第18話 金曜日~その1
俺はまどろみの中にいた。瞼は閉じているものの闇から光へと緩やかなグラデーションを伴って瞼の裏に明るさを感じ始める。朝起きて最初に感じる感覚は、股間の温もりと柔らかな感触。少し身じろぎをすると、開いた太腿の内側に布と肌の感触があった。俺はゆっくりと覚醒していたが、まだ目は閉じたままにしていた。今日の朝奉仕の相手が誰か当ててやろうと思ったのだ。……当ててやると言っても、当てたからどうというわけでもない。あえて言うなら、自分を試すのだ。
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――ハーレム開設から三ヶ月が過ぎた。その間、様々な出来事があり、密度の濃い三ヶ月のようにも思えるし、あっと言う間のようにも思える。ハーレム開設後のごたごたやトラブルはひとまず置いておこう。今、ようやく俺もハーレムの主としての生活に慣れてきて、仕事とハーレムの両立を自然とこなせるようになってきていた。例えば、この朝奉仕についても、最初は毎日担当を決めてということにしていたのだが、俺が起きる朝7時半という時間は平日は特にどの姫も忙しい時間帯故、姫の負担が大きいことが分かった。それから、平日は月・水・金と決めてすることにしたが、それはそれでフレキシブルさに欠けて面白みがないように思えてきた。そして、今は朝奉仕はランダムに行なわれることになっていた。朝奉仕をするかどうかはさやかが俺の体調やスケジュールなども考慮して姫達で話し合って決めているようだ。
このランダムというのは今のところいいアイデアだった。朝、フェラチオで起こされるというのは男の夢の一つだと俺は思うのだが、それも毎日続けば、慣れというのは恐ろしいもので、新鮮さが失われていく。それ故、されるかどうか分からないとすると、たとえ毎日されたとしても、その度に新鮮な驚きと歓びがあるのだった。時には、目を覚ますと3人の姫達がじゃれ合うように俺の体を舐め回していることもなんかもあったりして(これはさすがに平日ではなく仕事の休みの日だったが)、かつては朝起きることが憂鬱だった俺も、毎朝期待を覚えながら、朝を迎えられていた。朝起きて、誰もいない時であっても、朝奉仕を受けたいと思った時には、ベッドサイドのボタンを押せば、1分以内に誰かが来ることになっているのだ。
さて、今日の朝奉仕は誰かということだが、まず、ゴルフのツアー遠征中の加菜は除外される。そして、夏美もおそらく違う。夏美の朝奉仕は大抵、俺の脇腹や太腿の横に座ってすることが多く、脚の間に入ってすることはあまりない。残るは3人。さやかか晶子か優衣なのだが、もうこの時点で俺の予測はほぼ付いているのだが、もう少し思考を進めてみよう。さやかは、食事全般担当故、この時間はいつも忙しく、朝奉仕の機会はあまりないので、一旦除外する。逆に一番朝奉仕の機会が多いのは、晶子で、晶子の朝奉仕と言えば、時にはシックスナインの体勢ですることすらあり、変幻自在であるが、今日の朝奉仕の担当では、おそらくない。俺は目を開き、その名前を呼んだ。
「おはよう、優衣」
「んっ、ちゅっぱ…んっ。あっ、おはようございます。ご主人様」
目を開けると、脚の間にいたのはちょこんと正座座りのまま背を曲げてフェラチオをしている黒髪の美少女だった。さやかや晶子と優衣との決定的な違いは、実も蓋もない話ではあるが技量の差だった。優衣は3ヶ月前まで男を知らず、当然のことながらフェラチオなどしたこともなかった。つい、先日、18才の誕生日にめでたく処女を卒業し、この年でいったら相当なテクニックの持ち主とは言えると思うが、俺のツボを心得、射精のタイミングすら自在に操るさやかや晶子のフェラとの違いは、目を開けなくても容易に分かる(晶子などは、わざと歯を竿に当てるなどして下手な振りをして、別の姫と間違えさせようとすることもあって油断はできないが)。
俺は体を少し起こしてベッドのヘッドボードに背を預ける体勢を取り、美少女が己の股間に顔を埋めているのを見るのだが……顔がにやけてしまうのを抑えることは出来ない。優衣が学校指定の白のブラウスシャツに白とブルーのタータンチェックのプリーツスカートに白のハイソックスという制服姿なのがそそる。襟元のリボンをまだ付けていないのもプライベート感があってたまらない。俺が優衣の顔を見詰めていると、その視線を感じているであろう優衣は時々俺の方を見遣り、俺の様子を確認する。つい今も、竿を逆手に握りながら裏筋から鰓の張った部分に舌を這わせながら俺に視線を送ってくる。俺はにやけ顔を引き締める努力をしつつ、『気持ちいいよ』と言うように小さく頷く。フェラを覚えたての優衣はまだ咥えるのは苦手のようで、亀頭部分をしばらく咥えていると、1分もしないうちに口から離してしまうのは、致し方ないだろう。俺にとっては、初々しい女子高生の口舌奉仕が新鮮なので、今の段階ではあまりテクニックを仕込むつもりもない。何しろ、俺のハーレムには既に超絶テクニックの持ち主が2人もいるのだから、そう焦ることはなかった。
