【書籍化&コミカライズ】ツンデレ女子が幼馴染の鈍感男子に「ざまぁ」されていたので、寝取って教え込んであげた話 作:タイフーンの目
キリエの部屋は、小物は多いが片付いた印象の部屋だった。
学習机にベッド、衣装ダンス、姿見。
テレビはなく、小さな丸テーブルだけがある。
ピンク色のカーテンの柄が可愛らしいのは、幼い頃からこの部屋を使っているからかもしれない。
昼間なので照明を点ける必要もないが、彼女はそもそもそんなことに気を回している余裕すらないようだった。
「…………」
涼介のことを連れ込んだキリエは、しかしそっぽを向いて立ち尽くしている。
背中からでも、彼女が緊張して、狼狽しきっていることが分かる。
恐らくは、行き当たりばったりで涼介のことを誘ってしまったのだろう。
キリエらしいといえば、キリエらしい。
小刻みに震える細い肩に、庇護欲と嗜虐心をくすぐられて、涼介は彼女を後ろから抱きしめた。
「やっ……、な、なにっ」
突然のことに驚いて身をひねろうとする。だが、その抵抗が本気ではない。涼介が腕に力を込めると、身じろぎはすぐに弱々しくなる。
「なに、って。告白した相手に部屋に誘われて、2人きりになって……我慢できると思う?」
「だからって、いきなり手を出すとかっ……さ、最低っ」
「知ってる。霧崎だって、知ってただろ?」
「やっ、でも、こんなこと――」
「こんなことされると思わなかった? 本当に?」
「っ――――」
キリエの体温がかぁっと高くなるのが、文字どおり肌で感じられた。
つくづく、期待どおりの反応をしてくれる相手だ。
彼女は、もう触れられる悦びを知ってしまっている。こうして指先で、剥き出しの腕に触れるだけでも、背中をビクビクさせて感じてくれている。
けれど口を衝いて出る言葉はまったく素直ではなく、
「は、離れてっ、やっ……!」
「霧崎」
キリエの左耳に顔を寄せて、涼介は、
「キスしたいんだけど?」
「は、はぁ!?……いいわけないでしょ、なに言って――」
「駄目?」
「だ、駄目っ」
キリエのこわばりは強くなっているが、そのぶん、火照りも強くなっている。
「この前はさせてくれたじゃん」
「あ、あれは……っ、あれは、違うからっ」
震えているのは、恐怖からではないようだ。その証拠に、抵抗する力はさらに弱まっている。
涼介は右手でキリエの左頬に触れ、親指で唇の端をなぞる。
「あっ――」
「無理やりはしたくないんだけど」
「そ、そんなのっ、今さら――」
「そう。今さらだよな」
言って、強引にこちらを向かせて唇を奪う。
「んむっ!?」
始めこそ首を引こうとする反射行動が見られたが、抱擁しながら体の向きをこちらへと変えさせようとすると、割と素直に従ってきた。
「んんっ!! んっ、むっ――」
「んっ……、霧崎……」
「ぁ、むっ……、ぷぁ、んっ、んんっ……んっ」
キリエの肌が放つ甘い香り。ぷるんとした唇。戸惑い。悩ましげな吐息。押し離そうとする彼女の両手は、いつしか涼介のシャツを強く握るだけで精一杯になっているようだった。
右腕を回して肩を抱き寄せ、左腕で、キュッとくびれたウエストをがっちりと固定する。心ではまだ観念していないのだろうが、キリエの身体は、悦びを示すかのようにピクッ、ピクッと痙攣している。
以前に涼介が打ち込んだ楔(くさび)は、思った以上に深いところまで突き刺さっているようだ。
一旦唇を離して、彼女の顔を見つめる。
「霧崎とのキス、本当に気持ちいい」
「んっ――、私はそんなこと、ないっ……」
まったく説得力のない肉体反応。
声はか細く揺れていて、いつも強気に見える大きな瞳は、とろけて滲んでいた。
あのとき――
