珍しく、夜にミレイがルルーシュ達のクラブハウスに遊びに来ていた。
「ははははは」
ミレイはテレビを見て豪快に笑う。咲世子の出す和菓子もパクパク食べて、「おいしーい!」と機嫌よさそうに大きな声で言う。クラブハウスの空気は、彼女だけで一変していた。
「あーん」
「おいおい、自分で食べられるぞ」
「あーん」
「ふん、まあいい」
しかし、不意に行われたそのやり取り。ナナリーはびくんと動揺する。今のは、ミレイがルルーシュに和菓子を食べさせたような掛け合いだ。
「お返しだ。俺も食べさしてやる」
「ふふ。あーんと言いなさいよ」
「ふん。……あーん」
「あーーーんっ。ふふっ、おいしい」
それを証明するように、ミレイもルルーシュに食べさせてもらったようだ。
しかしこの掛け合いは、カップルに特有のもの。昨日まで、兄とミレイにそんな気配はなかった。しかし今日は、放課後に兄がミレイをどこかに呼んでいた。それに授業中も何やら悩んでいたらしい。ということは、つまり、そういう仲になったのだろう。
寂しさがナナリーに押し寄せる。ユーフェミアと共に、兄を取り合ったアリエスの離宮。2人だけで生き抜く、互いが互いだけを信じ合える、そんな共依存だった日本生活。そんな時代はもう終わってしまったのだろうか。
ミレイさんはいい人だ。応援したいと思える。でも、少し妬ましい。お兄様が取られてしまったようだ。
「その、おめでとうございます。お兄様、ミレイさん。私は部屋に戻っていますね」
とにかく、今は落ち着く時間が必要だった。ミレイと兄がいちゃいちゃしているのを、感じたくも無かった。
8時ごろに咲世子がやってきて、共に風呂に入るよう誘ってきた。ナナリーは目が見えないが、練習したので時間をかければ1人で風呂を済ませられる。しかし、今日は沈んだ気分だったので、好意に甘えることにした。
シャー、とシャワーが肌を打つ。今はいろんなことが忘れられる。嫌な気持ち、醜い心も洗い流してくれるようだった。
「ちょっとルルーシュ。本気なの?」
「ここだからいいんだろ?」
しかし、どうしたことか。不意に、壁の向こうのトイレで、ルルーシュとミレイの声が聞こえた。用を足すなら、2人である必要が無い。プライバシー的にも失礼だ。それをなぜ、と考えた時、ミレイが甘えるような声を漏らした。
「ア、アアンッ」
ピタ、とナナリーの動きが止まった。ここで、そんなことをするはずがない。焦り、羞恥、怒りがやってくる。決定的なのが、ピチャピチャ、と水を跳ねさせるような音だ。
「アアンッ、アッ。き、聞こえちゃう。もっと、ゆっくり、アッ。できない、の……」
「無理だな。俺は今興奮している。ふふふ、はははははは」
私に聞こえるように。こんな場所で。なんてはしたない。どうして我慢できないの。私のことをどう思っているの? というかお兄様、そんなことをしちゃダメです。お兄様はいつまでも私のお兄様なのに……。
ナナリーの焦り、怒りが増していく。それに気付いたか、咲世子がナナリーの上半身を大きく包んだ。
「大丈夫です。ナナリー様」
咲世子は安心させるようにおだやかな声で言った。
「ありがとう、ございます。咲世子さん」
ナナリーは咲世子に母のぬくもりを感じた。
さて、その頃ルルーシュ側。ミレイは便座で大きく股を開き、ルルーシュは割れ目を指で攻めていた。さらに、おもむろに2人は顔を近づける。
ちゅっ、ぬちゅっ。ぬちゃっ。ああっ。ぬちゃっ。ふあっ。
キスだった。それも舌を入れ、互いの肉を感じ合う、濃厚なやつ。
「はあー」
2分ほどで唇を離す2人。その顔は、両者共に火照っていた。
「そろそろだな」
「ふっ、ど、どんと来なさい!」
ルルーシュが緊張しつつも冷静に振る舞う。肉棒がはち切れんばかりに巨大化している。
ミレイは肉棒を見て顔を引きつらせ、視線を逸らし、しかし豪快さを装った。
ごくり、とほぼ両者同時に息を飲む。そして、肉棒がピンクの割れ目に添えられる。
ああ来た! 来ちゃった! ミレイの緊張がかつてなく高まる。触れる肉棒と割れ目。ファーストタッチでビクンと反応してしまう。が、動くと緊張がバレるので、全身に力を入れて我慢する。のだが、なかなか肉棒が入ってこない。行ったり来たり、微妙に入ったかと思えば抜ける。ぎいいい、と便座がずれる嫌な音が聞こえて、場の高まりに水を差す。
