ミレイはルルーシュに怒り、「気を付けてよ!」と言いつつも、仲良さ気に股を洗った。ナナリーは終始無言で、ただ2人のやり取りを聞いていた。
いきなりの兄の豹変。まるでプライバシーを気にしないようなそぶり。ミレイも咲世子も何も言わないから、間違っているのは自分かのように感じた。咲世子に至っては、ナナリーの四肢を嫌らしい手つきで撫でてきた。割れ目をなんとも言えない力加減で攻めてきて、もうほんわかするしかないくらい気持ちよかった。それで考えるのが面倒になったのもあった。
ナナリーは宿題だけ終わらせると、言葉少なに自分の部屋に行き、ルルーシュの助けを借りて寝転んだ。「お休み、お兄様」。努めていつも通りに振舞ったが、それに何の意味があるのかは自分にも分からなかった。
10時頃、不意にドアが開いた。
「一緒に寝ましょ」
ミレイだった。その声を聞くだけで、嫉妬やらなんやらが沸き起こる。あなたはお兄様と寝ればいいでしょ! と怒鳴りそうになった。しかし口に出すのは憚られ、ナナリーは結局無視することにした。それで立ち去ってくれると思った。
「よっと」
しかし、予想に反してミレイはふとんの中に入って来た。本来アッシュフォードは後援で、皇帝の血筋を引くナナリーを立てる側。それをミレイも理解していたはず。しかし、今日のミレイは度が過ぎていた。もしや、お兄様を手に入れた気でいて、だから皇族の仲間だとでも思っている? 思い上がりも甚だしい! いつもは思いもしないような激しい言葉が、次々と浮かんでくる。しかしナナリーは、それを口に出す勇気がなくて、結局無視を続けることにした。
が、しかし。ミレイの手が、スルリと股に伸びた。思わず身をよじるナナリー。
「ちょ、ちょっと。ミレイさん!」
「よいではないか。よいではないか」
荒らげたが、ミレイのいやらしい手つきは止まらない。しかも妙に上手い。気持ちいい。しかしそこで、ナナリーは気付いた。ミレイにしては胸が小さいことに。これは、この大きさは、咲世子だ。
「あ、アンッ」
声真似が上手。いやらしいことも上手。そして性格もいやらしい。咲世子の意外な一面を知ったナナリー。が、あんまりにも気持ちいいから、やめてとも言えない。それに、兄が自分を裏切って、女を作ったから、自分も大人の階段を登ってやりたいと思った。別にルルーシュがミレイとくっつくことが裏切りではないと理性では分かっていたが、そんなふうに納得した。
「むちゅ、ちゅちゅっ」
「き、キスはっ」
唇を奪われ、ハッと息を飲んだ。受け入れたことを少しだけ後悔した。初めては好きな人をやりたかったと。もっとも、最愛の兄ルルーシュとは何度もやっているのだが。
「あ、アアンッ」
割れ目を指でこすられ、身をよじるナナリー。ダメよ、ダメよ、と理性では思いつつ、咲世子の体が密接するとうれしい。「へへっ」と今までにしたことがないような笑いが漏れる。それは恥ずかしいが、咲世子相手なら自分の全てを晒すのも構わないように思える。母の包容力を感じているからだ。
いくらそうしていただろう。不意に第三者の足音が部屋に響き、ナナリーは動きを止めた。
「さ、咲世子さん」
そう声をかけて、そこで止める。もう隠せないことに気付いた。部屋は暗いが、嫌らしい音は漏れていた。目の前の相手にはバレバレだ。だったら、自分は今さら繕って何になるのだろう。そんなことを思っていると、相手はベットの前で立ち止まった。その足音から、第三者がルルーシュであることが分かった(ナナリーは耳がいい。気配察知も上手い)。
「お兄様」
わけも分からず、ナナリーは兄の名を呼んだ。ルルーシュからの返答はない。ナナリーはえもしれぬ恐怖を感じ始める。その時、咲世子が動いた。1、2、3、4……。上下していく咲世子の体。パンパンパンパンという音も聞こえ、まさかと言いたいのだが、ルルーシュは咲世子相手にも性交を始めてしまったようだ。それも妹の目の前で。一言も詫びを入れずに。
「アアッ」
しかし、咲世子の手つきも、急に激しくなった。ルルーシュの動きに呼応するように。そしてナナリーは喘いでしまう。兄に聞こえるのも憚らず。それは恥ずかしいが、逆に聞かせたい気持ちもあった。兄に相手してほしかったのかもしれない。自分を突かない兄を誘ったのかもしれない。しかし自分でもよくは分からなかった。
咲世子の体は、ミレイより年上とは思えないくらい、むしろ弾力が強かった。唯一肌つやが若干負けているかもしれないが、ほとんど分からない。モンゴル系は白人より幼いと聞くが、咲世子にはそれだけではない何かがあるような気がした。
それに、動きがとてもよかった。勢いよく突くと、グッと締め付けを強くしたりする。かと言って出しゃばらず、常にルルーシュの動きに合わせてくれる。だから突きやすい。
「アン、アン、アン、アン」
日本独特だろうか? 高い声の喘ぎ声もよかった。「ふにゅう」とナナリーが喘ぐのもルルーシュに精力を与えた。
そして、3分後に発射する。ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅっ。また中に出してしまった。
「すまない。間に合わなかった」
「いえ、問題ありません。今日は安全日ですので」
咲世子は薬も使わず周期を操れたのだが(忍者だから)、それは口にしない。
ルルーシュは「ふー」と言って去って行った。少しさびしそうな足取りだった。ナナリーはただ困惑するばかりだった。