想い人に傷つけられて、泣き崩れていたときのキリエの姿を思い出す。それから、彼女を追っていったときの泣き顔。あのときはキッパリと涼介のことを否定していたのに――今は、理性とのあいだで揺れながらも、すがるような色で涼介のことを見つめ返している。
――ここで涼介が真摯に愛の告白でもしようものなら、彼女は応じてくれるかもしれない。
心を許して、身を委ねてくれるかもしれない。
だが。
もう少し、揺れ動く彼女を愛でていたいという歪んだ欲情もまた、胸の奥から滾々と沸き上がってくる。
今だって――
本当にキスが嫌なら顔を逸らせばいいのに、彼女はそうしない。かといって、みずから求めることも出来ずに、ただ涼介に奪われるのを待っている。
それでいて彼女は、そんな自分の浅ましさや脆さを自覚しているのだ。
だからこんなに頼りなさげな顔をしている。
疼きを癒やす方法を知っているのに、渇きを満たす術を知っているのに、意地と理性が邪魔をして素直になれないでいる。
「う、あ……師藤……っ」
キリエのことを壊したくなる。ただ待っていれば満たしてもらえると思っている彼女のことを、滅茶苦茶にして――そして、自分から離れられなくなるくらいに、甘やかしたくなる。
「霧崎――」
涼介はふたたび、今度は意識的に乱暴に唇を重ねた。
「んむっ……! んっ……」
だがキリエは、さっきよりも従順に応じる。最初はぴったりと閉じられていた唇も、脱力し、涼介を受け入れようとしていた。
その甘美な唇をついばみ、食み、愛撫する。
「は、むっ……、んん……、れ、うっ……んっ」
耐え切れなくなったのは、キリエの両脚だった。膝がガクガク震え、直立する筋力を失って、バランスを崩す。
涼介は寸前でそれを察して、体勢を調整して、崩れる彼女の腰をベッドにそっと乗せた。
(こんな、こんなのって……)
ベッドに腰を落として、茫洋とした意識のなかでキリエは必死に考える。どうして今、自分はこんな状況に陥っているのだろうか、と。
ただ告白の答えを涼介に伝えるだけのはずだった。彼に会って、自分の気持ちを伝えて、それで終わりのはずだった。
……本当に?
そもそも、答えすら出せていなかったじゃないか。会ってどうするつもりだったのか。しかもその上、こうして彼を自分の部屋に招き入れるなんて……考えたことなんてなかった。ないはずだったが、これは無意識で望んでいた結果じゃないのか?
考えれば考えるほど混乱する。
しかし結果として、いまキリエは、両親のいない自分の家に涼介を連れ込んで、みずから進んで2人きりになっている。
そして、抱きしめられて、キスをされて……
(私、私は……っ)
泣き出しそうになるのを必死で我慢しながら、せめてもの意地で、涼介の目を見つめ返す。
すると、ふたたびキスが降ってきた。
ベッドの縁に腰かけた状態のキリエに、立ったまま前かがみになる涼介の顔が近づいてくる。
「んっ――」
今度は、さっきより優しいキスだ。ちょっと乱暴だった先ほどと違って、乱れているキリエの心を宥めるような、恋人同士がするようなキス。
「んんっ、んぅ……っ」
キリエは無意識のうちに首を伸ばし、顎を持ち上げ、涼介のキスを迎えてしまっていた。
(違う……こんなの、違うのに……)
彼の手に肩を支えられ、何度も唇を重ねられる。
(キスだけ……キスだけなら……)
そうだ。キスの体験は、もうこれが初めてではない。大体、自分たちの年頃ならこれくらいのことは特に珍しいことではないはずだ。少しくらい、この気持ち良さに溺れても罰が下ることはない。
「んっ。んっ……」
受け入れてしまうと、こんなにも気持ちのいいことはなかった。キリエがして欲しいように、涼介の唇は愛撫してくれる。息が苦しくなると少し唇を離して、寂しくなる前にまた重ねてくれる。
