不思議のダンジョンに鬼襲来!風来のカズナ! 作:東上カグヤ
目を覚ますとそこは洞窟やった
どこやここ!
リーダー、ピンクー?
誰かおらんかー?
マジでどこやここは
昨日何してたか思い出そうとしてみるけど、まったく思い出せん!
たぶんあれやな
裏切られ誤解され非難されグレまくり酒を浴びるように飲みまくり酔いまくりでこんなとこに足を踏み入れたのかもしれん……
とりあえず探索してみる
ん?
杖が落ちてる
なんやこれ……
物知りの杖?
遠くで物音が聞こえた
ウチを捜索にきてくれた救助隊か!?
と思ったけどちがう
小さい生き物がピョコピョコとちかづいてくる
見たことのない生き物や!
どうしよ……
杖振ってみるか
物知りの杖っちゅうぐらいやしなんかヒントをくれるかも
ウチは試しに拾った杖を振ってみた
すると光の球がモンスターに向かって飛んでいく
すごっ!?
敵の情報が脳内に流れ込んできた
こいつはマムルって言うらしい
『シッポをバネにしてとびはねてこうげきしてくる
きたえられたシッポがなにかの役立つかも?』とのこと
ふーん、あんたマムルっていうんやね!
……攻撃してくる?
まさか!
こんな可愛い生き物が攻撃してくるわけないやろ〜
脳内に流れ込んできた文章にツッコミを入れていると足元からピョコッと可愛らしい音が響いた
ドスッと腹に強い衝撃
「うええっ!?」
ヒーローが体をくの字に折って尻餅をついてしまう
いたたっ
コイツッ、攻撃してきたんか!?可愛い見た目して!?
腹を押さえながら顔をあげるとマムルが突っ込んでくるのが見えた
ヤバっ!?
一発目は腹
女の腹を狙うなんてとんでもない
でも腹は鍛えてるから多少ダメージは軽減された(それでも痛い!)
そしていま二発目は尻餅ついて位置のさがった顔を狙ってきた!
顔はアカンて!!
可愛い顔して殺意たかすぎやろ!
ウチはとっさに転がってかわした
転がりながら勢いよく立ち上がり敵とにらみあう
さてどうするか……
武器はない……
素手でやるしかないな!
「オラァッ!」
身長190センチあるウチがくり出す、槍みたく長いリーチの右ストレート!
カラブリ!
あらっ!?
ピョコッと可愛らしい音
攻撃をかわしたマムルがカウンターの体当たりを決めてきたんや!?
「うぶぅぅっ!?」
またしても腹に強い衝撃!
うぅ……
キョーレツぅ……
ヤツはさらに次の攻撃を
「うええっ!?」
腹筋ボコボコに体当たり食らってウチは胃の中のものを吐き出してしまった
その間もヤツは容赦なく攻撃してくる
吐いた状態でのけぞってゲロをまきながら尻餅をつく
位置のさがった顔めがけてジャンプしてくる
アカン、このままじゃ死ぬ!
ヒーローがこんなところで死ぬわけにはいかん!
ウチは紙一重で回避して逃げに専念した
攻撃を食らったりかわしたり死にそうになりながら読めてきたでアンタの動き!
ウチは数々の強敵と戦ってきたヒーローや!
マムルの攻撃を左にかわす!
同時に右腕を横に伸ばして振り抜いた
振り抜いた腕がマムルにヒット!
爽快な手応えとともにヤツがふっとんでいく
ごめんな、ウチも死にたくないんや!
堪忍してや!
鳴き声をあげたマムルに容赦なく追撃を食らわせる!
ふぅ
なんとか倒したな
……ってなんやこれ
夢?
でも体当たり食らったらめっちゃ痛かったし現実なんかなぁ
ん?
うわっ
なんかマムルとはちがうタイプの可愛らしさ、猫っぽい?のが来た!
杖を振ってみる
『チンタラチンタラしてるだけのモンスター』
モンスターぁ!?
『食べられるかどうかは不明』らしい
食わんわ!
にしてもモンスターって……
ウチはダンジョンかなにかに迷い込んだんか?
それとも飲んだくれてる間にカタストロフが再度起きて成功、セカイノオワリが到来、とか?
わからん……
わかるのは戦わなこっちがやられるっちゅうことだけ
チンタラもマムルと同じくゲシっと容赦なく攻撃をくわえてくる
マムルより力強いな!
ええで!
やったるわ!
血が騒ぐ
やっぱウチの原始へと続く螺旋の中には茨木童子の遺伝子が刻まれてるんやななんて思いながらヤツの攻撃をかわして右腕を振り抜く!
カウンターのラリアットでチンタラがふっとんでいった!
マムルより的がデカいから当てやすいな!
「うらぁっ!」
追撃の前蹴り!
撃破!
よっしゃ勝ったで!なんて喜んでいると次の敵
マムルか……動きはもう見切ってるで!
って、なんか緑色や!
それになんかミントみたいなにおいがする
杖振って情報を確認!
またぐ……
いや、あなぐらマムル
スケベェな名前やな……
「ひぎっ!?」
股間に衝撃が突き上げる!
あなぐらマムルがまたぐらに体当たりしてきた!
さらにヤツは尻餅ついたウチの胸に体当たり
「あひっ!?」
胸を潰され女の声をあげて仰向けになってしまう
ヤツは偶然か必然かウチの股間の方へ
あなぐらマムルってそういう……
「アカンッ、そこぉ……」
鍛えたシッポでうどんの生地でもこねるみたいにアソコをぐりぐりと刺激してくる
きたえられたシッポがなにかの役に立つかもって情報があったけどこういうことか!?
