※この作品はR-18です。

【書籍化&コミカライズ】ツンデレ女子が幼馴染の鈍感男子に「ざまぁ」されていたので、寝取って教え込んであげた話   作:タイフーンの目

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26 太陽の下、恋人と② ★

 ■ ■ ■

 

 

(太陽……やだな)

 

 愛花は〝彼氏〟と砂浜を散策しながら、雲ひとつ無い青空を恨めしく思う。

 

「…………だよね、愛花はどう思う?」

「え。あ、うん。そうだね、和樹君の言うとおりだね」

 

 ときどき、隣に向けて相づちを打ちつつも、気になるのはすれ違う異性の視線だった。

 

 愛花は目を伏せて、自身の水着姿を再確認する。白いフリルのビキニ姿。

 

(大胆すぎたかな……)

 

 彼女にしては露出度の高い格好だ。

 スポーツは苦手でもないが、好きではない。太陽の下に肌を晒すことなんて、ほとんどなかった。

 

 その白い肌が、余計に男性の視線を集めてしまうらしい。

 

 ポニーテールの黒髪。

 純白の水着。

 これらは、〝恋人〟の嗜好に合わせた格好だ。

 

 以前の愛花なら、海水浴でこんな大胆な姿にはならなかっただろう。今だって、Tシャツとショートパンツで身を隠してしまいたい気持ちがとても大きい。

 

 けれど――

 

(見て、もらえるかな……)

 

 最初に気にしたのは、涼介の視線。〝彼〟の色に染まった愛花のことを見咎めて、叱ってくれるかもしれない――そう期待した。

 

 しかし、更衣室を出て彼に会っても、その視線が注がれていたのは〝彼女〟のほうだった。

 

(しょうがないよね。霧崎さん、可愛いもん)

 

 不思議と嫉妬の感情は湧かなかった。ズルいな――とは思う。涼介の視線を独り占めにできて。

 

(私は……どうなりたいんだろう)

 

 どうにも最近、以前にも増して自分の心が分からない。

 

 こうして和樹と歩いているように、涼介の隣を歩けたらいいのに――と、普通なら思うところなのだろうけれど。

 

(何だかそれって……)

 

 ――退屈。

 そんなふうに思う自分も居る。

 

 愛花が周囲から受けてきた評価は『優等生』。清楚で、大人しくて、男性とのあいだでも純情を貫いていそうで――。

 

 本来なら喜ぶべきなんだろう。

 それらは決して、マイナスの評価ではないはずだ。

 

(でも……)

 

 本当の自分は違うのに。

 漠然とだが、ずっとそう思っていた。でも、どう違うのかは分からないままだった。気づかせてくれたのは涼介だ。

 

 ――あの、見透かされたようなまなざし。

 

 体の奥深くの、ドロドロした自分を見てくれる。引きずり出してくれる。そして罰してくれる。

 

 そうしてくれるのは、彼だけ。

 ……いや。

 

 

〝ちゃんと汚いところまで見ててあげますから。〟――

 

 

 不意に〝彼女〟の声が耳の奥で響いた。

 

(…………)

 

 そう、見咎めてくれるのは、彼だけだとは限らない。

 

 

 これまでは、他人の視線が嫌いだった。

 自分のことを勝手に決めつけて。まるで、そうあるようにと強制されているような――そんな強迫観念すら抱いてしまっていた。

 

 けれどそれは、愛花がみずから晒して来なかったから。そのせいもあるのではないか。

 

 そんな当たり前の結論に、ようやくおぼろげながら気づき始めていた。

 

 

「…………」

 

 愛花は試しに、すれ違う異性に、そっと視線を送ってみた。

 顔はやや伏せ気味で、けれど瞳には物欲しそうな色を宿して。

 

 するとどうだろう。

 すれ違った一瞬にもかかわらず、愛花が〝アプローチ〟した男たちは、漏れなくその視線に気づいてくれた。

 

 彼らは、はっと息を飲むような気配を発していた。中には足を止めて、通り過ぎる愛花の背中に視線を送ってくる者もいた。

 

 男ばかりの集団から1人を選んで。

 あるいはカップルの片割れ。

 家族連れの男性にも――。

 

 愛花なりの誘惑は、恐ろしいほどの確度で成功していた。

 

 そのたび、愛花は快感にフルフルっと震えた。腰の辺り。背筋。そしてポニーテールのうなじまで。

 

「…………っ!」

 

 彼らは想像しただろうか。この水着の下を。はしたなく疼く肉体のことを。連れ合いを捨てて愛花のもとに走る、甘美な愚行を――。

 