唇から、そして彼に触れられている肩から、絶え間なく快感が流し込まれてくる。がっしりとした大きな手のひら。長い指。
これは、あの日から幾度も幻覚してきたあの手だ――
「霧崎、触るよ」
優しい声で告げられるが、キリエは、すぐにはその意図を理解しかねた。
だが彼の手が肩から離され、キリエの乳房にあてがわれて、そこでようやくハッとなる。
「あっ、あっ……」
本来なら、全力で抵抗すべきところだろう。キスだけならともかく、こんなことまで許すつもりはなかった。
なのにキリエは逃げるどころか、後ろ腰に突いていた両手を動かすこともなく、ただ成されるがままになっている。
(嘘……、うそっ……)
男性に乳房を揉まれている。当然ながら初めての体験だ。
自分で触れるのとはまったく違う。これも当然。自分で触ってみたところで、戯れに揉んだとしても、何も感じることはない。
ただ、自慰のときだけは――
覚えたてのあの淫らな行為のときだけは、自分の指でも快感を与えることはできた。昂ぶった肢体を鎮めるための、やむを得ない行為。あのときだけは、自分の手が他の誰かのものに変わったかのように感じられた。
揉んだり、突(つつ)いたり、つねったり。
あれが、快感と呼ばれるもののすべてだと思っていた。思い込んでいた。
――でも違う。
ブラウスと、薄手のキャミソールと、その下にはブラジャーを装着している。なのに、彼の手にその上から弄ばれるだけで、言いようもない、激しい欲情の波が込みあげてくる。
怖いのに。
どうなってしまうのか、何をされるのか分からなくて――恐ろしいのに。
「あっ、やっ……」
なのに、どうしようもなく期待してしまう。
まさか
キリエは抵抗ひとつせずに、ただひたすら、眼下で形を変える自分の乳房に釘付けになっていた。
涼介が、キリエの前で膝を突く。顔の高さがそろってしまう。恥ずかしい。直視できない――できないのに、見てしまう。
顔から火を噴きそう、とはよく聞くが、涼介の視線に晒されるだけで、火傷しそうなくらい顔が熱くなる。
涼介は、ふっと微笑むと、首を傾けて唇を寄せてきた。キリエも、ぎゅっと目を閉じて応じる。このほうが、顔を突き合わせなくて済む。恥ずかしくなくて、済む。
「んむっ……、はむ、はぷっ……、んん、んんっ」
やたらとキスが上手い涼介のことが、心底憎らしくて、でも抗えずに甘い声で鳴いてしまう自分が、それ以上に情けない。
その間も、涼介の手による愛撫は続く。
衣服の上からでも的確に突起の位置を見つけて、親指でグリグリとなじられる。
「あッ、やぁっ――、んっ」
恥ずかしい声を隠すためにみずから唇を求めてしまい……結果、キスで蕩かされ、愛撫で高められてしまう。
背後に倒れてしまいそうになるのを、必死で両腕で支えて、ぎゅっとシーツを握り締める。両手は汗でびっしょりだ。
不意に、涼介の指がブラウスのボタンに掛かる。その小ぶりなボタンが、一番上から外されていく。
「やっ!? だ、だめ、本当にそれは……っ」
慌てて涼介の両手首を掴む。
「どうして?」
「ど、どうしてって……」
拒絶に理由など必要だろうか――とは思うが、二の句が継げない。
代わりに首をめぐらせて、
「カ、カーテン……開いてるし……っ」
「ああ――」
涼介はすっと立ち上がって窓に歩み寄り、カーテンを引く。真昼の部屋は、途端に薄暗くなる。そしてピンク色の見慣れたカーテンの柄を目にして、ああ、ここは自分の部屋なんだ……と、今さらながらに思い知る。
今カーテンを引かれた窓の方向には、和樹の家が見えていた。
ずっとずっと、片思いしていた相手。いや、両思いでいてくれるはずだと、キリエが思い込んでいた幼馴染の家。
今頃、彼はどうしているだろうか。
家にいるのか、それとも恋人と出かけているだろうか――
