【書籍化&コミカライズ】ツンデレ女子が幼馴染の鈍感男子に「ざまぁ」されていたので、寝取って教え込んであげた話 作:タイフーンの目
■ ■ ■
観覧車のあとは園内でハンバーガーを食べた。これで、本当に余すことなく周り尽くしたことになる。
そしてキリエは、涼介と手を繋いだまま思い出の遊園地を後にした。
食事中も、そして今も、まともに彼と視線を合わせられずにいた。
火照りの残った身体はどこかフワフワしたようで、どうにも頼りない。自然、彼の腕にしがみつくように密着してしまう。
「…………」
胸が当たってしまっているが――
今は、むしろそれでもいいと思っていた。歩きながら涼介の横顔を見上げる。
「――ん?」
彼はごく平静な様子だ。何だか悔しい。
さっき嬲られたときの熱がまったく冷めないまま、夕焼けが照らす駅への道をゆっくり歩き、帰りの電車へ。
(終わっちゃう……)
今日のデートコースはこれで全てだ。
ランチも美味しかった。
遊園地も楽しかった。
涼介とこうして腕を組んで歩くだけで、幸せな気分が全身からにじみ出そうなくらい。
「楽しかったね……」
「だな」
電車の中でも、それから最寄り駅で降りてからも、取り留めのない会話は続く。そのあいだじゅう、キリエは涼介にぴったりとくっついていた。
彼は歩幅と速度をこちらに合わせて歩いてくれる。よく注意しないと、それと気づかないほどごく自然に。
デートが終わってしまうのは残念だったけれど、また夜にも通話はできる。明日も会える。学校では、嫌でも顔を合わせることになる。
だから、寂しくなんてないはずなのに。
「――――」
家路の短さを、こんなにも憎らしく感じるなんて。
「そうだ」
霧崎家まであと10分といったところで、ふと思い立ったように涼介が提案してくる。
「ちょっと寄り道していい?」
「っ! う、うん。いいよ――」
あまり素直に喜ぶのも悔しいので、努めて冷静に聞き返す。
「なにか用事?」
「そう。大事な用事」
住宅街へと向かう道を途中で曲がった先は、古くからある商店街だ。通学路でもないのでキリエはあまり立ち寄ったことはないが、それこそ親に連れられて足を運んだことはある。
涼介に連れられるまま、夕方の買い物客らが行き交う街並みを進み、一軒の店舗の前へとたどり着いた。
「ここって……?」
店先からしてフワリと甘い香りが漂う、こぢんまりとしたフラワーショップだった。趣味のいいモスグリーンの看板に、名前も知らない綺麗な花々が並んでいる。
「ちょっと待ってて」
さらりと言うと、涼介は迷うことなく店内へ。
彼はすぐに戻ってきた。
片手に小ぶりな花束を持って。
「え」
「遅くなったけど、誕生日おめでとうキリエ。これからもよろしく」
すっと――
それこそ、本当に憎らしいくらい
「…………っ、は、花束、贈り慣れてるでしょ?」
照れ隠しに、つい聞かなくてもいいことを尋ねてしまう。
「いいや。花なんて誰にも――姉さんや真凛にもあげたことないよ」
「う、うぅ……」
真っ直ぐ見つめながら否定されて、二の句が継げなくなる。
と、何だか視線を感じて首を回すと、店内の物陰――プラントスタンドの陰から、見るからに人の良さそうな中年女性がこちらを見守っていた。
「あっ、ごめんなさいね~、盗み見るつもりなんてなかったのよ」
などとほんわかした声で言いながらも、エプロンを着けた店主らしき女性が歩み寄ってくる。
「ほら、彼氏くんのプロポーズがうまくいくかなぁって、気になっちゃって」
「だからプロポーズじゃないですってば」
苦笑して応じながらも涼介は、
「――でも、そういうことにする?」
「~~~~っ!?」
「まあまあ! カノジョちゃん、こんないい男は逃がさないようにね? うちの旦那ほどじゃないけど」
「――だってさ」
「だってさ、じゃなくて……っ!」
