の陰毛がはっきりと見えてしまう。
バックスタイルはY字型を採用している。
Tバック型の紐水着はお尻に食い込んでいるだけで、麗子の白くて美しいヒップは丸出しも同然だ。
(触りたい…後ろから思い切り抱きついて、おっぱいを揉みたい)
僕は麗子を襲いたい衝動を必死に抑える。
「そろそろ時間よね」
「まだ、あと一着くらいは大丈夫です。最後はこの水着を着てください」
「ええ!大ちゃん、さすがにこれは無理よ」
「そんなことありません!社長なら着こなせますよ」
「そういうことを言ってるんじゃないの!」
「ここで着ないと今までの苦労が水の泡ですよ」
「もう!着ればいいんでしょ」
麗子は嫌々着替えに行く。
僕と社長は顔をニヤつかせて着替え終わるのを心待ちにする。
「楽しみですね」
「ああ、こんなに胸の鼓動が高まるのはいつぶりだろうか」
数分後、最後の水着に着替えた麗子が会議室に入ってくる。
「これは…」
「圧倒的に刺激が…」
僕が麗子に手渡したのは極小サイズのビキニ、つまりマイクロビキニだ。
このマイクロビキニは市販されている物よりも更に布面積が少なくなっており、
ビキニの三角形の布地は乳首と乳輪を隠すのが精一杯だ。
ボトムは当然のようにTバックで、麗子の淫裂がくっきりと浮かぶくらいピッタリとくっ付いている。
麗子が少しでも動くたびに殆ど露わになっている乳房はプルンと揺れる。
今現在、麗子は95%全裸の状態だ。
もっと堪能したいが、本当に時間が迫っているので切り上げないといけない。
「そろそろ本当にタイムオーバーです。社長、今回はどちらをお店の商品として掲載していただけますか?」
社長は麗子のエロボディを舐め回すように見ているところに声を掛けられて一瞬ぴくりとする。
「そ、そうか…それは残念だな。
麗子さん、今回は全ての水着を弊社のセレクトショップに置かさせていただきます。」
「わあ、本当に!皆んな喜ぶわ」
苦労が報われて、麗子にようやく笑顔が戻る。
「ええ、麗子さんの試着で水着の素晴らしさに気づけたよ」
(こんなことさせたのに買い渋ったら、麗子さんの親に何をされるか分かったものじゃない)
社長は麗子へのお礼の気持ちと強迫観念から水着を全て仕入れることに決めた。
「本当にありがとう!」
麗子は社長に近づき、社長の両手を握りながら感謝の言葉を述べる。
「いや、感謝を述べるのはこっちだよ。本当に最高のファッションショーだった」
社長は麗子が手を動かす度に揺れる胸をチラ見しながら答える。
折角だからもう一個サービスしようと僕は麗子の後ろに近づき、そっとビキニの結び目を解いてみせた。
麗子のビキニはポトリと下に落ちて、
麗子の甘美なピンク乳首が社長の目に映る。
「れ、麗子さん、ち、ち、ちくび…」
「え?……きゃあああああ!!」
麗子はその場で体育座りをして完全露出されたおっぱいを隠す。
「ど、ど、どうして!!」
僕は社長にウィンクをすると、社長は僕に再び親指を突き立てた。
プレゼンは大成功に終わり、麗子は元のスーツに着替える。
裸を見られた恥ずかしさから、最後は挨拶もそこそこに足早に会社から去っていく。
僕と麗子はリムジンに乗り、今度は空港に向かう。
「本当に酷い目に遭ったわ。大ちゃん!どういうつもり!」
麗子はかなりお冠のご様子だ。
「でも、試着をお願いしたのは向こうの社長だよ」
「その後、要求がエスカレートしたのは大ちゃんのせいでしょ!それに…ビキニを解いたのも…本当に恥ずかしかったのよ!」
麗子は赤面した顔を両手で覆う。
「それはごめん。調子に乗りすぎた。でも、麗子のお陰で水着を全種類仕入れてくれたから良かったじゃん。ハッキリ言って最初の目利きだけだと半分くらいしかお眼鏡にかなってない様子だったよ」
「それは…そうだったかもしれないけど」
麗子も同じ印象を受けていたようだ。
「麗子が恥を捨てて頑張ったから、若手デザイナーの力作が正当に評価されたのさ。偉い!麗子は本当によく頑張った!」
「もう!調子良いんだから」
ストレートに褒められて悪い気はしないようで、麗子は機嫌を直してくれた。
(こう見えて意外とチョロいんだよな)
「それで、次はどこに行くの?」
僕は多少強引に話を変える。
「これから東京に戻って晩餐会よ。今日はそれでおしまい」
「そうなんだ。さっき料理のトラブルがあったって言ってたけど、大丈夫なのかな」
「大丈夫よ。皆んな優秀だから上手く対処してくれてるはずよ」
麗子は部下をしっかり信頼しているようだ。
(理想的な上司像そのものだな。本当に尊敬するよ)
僕と麗子は福岡空港でヘリに乗り込み、晩餐会の会場に直行した。
21時頃に到着して麗子は急いでドレスに着替える。
僕も麗子の秘書が用意してくれたタキシードに着替えて麗子を待つ。
「お待たせ」
「おお〜」
僕は再び感嘆の声を漏らす。
今度はエロいからではなく、あまりにも美しいからだ。
自慢の金髪にはウェーブを掛けており、いつもより大人の女性としての魅力が増している。
ドレスは明るい紫を基調としたイブニングドレスで、この晩餐会の格式の高さを物語っている。
「綺麗だよ、本当に」
「うふふ、ありがとう。さあ行きましょう」
麗子が会場に入ると、来賓は一斉に麗子へ視線を向ける。
そして僕と同じように感嘆の声を漏らす。
麗子の周りにはすぐに人が集まり、麗子は一人ずつ丁寧に対応していく。
晩餐会の参加者リストに目を通すと、日仏の官僚や大企業の社長、更には駐日フランス大使まで出席している。
お偉いさんばかりの晩餐会に僕の居場所などあるはずが無い。
一応、麗子の秘書見習いとして参加している以上、麗子の顔に泥を塗るような真似はできない。晩餐会の料理に手をつけたり、会場をウロウロしたりしてボロが出てしまったら元も子もないので、会場の隅っこで立番のように直立不動で立つことにした。
会場内にはフランス語が飛び交っている。
英語はある程度理解できるが、フランス語は全く理解できない。あの複雑な発音がどうも好きになれない。
フランス人のハーフである麗子は当然フランス語がペラペラだ。
今はフランス人のマダムとお話をしている。
この位置からも熱を持って何かを語っているマダムと困り顔の麗子がよく見える。
(ん?困り顔?)