 それは許されない妄想だ。

 もちろん愛花だって、実際に知らない男に抱かれるなんてまっぴら御免だった。あり得ない。でも――

 

(見て、くれてる……っ)

 

 淫らな自分でもいいんだと、肯定されているような気分になる。優等生じゃなくてもいい。

 

(あ……、今日も濡れちゃってる……いけないのにっ)

 

 隣を歩く彼は、想像もしていないだろう。純白の水着の下で、ジュクジュクと身勝手に蠢いていることなんて。

 

 ふと、思う。

 

 ――もしもこの本性を彼にさらけ出したら? 彼がレッテルを貼っているような純情な少女ではないことを、その鼻先に思い切り突きつけてあげたら……。

 

 そのとき、彼はどんな顔をするだろう。

 どんな目で自分のことを見てくれるだろう。

 

 そんなことを考えたとき、愛花は初めて、隣の彼に興味を覚えることができた。

 

 

 

 ■ ■ ■

 

 

 海水浴の喧噪も遠い、小さな入り江で。

 

「涼くんっ、そこは……本当にっ!」

 

 岩肌に手を突き、臀部をこちらに突き出したキリエが、切羽詰まった声で訴えかけてきた。

 

 先ほどまでの愛撫でビキニは尻谷間に食い込んでしまっていて、キリエの綺麗なヒップラインは淫らに強調されている。

 

「本当に……何?」

 

 涼介が、もったいぶった指づかいで責め立てる。中指の腹で、ビキニの食い込んだ縦筋を上下になぞると、

 

「はッ!? ぁ……っ、やんッ」

 

 キリエは腰をくねくねさせてむずがる。本当に拒絶するなら今すぐ体勢を変えてしまえばいいのに、彼女がそうしない。キリエはとっくに覚悟しているのだろう――これから、もっと恥ずかしい目に遭うことも。

 

「くぅっ、んっ……や、やぁあっ……」

 

 涼介が指を上下させると、キリエのお尻が追いかけるように吸いついてくる。

 

「なんだ、キリエも触って欲しいんじゃん」

「ちがっ!……きゃっ!? あっ、あっ……グニグニって、押さないでッ――、は、あ、あっ……」

 

 刺激を強めてやると、面白いくらい素直に反応してくれる。

 

 下着と比べるとビキニの生地は分厚いが、それでも強めに押し込むと、確かに女性の柔らかさを感じられる――キリエの初々しい反応とは裏腹に、淫らに熟しつつある女陰の柔肉。

 

 女性を焦らす手技にはそれなりに自信のある涼介だが、彼女の放つギャップには参ってしまう。

 

(こっちが先に我慢できなくなるな……)

 

 内心で苦笑しつつも、キリエに対しては余裕の態度で接する。

 

「こっち、脱がすよ」

「えっ、で、でもっ――」

 

 ズルリと水着を下ろし、足も抜かせる。嫌がっていた割りにはキリエも協力的だった。涼介は膝立ちになって、恋人の下腹部に顔を近づける。

 

 いつもの、薄暗い室内照明ではない。広げると、肉びらの形の1枚1枚までがくっきりと見えてしまう。

 

 とろとろの柔肉が形作る、綺麗なクレバス。奥で蠢く小さな膣口。さらに小さな尿道口も、敏感な陰核も。視線を少し上に向ければ、キュッと絞られたアナルまでもが、夏の青空の下で晒されてしまっている。

 

「はっ、はッ、はぁッ……!」

 

 キリエのほうは、あまりの激しい羞恥にうまく言葉にすらできないようだ。

 

「舐めるよ――」

 

 あえて宣言し、彼女に意識させる。指で大陰唇を広げて、谷間を舌でなぞる。見た目以上に柔らかい媚肉が舌に絡んでくる。海の味も相まって、いつもよりしょっぱい。

 

 膣口からジュワジュワと染み出してくる牝の蜜を、舌先ですくい取って味わい、膣全体へと塗り広げる。

 

「あッ、ぁんっ、やっ……!」

 

 あくまで優しく、けれど決して休ませない。一瞬の間隔も与えず、ひたすらに恋人の下半身に奉仕する。舌を大きく動かして、境目なく、菊皺までドロドロにする。

 

 いつしか涼介は夢中になっていた。

 

 今は、ただただキリエに気持ち良くなってもらいたい。その一心だった。焦らしてやろうとか、いじめてやろうという余裕は、一切なかった――。

 

  + + +

 

(私……凄いことしちゃってるっ)

 

 つい最近まで、誰にも見られたことのなかった恥ずかしい部分。そこをじっくりと視姦されて、舌で嬲られている。

 

 はっきり言って、死ぬほど恥ずかしい。

 

(でもっ……!)

