※この作品はR-18です。

俺がハーレムを作る話   作:どろんぱ(仮)

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第4話 打ち合わせ~その3

「一つアドバイスしてもよろしいですか、ご主人様」

「あぁ頼むよ。少し煮詰まってしまったようだ」

「専マークの付いている姫はご主人様に仕える為のあらゆることを教育しております。それに家事は万能ですから生活面を充実させるためにも必要かと思います。それと、もう一つ重要なことが……」

「何?」

「他の姫達の管理の手助けです。やはり女性でなければ分からないこともありますし、ハーレムでは姫の間の人間関係が悪くなり崩壊することもありますから、それを未然に防ぐ手助けになると思います。専属の姫は心理学の教育を受けておりますし、コミュニケーション能力にも長けていますからご主人様がハーレムを運営する手助けになると思いますよ」

「なるほどね。でも、姫はご主人様に仕える身だろ。それでも人間関係が悪くなることなんてあるのか?」

 

俺の背後に立っていた黒鉄はゆっくりとソファを回りこみ、俺の隣に座り、俺の顔を覗きこむようにして話を続けた。

 

「確かに、姫達はご主人様に仕えるという目的は共通しています。しかし、目的が共通しているからといって、うまくやれるとは限りません。野球チームは勝利という共通の目的がありますが、だからといって選手みんなが仲いいわけではないでしょ。しかも、生活を共にするわけですからね。だから、姫達の仲を

険悪化させないためにも、姫に個室は必要なのです」

 

確かに、女同士の人間関係が面倒というのは、会社勤めを少しでもしたことのある人間なら分かるだろう。数時間過ごすだけの会社でさえ、あれだけ人間関係が揉めるわけだから、生活を共にしていれば、そこは泥沼になるだろう。その場に居合わせるというのは居た堪れなくなるような気がして、不安になる。……果たして、俺1人で上手く出来るのだろうか。

 

「いかがですか。平和的にハーレムを運営したいのであれば、最低1人は専属の姫を選抜した方がいいと思いますが」

「……そうしようかな」

「じゃあちょっとタブレット貸してください。専属の姫だけ抽出しますので、抽出条件を仰って下さい」

「経験人数は……20人以下、整形は3箇所以下。あと、費用は3000万円以下。何人残る?」

「はい…と、12人ですね」

「じゃあ経験人数10人以下にすると?」

「7人です」

「整形なしだと?」

「4人残りました」

「……整形1箇所までだと?」

「4人のままですね」

「……いちお、その前の7人ので見せてくれる?」

 

俺はドキドキしながらタブレットを受け取った。「おぉ」と思わず溜息が漏れる。どの子もそれぞれ可愛い系、綺麗系、色っぽい系とジャンルは違えど、そのジャンルの中で最高峰と言えた。俺は、かねがね街を歩いたり電車に乗ったりしていると、時々ものすごい美人を見ることがあり、こんな女は普段何をしているんだろうと思うことがあった。もしかすると、そういう美人はこのような組織に所属していて誰かの愛人だったりハーレムの一員だったりするのかもしれない。……そんなことをタブレットの画面を見ながら走馬灯のように思ったりしていた。

