【書籍化&コミカライズ】ツンデレ女子が幼馴染の鈍感男子に「ざまぁ」されていたので、寝取って教え込んであげた話 作:タイフーンの目
涼介に抱かれてからの姉は、苦悶していた。
浮気をしたことへの罪悪感。
相手が義弟であることへの背徳感。
けれどその苦悶は――彼女にとって甘美なものでもあったらしい。
真凛では決して与えることの出来なかった感情。
涼介だから出来たこと。
義兄だから築けた、新しいきょうだいの形。家族の形。
「兄さん――」
自然と、そう呼ぶようになっていた。
悔しさは半分残っていたが、ゲームに負けた結果だ。仕方がない。……自分に、そう言い聞かせていた。
彼からは料理も教えてもらった。
ゲームも鍛えてもらった。
キスの仕方も――教えてくれた。
「兄さんは、悪い人です」
彼に抱きつくと、得も言われぬ快感が体中を満たした。
頭を撫でられると全身の力が抜けて、耳元で囁かれると脳が痺れた。
「愛してます、兄さん――」
いつしか、屈服することに抵抗はなくなっていた。
それどころか、彼に絡め取られて毒で侵されることに、快楽すら感じていた。
もっと、もっとたくさんの人にこの幸せを知ってもらいたい。
真凛がそう望まなくても、涼介は勝手に願いを叶えていった。
学校の先輩や後輩を連れ込んだり、ときには大人の女性も毒牙にかけていたらしい。
――リビングのソファで彼に抱きつきながらその話を聞くのが、何より幸せだった。
大学に通うようになった姉が家を出ていったのはとても寂しかったが、涼介のおかげで耐えられた。
母や父は眼中になどなかった。
涼介がいれば良かった。
彼は、愛花、という名の同級生の処女も奪った。
それまで男性と手も繋いだこともなかったという彼女は、あっという間に涼介の虜になっていった。
悶え苦しむさまが、どこか姉に似て好ましかった。
だから真凛は彼女のこともじっと観察した。涼介に抱き潰され、堕ちてゆく彼女の姿は、とても美しかった。
――でも。
兄はまだ『さみしいひと』のまま。
そんな彼を変えてくれたのは、霧崎キリエという女性だった。
彼女は自分たちとは対極の存在――愚直で、不器用で。
でも、そんな彼女の素直さが、真凛にはまた心地よかった。
自分がそう思うのだから、同種の人間である涼介も同じように感じるのは、やはり必然だったのだろう。
涼介の寂しさは埋められていった。
――自分ではない、他の女性によって。
悔しさはなかった。
嬉しかった。
(だって――)
自分と涼介は、キリエとは違う方向で相性がいいと確信している。
いったん交わってしまったら、堕ちるところまで一緒に堕ちてしまう。周りをどれだけ不幸にしても、止まることはないだろう。
止まる気も起きないに違いない。
兄とのセックスなんて、何度妄想したかわからない。真凛は何度も犯されたし、何度も孕まされていた。
――こんな想像をしたこともある。
母は、昔から恋の多い女性だったらしい。
そして真凛は、姉の真南可とあまり顔つきが似ていない。
性格もだ。
これらは事実。
そして真凛は他の誰よりも涼介に似ている――
これも、事実。
だから、もしかしたら――
過去に母が選んだ不倫相手が、涼介の父親だったなら?
もし、避妊もせずに性交渉に及んでいたならば?
彼は、もしかしたら本当は真凛の――
「兄さん、兄さん……っ」
自室のベッドで真凛は、兄や、彼にまつわる妄想を幾度となく反芻しながら、自慰に耽る。
これは、もはや日課だった。
特に、今日のようにキリエを連れて来たときなどは、自分の指はひどく陰部を弄んだ。
ショーツの中に右手を入れて、つるんとした鼠径部をみずから撫で回し、割れ目へと滑らせていく。
「あっ、あぁッ」
指先で軽く触れただけで、乙女の未熟なクレバスから愛液がにじみ出る。ノックするように中指で叩いてやると、てちっ、てちっと濡れた肉が音を鳴らす。
「はぁッ、あ――、兄さん、キリエさん……ッ」
幸せそうに交わる2人を思い浮かべると、涙が出るほど気持ちよかった。
真凛の細い指は、欲望を満足させられるだけの太さと強さはない。
もし、これが涼介の指だったならば。
「あぁッ、兄さんっ――! いけません、兄さんに触られたら、私、わたしっ――!」
薄い肉襞をくぱっと開き、中指を膣口に押し入れる。
「おッ!? あ、ああっ、あんッ」
左手は狂ったようにセーラ服の胸を揉みしだき、乳首を執拗にこね回す。
ヨダレの垂れた口でシーツを噛み締め、
「んぐぅうッッ――、にい、さん……ッ、んぐ、んぅッ!」
膜を破ってしまわぬよう処女穴の入口を激しく責め立てて、快楽を高めていく。
初めてを捧げるとしたら、彼だけだ。
そんな日が決して訪れなくても――真凛は幸せだった。
「兄さんッ、兄さん、兄さん……ッ!」
いつも目で追うのは彼のことばかり。そして彼も、自分のことを見ていてくれる。妹として。最愛の家族として。
――それだけで、真凛は満足だった。
指は奥くまで届かない。
けれど、彼を深くまで感じる。
未成熟な膣を突いてもらって、うぶな子宮をほぐしてもらい、何度も、何度も、兄の白濁液を流し込んでもらう。
「愛してます、愛してます兄さんッ――、あぁあ、んッ、あああああっ……! イクっ、イキます、お願いします、イカせてくださいっ! あッ!? あぁああああっっ!?」
ひとりベッドでのたうち、真凛は果てた。
絶頂痙攣の最中でも、指は止まらなかった。止まってくれなかった。最奥を犯し尽くして、孕ませて、孕んだあとも愛情たっぷりに真凛のことを穢してくれる。
「あぐ、んぐぅうッッ――、愛してます、ずっと愛して……あっ、あんっっ……!」
毒蛇のような指に犯されながら、真凛は意識が飛ぶまでアクメし続けた。
■ ■ ■
「もう帰っちゃうんですか?」
「ごめんね真凛ちゃん、また今度」
申し訳なさそうにしているキリエが愛おしい。
「こら、キリエが困ってるだろ」
「はぁい」
涼介にたしなめられるのも嬉しい。
「兄さん、送っていって差し上げるべきでは? 外も暗くなり始めてますよ」
「そうだな。さすが真凛。良いことを言う」
「そんな、大丈夫だよ……!」
遠慮するキリエに、2人がかりで説き伏せる。自分たち兄妹を相手に口で勝てる相手など、ちょっと思いつかない。
結果、なし崩し的に涼介が送って行くことになった。
真凛は、じっと見送る。
幸せそうな2人の姿を。
そして、自分自身の幸せのカタチを。
見つめれば見つめるほどそれらは愛おしくて、つい心がほころぶのだった。
「いってらっしゃい、兄さん。キリエさんも、また来てくださいね」
本心からそう言って見送る。
「さあ。兄さんが帰ってくるまで、明日の予習でもしましょうか」
ちょっと皺の入ったセーラー服のスカートを翻し、廊下をトトトンと弾むように歩いて、真凛は自分の巣へと帰っていった。
[第3弾 了]
(いつかifストーリーで堕ち続ける2人も書いてみたいですね)