※この作品はR-18です。

ゾンビィきのこは菌糸を出したい   作:タイフーンの目

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ゾンビィきのこは〝もっと〟菌糸を出したい(前編)

 

 闇に蠢(うごめ)く2体のゾンビィ……。

 

 佐賀県の宵闇(よいやみ)の中。古びた洋館の廊下の隅で――。

 

 

 そこで、少女たちは唇を重ねていた。

 ゾンビィアイドル《フランシュシュ》のメンバー、水野愛(みずの・あい)と紺野純子(こんの・じゅんこ)だ。

 

 愛が純子を壁に押しつける形で、2人は抱き合いながら、長く、官能的なキスを愉(たの)しんでいた。

 

 つい先日、純子の身体にある異変(・・・・)が起こり、それを愛が処理してからというもの、彼女たちは隙を見つけてはこうした行為にふけっていた。

 

 

 2人の関係はメンバーには内緒にしている。

 フランシュシュはことさら『恋愛禁止』を看板にしているわけではないが……かといって、進んで公(おおやけ)にすることでもないだろうし、なにより仲間たちに告白するのも恥ずかしい。

 

 

 そんなワケで、メンバーに隠れてこうした行為に及ぶために、『水浴び』の交代時間を利用しているのだった。

 

 ゾンビィである彼女たちは、洋館の中にある水道で水浴びをして、昼間の汗を流している――ゾンビィなのに汗はかく。仕組みはよくわからない。

 

 今夜は、愛が先に水浴びに行き、次の順番である純子がタイミングを見計らって大広間から抜け出て――こうして、この場所で落ち合っていた。

 

 

「ん……愛、さん……」

 

 水浴び前の純子は、直前までの練習着姿。

 一方、純子を壁に押しつける愛は、パジャマ姿だ。

 

 特殊メイクのおかげで人間の肌に見える純子は、ゾンビの素肌をさらす愛の首に腕を回し、甘えるように抱きついている。頭の奥がじんじんするほどの、甘美な時間。

 

 すると。

 ふいに、愛が太ももを差し込んできた。純子の両脚のあいだに。

 

「んっ!? あ、愛さ、……あっ」

「純子」

 

 愛は、純子の様子をいたずらっぽい目で観察しながら、

 

「大きな声、出しちゃだめでしょ?」

「で、でも……っ」

「足。当たっただけなんだけど」

 

 愛は、太ももを純子の下腹部に密着させ、押し上げてくる。

 

「やっ、あんっ……! あ、愛さん……いじわる、です」

「純子が可愛い声出すから悪いの」

 

 言ってから、再び唇を重ねてくる。

 

 あんなことがあってから、『きのこ』は無くても2人はこうして互いの肌をむさぼり合うようになっていた。

 

 アイドルなのに、同性なのに――

 

 という葛藤は純子にも、そして愛にもあったが、その痺れるような背徳感が2人の行為を加速するハメにもなっていた。

 

 だが何より。

 

 生前は誰に対しても持つことのなかった――少なくとも自覚することのなかった――恋慕の情を、純子は愛に対して抱いているし、愛もそれに応えてくれていた。それが嬉しくて、ついこうして甘えてしまうのだ。

 

「ん、純子……私、そろそろ戻らないと。みんなが探しに来ちゃうかも」

「や……、も、もう少しだけ……んっ」

 

 離れようとする愛を引き留め、純子は腕に力を入れて引き寄せる。

  

「ん。もう、本当に甘えんぼなんだから」

 

 呆れたように言いながらも、愛は純子の抱擁を受け入れてくれる。息が苦しくなるほどの口づけを交わしてから純子は、ようやく彼女を解放した。

 

「じゃ、また後でね」

「……はい」

 

 次にこうしてキスができるのは、いつになるだろうか。

 メンバーの目を気にする以上、いつでも、というわけにはいかないのだ。

 

「…………」

 

 もどかしい気持ちを抱えながら純子は、水浴びへと向かった。

 

 

  + + +

 

 

 だが、純子が望む時はすぐにやって来た。

 それは翌日のこと。

 

 

 その日は営業の予定もなく、昼過ぎには合同練習を終え、自由時間が与えられていた。

 

 フランシュシュのメンバーはこんなときにも自主練習を怠らず、全員がスタジオでダンスの練習に明け暮れていた。

 

 その練習にもある程度めど(・・)がついた頃、他のメンバーの目を縫って、愛が純子を外に呼び出した。

 

「どうかしましたか?」

「……うん」

 