なぜかハイテンションの店長さんと、肩をすくめてみせる涼介と。
どうも、この場で余裕がないのは自分ひとりらしい。
「カノジョちゃん」
憎めない笑顔の店長さんが耳打ちをするように話しかけてくる。
「彼、何度もウチに来て真剣に選んでたのよ? 何週間も前から。先週なんて、鼻声でつらそうなのにキャンセルの電話を入れてきて」
「――――っ」
「今朝も『今日はよろしくお願いします』ってわざわざ挨拶にまで」
「あの、ちょっと」
涼介が止めるのも聞かず彼女は、さも嬉しそうに、
「もう私、はりきっちゃって! それに見て。センスもいいでしょう? 貴女にとってもお似合い」
花束――というよりブーケに近いサイズ。ピンクの包装紙に覆われた花々。薄ピンクの薔薇と濃い色のガーベラを、名前の知らない小さな白い花が囲んでいる。顔を近づけると華やかな香りがキリエのことを包んでくれる。
こんな可憐で可愛らしいブーケが似合うだなんて――自分では到底思えないけれど。
「彼ってば、絶対貴女に似合うって自信たっぷりに。でもホント。貴女が持つととっても映えるわ」
「でしょう?」
自信満々な顔の涼介。
「ふふ、ウチに弟子入りする勢いで毎日勉強してたもんね、彼氏くんてば」
文化祭の準備でも引っ張りだこだったはずなのに。
「貴女たちもお似合いのカップルだし――そうだ、ウチ、跡取りいないのよ~。2人で継いでくれないかしら」
「え、ええっ……!?」
リップサービスなのは分かっていても、つい想像してまた顔が熱くなってしまう。
「――うん。いいっすね、それ」
「涼くん!?」
「大丈夫。繊細な作業は俺がやるから」
「それどういう意味!?!?」
茶化されていつもの調子が戻りそうになる。
でも――
これだけは伝え損ねるわけにはいかない。
「…………。ありがと……涼くん」
なるべく彼の目を見て伝える。隣で店長さんが見守っていたり、道行く人がちらちらと眺めてくけれど――今はそんな視線に照れている場合じゃない。
「すごく……嬉しい。私も、花束なんてもらったの、初めてだったから」
喜びが伝わっているだろうか。自信がない。こういうとき、感情をまっすぐに表現できない自分が嫌になる。
それでも涼介は、
「ホント? 良かった」
満面の笑みで、真っ直ぐに受けとめてくれた。
キリエの分まで喜んでくれているような笑顔。不器用な自分とはまるで違う、こちらの気持ちまで汲み取ってくれる恋人。
(やっぱり……大好き)
最後の言葉は、口には出せなかった。
■ ■ ■
陽も落ちてきて、霧崎家への道にも街灯が灯り始めてきた。
隣では、あれからすっかりのぼせたままのキリエが、ブーケを大事そうに胸に抱えて歩いている。
「荷物になるなら、持とうか?」
「……ううん。いい。ありがと」
心なしか小声で、でもはっきりとした口調で答える。
自分の体調のせいで延期になったデートだったが、どうにか喜んでもらえたようだ。人の感情なんて簡単にコントロールできる、喜んでもらうのなんて簡単だ――
そう思っていたし、想定どおりに成功している。
だが、実際にキリエのこの顔を見ると――
(こっちまで嬉しくなるな)
他人の気持ちだけでなく、それ以上に自分の気持ちは操れると思っていた。しかし、どうやらそれは完璧ではなかったようだ。
キリエなしには、こんな感情を抱くことはなかっただろう。
「キリエ。ちょっと止まって」
「え。――んっ?」
どこからか夕げのにおいと声が漂ってくる街路で、キリエの肩を抱いて口づけする。唐突で、しかも自宅の付近だったが、キリエは抵抗することなく、
「ん、んっ……」
自分から首を伸ばして、キスに応じた。
これ以上はあいだに挟まったブーケが潰れてしまうという辺りで切りをつけて身体を離す。
「好きだよ、キリエ」
「――うん。…………、うん」
こく、こくとうなずいて、また花束へと目線を落とす。
