救世の旅は終わり、始まるは淫獄。信じていたボクっ娘勇者様に裏切られ、キレ散らかしても助からない天才美少女魔術師なあたしの憤怒とドスケベまみれのハートフル炎上ストーリー♡ 作:デイジー亭
……最初は、何が起こったかわからなかった。
お母さんにおはようって言って、朝ごはんを食べて。
顔を洗って制服に着替えて、少しばかりのメイクをして。
今日は友達と何を話そうかななんて、通学路を歩いていたら光に包まれて。
【ああ、勇者よ! 世界の命運は、汝の双肩に掛かっているのです!】
【……夢だよ、こんなの夢】
ぴかぴか輝く女神様に、ボクは出会った。
【おお、その瞳こそが勇者の証……預言のとおりです!】
【勇者様! どうかお救いを!】
【あ、あはは……】
与えられたのは、聖剣と鎧と……黒から蒼に染まった髪と、オッドアイと化して星を宿した烙印。
使命から逃げられないことを知って、ボクは一人で旅に出た。
【GU、GA】
【動物じゃなくて良かった……血なんか見たくないしね】
幸いにも運動は得意だったし、剣道も齧っていたのが幸いした。
壊れたカラクリ人形みたいに襲い掛かってくる鎧たちを、聖剣の切れ味任せでスクラップにしていって。
【貴様が勇者か】
【やぁ、魔王ってキミかな? ボクが家に帰るために、死んでほしい】
最初の決戦は、そんな自分勝手な口上から始まって。
【単身で、その腕で……よくも余に挑んできたものだ。勇気だけは評するがな】
【あはっ。まぁ普通の女子高生が、世界なんて救える訳ないよね……グッ】
【貴様、自らッ!?】
【ごほっ……さよなら、他人任せの世界】
もう十分に頑張ったと思ったから、ボクは全てに別れを告げた。
胸を貫く鋼の切っ先は、どうしようも無く。おぞけが止まらぬほどに冷たく痛かったけれど……終わったと、思ってた。
◇◇◇◇◇
【おお、その瞳こそが勇者の証! 伝承の通りです!】
【……え?】
【父祖曰く、勇者は単独では魔王に敵わなかった。兵士たちを連れていくとよろしいでしょう】
覚めるはずなかった目が覚めて、二回目の謁見の間で玉座に座る知らない人。
訳が分からぬままに、再度ボクは旅に出た。
【ぬぅ、勇者は死んだはずでは?】
【戦おうか、魔王】
【【【勇者様に続けッ!!】】】
【しかも、今度は雑兵どもも連れて参ったか……良かろう、来いッ!!】
剣と鎧が奏でる音は増えて、でも結果は変わらずに。
◇◇◇◇◇
【おお、その瞳こそが勇者のあか【いいから】え?】
【戦うよ、キミたちの望みどうりに。でも、その前に剣を教えて】
【使命を既に悟っておられると……? わかりました、勇者様に騎士団長を付けましょう】
【うん】
どうやら、ボクは勇者の証……両眼以外の特徴は、次の世代に曖昧にしか伝わらないらしい。
寿命の長いエルフたちも、ボクを覚えていられない。
多分、それは……負けた勇者に、人は希望を見出すことが出来ないから。
敗残者のリサイクルではなく、まっさらな新品を。そう見せかけるためなんだと思う。
このままじゃ駄目だと思った、だからまず剣を学んだ。
【魔術を教えて】
【では宮廷魔術師長を】
剣だけじゃ届かなかったから、魔術を。
【……誰か、強いひとを】
【騎士団と宮廷魔術師団では不足であると?】
【うん、きっと勝てないから】
【……勇者様がそう仰るなら、亜人どもを使役するのは如何でしょう】
人だけじゃ勝てなかったから、もっとたくさんの強い仲間を。
◇◇◇◇◇
剣の冴えは騎士団長を超えて、魔術の腕は宮廷魔術師に教えを乞われる程。
差別されていた亜人たちは、最初は旅についてきてくれなかった。
だけど何回か『逢う』たびに、接し方のコツを覚えて。
鬼には力を魅せて、エルフたちには森林保護を約束して。
ドワーフには旅の途中で見つけた坑道の情報を、ホビットには元の世界の便利な道具の数々を。
獣人たちにはただただ誠意を……人には女王様の権力を。
最初は彼女たちの中の『落ちこぼれ』しか来てくれなかった。
【人と我らを結びし、かつての勇者様。その御恩に報いましょう】