 見るからに愛の様子がおかしかった。

 彼女にしては珍しく、煮え切らない態度で、なにかを言い淀(よど)んでいた。そういえば、今日の彼女のダンスにはキレが無く、表情もどこか曇っていたように思う。

 

「あの、ね……」

 

 愛は、周囲を何度も確かめてから、

 

「やっぱここじゃダメ。こっち」

「……?」

 

 彼女に手を引かれるまま、館の中を進んだ。

 

 愛が連れてきたのは『例の部屋』だった。 

 純子が、自分できのこを処理しようとしていた部屋。愛の手ほどきで、たくさんの菌糸(きんし)を出した部屋だ。

 

 部屋に足を踏み入れると、その時のことが思い出されて、どうにも意識してしまう。そんな邪な気持ちを勘づかれないようにと思いながら、純子は、

 

「あの、愛さん?」

「…………。笑わないでね」

「?」

 

 言うと、愛はするすると練習着のハーフパンツを脱ぎ始めた。Tシャツの裾(すそ)を、自分でたくし上げて――

 

「えっ!?」

 

 そこには、きのこが生えていた。

 愛の可愛らしいショーツを押し上げて、純子に生えていたのと同じようなきのこが。

 

「それって、もしかして……」

「うん。今朝、急に生えてきたの。簡単には抜けない、みたい」

「…………」

 

 ゾンビィの身体に菌糸の根を張っているきのこ。

 

 それの処理方法なら知っている。

 たくさん刺激して、たくさん『菌糸』を出させればいいのだ。

 

 だが、生えている場所が場所だけに、そのきのこを刺激するには、男の子のオナニーみたいなことをしなければならない――。

 

「試してみたんだけど……うん。このあいだの、純子の気持ちわかった。これ、なんかすごく……」

「いたたまれない気持ち、になりますよね……」

「……うん」

 

 愛は複雑な表情をしていた。

 落ち込んではいるのだが、こうして下半身をさらしていることへの羞恥から頬は赤く染まっていて(ゾンビィなのに)、純子のほうを直視できないでいる。

 

 強気な彼女のこんな弱った姿を目の前にして、純子は不覚にも、ほんの少しの興奮を覚えていた。悪いとは思いながらも――。

 

 

 愛は、目を伏せながら、

 

「このままだと、練習にも集中できなくて。どうにかしなきゃ、って思うんだけど」

「愛さん……」

 

 この場合。

 もっとも効率的で、即効性のある方法は……純子が刺激してやる、という解決方法だ。愛がそうしてくれたように。

 

 だからこうして、愛は顔をまっ赤にしながら、純子に下半身をさらしているのだ。相当にプライドが高い彼女が。Tシャツの裾を握る彼女の手は、わずかに震えていた。

 

「……そこ、座りましょうか」

 

 純子がベッドへと促すと、愛は、しおらしくうなずいて素直に従った。純子も隣に腰を下ろして、

 

「私も気持ち、わかりますから。ほんとに……我が身のように」

「感覚がある……っていうの、厄介よね……」

「ええ。でも――」

 

 彼女へと手を伸ばす。ショーツの上からそっとさすると、

 

「やっ!? あんっ」

「……でも、新鮮な感覚ですよね」

「…………ばか」

 

 彼女はこちらを見ることができずに、顔をぷいと背(そむ)けてしまう。けれど耳たぶまで赤くなっていて、その見え透(す)いた強がり具合が、たまらなくいじらしい。

 

 純子は彼女に身を寄せて、右耳に軽く唇で触れる。

 

「やっ」

「愛さん」

 

 きのこを優しく撫でつけながら純子は、

 

「大丈夫です、私に任せてください。悪いものは、私が全部出してあげますから。力を抜いて、リラックスするんです」

「……うん」

 

 それでもまだ愛の体から、こわばりは取れない。純子は何度も彼女の耳たぶや、細い首筋にキスを落としていく。

 

「はっ、あんっ……く、くすぐったいってばぁ……」

 

 きのこは、宿主の昂(たか)ぶりに呼応するかのように、むくむくと大きくなる。相変わらず奇妙な物体だが――これも愛の一部だと思うと、愛しく思う気持ちが湧いてくる。

 

 純子はベッドに上がって、愛のことを後ろから抱きしめた。

 

「純子……?」

「こっちのほうが、落ち着きますか?」

「…………」

 

 彼女は無言でうなずいて、純子に体を預けてきた。

 

「愛さん……腰、浮かせてください」

 

 後ろから手を回して、彼女のショーツを太もものところまで下げてやる。ぶるんと、きのこの全体があらわになった。

 