欲求不満なお姉さんがアソコをこねられて絶頂するんや……
快感の電流がじわぁっと腰に広がる
アカンッ、イクッ……
「うああっ♥あっ♥」
絶頂せんように必死に耐えるウチ
だってヒーローがモンスターにいかされるなんてヤバすぎやろ!
リーダーかピンクに見られてたら絶対一生ネタにされる!
「ああ〜ッ♥あッ!?」
あと一歩で絶頂するっちゅうとこでヤツがこっちを向いた
いかされまいと喘ぐウチの顔に体当たりするつもりか?!
「あぁッ♥アカンンンッ♥」
ジャンプするためにシッポで強くアソコを揉みこねられた瞬間ウチはイッた
でもそれが幸いした!
エクスタシーのブリッジをキメ股間をつきあげたおかげでヤツがバランスを崩し、攻撃が外れたんや!
絶頂につきあげられた腰がガクガクと痙攣する
女は男とちがってイッたら賢者モードになって冷静になるっちゅうわけやない
……はずなんやけど、ウチは体を鍛えすぎたせいで男に近づいてしまってるのかなんとか冷静になれた
頭は冷静でも女体にはかなりの絶頂の余韻が残る体に鞭打って立ち上がりまたぐ……あなぐらマムルに反撃を食らわせる
「うにゅう、むみゅう〜」
可愛らしい鳴き声
コイツ、マムルより強いし硬い!
でも負けんで
スケベなことした報いを受けろや!!
肉体と肉体をぶつけあい、汗をちらし、激闘の末になんとかあなぐらマムルを倒した
……強敵やった
ヤツの体当たりを食らいまくった肉体が火照りまくってる……
子宮はキュンキュンと疼いてハァハァと息があがってる
マムルよりも1段階上っちゅう感じやな
まさかマムルの進化系?
ってかまわりに誰もおらんやろな……
マムルにマンコこねられてイッたところ見られてたらヒーロー失格……いや、女として終わりや……
なんて思いながら視線をめぐらせていると影が視界に映る
マムル、チンタラ、マムル……
人やないモンスターや
恥ずかしいとこを人に見られてなくてよかった……
ってよくないわ!
敵襲や!
「もぉ休ませて……
堪忍や……」
泣きべそをかくも当然モンスターたちは待ってくれない
こうなったらやるしかない!
疲労困憊の体を気合で動かし見た目はモンスターたちと戦う
っちゅうても体力的にバチバチに殴り合うのは無理や!
逃げに比重を置きつつ戦闘
3対1はタコ殴りにされてキツイ!
通路に逃げるか!
三体一気には通れない狭い通路で一体一体相手にするで!
そんなこんなで移動しながら戦闘している途中桜色の草をみつけた
これは……たぶん薬草やな!
ダンジョンに落ちてる草と言ったらそれしかないやろ!
落ちてる草を食うなんてヒーローとしてはどうかと思うけど背に腹は代えられん!
ちょっと色が怪しい気もする桜色の草をムシャムシャと咀嚼しゴクリと飲み込んだ
ヒーローの女体で成分を分析……
桜色の地獄に落ちる……なんてことはないよな
薬草やろ……?
薬草やな……?
おねがいします、なんでも……
オ゛ッ♥ああ〜っ♥
傷が癒えていく
正解!薬草やったみたいや!ラッキーと喚き散らしたい気分やな!
「形勢逆転やゴラァ!ようもやってくれたなぁ!」
「むみゅう〜!?」
「可愛い姿してるからって容赦せんでぇ!ウチはあの茨木童子の子孫!茨木和那や!」
体力回復し三匹目のマムルを撃破した瞬間
「ヨォ〜!」
パパパン、パパパン、パパパン、パン!
「オ゛ッ!」
どこならともなく一本締めが聞こえた気がした
ソイヤッソイヤッなんて声をあげて体を揺らしたくなるほど爽快な気分や!
……なにが起こったんや?
なんか強なった気がする
なんやったんやろ
幻聴?
とりあえず洞窟内を探索してみるかぁ
マムルやチンタラに遭遇するかもしれんけど、いまなら負ける気がせん!
おっ
巻物ゲット!トラの絵のとウシの絵
杖もある、物知りの杖とはちがうやつやな
カタナ……いや、これはええかな、ウチのプライドが許さん。武器と言えばやっぱ槍やろ!どっかに落ちてないかなぁ
大きなおにぎりが落ちてる!大丈夫かこれ……
いちおう非常食として持ってくか
できれば食べたないけど……
そんなこんなしているうちに階段をみつけた
のぼりではなくくだり
洞窟内部を(途中何度もいろんなワナにかかりながら)くまなくまわってみたけどのぼり階段はどこにもなかった
これおりたらさらに深い階層にいくことになるよな?
出口から遠ざかるっちゅうことや
でもいくしかない
いかないけんような気がする……
誰かに呼ばれてるような気がするんや!
ここが最果ての約束の地や、なんて
この先に待っているのは奈落か楽園か……
好きな男は他の女と一緒になって、世間様からは誤解されボロクソに言われてるウチはもう落ちていくだけ
最果てだろうが奈落の果てだろうが行ったるわ!!
物知りの杖は最果てへの道の床には落ちてないんだけれども
きっと異世界に迷い込んだカズに旅の神様が与えて下さったんだよ
神様の愛ってやつだね!