 

 気持ちが良くて仕方ない。

 たくさん吸いつかれて、舐められて、愛されている。

 

(涼くん……っ、いつもより、興奮してるっ?)

 

 じゅぱじゅぱと激しい音を立てて、汚いところにむしゃぶりついている。舌使いが丁寧で、繊細なことに変わりはない。万が一にもキリエのことを傷つけることなどないと、安心して身を預けていられる。

 

 けれど、粘膜接触で感じる彼の熱は、明らかに普段より激しかった。

 

「あっ!? あッッ――」

 

 体の中に涼介の舌が入ってきて、内側でのたうち回る。

 

(そんなにされたらっ……!)

 

 胸のドキドキが止まらない。

 ぐっと顎を引くと、さっき胸元に射精された残滓に意識が向く。白濁液。快感のあかし。彼のにおい。

 

(こんなにっ……私で興奮してくれたんだ、気持ち良くなってくれたんだ……っ)

 

 こんな場所で、こんなことを――。

 初めは、『彼が悦んでくれるなら』という自己犠牲の気持ちもわずかにあった。けれど今は、

 

(2人で……っ、気持ち良くなりたいっ)

 

 涼介から与えられる熱に浮かされて、キリエのボルテージも限度を知らずに高まっていく。

 

 愛撫の、途方もない快感も手放したくない。でも――もっと近づきたい。もっと1つになりたい。隙間なく、ぴったりと1つに。

 

(涼くん、涼くんっっ……!)

 

 キリエが〝おねだり〟しそうになったその瞬間、

 

 ――てんっ

 

 と、何かが弾む音がして、思わずキリエは岩肌の上部を振り仰いだ。

 

「えっ……」

 

 派手な色の球体が頭上を通り過ぎていく。どうやらそれは子ども用のゴムボールだったらしく、入り江の砂浜に落ちて転がり、すぐに停止した。

 

 岩肌の向こうから、子どもたち何か叫びながら駆けよってくる。

 

 ――こんな姿を見られるわけにはいかない。

 

 そう思ってもキリエは身を縮こまらせるしかできなかったが、涼介の動きは淀みなかった。

 

 キリエがゴムボールの存在に気づくのとほぼ同時、涼介はそれをすっと拾いあげて、岩肌の向こうへと投げ返していた。

 

 

 駆けて来たのは兄妹だったのだろうか――幼い男女の声だった。

 

「うわ、帰って来た!?」

「誰かいるのかな?」

「見てみようぜ」

 

 無邪気な彼らの声が、キリエには死刑宣告のように聞こえて背筋が冷えた。その刹那、さらに思いも寄らないことが起こった。

 

「えっ、涼くん……っ!?――あッッ!」

 

 背後から両肩を押さえつけられて、そのまま挿入されてしまった。突然のことに、キリエは嬌声をかみ殺す暇さえなく、

 

「んぅううッ!? はぁッ、ぁああッッ!?」

 

 背中をのけ反らせ、男根と繋がる感触に打ち震えた。声は、向こう側に届いてしまったらしい。

 

「変な声したっ!?」

「お、おばけ!?」

 

 きゃあっと、本気なのか面白がっているのか分からない叫び声で、子どもたちは遠ざかっていった。

 

「涼くんっ!? こんな、急にっ……!」

「ごめん、もう我慢できなかった」 

 

 彼の声は、いつもの煽情的な響きとは違った。喉を詰まらせた苦悶の声。

 

(涼くん、力、強い……っ)

 

 肩を掴む手にも、必要以上の力が籠もっている。思えば、先ほどの行動も普段の彼らしくなかった。

 

 あの状況なら、きっともっと機転を利かせて、慎重に子どもたちを追い払っていたに違いない。さっきのは、まるで邪魔をするなとでも言わんばかりの、怒りに身を任せたような素早い行動だった。

 

「んッ、んぅッ、ううッ……! も、もうっ……!」

 

 余裕がなかったのはキリエだけではなかったらしい。少しずつだが、彼の弱いところも見つけられている。見せてもらえている。

 

 それが嬉しくて、キリエは、

 

「つ、次やったら、怒るからね……っ!」

 

 と言い放つので精一杯だった。

 

 

  + + +

 

 

 涼介は自身の迂闊な行動に困惑していたが――ただ、そんな逡巡もすぐに激情に押し流されてしまった。

 