2人とも、また自然と歩き出し――すぐに、霧崎家の前までたどり着いてしまった。
温かな雰囲気の一軒家。リビングらしき部屋からはカーテン越しに柔らかな明かりが漏れている。
「じゃあ今日はここで」
「…………うん」
「夜、また通話するな」
「……うん」
「さっきから『うん』しか言わないよな」
「…………。うん」
からかってみても調子は変わらない。高熱に浮かされていたときの自分より、よっぽど茹で上がったような顔をしていて――やっぱり可笑しさを感じてしまう。
「結婚する?」
「うん――……、うんっ!?」
さすがに反応を示した。
「じゃあ早速、お父さんとお母さんに挨拶して――」
リビングの明かりへと視線をやると、キリエも慌てたように振り返る。
「俺たち、結婚しますって」
「ちょ、ちょっと!?」
「キリエのお父さん、どんなふうに言ったら納得してくれるかな?」
「知らないし……! そんなこと、やったことないし!」
「彼氏紹介したことない?」
「彼氏なんて涼くんが初めて――、……っ!」
自分の言葉に、また赤くなる。
「はは、本当に好きだわキリエのこと」
「~~~~っ」
またしばらくうつむいて、キリエは頭から湯気を立ち上らせていた。
しかし、ふと背後を――リビングのほうを振り仰いだかと思うと、
「……ちょっと、上がってく?」
「お?」
これは予想外だ。
この照れようなら、男親に会わせてもらえるのはまだ少し先だと思っていたが。
「キリエがいいなら、喜んで」
「~~っ、……じゃ、じゃあ」
性格はキリエに似ているらしい父親と会うのは、ひそかに楽しみではある。
キリエは、アルミ鋳物の門扉をそっと開いて、玄関まで。涼介もあとに続く。カギを開け、彼女は玄関に入っていく。
「――ただいま」
靴を脱いでそろえるキリエと、同じようにして涼介も廊下に上がる。
キリエは真っ直ぐにリビングへ向かってドアを開け、中に入っていった。
「お邪魔します」
思ったより迷いのないキリエに負けじと、涼介も『当たりのいい』微笑を浮かべつつ、リビングのフローリングに踏み込む。
間取りは違うが、師藤家と同じくリビングとダイニング、キッチンが一体になった部屋だ。家具は多いが片付いているし、何より温かい印象を受ける。
しかし、それにしても――
「――――?」
中には誰もいない。
父親どころか、デート前にあった母親の姿すらない。廊下のほうの気配を窺ってみるが――この調子だと、少なくとも1階には誰もいないようだ。
「花瓶とか、あったかな……」
なんだか白々しい調子の独り言をつぶやきながらキリエはキッチンを物色している。
「あ、物置にはあるかも。ちょっと待ってて――」
目線を合わせないまま涼介の横を素通りし、少しして戻ってきた。
「これなら入るかな? ゴメンね、あんまりオシャレな花瓶なくて。あ、でもこのブーケ、そのまま置けるタイプなんだ。こういうのって、ホントもらわないから……。部屋に置いたほうがいいかな? でもせっかくだからリビングのほうが――」
自宅だというのに落ち着かない調子でうろちょろして、キリエはダイニングテーブルにブーケを置いてみたりしている。
「…………」
ブーケからキリエの手が離れたのを確認してから彼女の背後に立ち、ギュッと抱きしめた。
「――――っ!?」
「俺、もしかしてまた連れ込まれた?」
「~~~~……っ!」
キリエの処女を奪った日。まだ付き合う前のあの夏の日も。
「両親いないからって俺、キリエに部屋に連れ込まれたよね」
「あ、あれはっ……! あれは、そのっ――」
「今は?」
「――――っ。い、今も……」
胸板に密着する彼女の背中は、観覧車のときと同じように熱くなっていた。
「そっか。明かりは防犯用?」
「――――っ、わ、私が家に1人になるときは、お母さんたち、ここの電気だけは点けてくれてて……」
「ご両親は外出中?」