何かイチャモンをつけられているかもしれないので、麗子の側に駆け寄る。
「麗子、どうかしたのか」
「あっ、大ちゃん。ちょうどいい所に来てくれたわ」
僕が首を傾げていると、麗子は事情を説明し始めた。
「このマダムが以前、日本旅行から帰ってきた友人から貰ったお菓子がとても美味しかったから、そのお菓子を是非買って帰りたいのだけど、名前が分からなくて困ってるの」
私も市販品のお菓子には疎いから全然分からなくてと麗子は困った様子で言葉を続けた。
「お土産のお菓子か…日本全国に何千種類もあるから特定できるかな。とりあえず特徴を教えて」
「バナナの形をしたスポンジ生地の中にバナナ味のクリームが入ってるみたいなんだけど…」
「特定できた。あのお菓子しかない」
僕は秒で答えを導き出した。
スマホを取り出して件のお菓子を検索して画像を見せる。
マダムはコレよ!とフランス語で言ってきた。
言葉は理解できないが絶対そう言っている。
「これみたいね。これはどこで売ってるの?」
「空港の売店で売ってるよ。」
「その売店は深夜も開いてるかしら」
「いやあ、遅くても空港内だと23時には閉まってると思うよ。明日の朝はダメなの?」
「それが…今夜のチャーター便で帰国しないといけないみたいで」
このマダムもフランス経済界の重鎮で、香水業界を引っ張る大企業の重役だ。
麗子と同じようにハードスケジュールなのだろう。
「うーん、そうなるとどこで買えるんだろう」
ここは赤坂。東京駅や品川駅付近のコンビニにだったら売ってるかもしれないけど確証が持てない。
「誰か余分に買ってないかな」
こんなに外国人がいるのだからお土産に一つや二つくらい…
「あっ」
「どうしたの?」
「そういえばそのお菓子、今朝成田空港で買ってた」
「本当⁉︎お菓子は今どこにあるの?」
「えーと」
そういえばどこに置いたっけ?
麗子達に渡しそびれて…ラウンジに置いていく訳にはいかないから、たしかヘリまで持っていって荷物スペースに置いたはず。
そこからヘリを降りてから手に持っていないはず。つまり…
「ヘリの中だ!ヘリの荷物スペースに置きっぱなしだ」
「分かったわ。ちょっと見てきてもらえる?」
「はい、直ちに」
いつの間にか麗子のすぐ側に来ていた秘書が確認のために会場を出ていく。
記憶は間違っていなかったようでお目当てのお菓子はヘリの中にあった。
マダムは大変喜んでくれて、僕の片頬にキスをしてきた。
僕の右頬に赤いキスマークがベッタリと付いている。
「良かったわね。あのマダムにキスされたら幸運が訪れるっていわれているのよ」
「何だよその都市伝説」
「ジンクスよ。実際に人生が好転した人が何人もいるわ」
「本当かなぁ」
「本当に助かったわ。ありがとう大ちゃん」
「どういたしまして、お役に立てて良かったよ」
「でも何であのお菓子を買ってたの?そんなに好きなの?」
「いや、今日一日は麗子の会社の人たちに迷惑を掛けるからお詫びの印に買ったんだよ。でも、ラウンジに戻ったら麗子と秘書さんが一兆円を工場に投資する話をしてたから、気恥ずかしくて渡せなかったんだ」
「そうだったのね。そんなこと気にしなくて良いのに」
「確かにそうかも…まあ結果オーライだね」
晩餐会はお開きの時間を迎えており、参加者は少しずつ帰って行く。
麗子は一人ずつ笑顔で見送る。
時刻は23時30分、麗子も罰ゲームからあと少しで解放される。
しかし、麗子の受難はまだ終わらない。
「俺はまだ帰らないぞ!もっと美味い飯とワインをもってこい!」
会場にはもう数人しか残っていないのに、一人の男のせいでかなり騒がしい。
「ムッシュ・トランティニアン。そろそろホテルの部屋にお戻りになりましょう」
男の側近が彼を宿泊部屋に連れて行こうとする。
トランティニアンと呼ばれたその男は悪酔いしており、会場の床に大の字で寝ている。
見た目は肥満体の体に栗毛の口髭が特徴的で、心の中で男爵とあだ名付けてしまう。
「やめろ!まだ終わってないぞ!」
僕は騒いでる男を見てゲンナリする。
あれでは飲み屋街で騒いでいる酔っ払いと変わらないでは無いか。
「人間、貧富の差こそあれど本質は同じなのかもね」
「そうね…」
麗子は浮かない表情を浮かべている。
「あの人はいつもあんな感じなの?」
「いいえ。いつもはとても紳士的で、尊敬できる人よ。昔から知ってるけどあんな悪酔いしているのは初めて見たわ」
そうなんだと僕は答える。
「カトリーヌ!カトリーヌはどこだ!早く来てくれ!」
「カトリーヌ?そんな名前、リストにあったかな…あった」
秋本・カトリーヌ・麗子。主催者としてリストの一番上にあった。
「普段からカトリーヌって呼ばれてるの?」
「いいえ、いつもは麗子って呼んでくれてるわ」
麗子は渋々ながらトランティニアン卿に近寄る。
「おお、愛しのカトリーヌ。もっと近くに来ておくれ」
