【書籍化&コミカライズ】ツンデレ女子が幼馴染の鈍感男子に「ざまぁ」されていたので、寝取って教え込んであげた話 作:タイフーンの目
◆2024年12月27日(金)に電子書籍発売、年明けにも何かあるかも…?(活動報告や作者のXなどでご確認いただけるとありがたいです!)
番外編13 恋人の秘密 ★
「やっ、あっ、涼くんっ……」
涼介の部屋に、キリエの甘い声が響いた。
ベッドの上で全裸で抱き合い、下から突き上げてやる――彼女お気に入りの、対面座位の格好だ。
「――そこっ、きちゃうから、すぐきちゃうからぁっ……!」
日曜の昼間から汗だくになってすがってくるキリエの柔らかな身体は、背中が波打つようにうねって、そのたび結合部がヌチャヌチャと擦れて気持ちがいい。
「キリエ、弱いとこ多すぎ」
「ッッ、だって、涼くんが――ぁんッ!」
9月に残る熱気にも負けない、そして部屋をめぐる冷房の風でも和らげることができない淫熱が、キリエの肉壺から伝わって全身へと広がる。
涼介も汗まみれだ。
交際を開始してからこっち、キリエとは会うたびに交わっている。彼女のほうもだいぶ積極的で『おねだり』されることもしょっちゅうだ。
……とはいえ、言葉に出すのは恥ずかしいようで、隣に座っているときに肩を寄せてくる程度のアピールでしか表せないのが、彼女らしくて微笑ましい。
ちょうど、今日のように。
残暑どころではない外気温を理由に、涼介の部屋でデートをしていた。
日曜だろうと両親が家にいることはまずない。妹の真凜も、気を利かせて留守にする――恋人を連れ込むことになんら支障のない環境がいつでも整っているのだ。
まったりと部屋で過ごすうち、彼女のほうから涼介の肩にしなだれかかってきて、キスをして、抱きしめて、乳房を揉んで――
そうするうち、互いの服を脱がせ合って、なだれ込むようにベッドへと身を預け、激しくまぐわい続けた。
「この体位、好きだよね」
「だって――、やんっ!」
あぐらを掻いた体勢のまま腰を突き上げてキリエを可愛がってやると、彼女は喜色を含んだ艶めかしい声であえぐ。
「涼くんとくっついて、抱っこされて……りょ、涼くんの……が、入ってるってハッキリ分かって――」
「俺の、なに?」
「…………っ、いじわるっ」
照れ隠しにぎゅうっと抱きしめられて、ただでさえ熱いキリエの乳房が、形が変わるほど涼介の胸板に押しつけられる。
「言って」
「――――っ、りょ、涼くんの……お、ちんちんが……は、入ってるって分かるから……、っ、きゃんっ!」
ご褒美に、亀頭で子宮口を撫でてやると、膣が嬉しそうに収縮した。
「それに――、ぎゅって、してもらえるしっ……」
「恋人っぽい?」
「……っ、うんっ」
涼介もこの密着感は好きだ。
抱き合う都合で互いの顔が見えないぶん、いつもは言ってくれない恥ずかしい言葉も、比較的すんなりとキリエが口にしてくれるから。
すべすべの肌が火照りきって、汗にまみれて、ぬめったようになっている。その魅力的な身体で抱きつかれるのだから、快感は肉棒だけに留まらず全身に及ぶ。
「俺も好き。キリエの可愛い声が耳元で聞けるし」
「ばかっ……!」
「可愛い」
「~~~~っ」
またも膣内がキュウっと締まる。言葉と身体が一致しないところが彼女らしくて、またいい。
「私も……」
「?」
「私も、涼くんの格好いい声たくさん聞けて、嬉しい――やんっ!?」
今度はこちらの肉幹がビクッと跳ねる番だった。
不覚ながらも、普段なら絶対に囁かない言葉に反応してしまった。無自覚にこういう不意打ちを食らわせてくるから、キリエは卑怯だ。
「じゃあお互い、あえぎまくってみる?」
「えっ、あっ、やぁあっ――!?」
すべての体重をキリエから預けられていて、本来なら腰を動かすのにも苦労するところだが、幸いここはベッドの上。
スプリングの反発を利用して、リズミカルに蜜壺を肉棒でかき回してやる。