「わ、私がその――、デートだって言ったから、お母さんも『じゃあ私たちもデートしよう』ってお父さんを誘って」
「へぇ。仲良いんだ。――遅くなりそう?」
「2人とも、お酒飲むから……。色んなお店を食べ歩いたり、飲み歩くのが昔から好きだったって――いつも、言ってる……」
「つまり、キリエは知ってたワケだ」
リビングの照明は点いていても、自宅には誰もいないことを。
2人きりになってしまうことを。
「知ってて男を連れ込んだのか」
「い、言い方……っ、んっ!?」
腕の中で怒って振り向くキリエの唇を、また唇で塞ぐ。
「あぅ、れろっ、れちゅっ――……」
まぶたをギュッとつむったキリエは、涼介の舌を無防備に受け入れた。路上でのキスよりも――観覧車でのキスの延長線上に近い。
単に粘膜が接触するだけでなく、唾液と唾液を交換し合って、奥の奥まで味わい尽くすキスだ。
「――期待してた?」
「…………」
「ガマンできなかった?」
「…………」
聞くまでもないほど蕩けている顔のキリエに、なおも問う。
「キス足りなかったんだ? それとも――もっと、他のこともしたかった?」
否定も肯定もせず、キリエは大きな瞳を熱っぽく潤ませるばかりだ。
「そんなふうに誘われたらさ――せっかく俺、ガマンしてたのに。今日くらいはキリエの誕生日を祝うことに全力かけて……抱きたい気持ちを抑えようとしてたんだけど」
「…………っ、あっ、あんっ!?」
スルスルと伸ばした右手で乳房を軽く撫でただけで、彼女はいい声で鳴いた。
「ここ、もう敏感になってる」
「だ、だって――、やっ、やぁあっ……!」
ダイニングテーブルに手を突いてキリエは快感に耐えようとする。そのテーブルは、年季が入っているようだが清掃は行き届いている。大事に使われている家具だと、一目でわかる。彼女の家族の――そしてこの家庭の人柄のようなものがそこに現れていた。
普段、キリエはここで食事をとり、家族とくつろぎ、生活をしている。
「――いい? ここで犯しても?」
「っっっ……! そ、それは……、あっ、やぁっ……!」
「断らないと、俺、本気出すよ?」
「あっ――!?」
キリエの下半身に左手を伸ばす。掌で、ミニスカートの上から下腹部をゆっくりとマッサージ。
「そこっ、やぁっ、手、だめぇっ……」
「そんな甘い声出して。完全に誘ってるよね?」
もはや、キリエは両手を突いてダイニングテーブルに体重を預けなければ立っていられないほどの有り様になっていた。
膝上丈しかないスカートの裾から手を入れ、内太ももをいやらしくまさぐる。
「ふぁっ!? く、くすぐったいからぁっ……、やあぁっ、そこっ、んんっ、んんぅうっ……!」
ジットリと湿った、柔らかな太もも。これは汗のせいだけではないだろう。円を描くように撫で、その弾力を確かめながら――
「っっ!? ま、待って涼く――、きゃぅっ!?」
下着のクロッチを指先でなぞる。
「メチャクチャ濡れてるじゃん」
「~~~~ッ!? い、言わないでっ……! き、汚いし――っ」
「全然。柔らかくて、ヌルヌルで、俺の好きな感触」
「や、やだぁっ……!」
彼女の弱いところは知り尽くしている。
陰唇を縦になぞられるのに弱い。下着の上からでも、クリトリスを優しく押し潰されると、いっそう甲高いあえぎを漏らす。掌で子宮の辺りを撫で回してやると、愛液が止まらなくなる――。
「欲しかったんだ? ここに」
「ち、ちがっ――、うぁっ!? やあぁ、だめ、指だめっ、入れちゃ――、あんッ、やぁああああっっ……!」
第一関節まで挿入し、柔肉をかき混ぜると、ぐちょっ、ぐちょっといやらしい音が霧崎家のリビングに響く。2人しかいない、この家に。
「どう? 自分の家で男に襲われて、軽くアクメまでしちゃう気分は――、って、もう今さらか」
わざと嘲るように耳元で囁いてやる。