 

~~~~~~~~

 

俺は、7人の画像を見ながら、誰にしようか考えていた。正直なところ、いくら美人とはいっても、俺は美人なら誰でもいいというわけではない。もちろんブスよりは美人の方が好きだが、美人の中でも好みのタイプというのはある。俺の好みは、一つは可愛い系で真面目そうなタイプ。スタイルはグラマー系。若い頃から、そのようなタイプがずっと好きだったのだが、その反動でか30過ぎてからはクールビューティーなタイプも好みになってきた。スタイルは長身もいいが、極端な痩せ型はあまり好きではない。そんなわけで、7人の中からまずは3人に絞り込んだ。

 

一人目は亜里沙。24才で髪はセミロングで民放の女子アナウンサーにいそうな可愛い系の姫。整形は1箇所。クリックすると整形箇所は目みたいだ。確かに、この目は画面の中から見詰められただけで引き込まれそうな気がする。金額は1800万円。

 

二人目はさやか。22才。ショートカットでやや童顔。それでいて170cm近いモデル体型でGカップ。整形はなしの天然モノ。金額は2400万円。しかし、ハーレムの運営を任せるには少し頼りないかもしれん。

 

三人目は梨香。27才で、これまた170cm近いモデル体型でこちらはスレンダー寄り。外国人モデルのような彫の深い顔立ちでハーフかと思って確認するとやはりそのようだ。ぽってりとした唇が色っぽいと思ったら、整形箇所だった。金額は2500万円。

 

「亜里沙は結構お買い得なんだね」

「そうですね。多分、この子は……そうだ、やっぱり。以前、別のハーレムにいた経験があるんですね。それで、経験人数の割りに使い込まれているということで、2000万切ってるんですね」

 

黒鉄にタブレットを渡すと何やらパスワードを入力して、情報を確認していた。なるほど…そういう情報は俺には見せられないということか。俺の視線に気付いたのか、黒鉄は言い訳がましく答える。

 

「何しろ、彼女達は個人のプライバシーの塊みたいな存在ですからね。彼女達が誰に抱かれたかとかいうのは、私どもの組織のトップシークレットです。ご主人様が選ぶにあたってこの姫達の過去の男性遍歴が知りたいのであれば、答えられる範囲でお答えしますよ」

「じゃあ、さやかと梨香について教えてくれ」

「わかりました。さやかは……と、経験人数は6人。うち4人は単発の客で、2人は愛人です。どちらも1年弱の契約していたようです。梨香の方は……10人。ギリギリでしたね。単発の客が5人、愛人が5人です。私どもの組織の中でもハイクラスの姫と言ってもいいでしょうね。1年前までなら、このお値段では契約できなかったと思いますよ」

「みんな一般人とは関係を持ったことはないんだ?」

「先ほど申し上げたように、彼女達は10代前半から私どもの組織が管理しておりますから、そのような関係を持つ余地はありません」

「ふーむ……。そうだ、亜里沙は以前ハーレムにいたということだけど、何で辞めることになったんだ?何か問題起こしたとか?」

「いや、違いますね。ハーレムの主がハーレムを維持できなくなったようです」

「……そうなんだ。よくあるの、そうゆうことって」

「ありますよ。事前審査は厳格に行なっておりますが、ハーレム主の経済状況の変化は職業によって様々ですからね。ハーレムに関する費用は全て前金で頂いておりますが、翌年の分が支払えなくなったらハーレムは解散します」

「……なるほどね」

 

保証金1億預かり、さらにハーレム開設時に1億。その上、全ての費用は前金で、おまけに紹介者は連帯保証人と来ている。余程のことがない限り、黒鉄達の組織がリスクを負うことはないという寸法か。

 

「あと、ちょっと気になったんだけど、姫達の費用はずいぶん高いけど、こんなにお金もらったらすぐに辞めたいとか言い出したりしないの?」

「ここに書かれている金額を全て姫に渡すわけないじゃないですか。特に、専属の姫の場合は、基本は、全て私どもの組織に入ります。普段の生活の面倒は全て私達がみておりますからね。彼女達が姫として働けなくなった時に、それまでの働きに応じて一時金と年金という形で支給しています」

「鬼だな」

「そうですかね?」

 

黒鉄の全く悪びれていない笑顔に気持ち悪さを覚えながらも、少しずつこのハーレムの仕組みが分かってきたところではあるが、肝心要の姫選びの方はなかなか決められずにいた。結局、抽出条件を解除して、専属の姫を全部確認してみたりとか。外は既に夕闇が迫っていて、高層ホテルの窓の外に見える日が落ちる景色にも気付かず、俺は姫選びに没頭していた。

 

~~~~~~~~

 

そして、最終的には、結局、最初に絞り込んだ3人が残った。

 

「あー決められん。黒鉄さん、どうしよう」

 

俺は黒鉄に情けない声で助けを求めた。仕事で購入すべき株や通貨を選ぶときでさえ、こんなに迷わなかった気がする。それくらい俺は悩んでいた。これが一晩を共にする相手であれば、すぐに決めることは出来る。しかし、今回は一年モノの相手を選ぶのだ。俺は念のため、聞いてみた。

 

「姫の費用って1年分なんだよね」

「さようです」

「途中で姫を変えることってできるの?」

「それはもちろんご自由にできますよ。ただ……」

「前金で払ったお金は返って来ない」

「そのとおり。あと、残りの期間に関わらず、新しく姫を選んだ場合は1年分の費用がかかります」

「事実上、変えられないってことだろ」

「いや、コロコロ変える人もいらっしゃいますよ」

 

それは金に全く困っていない奴だろ、と心の中で叫んだ。俺の予算は1億円とせいぜいそれに少し上乗せ出来る程度。一度選んだ姫を変える余裕はない。

 

「でも、そうすると、1年毎に全とっかえすることは出来るんだ」

「出来ますよ」

「なるほど……それはいいな」

「でも、1年経つと姫の費用は自動的に1割ディスカウントさせて頂きます」

「そうなの?そうゆうこと先に言っといてよ」

「申し訳ありません。何しろ今日、初めてお会いしたわけですから、全てを最初に教えるということは難しいかと。必要なことは必要に応じてご説明させて頂きます」

「わかったよ。じゃあ他に今説明すべきことってある?」

「そうですね……迷っていらっしゃるなら、味見するのはどうですか?」

「アジミって……味見のことだよな?出来るのか、そんなこと」

「出来ます。最初に、ご主人様がその3人に絞った後、念のため呼んでおきました」

「マジでか!!」

 

黒鉄の奴、初めて仕事したと思った。しかし、俺がこれだけ長い時間悩んでいたのに、今まで黙っていたことは少しカチンと来るが……。きっと俺が悩んでいたのを楽しそうに見ていたのだろう。

 

「そろそろ夕食の時間ですが、先にお食事にしますか、それとも姫の味見にしますか……?」

「もちろん、味見だ」

「それじゃあ3人を呼んできます。しばしお待ちを」

 

黒鉄は一礼すると、リビングから出て行く。「3人を呼んでくる」ということは……3人同時に味見できるのか!!実を言えば、タブレットで姫達の画像を見ているうちに、俺の下半身は辛抱溜まらん状態になっていた。飯を食うにも一度下半身をすっきりしておかないと食欲を満たす気分にもならない。俺は無意識のうちに両手を擦り合わせ、3人の姫達が部屋に入って来るのを今や遅しと待っていた――――。

 

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