それに引き替え、自分は。
クラスメイトの、大嫌いだったはずの男子と、こうして同室して、今まさに服を脱がされそうになっていて――
ピ、という電子音で、キリエの逡巡が中断される。
「え」
「ごめん。暑くて。勝手につけた」
涼介がエアコンの電源を入れた音だった。そう……確かに、これからすることを思えば、冷房がなければ耐えられない。今だって、一杯汗をかいてしまっているのに。顔に貼りつく髪の毛が気持ち悪い――。
と、改めて眼下でひざまづく涼介の手がその髪を払い寄せてくれる。
「やっぱり、霧崎も暑かった?」
「うん……」
「ごめんごめん」
涼介の顔にも、汗が滲んでいるようだった。
「師藤も……汗、かくんだ」
「俺のこと何だと思ってるんだよ」
眼前で笑うその顔は、いつもの涼介だ。恐怖心が、少しだけ和らぐ。
「暑かったし……興奮してるし。汗くらい掻くよ」
言って、涼介は脱衣作業を再開させる。
「やっ、やだっ……、は、恥ずかしいから」
「カーテン締めたし。誰も見てないよ」
「み、見てるっ――」
「そりゃあ、俺はね」
他人に服を脱がされるのが、こんなに恥ずかしいことだとは。でも拒否できないのは――やっぱり、これから先のことを期待しているから。涼介の繊細な指づかい。綺麗だな、と場違いにも感心してしまう。
よどみなくボタンを外した涼介の手は、今度はキャミソールの裾を掴んで、ぐっとめくり上げてきた。
「あっ、やめっ――」
もうまったく説得力を持たない抵抗の言葉を口にするが、涼介はそれを聞き入れる訳もなく、あっさりとキリエの胸を露わにさせてしまった。
「あ、あ――」
誰かに見せるつもりなど毛頭なかったが、これも無意識にか、今日は一番のお気に入りを装着していたことに、わずかながら安堵する。
でも、果たして涼介の目にはどう映っているだろうか――変だと思われないだろうか。派手すぎるとか、はしたないとか。そういうふうには、思われないだろうか。
見られている。
同級生の男子に、こんな間近で、下着姿の自分の胸を。
同性の中では羨まれるような体型でも、異性から見たらまた違うかもしれない。なにか失望させるような箇所があったら――
そこまで思考して、キリエはまた混乱する。
違う。
失望されたら、そのほうが都合がいいはずなのに。
涼介とこんな関係になるつもりはなかったのだから、ここで失望されて、行為が中断されれば、それに越したことはない。自身のプライドは傷つくかもしれないが、そのほうがキリエにとっては良いはずなのに――。
「あ、あんまりジロジロ見ないでっ……」
「ああ、ごめん。見とれてた……って言ったら、怒る?」
「怒るっ!」
「はは。だからごめんって。……じゃあ、また触るから」
キリエのずっしりとした乳房が、涼介の両手で持ち上げられる。下着の上から揉み込まれ、白くて丸い肌に指が沈められる。今度は服の上からばかりではなく、肌と肌も触れるのだ。
「んん――っ、んぅっ」
キスに逃げることもできず、キリエは手の甲を口元にぐっと押し当てて、漏れ出そうになる声を必死で抑える。
冷房が効いてきた。
にも関わらず、体の芯は熱くなる一方だ。
これが自分の望んでいたことだと分かる。理解してしまう。
こんな恥ずかしい格好になって、下着も、肌も見せて。汗だって掻いているし、今思えば部屋だって片付いていない。
それにこのベッド。
ここでキリエは毎晩、あの手に犯され、淫らに果ててきた。
その〝手〟が――
今は、現実のものとなって自身の肌に触れている。
あの手は誰のものでもなく、ただ自分の妄想が生みだした、欲望を満たすだけの一時の幻覚に過ぎない――詭弁は、初めから通用しないと知っていたはずなのだが、いま、また悟った。
(師藤の……、手……っ!)