「きちゃう、きちゃうッ、やんっ、やだやだっ――」
「なに? イキたくないの?」
「怖いっ、気持ち良すぎてこわいっっ……! 身体、飛んでっちゃうっ、やだっ、涼くん、涼くんっ……!」
だだをこねる子どものように、必死にしがみついてくる。
「安心していいよ、絶対離さないから」
言葉ではなだめながらも、涼介にも余裕はなくなっていた。愛液でビチャビチャにされた睾丸が収縮し、精液がのぼって来ている。もう、我慢できないほどに。
「倒すよ――」
声を絞り出しながら、抱きしめたキリエの身体ごと前に倒れ込む。正常位で腰を振って、ラストスパートをかけた。
「やぁあっっ、いくっ、いっちゃうッ、涼くんっ、わたしイクっっ、あぁあああああっっ!?」
濡れそぼった肉襞に精を搾り取られるその寸前で、どうにか肉棒を引き抜くと、びゅるびゅるっと子種を含んだ白濁液がキリエの陰唇と鼠径部にまき散らされる。
「ふぁあああっ!?――熱いっ、涼くんの熱いの、かかってるっ、いっぱいかかってるっ……!!」
同時に昇り詰めて、滝のように流れる汗と体液。そして、そんなことはお構いなしに、涼介とキリエは互いを決して離さないまま、余韻が消えるまで性の絶頂を愉しんだ――
■ ■ ■
「ちゅばっ、ちゅぼっ、じゅるっ……」
口いっぱいに頬張ったキリエが、たっぷり射精したあとのペニスを綺麗に『お掃除』してくれている。
「あ、む、んぷ、んぷ……」
涼介は仰向けのまま、そんな彼女の艶やかな髪を撫でつけて、
「咥えるのも、すっかり抵抗なくなったみたいだよな」
「つぷ……っ、んん……」
裏筋を舐めながら、上目づかいにキリエが睨んできた。抗議の視線。
「私、そんなエッチじゃないから。これは……これは別に……」
愚痴を言いながら、フェラチオを中断してしまう。
「涼くんがされたがってるから、仕方なくやってるだけ……!」
照れ隠しなのはバレバレだし、文句を垂れつつもベッド脇からティッシュを取って、丁寧に男性器を拭いてくれている。
「はは。ありがとう」
されたがっているのは事実だ。射精後の男根に、キリエの優しいフェラはじんわりと、しかし確実な多幸感を与えてくれるのだから。
「おいで」
左腕を伸ばして誘うと、まだ口を尖らせながらもキリエは腕枕の体勢にすっぽりと収まってきた。
「だって――、涼くん、丁寧に拭いてくれるし……」
セックスのあとに身体を――特に陰部をティッシュで拭いてやるとき、彼女はとても恥ずかしそうにする。
(ま、それが面白くてやってるとこもあるけど)
どうにも彼女は、足を開いて下腹部をケアしてもらうのが子どもっぽくて恥ずかしいらしい。だからお返しにと、さっきのように『お掃除フェラ』をみずから進んで行ってくれる。
互いの肉体を貪るようなセックスも快感だが、こうやって慈しみ合うのもまた愉しい。
左腕で抱きしめたキリエにもう一度、
「ありがとう」
「…………、うん」
ぴとっと寄せてきた身体は、まだ熱を持っている。性行為の最中も、そしてその直後もキリエは、普段と違って幾分か素直だ。
こうして絶頂後にまったりと過ごす時間も貴重そのもの。
誰にも邪魔されることなく、恋人の肌と体温、声と息づかいだけを感じることができる時間。
「涼くんって、私の頭撫でるの、好き?」
「ん?」
唐突に指摘されて気づく。無意識に左手で彼女の長い髪を撫でつけていた。
「ごめん、何も考えずにやってた」
「ううん」
涼介の胸板にピトッと頬をくっつけて、
「私は……好き。涼くんに撫でてもらうの」
囁く声色は、甘くて柔らかい。
「――いやホントに、破壊力」
「え、なにが?」
危うくこちらが余裕を失いそうになるが――当の本人は無自覚だから困る。
「何でもないよ。俺も好きなんだ、この時間。落ち着くし」
「わかる。ふふ、変だよね。裸なのにね私たち」
服一枚、脱がせようとしただけで真っ赤になるキリエも、今は羞恥心などなく抱きついて甘えてくる。