「ご主人様。このまま奉仕を続けてもよろしいでしょうか。それともお情けを頂けますか?」
「んーそうだなぁ……」
優衣は潤んだ瞳で俺の方を見上げて聞く。しかし、優衣の瞳の色からは、優衣が望んでいるのがどちらなのかは一目瞭然だった。
「今日はこれから学校だろ。制服着たままお情けはまずいんじゃないか?」
「……パジャマだったらお情け頂けたんですか?」
恨めしそうに俺を見詰める優衣。年の割には大人びた容姿で一見クールにも見える優衣が視線に力を込めると、知らぬ者が見れば不機嫌にも見えるのだが、これは優衣なりの甘え方なのだと、今の俺には分かる。俺は腹筋に力を込めて上半身を起こして優衣の頭に手を伸ばす。艶やかな黒髪が指先に心地よい感触を与えてくれる。
「俺も優衣のスケジュールはさやかから聞いている。今日は久しぶりに学校行く日なんだろ。このところドラマの撮影で忙しかったしな。遅刻しちゃまずいだろ」
「……分かりました。でも、そのかわり――」
「分かってる。今日の夜伽は優衣にする」、
口に出さなくても、優衣の表情に『やった』という声が聞こえてきそうな笑みが浮かぶ。こうゆう笑った顔はホント年相応な感じで、俺は優衣のことがますます可愛くなって髪を撫でながら頬へと滑らせる。そして、人差し指で優衣の唇に触れると、優衣はその指にしゃぶりついた。その間も優衣の小さな手と細い指は俺の竿に巻きついてゆっくりと扱いている。たっぷり舐めてくれたおかげで優衣の唾液がローション代わりになって心地よい。
「今夜の夜伽は優衣の部屋にしようかな」
「ちゅぅ、じゅる、るっ――わぁ、じゃあちゃんと片付けとかなくちゃ」
「散らかしてちゃいけないな」
「そんな散らかしてないってば」
睦言のように囁き声を交わしながら、俺たちは視線を絡ませる。優衣は今夜の一時のことを思い浮かべてか欲情した表情を浮かべ、俺も今夜はどんな風に優衣を可愛がってやろうかと想像しただけで、優衣の手の中で俺の逸物もさらに硬さを増してくる。
「ご主人様、今夜は明日の朝まで一緒にいてくれますか?」
「あぁ。でも、優衣は明日も仕事だろ。」
「そうだった……。ご主人様、私のスケジュールすごい把握してますね」
「でも、優衣が仕事に行く前に一度くらい優衣にお情けをやる時間はあるはずだ」
優衣の顔にイタズラっぽいとしか言いようのない笑みが浮かぶ。まだ18の美少女が今夜と翌朝のセックスに期待してこんなエロイ笑顔を浮かべていいのだろうかと罪悪感を感じつつも、そんな期待をさせているのが自分自身であることに罪悪感とは裏腹の薄暗い歓びを覚え、俺も優衣の笑みに呼応するようにククッと笑声を零す。そんな共犯者同士の表情を確認しあうと俺は再びヘッドボードに体を預け、今度は天井を見上げて目を瞑る。優衣も小さな口に俺の弾頭を含むと、顔を小さくゆするようにして唇で傘の裏の部分をしっかりと咥えて舌先を口の中で回転させるようにして舐っていく。さらには、さやかか晶子に教わったのか右手で竿の根元をゆっくりと扱きながら、左手の指先で袋の裏側を刺激しながら、その指の先はアナルにまで及び小さな刺激を与えてくる。
俺はごく自然に高まりを覚え、我慢することなく、優衣の口の中に吐き出した。俺が目を開くと、唇を窄めて白濁が零れないように亀頭を口から抜こうとしている優衣と目が合う。亀頭に唇をぴったりと貼り付けながらゆっくりと抜いていき、最後は尿道口に吸い付いて、軽く吸い上げると、俺は思わず、ふぅと漏らす。優衣は特に苦労することもなく俺の吐き出した精を全て飲み干してから、ぺろりと舌を出して唇を舐めると、「ありがとうございました」とお辞儀をする。俺は「ありがとう」と返して、優衣の頭を労うように撫でてから、ベッドから降りて厚手のバスローブを羽織る。ちなみに、いつでも奉仕を受けることが出来るように俺はいつも裸で寝るようにとさやかに言われており、最近ではそれにも慣れた。部屋の空調は常に心地よい温度を保っていて、さすがにハーレム主のために作られた組織の物件だけのことはあった。
「シャワー行きますか?私、お手伝いします」
「いい。ほら、早く学校行く準備しないと」
俺がそう言って、急かしてやると、優衣もベッドから降りるとぺこりとお辞儀をして部屋から出て行こうとした。俺は視線の端のあるものに気付き、優衣を呼び止める。
「優衣、忘れ物だ」
俺はシーツの上に置かれた、小さな布切れ、優衣の下着を手渡した。優衣は恥ずかしそうに目を伏せると、それを受け取る。
「脱いだの忘れてました……」
「汚さなくて済んだからよかったじゃないか」
「……行ってきます」
俺は、もし優衣が下着を付けずに家を出てしまったら、その後どうなるかを妄想して、しばしにやにやしてから、ようやく寝室を出て、俺はコーヒーの匂いのするリビングダイニングの扉を開いた。