麗子は男爵の側近に部屋のカードキーを受け取ってくるようにお願いする。
側近は言われた通りにホテルのフロントへ駆けて行く。
「だいぶ酔っていますね。さあ、お水を飲んでください。」
「うぅ、カトリーヌの口移しで頼むよ」
「な、何を言ってますの!」
麗子は僕の方をチラリと見る。まだ罰ゲームは続いている。つまり麗子は断ることができない。
「…口を開けてください…」
周りを見渡して、側近がまだ戻ってこないことを確認して、麗子はミネラルウォーターを口に含む。
覚悟を決めて麗子は初老の男に口付けをする。
「…んちゅ、んっ、んっ、んっ、んっ、ぷはぁ」
「ゴクン、最高だ!こんなに美味しい水は飲んだことない!」
「満足されました?さあ、早く部屋に戻りましょう」
「まだだ!今度は指を舐めてくれ」
「えー…分かりました」
麗子は差し出せれた男の人差し指をピチャピチャと舐め始める。
(何だか酸っぱいわね。そういえばさっき手掴みでピクルスを食べてたわね)
麗子は我慢してトランティニアンの指を口に含んで綺麗にする。
「…チュパ、チュパ、チュッ…はい、綺麗になりましたよ」
「カトリーヌ、今日はいつに増して女神に見えるよ」
トランティニアンは恍惚な表情を浮かべている。
側近がルームキーを持って戻ってきた。
「さあ、部屋に戻りますよ」
麗子が手を引いてトランティニアンを立ち上がらせる。
トランティニアンはわざとよろけて麗子の胸に顔を埋める。
「きゃっ!もう、怒りますよ」
男爵は母親の胸に甘える赤子のように頭をグリグリと押し付ける。
僕と側近は羨望の眼差しで見つめる。
「ちょっと、見てないで助けてよ」
麗子から小声で発せられたSOSで、我に帰った僕と側近は男爵の腕を引っ張り、麗子から引き離す。
そのまま部屋に連れて行こうとするが、男爵は頑なに動こうことしない。
「離せ!離してくれ!」
「そろそろ戻らないとホテルの皆様にもご迷惑ですよ」
「うぬぅ、そうか…」
フランス語でやりとりしているから僕にはさっぱり分からない。
「そうだ!カトリーヌも部屋に来てくれ。」
「わ、私もですか…」
「頼むよ…」
男爵は子犬のような目で麗子に訴えかける。
「分かりました…はぁ」
麗子はお願いされしてしまったので、嫌々部屋まで同行する。
「ええ、そうなの。だから会場の撤収が終わったら、皆んな帰っても大丈夫だから」
部屋まで行く道中、麗子は秘書に電話を掛けている。
「カトリーヌ、電話ではなく、ヒック…ワシとお喋りしておくれ」
動いて酔いがさらに回ったのか、トランティニアンは相変わらず麗子に無茶振りをする。
「はあ…じゃあお疲れ様。気をつけて帰るのよ」
麗子は電話を切り、男爵とフランス語で話し始める。
その傍らで僕は側近に英語で話しける。
「この方はいつも酔うとこんな感じなんですか?」
「いえ、こんな状態になるのは初めてです。
私が一番驚いています。」
「何かあったのですか?」
「ここ最近では…特に思い当たることは無いですね」
「そうですか…」
男爵の蛮行の原因について思案してみるが、特に原因は特定できない。そうこうしているうちに僕たちは目的地の部屋の前に着いた。
「二人とも…ヒック…ご苦労様。ここからはワシとカトリーヌの時間だ」
男爵は僕と側近の二人を帰そうとする。
「いや…しかし…それは問題が…」
側近が男爵に向かって食い下がってくれている。
しかし、結果は目に見えているので、
僕はこっそり麗子に骨伝導型の小型無線機を渡す。
以前、麗子が痴漢パトロールの際にレイプ未遂の憂き目に遭ったことを教訓にして、
性処理や囮捜査を行う際に通信無線を身につけることが検討されている。
しかし、時に全裸で職務に当たるsexy policeが装着できる無線機は既製品では見当たらない。
sexy policeのリーダーがスーパー電子工機の電極社長に直接掛け合って、
以下の条件を満たすハイテク無線機の開発が進められた。
・小型であること
・相手から見えにくい耳の裏に装着できること。
・クリアに音を伝える骨伝導機能。
・高度なノイズキャンセリング機能。
・送信機と受信機を内蔵していること。
・激しい動きをしても外れない粘着力。
リーダーも開発に加わり、ハイテク無線機の試作機が完成した。
それがたった今麗子に渡した小型の無線機だ。
(リーダーからモニターを頼まれていたから、ちょうど良かった)
「麗子、これが例の無線機だ。耳の裏に装着してくれ」
「分かったわ、ここがスイッチね」
「そうだ。助けが必要になったらいつでも呼んでくれ」
麗子は頷き、右耳の裏に無線機を装着した。
「帰りたまえ…一刻も早くだ…ヒック」
男爵は相変わらず側近の言葉に耳を貸さない。
僕は側近に声をかける。
「ここは秋本社長に任せましょう」