【貴女に対して、よもや勇者とは名乗れませぬが……せめて勇士たるこの身を供に】
【うん……ありがとう】
皮肉にも、独りぼっちのボクは種族間を取り持つのに長けていた。
亜人の蔑称はいつしか消えていき、彼女たちは『人類』となった。
自害する場合を除き、魔王は相手を殺さないのも幸いした。
かつての仲間は語り部となり、誇り高く散ったボクを褒め称え。
それぞれの種族の代表が人の代表たる勇者と共に旅することは、融和団結の証となり。
ありとあらゆる準備を完璧にして、満を持して臨んだ決戦。ボクはそこで勘違いに気付いた。
【歯ごたえが出て来たではないかッ!!】
【今度こそっ!】
【だが、余とて進歩しておるのだっ!!】
【えっ】
ああ……何でそんな当然のことに、気が付かなかったんだろう。
繰り返されるボクが強くなるのに、それと戦い勝利して。
生き続ける魔王が強くならないなんてこと、有るはずが無かったのに。
それでも……ボクは頑張ろうとした。頑張って、世界を救おうとしていた。
◇◇◇◇◇
【勇者様、旅立つ前にこちらをご覧ください】
【……これ、何?】
【『追憶魔晶』に、『伝映魔晶』。人の叡智の結晶であります】
【ふぅ、ん。で、これをボクにどうしろって?】
【かつての戦いを見て学び、貴女がお救いになる現在の世界をご覧いただければと】
【へぇ、わかったよ】
輪廻する戦いは続き、ボクの精神が摩耗しきった頃。
もう何代めかもわからぬ女王が、見せてきたのは金と銀に妖しく輝く珠。
聞く所によると元の世界のビデオと監視カメラ、そういう機能を持っているらしい。
何回か前のボクは、確かに技術発展に貢献したけれど……複雑な機械の構造なんて、普通の女子高生が知る訳もない。
その当時は存在しなかったフィルム式のカメラより先に、こんな物が出来るなんておかしい。
でも魔法が発達した世界ならば、有り得ると思った。
【ねぇ女王様。ボク、ううん。勇者の顔……見える?】
【コレは勇者様のご尊顔だけは映さぬのです】
【え、どうして?】
【どうしてと申されましても……そういう物なのです】
銀の珠から映し出される記録の中で、ぶつかり合う人と魔の軍勢。
それは前回の戦いそのままであり、しかし一つだけ違いが有った。
かつて旅を共にした、仲間たちの必死な顔は映るのに……
先頭に立ち、剣を振るい魔術を放つシルエット。
ボクの姿だけは、ぼんやりとした影絵みたいで。
【本来はその輝かしき雄姿こそを、後世に残すべきかとは思うのですが……】
【女神様、徹底してるなぁ。でも似顔絵とかは、ちゃんと残るのに】
【今代の勇者様も、歴代の方々の肖像画に負けず劣らずお美しゅうございます】
【あはは、ありがとう】
ボクをこの世界に連れてきた高位存在による、認識阻害の一環だと思ってた。
でも物語の吸血鬼みたいに鏡に映らないわけじゃないし、人の記憶に残らないだけ。
物理的な部分にまでは、干渉されていなかったから違和感は膨らんだ。
【でも、不思議だね。何で勇者だけ映らないのかな】
【まぁ……推測ですが、成り立ちに原因が有るのかと】
【どういう作り方なの?】
【女神様の恩寵と言えましょう……ああ、これで終わりですね】
その製造法を聞こうとしても、何故か答えてもらえない。
まぁ、国家機密と言うものなのだろう。ボクはそう納得しようとして、気づいた。
停止したそれに浮かび上がった、星の文様の煌めきに。
【……ッ!!】
【どうなされました、勇者様?】
【ごめん、気分が悪くて】
【戦いを知らぬ御身では、致し方なきこと。では、メイドに申し付けておきましょう】
吐き気を堪えて、ボクは用意された自室に駆けこんだ。
大きなベッドに、ふかふかのシーツ。だけど羽毛布団を被っても、寒気はまったく収まらなくて。
そうだ……何で気づかなかったんだろう。
毎度同じ顔の勇者、記憶には残らないけど記録には残る自分。
それが同一人物だと、勘が良くなくても普通は気づくはずなのに。
別の存在であると、信じて疑わないのは……死体が残るからじゃないのか?