そんな彼女と取り留めのない会話をするうち、話題は学校行事に及んだ。
二学期に入ったこの時期、校内は文化祭に向けてにわかに浮き足立っている。
「涼くんは得意? 謎解き」
クラスごとに出し物や教室展示を行うのだが、涼介とキリエのクラスでは『脱出ゲーム』に決まった。ちりばめられた謎を解いて、出口を探し当てる代物だ。
教室サイズだし学校行事のレベルなので大したものにはならないだろうが、準備はそれなりに盛り上がっている。
「得意だけど、俺はそれよりキリエの謎を解くほうが――」
「そういうのいいから」
けんもほろろ。
「調べると、色々あるんだよねぇ……」
キリエは枕元に置いてあったスマホを手に取る。彼女が操作しやすいよう腕枕の拘束を解き、ベッドの中でスマホを挟んで向かい合った。
「ネットで出てくるような謎は、お客も知ってるんじゃない?」
「あー。その可能性はありそう。流行ってるもんね」
「今度デートで行く?」
「考えてあげる」
フフっと微笑むキリエの顔が、憎らしくて可愛らしい。
「でも元ネタ探しにはいいかも、ほらこれとか――」
キリエとともにスマホの画面をのぞき込む。
「ああ、確かに。でもそれ男子には難しいかも」
「そう? そうなんだ。漫画とか読んでたら割と出てくるネタだと思うけど」
「キリエは最近どんなの読んでる?」
「私? 私はね――」
話題が逸れるのも愛嬌。別にお互い、出し物の準備を本気で考えたわけではないのだ。こうやって、顔を寄せて話せるのなら何だっていい。
キリエは漫画アプリを立ち上げてお気に入りを見せてくれる。意外でもないが、少年向けも多い。
「――あ、これ俺知らないわ。面白い?」
「最初は難しいけど、面白いよ。あとこっちは――」
と。
別のアプリを表示させたとき、ちょっとした事故が起こった。
そのアプリは女性向けの漫画を多く配信していることで有名で、途中まで読んでいたのか、キリエの『お気に入り』の作品がいきなりアップで表示されていた。
涼介はなにげなしにタイトルを読み上げる。
「『ドS王子に溺愛求婚されて、ドロドロになるまで』――」
「っ!? ちっ、ちがう! これ違うから――っ!?!? そういうのじゃないから!」
「そういうのって?」
「――え、えっちなのじゃ、ないからっ!」
どうも彼女の反応や絵柄を見るに、成人指定ではなさそうだが、際どい描写も含まれた作品であることがうかがえた。
涼介はほくそ笑む。
「ふぅん……。ドS王子ねぇ。なるほど、そういうのが好きなんだ」
「ちょっ、もう、ページめくらないで……っ!」
「花束を持って、ひざまづいてプロポーズか」
「べ、ベタとか思ってるでしょ!?」
「いやいや。絵も綺麗だし、ヒロインも可愛いし。俺も読んでみようかなこれ。話も面白いんでしょ?」
「う、うん」
とかく最近はストレートなタイトルが多いので、あらすじを読まなくてもどんな展開になるのか事前に把握しやすい。キリエの好きな系統を知れたのは収穫だ。
「……まあ、この主人公って愛嬌あるしね……」
「?」
オススメの漫画について語るにしては歯切れの悪いキリエの様子に、涼介はピンと来た。
「ああ。ごめんごめん。キリエのほうが何百倍も可愛いから」
「そっ――、そうじゃないってば!? ヤキモチなんか」
「そんな女より、何万倍も綺麗で、可愛い」
「うぅう! お、怒るからねっ……!」
スマホを胸に抱き、こちらに背を向け丸まってしまった。その愛しい背中を包み込むように抱きしめる。
「はい可愛い。俺の彼女、やっぱ最高に可愛いな」
「涼くんのばか、女たらし!」
「『溺愛』されるの、好きなんでしょ? もう一回ドロドロになろうか」
「きらい! ホントそういうとこ! あっ!?……んやっ、やだぁ……っ」
恋人の火照った肌に唇を這わせて、スマホを手放させ――ふたりは、本日二度目の交わりをたっぷりと堪能した。