「いや、しかし…二人きりにするのは危険では…」
「ああ見えても社長は柔道と合気道の心得があるんです。一般男性から自分の身を守ることなど造作もありません」
「そうなんですか」
「これ以上廊下で騒いでは他の宿泊客に迷惑です。ここは引き下がりましょう。」
「分かりました。トランティニアン様、私達はここで失礼します」
「おー、おやすみ」
男爵は麗子の手を引いて部屋のドアを閉めた。
ドアからはオートロックの音が聞こえる。
「それで、我々はどうするのですか?」
「あなたもお疲れでしょう。後は私に任せてください」
「えっ、いいんですか?」
「もちろんです。貴方も晩餐会のゲストに違いありませんから」
「ありがとうございます。お言葉に甘えて、先に休ませてもらいます。あっ、これこの部屋のカードキーです。秋本社長が出てきたタイミングで部屋に置いてもらえますか?
「分かりました。それではおやすみなさい」
「おやすみなさい」
僕は側近の男を見送ると、送受信器を取り出して部屋の中の音声を聞き始める。
一方ドアの向こう側、高級ホテルのスイートルームの中では…
麗子は部屋に入って早々、男爵に力強く抱きつかれていた。
「ふぅー…ふぅー…カトリーヌ…」
「ちょっと、やめてください…」
酒臭い吐息が麗子の顔にかかって不快だ。
「カトリーヌ…チュッ…チュッ」
男爵は麗子の髪をかき上げておでこにキスを何度もする。
(はあ…幻滅だわ。これが本当に日仏の友好関係を築いてきた功労者の姿かしら)
トランティニアンは由緒正しき貴族の家系に生まれながらも、驕り高ぶることはなく誰にでも親切な人格者として周りから好かれていた。
愛妻家でもあり、妻が日本贔屓だったことをキッカケに日仏関係の架け橋として尽力してきた。
それが今や、酒に溺れて自分の娘ほどの歳下女性に欲情している変態オヤジへ成り下がってしまっている。
「トランティニアンさん、早くベッドに入って…」
「おお、そうだな。続きはベッドでしよう」
「そうじゃなくて、キャッ!」
麗子は軽々と男爵にお姫様抱っこで持ち上げられて、ベッドの上まで連れていかれる。
「降ろしてください!」
「ああ、すぐに降ろしてあげるよ」
男爵は麗子をキングサイズのベッドにそっと降ろす。自分もベッドの上に寝転び、再び麗子にしがみつく。
「あぁ、カトリーヌ…チュッ…愛しのカトリーヌ…チュッ」
「やめて!いい加減にしないと本気で怒りますよ!」
今度は麗子の頬に何度もキスをしてきた。
麗子は男爵の顔を手でガードしたかったが、男爵の両腕が麗子の身体を強く抱きしめているので、麗子はされるがままだった。
(…もう我慢の限界!大ちゃんに助けを呼ぶしかないわ!)
麗子が大声を出して助けを求めようとしたその時に、眉毛付近に水滴が落ちてきた。
「?…何かしら…」
水滴の正体が気になった麗子は視線を男爵へと向ける。
麗子の目に映ったのは、顔を歪ませて涙を流すトランティニアンの姿だった。
「あぁ…カトリーヌ…どうして…どうして先に旅立って…しまったのだ!」
麗子の目の前にいるのはフランス経済界の重鎮でも、セクハラ変態オヤジでもなく、只々悲しみに暮れる一人の男だった。
「トランティニアンさん…」
部屋の外の僕にも無線機を通して、男爵の悲痛な叫びが聞こえてきた。
意味はよく分からないが、単純に酔っ払っているだけではなさそうだ。
ブーッブーッブーッ
マナーモードにしてあった僕の携帯が着信を知らせてくる。
スマホの画面には麗子の秘書の名前が表示されている。博多で別れる際に、不測の事態に備えて連絡先を交換していた。
「…はい、もしもし」
僕は他の宿泊客に配慮して小声で応答する。
「お疲れ様です、皆野さん。今どちらにいらっしゃいますか?会場の撤収が完了しましたので、我々もそろそろ引き上げます。」
「そうですか、実は社長と一緒にトランティニアンさんの介抱をしていまして…」
「そうでしたか。皆野さんにご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません」
「いえいえ、こちらこそ今日一日お世話になったので、このくらいはさせて頂きますよ。介抱が終わったら社長と一緒に帰るのでご心配なく。」
「かしこまりました。」
ここで電話を切ろうと思ったが、折角なので気になっていることを質問してみた。
「ちなみに…トランティニアンさんの近辺にカトリーヌという方はいらっしゃいますか?」
最初はてっきり麗子のことをカトリーヌと呼んでいるのかと思っていたが、男爵の呼び方からは麗子ではない誰かを呼んでいるような違和感を感じる。
「カトリーヌ様ならトランティニアン様の奥様です。ただ…去年の今頃にお亡くなりになってます」
「そうですか…ずっとカトリーヌと呟いていた謎が解けました。ありがとうございます」
