※この作品はR-18です。

【書籍化&コミカライズ】ツンデレ女子が幼馴染の鈍感男子に「ざまぁ」されていたので、寝取って教え込んであげた話   作:タイフーンの目

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番外編07 禁断を越えて ★

 

 ■ ■ ■

 

 耳元で真南可が、押し殺した声で涼介をなじってくる。

 

「信じられないっ……こんなことするなんてっ、ゆ、許さないからっ……あんッ!?」

 

 しかしその敵意は、彼女の首筋に吸いつくだけで中断される。

 

「やめ、ぁっ……!?」

 

 汗ばんだ義姉の肌は、そのくせ甘い香りがした。肌から沸き立つ発情した匂い。かみ殺した嬌声は、余計に涼介の劣情を煽ってくる。

 

「ふぅうっ、あッ!? うっぐ……!」

 

 右手で揉みしだく乳房は、酷い状態になっていた。

 

 下着に包まれていた豊かなバストは、あれでも着やせして見えていたらしい。涼介の手は同世代でも大きなほうだが、まったく収まるサイズではない。途方もないほど柔らかで、指がどこまでも埋まっていくようだ。

 

 さらに、汗だくになった大きすぎる果実には、その先端に尖った弱点があった。

 

「兄さんにもこうやってされたの?」

「――――ッ!?」

 

 今度こそ怒りに満ちた眼で睨まれる。

 が、

 

「ひふッ!?」

 

 親指の腹でその牝突起を優しくひと撫でしてやると、姉は身を反らして苦悶する。

 どうやら、愛撫らしい愛撫を受けてないらしい。力任せに乳房を握りしめられたり、乳首を突かれるだけの快感しか得て来なかったのだろう――今日も。

 

「今日もヤってたんでしょ? 酷いな姉さん、俺がどんな気持ちで待ってたと思う?」

「っ!?」

 

 特になんとも思っていなかったが、言葉で責めるのは効果的だったようだ。

 

「こ、こんなこと……」

「?」

「女の子に、いつもこんなことしてるんでしょ……っ」

 

 どうやら真南可は会話をすることで状況を変えようというつもりらしい。意図はみえみえだが、付き合ってやることにした。

 

「俺? したことないけど。全部姉さんが初めてだよ」

 

 涼介は正直に答える。

 だが信じてもらえなかったらしい。真南可は顔を険しくさせて、

 

「ふざけないでっ――!? それに、こういうことはちゃんと」

「はは。乳首で感じながら説教?」

 

 嘲笑を浴びせてやると、屈辱に真南可の顔がさらに赤くなる。けれどもう彼女は、涼介の指一本にすら敵いはしない。左の乳輪を、その縁をスリスリとなぞって焦らすだけで、

 

「――ひんっ!? あッ、やぁ」

 

 ――彼女の触って欲しいところが手に取るようにわかる。

 

 もともと他人の求めることを察するは得意だった。性技についての知識も人並みにはあった――それが、実地でここまで噛み合うとは涼介自身も思っていなかった。

 

 ……じゃあ、こっちはどうだろう?

 

「あっっ!? や、やめて涼介、ソコは本気でやめて! じょ、冗談じゃなくなるっ……!」

 

 夏服のスカートの奥で、真南可のショーツはじっとりと湿っていた。胸とは違う柔らかな肉を包んだ下着が濡れているのは、汗のためだけだろうか。

 

「最初から冗談のつもりなんてないよ。姉さんが誘ったんだろう?」

 

 真南可が『家族』になることを望むのならそれでいいと思っていた。そう望んでくれる人なんてこれまで居なかったから――『姉』が出来るのならどんなものだろうと想像もした。

 

(……なんだ。俺は期待してたのか)

 

 けれど真南可は『女』だった。恋人を連れ込み性行為に耽る――だけではなく、涼介にも肉体を見せびらかしてきた。

 ショックなど受けはしない。期待を抱いたといっても、観察対象としての話だ。自分以外を信じたことなどないのだから、大きな失望もない。

 

 だから。

 義姉が『女』になりたいなら――いいや。この女が『牝』になりたいのなら、叶えてやろう。

 

「姉さんがしたかったこと、してあげるよ」

 

 ――ジュグっ

 中指でクロッチを押し込むと、布越しでも濡れそぼった肉の感触が感じられた。ヒダの形すら分かるほどに。

 

「やッ――!?」

「さっきまで兄さんともこういうことしてたんだろ? じゃあ俺ともしてよ」

「りょ、涼介っ……」

「セックスしよう、真南可姉さん」

 

 

 ■ ■ ■

 

 

(お、犯されるっ……!? 私、涼介に――っ)

 