 下半身だけで繋がるのだけでは満足できなかった。彼女の背中に覆いかぶさり、ぎゅっと抱きしめる。

 

「涼くんっ……、んッ、んんっっ!」

「ごめんって。許してくれる?」

「ゆ、許すってばぁっ、……あっ、あんッ!」

 

 汗だくの肌と肌で密着すると、痺れるような多幸感が沸き上がってきた。

 

「涼くん?……んんっ、は、あ、あっ……、お、落ち着いた?」

 

 優しい声。けれど彼女は、すぐにからかうような調子で、

 

「……今日の涼くん、ちょっと子どもっぽいかも。海、そんなに楽しみだった? ふふっ」

「――――」

 

 涼介は、わざと声に凄味を利かせて、

 

「こんな子ども、いると思う?」

「えっ、やっ、ちょっとっ!? だめっ、だめっ……! あ、あんッ! じょ、冗談だってばぁっ」

 

 にちゃにちゃと気持ちのいい結合部。柔らかくて温かい、恋人の体。

 

「背中も汗、すごいな」

「だってッ……んっ、涼くんのせいだしっ……!」

「キリエ、こっち」

 

 涼介は繋がったまま2、3歩下がり、キリエとともに腰を下ろす。

 

「こ、この格好……なんか、変だね、後ろ向きに抱っこされてる……」

「水分補給」

 

 置いてあったスポーツドリンクのペットボトルを手に取り、キリエに差し出す。

 

「ありがと……こ、このまま飲むのも、何だか……」

 

 セックスの最中での水分補給に、キリエは戸惑う。

 

「蓋、開けてあげようか?」

「じ、自分で出来るってば!」

 

 むくれつつも、ごくごくと美味しそうに喉を鳴らす。その横顔にも、つい見とれてしまいそうになる。

 

「涼くんも――」

 

 キリエが差し戻してくるが、涼介は軽く首を振り、自分の唇を指さしてにやりと笑う。

 

「口移し」

「……っ、しないからっ、そんなこと!」

「いいじゃん」

「……もうっ、やっぱり子ども!」

 

 文句を言いながらも律儀に水分を口に含むと、

 

「んッ……!」

 

 と、こちらに首を回してきた。

 

 唇と唇、舌と舌を絡ませて、キリエに甘えさせてもらう。

 

「んっ、チュルっ、はむっ、……じゅるっ、涼くん、飲めてる?」

「少しね」

 

 さすがに大半は口の端から漏れ落ちてしまった。

 

「ほら、やっぱり……あっ、あむっ」

 

 キリエの口元に残った甘い液体を唇で拭ううち、キスに発展して、セックスは続く。

 

 大きくは動けない体勢だが、腰をうねらせて、じっくりとキリエの蜜壺をマッサージしてやる。

 

「は、ぷっ……ぁんんっ、ぅんっ……りょ、涼くんの……っ、こつん、こつんって……当たってるっ……」

 

 後ろから胸に手を這わせて、先端を指先で丹念に愛撫。手のひらで乳房をゆっくりとこね回す。

 

「やんっ、ぁ、あっ……、涼くんの手っ……ん、んんっ」

 

 ここが屋外だということも忘れて互いの肉体を隅々まで感じ合う、至福の時間だった。

 

「これ何時間でも出来そうだな……いや、無理か。キリエのナカ、気持ち良すぎて――っ、すぐに限界が来そうかも」

「わ、私もっ、……んぅっ、こんな気持ちいいの続けたら……っ、頭、おかしくなっちゃいそっ……きゃんッ、んんッ!」

 

 決して大きな動きはしていないのに、密着した部分からはとびきりの快感が際限なく生みだされて、全身を侵食してくる。

 

「じゃあ最後は――キリエに動いてもらおうかな」

「――えっ」

 

 涼介は足を伸ばして、仰向けに倒れる。浮き輪の端を枕にして、

 

「これなら動きやすいだろ?」

「~~~~っ、また、こんな格好っ」

 

 キリエは海の方を向いて、涼介に跨がっている状態だ。汗にまみれた背中。余分な肉はないが、健康的な丸みを帯びた肉感的なヒップ。結合部も丸見えだ。

 

「水分補給も出来てるし、いいじゃん」

「うぅっ! やっぱり、後で怒るからねっ!」

 

 キリエは腰を持ち上げ、振りおろす。

 

 ――ばちゅんっ、ばちゅッ!