 その様子に、愛はいっそう羞恥を覚えてしまったようで、また身を固くしてしまう。

 

「や、だ……こんなの……」

「私のときも、やっぱりイヤでしたか?」

「あ、あのときは、別に……!」

 

 愛は慌てて否定する。

 

「そりゃあ、驚いたけど……純子のだし。イヤだとは、思わなかった」

「私もです」

 

 純子は、きのこの棒状の部分を優しく右手で握って、

 

「愛さんのですから。ちっともイヤじゃありません。恥ずかしいことじゃないですよ……。それにこれ、私が移しちゃったかもしれませんし、ね」

 

 愛に向けてたっぷり菌糸を出してしまった、それが原因かもしれないのだ。もしそうであれば、この事態を解決するのは純子の責任でもある。

 

 だがそれ以上に、この可愛らしい愛のことを、ほんの少しいじめて――それ以上に、たっぷりと慰めてあげたいという気持ちがあった。

 

「ゆっくり、いきますね?」

 

 純子は右手を上下させる。

 そのたび、敏感で新鮮な反応が返ってくる。

 

「あっ、あんっ……やだっ、純子……っ」

 

 腕の中でぷるぷると震える様子がたまらない。

 

「愛さん、可愛いです」

 

 空いた左手で、彼女の胸をさする。

 練習着と下着に隔てられてはいるが、ほのかな胸の柔らかみを手のひらに感じる。

 

「ん……純子の、変態……」

「愛さんが色っぽいのがいけないんです。私まで、興奮してきちゃいました……」

 

 手のひらサイズのバストと、愛の反応をじっくりと堪能する。

 そうしているうちに、指先が、コリっとした感覚を捉えた。下着に守られてはいるが、その可憐なしこりの感触は確かにそこにある。

 

「あっ!? 純子、そこだめっ」

「だめです。動かないでください。ここ、くりくりってされるの、愛さん好きですよね」

「んっ、く……ばか……!」

 

 本気で抵抗するそぶりはまったく見せない。彼女はしっかりと感じてしまっているようで、きのこの先端からは、じわじわと菌糸の混じった液が漏れ出てきた。

 

「ぬるぬる……してきましたよ? これ、気持ちがいい証拠……ですもんね。わかります……この傘のところ、気持ちいいですよね?」

 

 指で輪をつくり、集中的にいじめてやると、

 

「やあっ!? あ、あんっ……だめっ、だめだめ……そこ、こすらないでっ!」

「ほら、暴れちゃいけませんよ、集中してください……気持ち良くならなきゃ、ダメじゃないですか。がんばって、たくさん出さないといけないんですから」

「そ、んなこと言ったって……やんっ!」

 

 純子は愛の首筋に吸いついて、左手を彼女のシャツの中に入れる。

 下着をずらし、彼女の乳首に直接指で触れる。包帯のすき間から飛び出た肉の芽は、小ぶりで、ぷるりとしていて、さわり心地がいい。

 

「あっ、あ、あんっ……」

「きのこさんのほうも、カチカチになってきましたよ? 感じてるんですか、愛さん」

「ち、ちがっ……こ、こんなので……!」

「嘘つきはいけませんよ。こんなになってるのに……」

 

 右手と左手、両方の愛撫を加速させながら、首筋に顔をうずめる。

 愛の甲高い嬌声(きょうせい)と、肌の甘さ。いやらしい部分の、しっとりとした感触――。

 

「あっ、だめ、純子……待って、腰、浮いちゃうっ!」

 

 愛はひくひくと下半身を震わせて悶える。

 だが、どこか彼女はその快感に抵抗しているようなところがあって、なかなか菌糸を吐きだすことができないようだった。

 

「もっと、刺激が必要ですか? じゃあ――」

 

 純子は、愛の胸から手を離す。

 その左手を、下腹部へとするすると這わせていった。

 

「え、なにするつもり……純子、えっ!?」

 

 愛の『女の子の部分』。柔らかでじゅくりと湿ったその割れ目を、指先でぐにっと押してやると、とろりとした液体が奥から溢れ出てきた。

 

「やっ、あんっ! そ、そっちは関係……ないでしょ……!」

「愛さんにもっと気持ち良くなってもらうためです」

「や、やめ……んっ、やあっ!」

 

 愛のここに触れるのは初めてだった。

 

「すごい……ゾンビなのに、熱くて、おつゆもいっぱいです」

「ば、ばかぁっ……! やぁっ!」

 