「トランティニアン様がそのようなことを…奥様が亡くなっても気丈に振る舞われておりましたが、やはり心の中では…」
「そうみたいですね。今はすっかり眠りについたので、もう少し様子を見てから出発します」
「承知しました。よろしくお願いします」
僕は電話を切ると、スマホでトランティニアンのことを検索した。とある英語のサイトを開くと、満面の笑みの男爵とその横に綺麗な女性が立っている写真を発見した。
女性は男爵とは対照的にスリムな体型で、髪はウェーブの掛かったロングの金髪だ。
どことなく今の麗子と印象が被る。泥酔している男爵が亡き妻の面影を重ねているとすると、麗子のことをカトリーヌと呼んでいることや過度なスキンシップを求めることにも納得がいく。
それが正しい行動かどうかはさておき…
「たぶん麗子も気づいてるだろうな…さて、どんな対応をとるのか聞いてみるか」
僕は再び部屋内の音声に耳を傾ける。
「カトリーヌ!うぅぅ…寂しかった…」
「……」
麗子も自分のことを亡き妻に重ねていることに気づいた。故カトリーヌ氏が健在だった頃、トランティニアンは愛妻家として有名だった。夫婦揃ってパーティーに参加しては仲睦まじい姿を他の参加者に見せつけていた。
もちろん本人達には悪意が無いので、周りは微笑ましく見守っていた。麗子もその内の一人だった。
(思い出した、昔パーティーで物陰に隠れてワインを奥様の口移しで飲んでいたわ)
普段は品行方正な男爵のギャップある姿に驚いたが、歳をとってもラブラブな二人を羨ましいと思っていた。
カトリーヌ氏が亡くなった後、トランティニアン氏は塞ぎこむこともなく、周りには気丈に振る舞っていた。
しかし心中は寂しくて仕方なかったのだろう。それが妻が亡くなって約一年経った今日のタイミングで爆発してしまった。
麗子はこのように解釈した。
しかし、だからといってトランティニアンの蛮行を許すかは別問題だ。
(寂しいのは分かるけど、一人の女性として許せないわ。…でも、奥様が亡くなってからずっと我慢してきたのよね…それに、トランティニアンさんにはずっとお世話になりっぱなしだし、今夜くらいは恩返しをしても…)
麗子はトランティニアンを受け入れるか暫く葛藤する。その間も男爵は麗子に抱きついて、おいおいと泣きながら温もりを求めている。
そこに無線機から皆野の声が聞こえてくる。
「麗子、もう0時を過ぎた。罰ゲームもこれで終わりだ。トランティニアンさんのお願いをきく義務も無くなった」
「そう…」
(…このまま彼を放置したら、この思いが他の女性に向いてしまうかもしれないわ。それはsexy policeとして見過ごせない)
結局、麗子はsexy policeとしての使命感を大義名分にしてトランティニアンを受け入れることを決めた。
「…大ちゃん、今日は先に帰ってて。トランティニアンさんが泣き止んだら私も帰るから。今日はありがとう」
麗子は皆野へのメッセージを呟いてから無線機のスイッチを切って、
自ら男爵の唇に口付けをした。
「えっ、麗子?」
呼びかけても応答はない。部屋内の音声も聞こえてこない。
どうやら麗子は覚悟を決めたらしい。懐の深い彼女なら想像に難くない。
こうなったら中の様子は見えなくとも、せめて音声は楽しみたい。
「こういう時のために…このスイッチだな」
僕はスマホに保存したマニュアルを片手に送受信機を操作する。
「ポチッとな…」
イヤホンから再び部屋内の音声が聞こえてきた。
この無線機は万が一相手に存在がバレてスイッチを切られても、遠隔でスイッチのON OFFを操作できるようになっている。
僕は三度、音声に集中する。
「……チュク、チュパ…っぷはぁ」
麗子からの口付けは自然とディープキスになっていき、無線機のスイッチが再び入るまでずっとキスをしていた。
「はぁはぁ…カトリーヌ」
「情熱的なキスだったわ…モーリス」
麗子は故カトリーヌ氏がそうしていたようにファーストネームで男爵のことを呼ぶ。
「カトリーヌ!」
それが男爵の心に火を灯したのか、麗子に向かってキスの雨を降らせる。
頬、唇、首筋、うなじ、胸元、肩など至る所に男爵はキスをしていく。
「あっ…あっ…んっ…」
麗子はキスされるたびに甘い声を漏らす。
今度は抵抗なんかしない、麗子は自ら望んでされるがままにキスを受け止める。
「カトリーヌ…愛している…」
「モーリス…私もよ…」
二人は愛の言葉を囁き合う。
男爵は麗子のドレスを胸元から下にズラそうとするが、麗子の大きな乳房がつっかえて下がらない。
「うふふ、慌てん坊ね」
麗子はベッドから立ち上がり、男爵に対して背を向ける。
「ねえ、ファスナーを下ろしてくださる?」
「承知したしました、マドモアゼル」
麗子の演技力が光る。男爵もノリノリで実に楽しそうだ。
男爵の右手がファスナーのスライダーを掴み、ジジジーとゆっくり下げていく。