 

 張りのある尻肉が涼介の下腹部に叩きつけられ、また振りあげられ、下ろされる。汗と愛液が混ざって、腹の上はすぐベチョベチョになってしまった。

 

「んッッ、こ、これっ、涼くんも気持ち良くなれてるっ!? あッ――はぐッ、……んっう、んぅッ!」

「気持ちいいよ、腰……溶けて無くなりそう」

「わ、私もっ、これッ、わけ分かんなくなっちゃうッ、――うっ、うっうッッ!」

 

 よほど気持ちいいところに当たるのか、キリエは前屈みになり、獣のような激しい腰つきで快感を貪り食らった。涼介もだ。もし今、誰かがこの入り江を覗きに来ても、構っている余裕などないだろう。

 

 そんなことは些事。

 それよりも、この快楽をキリエと共有する方がよっぽど大事だ。

 

 今まで涼介にとってのセックスは、相手をコントロールするための手段にしか過ぎなかったが、

 

「キリエっ、もっと――」

「うんッ、うんッッ……! 涼くんもっ、きもちよくなって! きゃぅんッ!? はっ、はっ、はッッ……!」

 

 自然と腰が動いていた。

 キリエが振りおろすのに合わせて、突きあげる。

 

 快感での繋がりが、こんなに心地良いだなんて。

 

 ブルブルっと腰が痙攣する。まずい、と思った瞬間、両手でキリエの臀部を掴んで持ち上げていた。

 

 結合が解けた瞬間の、にゅるんッ、という感触がトドメになって、涼介は射精した。勃起ペニスはキリエの下腹部に引っかかり、彼女のお腹を目がけて白濁液をまき散らした。

 

 びゅるッ、びゅるッと、自分でも分かるほど濃くて粘度の高い液体が噴き出る。

 

「く、ぅ、あっ――」

「あああッ、やぁあッッ……!」

 

 2人は、そろって腰を波打たせて絶頂した。

 

 

  + + +

 

 

「まだっ、出てる……っ」

 

 そそり立った怒張が当たって、キリエの下腹部でビクビクと震える。射精の勢いは激しくて、前屈みだったキリエの顔にまで届くほどだった。

 

 絶頂痙攣中のペニスは、自身の柔らかな腹部にびったりと当たり、その熱さと硬さ、そして長さまでもをキリエに知らしめる。

 

(これが……私のお腹に入ってたんだ……こんな、深いとこまで……っ)

 

 何度見ても、感嘆のため息が漏れてしまう。

 

 指先でそっと撫でてみる。肉竿の部分。骨とも筋肉とも違う感触。表面は、キリエの愛液がねっとりとこびりついてヌメヌメしていた。

 

「……キリエ、見過ぎじゃない?」

「っ!! 見てないっ……!」

 

 言い訳にもならない言い訳を発して慌てるキリエの腕を、涼介が掴んで引き下ろす。

 

「や、んっ――」

 

 またも妙な体勢になってしまった。

 後ろに倒れたキリエは、涼介をベッド代わりに仰向けになる。

 

 ――抜けるような青空。

 改めて、とんでもない場所で恋人と交わってしまったのだと思う。

 

「……日焼けしちゃう」

「今度するときは、水着の下にもたっぷり日焼け止め塗らないとな」

「ほんっっとに、涼くんってバカ」

 

 などと悪態を吐いても、後ろから――というか、下から抱きしめられると、

 

(……きもちいいっ)

 

 その腕に、甘えてじゃれついてしまうのだった。

 

 

  + + +

 

 

「……涼くん。そっち向いていい?」

「なんで?」

 

 なんでわざわざそんなことを聞くのか――と涼介が問うと、キリエは控えめな声で答えた。

 

「だって……。体、涼くんの付いちゃってるし。イヤじゃない?」

「イヤなわけないじゃん。それより、キリエの顔が見たい」

 

 スラスラと出る自分の言葉に小さな驚きを感じる。これは相手を喜ばせるための発言ではなく、単なる本心だった。

 

「……うん。いいよ」

 

 嬉しそうに弾むキリエの声が、涼介にも嬉しく感じられた。

 

「んっ――」

 

 太陽の影になる彼女の顔。頬についた髪を拭ってやると、彼女も真似をしてくる。

 

「涼くんの顔、すっごく熱い」

「キリエのせいだと思うよ」

「そっか……そうなんだ」

 

 キリエは、少し大人びた顔で微笑んで、ついばむようなキスを浴びせてきた。

 

「んっ、んっ――」

 

 そうしてしばらく2人は、まだ甘さの残った互いの唇を味わい合った。

 

 

 

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