 けっして傷つけないように、濡れた肉襞(にくひだ)を優しく上下にマッサージする。そうしながら、右手ではきのこをしごいていく。

 右手にはじんわり熱い菌糸の液を感じながら、左手は、トロトロした蜜でふやけそうになりながら。

 

 くちっ、くちゅっ、じゅくっ――

 

「はっ、あぁあっ……!? 指っ、やだっ……! 待って、待って……き、きちゃう!? だめっ、すごいの……き、きちゃうっ!」

「いいですよ。出しちゃってください。男の子の部分と女の子の部分、両方で気持ち良くなるんです……私が、最後までこうしててあげますから。怖くありませんよ……愛さん、出してください」

「やっ、やああっ……!」

「気持ちいいですよ? ぴゅっぴゅって、菌糸が出るとき、すごく気持ちいいですから。……こっちもかき混ぜて、グチュグチュってしててあげますからね……頭真っ白にして、イっちゃってください」

 

 くちっ、くちっ、じゅぶっ、ぐちょっ――!

 

「あ、あ、あぅっ……!?」

 

 愛の痙攣(けいれん)が小刻みになって、速くなっていく。

 

「やだっ! いくっ、やっ、ぁあああああっ……!」

 

 大きくのけ反って、愛は絶頂した。

 

「んぁっ、で、出るっ!?」

 

 きのこがびくびくびく――と震えて、白濁液が先端からまき散らされた。

 

 びるっ、びゅるるっ、びゅぅっ――

 

 純子はその先端を右手で包む。熱く漏れ出す愛の液体を手のひらで受けとめる。蜜壺を愛撫していた左手を竿の部分に沿えて、ぎゅ、ぎゅっと根元から先端へと向けて搾り出すようにする。

 

「ぜんぶ、ぜんぶ出しましょうね……」

「はあっ……あああっ、と、とまんないっ!」

 

 菌糸液がシーツに垂れる。さらには秘裂から溢れだした愛液も混ざって、ぐっしょりと染みになっていく。

 

「あ、あぐっ、んっ……ああっ……」

「んっ……愛さんの、まだビクンビクンってしてますね。まだ出し足りませんか? いいですよ、ほら、もっと、もっと――」

 

 ようやく先端からの液体も勢いをなくして、とろとろと染み出す程度になった。

 

「は、あっ……あっ、……もう、むり」

 

 たっぷり汗を掻いた愛が、腕の中で脱力する。

 その横顔にキスをして純子は、

 

「すっごく可愛かったです。おもらしする愛さん」

「……おもらしって、言わないでよ」

「ふふ。ごめんなさい」

 

 しかし。

 おかしなことに、愛のきのこはまだ抜け落ちてくれなかった。

 

 純子のときには『出したら』すぐに菌糸の根も抜けてしまったというのに。

 

 すっかり愉(たの)しんでしまっていた純子だったが、そもそもは愛の体からきのこを除去することが目的なのだ。

 

「もっと深く、根を張っていたのでしょうか? ううん……」

 

 困っていると、しばらく無言だった愛が、急に振り返って純子をベッドに押し倒した。

 

「え? あの……?」

「純子」

 

 どこか決意したような、愛の表情。両手を押さえつけられて、覆いかぶさられて、純子は身動きができない。

 

 愛は、

 

「まだ……きのこ、満足できてないみたい」

「そ、そうですね……」

「純子」

「は、はい」

「……しよっか」

「はいっ!?」

 

 唐突な愛の言葉に、純子は目を白黒させた。

 

「そ、そそそ、それって……いやでも、その、あの……!」

「純子のせいだからね。こんなにされて……収まり、つかないんだもん」

「じゃ、じゃあもう一回、手で……」

「…………」

「うう……」

 

 愛は、純子の目を真っ直ぐに見つめながら、

 

「純子って、初めて?」

「あ、当たり前です……!」

「そっか。私も」

 

 それはそうだろう。愛もアイドルだったわけだし、それに、『きのこ側』での経験なんて、なおさらないに決まっている。

 

「このきのこさ、いつ無くなるか分からないわけでしょ? だから……純子の初めてもらえるのって、今しかないかもしれないわけだし」

「…………」

「私とじゃ、イヤ?」

「……イヤなわけ、ないです」

 

 純子は身震いしながら、目を逸らして、言った。

 

「あの……優しく、してください……ね」

 

 愛は無言で唇を重ねてきた。

 その激しさに身をゆだねて、純子はぎゅっと目を閉じた――。

 

 

 

 

 

 

 

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