緩まったドレスは男爵が両肩をそっと撫でるだけで床に落ちていく。
下着姿となった麗子は微笑みを浮かべて、男爵の方へ向き直る。
「おぅ…美しいよカトリーヌ。どんな女優よりも…」
「ありがとう❤️」
「しかし…どうしてパンティを履いていないのだ?」
「…あっ!…え、えーと…」
博多での移動中、車内で同僚とペッティングしたせいでパンティが濡れてしまったからとは言える筈もなく、
「うーん…ほら、ドレスにパンティラインが浮き出たら美しくないでしょ。それに履いてなければあなたとすぐに愛し合える訳だし…」
麗子は咄嗟に言い訳を捻り出した。その言い分があまりにも苦しいことは麗子自身も分かっていたので、言い終わるとすぐに男爵へ抱きついた。
「おっ、ほう。そうかそうか、ならば目一杯可愛がってやろう!」
男爵は麗子の背中に手を回してブラジャーのホックを外す。繋がりを解かれたブラ紐がだらりと垂れ下がる。
麗子をベッドへ仰向けに寝かせて、ブラジャーを取り払う。露わになった麗子の生乳を優しく揉み始める。
「んっ…くっ…はあぁん」
sexy policeの性処理中は女性に飢えた男達から手荒に揉まれているので、男爵の優しい愛撫が逆に麗子の感度をいつもより高めてくれる。
「ふぅ…んんっ…触り方は優しいのね」
「当たり前だ。女性の身体はデリケートだからな」
男爵は麗子の乳房を丹念に揉み込む。片手に収まらないほど大きい爆乳は男爵の手の動きに合わせて形を変えていく。
徐々に強まっていく快感に伴って麗子の息も荒くなっていく。
「乳首も…乳首も触って…」
「心得た」
昂る興奮に流された麗子は思ったことを素直に口走ってしまう。
麗子の乳首は中央に寄せられて、二つ纏めて男爵の舌に舐め回される。
「やん…ふぅぅん!…気持ちいい…気持ちいいわあなた」
男爵は満足げな表情を浮かべながらも、乳房への集中攻撃をやめない。
「いやん、イクッ、このままだとイッちゃう!」
「我慢することはない。そのまま快楽に身を任せなさい」
男爵は乳首を一気に吸い上げる。
急激に強くなった刺激に麗子のボンテージは一気に高まる。
「んくぅ!イクッ、イクゥ❤️」
男爵の熟練されたテクニックでイカされた麗子は軽く痙攣する。
(すごい…胸だけでイカされちゃった…)
ある程度の満足感を得た麗子とは対照的に男爵はまだまだ攻めの姿勢を緩めない。
「気持ちよさそうだな。次は下のお口も気持ち良くしてやろう」
男爵は胸の次に麗子のオマ◯コへ標的を定める。
素早い動きで麗子の下半身付近に移動すると口を麗子のオマ◯コにくっつける。
「あん!いやん!トラ…モーリス!…んんっ!」
男爵の舌が膣内に侵入して感度抜群のオマ◯コを蹂躙する。
麗子はなす術なく喘ぎ声をあげることしかできない。
ピチャピチャピチャ
麗子の蜜壺からは愛液がとめどなく溢れてくる。
「美味しいよ。カトリーヌのラブジュース」
「いやん❤️恥ずかしいわ」
膣内はもう十分すぎるほど濡れているが、男爵はクンニを続けて喉を渇かせた犬のように愛液を啜る。
「やぁん…そこ、いい!感じすぎちゃう!」
麗子は押し寄せてくる快楽に身を委ねる。
身体は軽くイクたびにビクンと跳ね上がる。
「まだまだ飲み足りない…もっとだ」
「もう…エッチ…そうだわ、あなた。」
「うん?どうした」
「私ばっかり気持ち良くなって不公平だわ。あなたのペニスも舐めさせて」
「おお、そうか」
男爵は嬉しそうに同意して、ようやく女性器から口を離す。
今度は男爵が仰向けになり麗子に顔面騎乗をさせる。麗子はそのまま上半身を倒して男爵のペニスを優しく握りキスをする。
体勢をわざわざ変えたのは、麗子が下になるとペニスが喉奥まで進入して苦しくなるかもしれないから。そんな男爵の心遣いに麗子は思わずキュンとしてしまう。
「ピチャ、ピチャ、ピチャ、あむっ、ぐぽっ、ぐぽっ、ぐぽっ…レロレロ…っはぁ、とっても大きくて素敵❤️」
男爵は泥酔している為、ペニスは勃起しにくいと思っていたが、そんな事は全く無かった。
ズボンから解放した時には既にかなりの大きさに怒張していた。そこに麗子のフェラが始まるとムクムクと更に大きくなってくる。
「ふっふふ、それはカトリーヌへの愛情がペニスに集まっているのさ」
「まあ、モーリスったら❤️」
酔っているせいなのか、彼がフランス人だからなのか、同年代の日本人なら言えないようなクサいセリフを口にする。
今、ベッドの上ではお互いがお互いを気持ち良くする為に一生懸命クンニ・フェラに没頭している。
元来の慈悲深さ故に仕方なく付き合っているのか、それとも湧き出てくる愛情故に自ら進んでペニスを口に含んでいるのか、麗子自身もよく分かっていない。
とにかく今は男爵に気持ち良くなってもらおうと必死だ。
「カトリーヌ、一旦ストップだ。」
「どうしたの、モーリス?」