 女性器を嬲られて、恐れていた事態が目の前に迫っていることをことさらに実感する。

 

 彼の指は、興奮しているのにどこまでも冷静だった。

 ビショビショになってもはや下着の用を足していない布きれの上から、陰唇の形をなぞるように上下に愛撫され――はしたなく尖る陰核を探り当てられた。

 

「あッ――!?」

「ここも弱いんだ? ちょっと(つつ)いただけで腰浮いてんじゃん。――姉さん、恥ずかしい身体してるって自覚ある?」

「~~~~っっっ」

 

 涼介のことをにらみ返すが、両手で口を覆って嬌声を我慢している今の自分に姉としての威厳があるとは自分でも思えない。

 

 ――姉。

 自分は姉のつもりだったんだろうか? 涼介と真凛の仲を取り持とうとしていたまではそのつもりだった。じゃあどこから?

 

 ……拓真とセックスをしてからだ。

 あのときから自分は女なんだと強く自覚してしまった。拓真とまぐわうのが愉しくて仕方なかった。表面的な『性』ではなく、心から『牡』を求めるようになってしまった。

 

(でも、これっ……!)

 

 情熱のままに肌を重ねる拓真とのセックスと、涼介に嬲られるのとは何かが違った。

 

 幼馴染みの彼は自身の劣情をコントロールできず、ひたすら真南可にぶつけてくるだけだ。真南可も同じだったし、それでいいと思っていた。それが正しい交わりだと。

 

「ここに兄さんのちんぽが入ってたの? どう、気持ち良かった?」

 

 うろんな脳内に、涼介の声がガンガンと響く。怖いほど綺麗な眼が、責めるような色で見つめてくる。

 

 ――今のほうが気持ちいい。

 なんて、口が裂けても言えない。

 

 初体験の痛みを乗り越えてからは、拓真に入って来てもらうのを気持ち良く感じていた。これがセックスの快感なんだと、それを知ったんだと優越感すら抱いていた。

 

 けれどこうして下着の上から愛撫されるだけなのに――怖いくらいの快感が駆け上ってくる。もはや涼介をはね除けるどころではない。自分の身体がどこかに飛んで行ってしまわないように、シーツを掴んで耐えるので精一杯だ。

 

「直接触ってもいい?」

 

 申し出を拒絶できない。かろうじて首を振ると、溜まっていた涙が目の端からこぼれた。そのやけに熱い涙が真南可の髪を濡らす。

 

「うっ、あッッ――!?」

 

 じぐじぐに濡れそぼった秘肉を、義弟の指がかき分けていく。

 

 彼の指は見た目どおりに繊細で、悔しいくらいに優しかった。力任せに出し入れするのではなく、そっと、しかしそれ自体が断固たる意志を持っているかのように真南可の隙間へと滑り込んでくる。

 

「はぅッ、あッ、あッッ!?」

 

 涼介の指に促されて、肉壺からはしたない体液が溢れてスカートやシーツを汚している。

 

「姉さん、足開いちゃってる」

 

 嘲笑混じりの声で涼介に指摘されても、もう下半身は自分の意思ではどうにもならなかった。太腿を開いて涼介の侵入を許してしまっているし、彼の指でお腹の裏側(・・)をトントンと叩かれると、

 

「――――ぁんッッ、やっ、やっ……!」

 

 指のリズムに合わせて腰が浮く。そんな情けない様子もつぶさに観察されている――見られれば見られるほど、身体の奥深いところまで彼にバレていく。

 

「やめなさいっ、やめてっ……! 知らない、こんなの知らないっ……!」

 

 自分でも知らなかった柔らかな部分を探り当てられて、執拗にいじめられる。自分のものではないみたいに腰がヘコヘコと上下して、まるで彼におねだりしてしまっているようだ。触れれるのが嬉しくて、もっとはしたない快感を教えて欲しくて、性器が勝手に媚びてしまう。

 

「待って、待って――、うぁっ、あッ」

 

 下腹部が小刻みに痙攣した。軽い絶頂が何度も襲ってくる。悔しさと恥ずかしさと、感じたことのない悦びのせいで涙が止まらない。

 

 けれど、浮かされかけていた意識が一気に現実に引き戻される。

 

「はぁ、はぁッ――……、りょ、涼介? そ、それは……っ」

 

 彼は愛撫を中断し、自身の性器を取り出していた。

 その屹立に釘付けになってしまう――自分のことを犯そうとする牡の部位。恋人のそれより、ずっと生々しく見える。指だけでここまでの快楽を教え込まされているのに、もしもあんなもので貫かれたらどうなってしまうのか。

 

「いやっ、いやっ……!」

 

 ■ ■ ■

 