【そうだよね、映るはずないよね】
過去を映す銀、現在を見通す金。何でも見える女神の恩寵には、たった一つ見えない物がある。
【自分の顔は、自分じゃ見えない】
◇◇◇◇◇
【ふむ? 単身で挑んでくるのは、最初以来であるな】
【……】
何もかもわからなくなって、千々に千切れた思考の中で。
ボクの身体は、勝手に最も慣れ親しんだ存在の元へと向かった。
【その貌は……知っているぞ、絶望と言う物であるな】
【……鎧の癖に。人間じゃないのに、わかるんだ】
【理解したとも、何度も見たゆえに】
金属音と共に、兜を傾げる怨敵。
しつこく戦いを挑んでくる、身の程知らずなボクを。
自ら命を絶つ時の表情を、飽きるほど見て覚えたらしい。
【いいさ、また見るといい】
【最初からそれでは、結果は見えておろうに】
【それでも、ボクは戦わなきゃいけない】
【勇者よ、その前に。一つ、問いたいことが有る】
【……なに?】
また見せてあげよう、永遠に終わらぬ無限の絶望を。
きっと好みだろう、だって魔王なんだから。
そう思い斬り掛かろうとしたボクに、彼は一つの質問をした。
【名は何という?】
【何でそんな事を聞くのさ】
【当然であろう、長い付き合いなのだからな】
【えっ】
そう言えば名乗ったことは無かった、だって必要が無かったし……きっと、意味も無いから。
勇者と呼ばれ続けて幾星霜、忘れかけていたその響きを口に出すのもおっくうで。
けれどそれ以上に……その言葉に、脳を貫くような衝撃を受けた。
【どうした】
【ボクのこと、覚えているの?】
【忘れる訳があろうか、何度戦ったと思っているのだ】
【だって、誰も。ボクは、ボクじゃなくて。いつも他人のままで】
【よくわからぬことを言うな、我が好敵手は貴様だけだ】
【あ、ああ。あああッ……!】
それは。
それは、独りぼっちのボクに。
絶望の化身が与えた、たった一つの希望。
【それで、教えてくれぬのか?】
【……流、華。
【うむ、聞き慣れぬが良き名だ。では余も名乗ろう】
【う、ん】
【魔王ディル・ドーである。では……戦おうぞ、いつものように】
そして、何かが砕け散る音がした。
◇◇◇◇◇
【む? ……何を、しておる……?】
【わからないかな】
【全くわからぬ……なんだそのポーズは】
余はとっても困っていた。
最近は物も言わずに集団で襲い掛かって来ていたかと思えば、最初のように一人だけで。
どう見ても戦う意気込みを持たずにふらふら現れ、好機と思い気になっていたことを尋ね。
スッキリした気分で戦いに誘えば、剣を放り捨てて地べたに這いつくばる我が怨敵。
【これはボクの世界で土下座と言ってね】
【う、うむ。勉強になる】
【端的に言うと、屈服と恭順。それに懇願を示す姿勢だよ】
【何故いきなりっ!?】
無防備と言う言葉をカタチにしたかのような姿勢に戸惑い……再度問うと教えられる名称。
跳ね起きて飛び掛かられることを警戒しつつ相槌を打つと、続いてその意味を告げられる。
まさかの全面降伏とは……!? 常に会話を楽しむ間も無く、憎々し気に襲い掛かってくる狂戦士。
そして万策尽き果てるまで戦い、終われば潔く自ら命を絶つ神の先兵。
それが見せたまさかの態度に、疑問以外が存在しない。
【魔王……いや、魔王様】
【うむ……?】
【魔王様ぁ~ッ!! ボク、ボクッ!!】
【ぬぁぁっ!?】
そして突如の様付け。明らかなる異常事態であるが、相手は手を変え品を変えこちらを打ち滅ぼさんとするバーサーカー。
油断せず身構えていると、やはり予想通り襲撃を……うおお、顔面涙と鼻水でぐっしゃぐしゃ。
完全崩壊した顔を上げ、次の瞬間には我が身が纏う鎧に縋りついて。
【こ、こんなクソ世界ッ! もう知らないッ! おうちに帰りたいよぉ゛ッ!! 何でボクが戦わされるのさ、普通の女子高生だったんだよこっちはっ!!】
【お、落ち着くが【うるさい聞けッ!!】はい】
【何度も何度も戦ってッ!! 人と亜人を仲良くさせてッ!! その仕打ちがアレ!? 人の眼球なんだと思ってるんだよ、遺体だから良いってモンじゃないだろ!!】
【お、おう。大変で、あったな……?】
【そうだよ、大変なんだよっ!! 学校帰りにクレープ買い食いしたり! 友達とタピりながら恋バナしたり! そんな生活が、いつまでも続くと思ってたのに、のにぃ……!】
胸甲を乱打しつつ、えづきながらに吐き散らかされる言葉の数々。
どうやら回収された遺骸を辱められたのは分かるが、それ以外はとんとわからぬ。
ジョシコウセイとは何だ、クレープなる物は食物であろうか。友とタピるとはいったい……?