何分、何十分の間こうしていたのか分からない。その間に麗子は何度も絶頂に達していた。
一方の男爵は泥酔している影響なのか、勃起はしているものの中々射精をしてくれない。
「私のフェラ…気持ちよく無かったかしら」
「そんな事はない!ちょっと酔いが回ってるだけだ。だからもっと気持ちいいことをすれば射精できるはずだ」
「それって…うふふ、分かったわ❤️」
麗子は皆まで言われずとも男爵の言いたいことを理解して、男爵の身体の上から移動してベッドに仰向けになる。
「来て❤️…モーリス」
麗子は股を広げて指2本で自身の女性器をくぱぁと広げる。
「ああ、カトリーヌ」
男爵はペニスをオマ◯コに当てがい、一気に挿入する。十分すぎるほどトロトロになった麗子のオマ◯コは男爵の大きなペニスを難なく受け入れる。
「あっ!あああぁぁぁん!」
そのままの勢いで膣内の最奥まで到達する。
「ふぅー、ふぅー」
男爵は挿入してから動かない。
「モーリス…どうしたの?」
「くぅ、まさかここまで気持ちいいとは。今までのセックスの中で一番の締め付けだよ、カトリーヌ」
数々の男性器をものの数分で絶頂に導いてきた麗子の名器は男爵にとっても効果は抜群だった。
「辛いならそのまま中に出してもいいのよ」
「そんな勿体無い事はできない…ちょっと待ってくれ…よし!いけるぞ」
男爵はゆっくりとピストンを開始する。
一突きするたびに麗子の爆乳がぷるんと揺れる。
「ふぅん…ふぅん…んあっ❤️」
ゆっくりではあるが、じっくりと前戯を受けた麗子のオマ◯コの感度は敏感だ。
少しの刺激でも声を我慢することができない。
「ふんっ……ふんっ…ふんっ、ふんっ」
ピストンのスピードは段々と上がっていき、それに連動して麗子の爆乳はブルンブルンと激しく揺れる。
男爵が上半身を倒して麗子に抱きついてくる。大抵の男はここで麗子の胸に顔を埋めるか乳首を吸ってくる。麗子もそう来ると思っていた。
しかし男爵は顔を麗子の頭に近づける。
そして麗子の髪の毛に頬ずりを始めた。
「カトリーヌ…君の髪はいつもサラサラで本当に美しいよ。大好きだ…カトリーヌ」
頬ずりだけでは飽き足らず、両手でベタベタと触ってくる。
毎朝1時間かけて髪の毛を整える麗子にとって、本来ならば疎むべき行為ではあるのだが、
麗子の中では胸よりも自慢に思っている髪の毛をこんなにも愛してくれるのは素直に嬉しい。
「あん❤️…当たり前よ…あっ❤️…あなたのために…あっ❤️…いつも綺麗にしてるのだから…ふぅん!❤️」
「ありがとう…カトリーヌ…本当に美しいよ」
男爵は髪の毛を堪能しながらも腰のピストンは緩めない。
夢中で腰を振り続けて少しでも多くの快楽を感じようとしている。
麗子も男爵のピストンに合わせて腰を動かす。
考えていることは麗子も同じだ。
そんな二人の共同作業にも終わりが見えてきた。
膣内でペニスが膨らみ始める。
「くぅぅ、カトリーヌ、そろそろ射精そうだ。」
「あっ❤️あっ❤️私もイキそう!一緒に!」
そう言って麗子は足で男爵の腰をロックして、だいしゅきホールドの体勢をとる。
お互いラストスパートに入り、一気に絶頂まで駆け上がる。
「おおおぉぉー!カトリーヌ!」
「はああぁぁん❤️モーリス!」
ドピュッドピュッドピュッドピュッドピュッ
ビクンビクンビクンビクンビクンビクンビクン
二人の絶頂は長く、果てしなく続いた。
トランティニアンはこの一年間失っていた温もりを取り戻しているように、麗子は男爵の愛を真正面から受け止めているかのように見える。
「はあ、はあ、カトリーヌ…」
「モーリス…チュ❤️」
どちらともなくお互いキスをする。
お互いが求めていることはわかる。今夜だけ二人は夫婦なのだから。
「カトリーヌ…大変だ…」
「どうしたの?」
男爵は麗子の膣からペニスを引き抜く。
膣口からは精液と愛液が溢れ出てくる。
「ほら、勃起が治らない…」
男爵は未だに怒張しているペニスを麗子に見せてくる。
「まあ、本当だわ…だったら…」
今度は麗子が男爵を押し倒す。
天井に向けて反り立つペニスの上に麗子は跨る。
「空っぽになるまで搾り取ってあげる❤️」
「カトリーヌ…愛してるよ」
ズプププププ
「あぁ❤️幸せ…」
二人の情事はまだまだ終わらない。
朝の5時、麗子はシャワーを浴びてブラジャーとドレスを着用する。最後に精魂尽き果てて眠る男爵の服装を整えてから部屋を後にする。
結局、夜通しで男爵とのセックスに興じてしまった。
ドアを開けて廊下に出ると声を掛けられた。
「お楽しみだったようですね」
「きゃあ!大ちゃん!えっ、ずっと待ってたの⁉︎」
「あっ、ドア閉めないで。カードキーを部屋の中に入れておかないと」
僕はドアの近くにあるカード入れにカードキーを差しこんでゆっくりとドアを閉めた。
「まさか、これだけの為にずっと待ってたの?」