思考はともかく、体はめいっぱい悦んでいた。あの日から焦がれていた、あの手だ。紛れもない本物。これに比べれば、あんな幻覚なんて。
「あ、んっ……やぁあ、――あっ」
声を我慢しようとすると、行き場を失った快感が体内で弾けて、びくっと背筋と腰が震える。その快感を逃がそうと口を緩めると、発したこともないほど甘い吐息が漏れてしまう。
そして、その一挙手一投足を涼介に見られて、聞かれて、触れられている。
(だめ……頭、もう、どうにかなるっ……!)
羞恥と感悦がとめどなく溢れ出る。
「霧崎、これも脱がすからな――」
涼介の声にも興奮の色が乗ってきた。彼はまた有無も言わさずにキリエのブラジャーをずらして、彼女のバストを露出させた。
「あっ!?」
ぶるんと揺れて、ブラジャーに乗っかる大きな乳房。その先端は、恥ずかしいほどにツンと尖って涼介に向かっていた。
「や、あ、あ――っ」
最大級の恥辱に襲われる。そしてすぐに訪れる、恥辱を上塗りする快感。
涼介の親指が、左右の乳首を同時に撫でた。乳房を持ち上げて固定した状態で、ごく軽いタッチで、すりすりと擦られる。途端に駆けめぐる、電流のような感覚。
「ん、は、あッ――!?」
思わずビクリとのけ反る。結果、さらに胸を涼介のほうに突き出す格好となり、キリエの未熟な性感帯は、彼の愛撫の餌食となる。
乳輪をなぞるように触れられたかと思えば、ピンと膨らんだ乳突起を下から上に擦り上げられ、さらにその先端を、指の先でカリカリといじめられる。そうして乳首に蓄えられた媚電流は、涼介の指にぐにっと押し潰されることで、一気に弾けて全身を貫いた。
「ひぅッ!? んぅうううッ!? や、あ、あっ――!?」
居ても立ってもいられなくなるような快楽。ベッドに腰を降ろして落ち着いていたはずの体勢なのに、腰が暴れ出し、背中がくねり曲がって、自分ではどうしようもなくなる。
自分の嬌声の、あまりの大きさにも驚く。窓の外に届いてしまっているかもしれない。そう思って、手の甲をさらに強く押しつける。
「ふーーっ、んッ!? んぅッ?!」
けれど、もう愛撫をやめさせるという選択肢は、キリエの中にはなかった。そんな考えが思考の水面に浮き上がり掛けても、悦楽の波があっという間にさらっていってしまう。
(気持ちいい、気持ちいい、気持ちいいッ――)
どこかに飛んで行きそうになる自分の身体が怖い。涼介の眼前で痴態を晒している自分が恥ずかしい。
――けれど。
「あッ、やっ、やんッ――! 待って、待って……っ! ん、んっ、んんッ!?」
絶え間なく、一定のリズムで与えられる性刺激に、身も心もかき乱される。
転がされる。撫でられる。押し潰される。
高められて、締め上げられて――
「イっ――!? あ、あッ、あぁッッ!?」
頭の中で火花が散る。ビリビリした快感が、キリエの意識を遠くへ飛ばす。乳首への刺激だけで達しようとしていたその寸前――涼介が左の乳首に吸いついてきた。
「えっ、あッッ――!!??」
戸惑う暇もなく、快感が弾けた。ゾクゾク――っと背筋が絶頂痙攣を起こし、全身がこわばり、下腹部がじわっと熱くなる。
その身体反応に合わせて、涼介に乳首を食(は)まれて、尖りきった乳突起をジュルジュルっと強く吸われたのだ。
「あッッッ、ひぅッ!? あっ、あっ、あんッッ!!」
ばちんっ、と弾かれたように大きくのけ反って、キリエはとびきり気持ちのいい絶頂を経験した。
「あっ、あ……あぁあ……ッ」
涙とともに熱い吐息がこぼれ落ち、これまで感じたことのない充足感が、キリエの胸に広がった――。