「くっ、むっ? 難しいな」
「ちょっ、ちょっと。手こずらないでよね」
とは言え、ミレイの体勢もよくなかった。便座では、倒れるように角度をつけないと挿入できない。このバランスを保つためには、腕や足で体を支えないといけない。しかしルルーシュは、そういうのが苦手だ。
「もう! しょ、しょうがないわねえ」
「む、なんだ?」
ミレイはすうっとルルーシュを退けると、立ち上がり、壁に両手を突く。ぷりん、とルルーシュに尻を向けた。バックの体勢だった。
「はじめては、あなたの顔を見ていたかったんだけど」
「す、すまない」
ルルーシュは一言謝ると、再び割れ目に肉棒を沿える。
「よし、行くぞ」
「来なさい」
「3、2、1、……ほわっ」
「な、なにがほわっ、よ。不思議な感覚だけど、お、驚くほどじゃないわ」
「すまない。想像以上に気持ち良かったもので」
「本当にルルちゃんなの? よくそんなセリフ真顔で言えるわね」
「俺だって恥ずかしいさ。多少わな」
「多少なの、ねぇンッ。……いきなり突いたわね」
「隙ありだ」
ルルーシュはにやりと笑った。
「ホオウッ」
「お返しよ」
ミレイは自分でお尻を動かし、肉棒を差し込むと、ルルーシュと同じようににやりと笑った。
「ふん。だがこの体制は俺が主体だ」
「分かってるわよ。だけど、簡単にイかされるとは思わないことね。宣言するわ。ルルちゃんが先にイく」
「舐めるなよ。忌々しいが、俺は108人の妻を持つ皇帝の血を受け継いでいる」
「そう。それはっ、た、楽しみっ、ねっ。もうっ、言わせなさいよっ」
「我慢できん!」
パンパンパンパン。肉と肉がぶつかる音が響く。
ミレイの豊かでやわらかな肉が揺れると、それだけで誘っているように見えてルルーシュの興奮が増していく。
パンパンパンパンパンパンパン。
「あっ、うっ、はっ、はっ、はっ。いやん」
「前から思っていたが、スタイル抜群だな。この胸も、やわらかくて気持ちいい」
「痛っ。あ、あんまり強く揉まないでよ」
「善処する。もっとも、下の方は分からんがな」
「ふっ、そっちこそ簡単にイかないでよ。まだちっとも満足してないんだから」
ミレイの締め付けはなかなかだったが、愛液が十分だったので肉棒はヌルヌルと動いた。勢いで愛液が弾け、ぺちゃぺちゃ音が鳴ると、ルルーシュは一層興奮して勢いを増した。
「はっ、はっ、はっ」
深く、強く、突いて抜いて、突いて抜いて。繰り返すルルーシュ。擦れる肉棒に「はうっ」と息を漏らす程の刺激が断続的にやってくる。股は若干熱く、胸と尻は揉むと気持ちいい。他に何も考えられなくなるほど、気持ちよかった。
そして、2分後。
「あっ、むむっ」
「へ?」
ルルーシュの腰が不意に減速する。そして程なく、ぴゅっ、ぴゅっ、と液体が膣を満たす。中出しだった。
「ちょっ、ルルーシュ。抜きなさいよ」
「す、すまん。油断した」
「もう。どうすんのよ」
「急いで洗おう。幸い隣が風呂だ」
風呂にはナナリーと咲世子がいる。ルルーシュもミレイもそれを承知でいる。しかし、足は止まらない。やや緊張はするが、先ほどの行為で気分が高揚しているから、冷静な判断などしない。面倒だから裸のままドアに手をかける。
「ナナリー。入るぞ」
「えっ」
了承を得ず、入ってしまうルルーシュ。ナナリーは丸くなって固まっていた。
な、なぜだ!
ルルーシュは予想外の反応に焦る。もっとぶっきらぼうな感じで「私もやりたいです! お兄様!」ぐらい言ってくると思っていたのだ。
「咲世子!」
ルルーシュは思わず声を荒らげて、咲世子に視線を向ける。柔らかくて白い、日本人らしくどこかずんぐりしているが、四肢に限ってはミレイより肉付きのいい大人の肌が目に映る。そしてその指先は、ナナリーの股に。
「ほう」
その声に呼応するように、咲世子はパッと手を引っ込めた。
「あっ」
甘えるような声を漏らすナナリー。ルルーシュは咲世子が上手くやったことを確信する。第二ラウンドは近い。