「そうだよ、トランティニアンさんの側近から預かったんだ。廊下に置いていくわけにはいかないし」
「フロントに預ければよかったのに」
「…言われてみればそうだね。まあ、でも刺激的な音声を楽しんでたから、退屈はしなかったよ」
僕は送受信機をわざとらしく麗子に見せつける。
「?無線機の電源は切ったはずよ」
麗子はシャワーの時に取り外した無線機を改めて確認する。電源はオンになっている…
「なんで⁉︎ちゃんとオフにしたのに!」
「犯人に電源を切られた時に備えて、遠隔でも電源を入れることができるんだよ」
「ということは…ずっと聴いてたの?」
僕はこくりと頷く。
「やだあ!恥ずかしい!」
麗子は赤面して顔を手で抑える。
「まあまあ、落ち着いて。ここは迷惑だから一旦離れよう」
僕は麗子の手を引いて部屋の前から立ち去った。
2時間後、トランティニアンの部屋を側近の男がノックする。
「うぅーん…はっ!…昨日のアレは…」
男爵は目を覚まして、昨夜の出来事を述懐する。
あれは本当に現実なのか…久しぶりに妻と対面して夜通しで愛し合ったあの情景は。
「いや、そんな訳ないか…」
昨日の晩餐会で呑みすぎたせいだろう、頭が猛烈に痛い。こんなに泥酔したのは久しぶりだ。
コンコンとノックがずっと続いている。
男爵は急いでドアを開ける。
「おはようございます」
「おはよう、もう出発の時間か…すまないがまだ準備が…」
「いえ、出発迄にはまだ余裕があります。昨夜はかなり酔っていらっしゃったので、心配で様子を見にきたんです」
「そうか…昨日はすまなかった。君が部屋まで運んでくれたのか?」
「いえ、私だけではなく秋本社長とその秘書と一緒に移動しました」
「麗子くんも一緒だったのか⁉︎」
「えぇ、秋本社長に対しては…その…セクハラと訴えられても仕方ない程のスキンシップをされていました」
「そうだったのか…」
男爵は頭を抱える。泥酔していていたとはいえ、最低の行為をしてしまった。
「それで…部屋に入った後、麗子くんはすぐに帰ったのか」
男爵は昨夜の出来事が現実なのかもしれないと思い始めた。
「秋本社長はムッシュと二人きりで部屋に入って、ムッシュが寝付くまで部屋にいたそうです。私は秘書さんのご厚意で先に部屋へ戻っていましたので、すぐに帰ったかは…えーと…秘書さんからメールが入ってたな…あった、15分後には秋本社長も部屋を出たみたいです」
「…ということはやはり夢か」
「夢…ですか?」
「ああ、久しぶりに妻の夢を見たよ。現実のような鮮明な夢だった。今でも感触が残っているよ」
「そうですか…」
「いやぁ、しかし麗子くんには悪いことをした。この埋め合わせは必ずしないといけないな。君も悪かったな。お詫びに何か出来ることがあれば…」
「ムッシュ、私は何も要りません。むしろ昨日の姿を見て安心しました。貴方のような立派なお方でも弱い一面があるのだと」
「そうか…」
「これからは私や周りの人間にも弱い姿を見せてください。我々はいつでも貴方様の味方ですから」
この言葉を聞いて男爵の目頭が熱くなる。
トランティニアンはこの日から新たな一歩を踏み出すことができた。
1週間後、派出所に出勤した僕を麗子が出迎える。
「おはよう大ちゃん」
「おはよう。その紙袋は何?」
「これはね、トランティニアンさんから大ちゃんにわたしてほしいって預かったの」
「えっ、僕に?」
「えぇ、この前迷惑をかけたからということで」
麗子にならともかく秘書の僕までお詫びの品を送るとは…本来は礼節を欠かさない立派な人間であることが伝わってくる。
「それは嬉しいなぁ。中身はなんだろう」
紙袋の中身は男性向けハイブランドのアクセサリーの詰め合わせだった。
どれも十万円は下らない高級品ばかりだ。
「やっぱり、住んでる世界が違うね…」
正直、このアクセサリーに見合った衣服を持ち合わせていない。まさに豚に真珠だ。
「麗子も何か貰ったの?」
「モノは貰ってないわ。でも、誠心誠意の謝罪を受けたわ。ラッキーなことに向こうはあの夜のことを夢だと思ってくれているみたい」
「それは良かったね」
「あと、お詫びの代わりに50億ドルの大型契約を締結してくれたわ❤️これからもっと忙しくなりそうよ」
麗子は嬉々として語っている。
「あんまり働きすぎないように気をつけろよ」
「ご心配どうも♪でも大丈夫よ。来週からは1ヶ月の休みをとるから」
「そ、そうなんだ」
やはり僕とは住んでいる世界が違う。
僕はセクシーなビキニ制服に身を包む麗子を見てぼんやりと考えた。
今回も筆者の駄文にお付き合い頂きありがとうございました。
麗子のセリフに出てきた“工場に1兆円投資”や“1ヶ月休みを取る”は実際にこち亀の中でも言ってたセリフです。
連載終盤の麗子は金銭感覚が其れ迄以上にインフレしていて、読み返すとかなりヤバいです笑