 真南可のいやらしい匂いが、見下ろす涼介の鼻腔に充満していた。

 拒絶する顔とは裏腹に彼女の膣穴は、にじみ出た女蜜で濡れそぼっている。涼介はそこへと亀頭を押しつける。

 

 ぐじゅり、と(ひだ)が絡みついてきた。

 

「――これ、簡単に入りそうなんだけど?」

 

 不思議だ。さっきまで襞はぴたりと閉じていたし、こんな小さな穴に勃起したペニスが入るなんて到底思えないのに。接触してみると、まるで誘い込まれるような感覚すらある。

 

「い、今ならまだ許してあげるから……っ」

「?」

「今やめたら、何もなかったことにするから、だから……ね? 涼介っ?」

 

 逼迫した声を出す真南可の顔を見る。

 

「兄さんとはしてるのに? 俺とは駄目なの?」

「拓真はっ――、あぁあっ!?」

 

 ずぐ、と肉襞に剛直を埋めていく。寸前まで恋人の顔を思い浮かべていたであろう真南可は、なんとも言いがたい表情であえぐ。

 

(これ……、凄いなっ)

 

 女の体に自身が呑み込まれていく。中は狭い。カリ首が膣壁を押し広げ、なんとかペニスの中程までを押し入れていった。

 

 他人と繋がる感覚。

 義姉とセックスする感触。

 何より――

 

「あッ!? ぅうううっ――、入って、くるッ――」

 

 絶望と屈辱と、なにより――隠しきれない性悦に歪む彼女の顔が、涼介に激しい劣情を抱かせていた。耐えるような両目から涙がこぼれて、食いしばった口の端からは唾液が垂れている。

 

「ふぐ、ぅうっ――」

 

 真南可は両手を必死に伸ばしてこちらの腰を押し返そうとするが、たいして力が込められていない。その手首をあっさりと取って、逆に引き寄せる。

 

「――――っ、奥まで入りそうだよ」

 

 ゆっくりとした挿入。全身に汗が纏わりつくが、ちっとも不快ではなかった。2人で汗まみれになって、禁忌の行為に沈んでいく。

 

「りょう、すけっ……あぁああ!?」

 

 最奥までたどり着いたとき、えもいわれぬ快感が脳天まで駆け抜けた。これがセックスの快感なのかと身震いする。

 

 他人と繋がるなんて――これまで興味はあっても期待などしていなかった。

 

 他人など、自分に幸福を与えてくれる存在ではなかったし、自分が誰かにそんな感情を抱かせられるとも思っていなかった。相手の考えていることをどれだけ理解することができても、そんなものは観察と分析の結果でしかなかったから――心が動くことなんて、一切なかったのに。

 

「姉さん」

 

 この感動を共有しようと、体を倒して真南可に覆い被さり唇を奪う。

 

「やっ、駄目、今はだめぇっ――んぶっ、はぷ、んむぅっ……! んっ、んっ」

 

 挿入時と同等の拒否反応を見せていた真南可だったが――キスでほだしていくうち、強張っていた下半身が次第に弛緩していくのがわかった。腰を軽く振ってペニスを出し入れしてやると、

 

「あッ、んッ、んっ――んぢゅるっ、んんん……っ!」

 

 ぐずるような嬌声に変わる。膣内の潤滑油が大量に分泌されて、秘肉がとろけていく。挿入時の苦しさはほとんどなくなって、腰を打ちつけるたび、結合部から幸福な快感が弾けるようだった。

 

「――姉さん、もしかしてさ」

 

 とびきり優しい声音を作って、抱きしめた彼女の耳元で囁く。

 

「兄さんとセックスしてるような気分になった?」

「ちがッ、あッ、ああッッ、待って、待って……!」

 

 囁きながらも、下半身では抽挿速度をあげていく。肉と肉のぶつかる音が、どこか他人事のように聞こえる。そのくせ、快感だけは恐ろしいほど増していく。

 

「いいよ。恋人とするみたいにセックスしよう。俺、姉さんのために頑張るよ。――気持ちいいんだろ、これ?」

「きもち、く、なんてッ……、はッ、あんっ、あんっっっ、待って、腰止めて、お願い、おねがいっっ――、怖い、怖いのッ――」

 

 このときばかりは真南可と感覚を共有していた。確かにこれは恐ろしい。こんなにも気持ちのいい行為があるなんて知らなかった。

 

 肉体的な快感もさることながら――義姉が、家族の顔を保とうとしていた年上の彼女が、ひと突きごとに女に変わっていくのを文字どおり体感する。声は甘く、膣は柔らかく。一対の牡と牝として、深く、深く繋がる感覚。

 