「処女のくせに男を連れ込んで、セックスした前科があるもんな。キリエには」
「っっっ、い、いじわるっ……! 涼くんのいじわるっ……! んッ!? ぁああああっ!? だって、だって――ッ」
「だって、何?」
手淫しながら、右手はまた胸元に突っ込んで、丸くたわわな膨らみを堪能している。
「涼くんだけだからっ――! こんな気分になるのも、こんな、こんなっ……き、気持ち良くなるのもっ……!」
「気持ちいいんだ。家で犯されそうになってるのに」
「――――っ、いい、いいのっ、涼くんにされるの、いいっ……! あっ!? あぁあああああっっ……!?」
背中を激しくわななかせ、キリエはまた絶頂した。
「はぁっ、はぅっ、うぅうっ……ッ」
「キリエ」
今度は優しく、あやすように呼びかける。
「俺のこともしてくれる?」
「――――っ、うんっ」
涼介の束縛からスルリと抜けて、キリエはこちらを向き、すぐにひざまづいた。
焦点が定まってなさそうなまなざしで、ズボンの膨らみを見、ベルトに手をかけて局部を露出させた。
そして、なんの躊躇いもなく、
「れ、うっ――」
ぴちゃぴちゃと音を立てながら、陰茎を舐め始めた。
「やばいな……舐めてる顔も可愛い」
言って頭を撫でてやると、キリエはなおも夢中になり、ほとんど顔を涼介の股間にうずめて、陰嚢を口に含んだ。
「あ、むぅっ……んろっ、ぐぽ、んぽっ……!」
「ご両親には見せられないな」
「んんんっ、んぅうううっ……!」
睾丸を唇で優しく咥えたままキリエは首を振り、そしてまた、口淫に没頭する。
唾液のたっぷり乗った舌で睾丸を弄んだあとは、今度は根元から先端に向かって、艶めかしい舌づかいで這い登ってきた。その可憐な唇で裏筋に吸い付き、カリ首を丹念に舐め回し――
「ん――っ、ぐぼっっ」
亀頭を咥え込んだ。
「んぽっ、んぼっ、ぢゅろっ――、ぐっぷ、ぐっぷ、ぐぷッッッ……!」
花束にはにかんでいた少女と同一人物とは思えないほどの積極的なフェラチオだ。肉欲と愛情が、これでもかと籠められている。
「んぶ、んぶ、ンぶッッ――!」
「キリエ――っ」
男性器と口粘膜との結合部からは、キリエの唾液が溢れ出て彼女の胸や、そしてフローリングの床を汚している。
それでも彼女は止まらないどころか、より激しく頭を――上半身ごと上下させて、勃起したペニスをこれでもかと扱きあげた。
「んぢゅッ! ぐぽッッ! ぐぢゅるッ! じゅぢるッッッ!」
「それヤバい、出るよ、いい――?」
「んぶっ、んぶっ……! ぢゅるるるッッ! ぢゅるッッ、ぢゅぐぶっっ!」
――びゅぶぶっ、びゅるるッッッ
生温かい口腔内で、白濁液が弾けた。
「ンぶぅっっ!? んぼっ!? ぐぶぶッッ、ぐぶッッッ……! ん、じゅるるるるッ――」
キリエはその精液を一滴もこぼすまいと懸命に吸いつき、嚥下し、なおも鈴口を舌で刺激して搾り取ってくれた。
「れじゅるッッ――、ンンっ、ンぅうっっ……、ぷぁっ、はぁっ、はぁっ……! 涼、くんの……っ、こんなに、いっぱい……」
床にぺたんと座り込み、こちらを見上げてくる。
せっかくデートのために整えた前髪や服も、そしてなによりその愛らしい顔も――すっかり乱れきっている。
「キリエ、立てる?」
息を荒くし、まるで夢でも見ているかのような表情の彼女を支え、リビングのほうへ抱いていく。
もはや腕に引っかかっているだけのアウターを脱がせてから涼介も、
「ちょっと待って」
シャツを脱ぎ、上半身裸になる。脱いだシャツは、ソファの座面に敷いて、
「ここに座って」
恋人のことをエスコート。キリエは素直に従う。
「涼、くん……っ?」
これから何が起きるのか分かっていないような表情。それくらい、無垢な蕩け顔をしていた。
「さっきのお返し」
言って、涼介は彼女の両脚をぐいと開かせ――フェロモンをむんむんと発しているその下腹部に、思い切り顔をうずめた。