「姉さんっ――」

 

 初体験の昂揚に、自分の声も興奮しているのが分かった。ただし、独占欲とは少し違う。これは征服感だ。

 

「兄さんと、どっちが気持ちいい?」

「っっっ、んぅうううっ、言えないっ、やぁッ、もうだめ、もうだめ涼介っ、やめて、お願い、お願いっっ」

 

 抱きしめた柔らで豊かな肉体は、もう抵抗する力を残していなかった。それどころか、彼女の声も肌も、牡を誘うフェロモンでも纏わせているかのように煽情的だ。胸板に当たる乳房の弾力。最初は拒絶していたのに、今では肉棒に吸いついて離れない貪欲な牝穴。

 

 断続的に痙攣が伝わってくる。何度も小さく昇り詰めているのだろう。その瞬間、ただでさえキツい膣壁がギュウギュウと涼介のことを(さいな)んできて、あやうくこちらも精液を漏らしてしまいそうになることが何度もあった。

 

「はぐっ、アっ、あんぅうっ、んぅっ、んくぅっ、あっ」

 

 義姉の甘ったるい声が脳にこびりついてくる。そこから生まれた新しい快感が、頭頂から足先までに満ちていく。

 

 ――女体の魅力に溺れてしまいそうだ。せめて理性を保とうと、本能的に涼介は体を起こし、腰を叩きつけることだけに集中することにした。

 

 計算ずくの行動ではなかったが、これは有効だった。

 見下ろす真南可の様子は先ほどまでと違う。

 

 抱擁を解かれた切なさで、縋るようにこちらを見つめ上げてくる。もう嬌声を抑え切れていない。涼介のリズムに合わせて小刻みにあえぎ、大きすぎる乳房を揺らし、快楽に耽溺している。

 

「俺、もう限界だ」

 

 肉壺を埋もれたペニスから、激しい焦燥感が沸き上がってくる。奥歯を食いしばっても、臀部(でんぶ)を引き締めようとも耐えられそうにない、狂おしいくらいの牡欲だ。このまま膣奥に射精して、この女体すべてを手に入れてしまいたい衝動に駆られるが、

 

「ちゃんと外に出すから、イっていい?」

 

 これは普段からの癖だ。自身の欲望を満たすよりも、相手の望みを叶えることを優先する。けれどそのおかげで結果的に、真南可に残っていた最後の恐怖心――膣内で射精されるのではないかという恐れを取り除くことに成功した。

 

 正常位で揺さぶられながらも真南可は、必死に、こく、こくっと首肯する。安堵を抱いてしまった彼女は――快感に抗う最後の防波堤を、みずから崩したようなものだった。反応のいいところを突いてやるだけで、のけ反って震える。

 

「涼介っ、おかしくなるっ、だめ、だめっ、アァッ」

 

 蠢く肉襞がカリ首を締めつけて、精液を搾り取ろうとしてくる。

 

「そっちもイキそう?」

「わ、かんないっ――、こんなの初めて、あっ!? 待って待って、うっ、いぅッ、涼介っ、りょう――、んぅうううッ――!?」

「ッッ、姉さん締めすぎだろ、そんなに俺を射精させたいんだ」

「あァッ、あっ、アうっっ、あ、あぁああああッ――!?」

「くっ――」

 

 膣の蠕動(ぜんどう)に合わせ、2人で昇り詰める。

 

 すんでのところで、にゅるんと引き抜いたペニスが大きく跳ねて白濁をまき散らした。それはこれまで味わったことのない、体の芯から絞り出されるような射精だった――本来なら真南可の子宮に向けて放たれるはずだった濃密な精液は、彼女の白い腹にたっぷりと降り注ぐ。

 

「ひぅッ、んッ、うぅうううううっ……!?」

 

 真南可の下腹部も、唐突につがう相手を失ったせいか、悶えるように痙攣する。

 

「は、ふぅうッ!? と、まらないっ!? あぁ、アァああッ――!?」

 

 自分の精液を浴びながら絶頂する義姉の痴態に、征服欲が満たされていく。

 

「うぅうッ、ごめん、拓真ぁっ……、ごめん、ごめんなさい涼介っ……、ひっ、ふ、ぅッ、はっ、はぁあっ……」

 

 恋人の名を呼び詫びるのは義弟に体を許してしまった不甲斐なさのせいなのか、それとも――。

 

 目をすがめ、真南可を見下ろす。

 白いシーツの海で快楽の余韻に溺れる女体とその表情――

 

(……いいね)

 

 涼介の中で何かが音を立てた。手足を縛っていた透明な(かせ)が、音を立てて外れでもするかのような、冷たい音だった。

 

 

 

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