疑問は尽きぬが、これは聞いておかないとマズそうである。
黒鉄の具足に涙と鼻水を塗されコーティングされながらも、余は大人しくすることにした。
【ねぇわかるッ!? ボクの気持ちがっ!!】
【すまぬ、わからぬ】
【ええい、そんな鎧なんか着こんでるからわからないんだっ!!】
【うぬぅ!?】
【目を見て話させなよ、どんな顔してるか拝みつつわからせてやるッ!!】
【や、やめ【あ゛?】圧が強いッ……!】
だが奔流のような恨み言は一切止まる様子を見せず、むしろヒートアップするばかり。
挙句の果てにこちらに気持ちを理解せよと要請するが、こちらは生憎一向に人外である。
人の子のそれなど理解できるはずが無いのだが、その狂乱は決して収まらず。
身を隠す兜に手を掛けられたので止めようとするも、恐ろしい煌めきが余の抵抗を封じてまんまと剥がされてしまった。
【それっ! ……?】
【き、貴様! 余の本性をこのような流れで暴くとはっ!!】
【人間の、カタチじゃない……】
【当たり前であろうが、余こそは魔王であるぞ】
【ああ、安心するぅ~ッ♡】
【何故にッ!?】
秘して来た我が身を、良く分からぬ勢いで暴き立て。
まじまじと眺め、ぽつりと一言。
我は知っている、人はこの姿を見れば怯え竦み排斥すると。
そうであるはずなのに、その反応はまさかの真逆。
嬉しそうな歓声を上げ、我が身を抱き上げ頬ずり!?
常に体表から余が分泌している粘液を、自らの涙と鼻水と交じり合わせる奇行まで見せ始めた。
【ね、ね、魔王様】
【な、何であるか?】
【ボク、ちょっとお願いがあるんだけどぉ……♡】
【ぬっはぁぁっ……!?】
見開いた金銀妖瞳でこちらを見つめながらに、常ならば凛としている美声が甘く蕩けて。
その細腕に我が触手を握り、そっと撫でシゴき立てながら何事かをねだり始めるが……
雌を嬲ることは有っても、相手から嬲られることは未体験である我が身には刺激が強すぎた。
思わず全ての触手を身悶えさせつつ、その言葉を待ってしまう。
◇◇◇◇◇
【あはっ、良く見るとか~わいい♡ キモかわってヤツだね♡】
【ふ、不遜であるぞッ!】
【はい、し~こ♡ し~こ♡】
【ぬぅ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ……!】
鎧の中から出て来たのは、黒くてうねうねしたまん丸。
多分日本に居た時なら、悲鳴を上げて投げ捨てていたと思う。
けれど人に裏切られた自分には、その異形がむしろ安心出来て。
しかも反応がカワイイ……! 人間の男にするなんて、死んでも御免だけれど。
触手を軽く手コキしてあげると、ヌメついた感触も意外と心地よくて癖になりそう。
【あはっ、ビンカンなんだね?】
【ちょ、調子に乗りおって……!】
【んふ~♡ 悔しかったら、そっちからもやってみなよ♡】
【……後悔するでないぞ】
【やだ、こわ~い♡】
気を良くしてイジッていると、苦し気に呻き声を上げる彼。
その触手がぶわりと拡がり全ての先端がこちらを向くが、全然怖くない♡
だって手コキしてあげた反応から見るに、恐らく人間と絡み合うのは今回が初めてだろう。
そしてこちらは、何もかも忘れて肉欲に溺れたい気分である……つまり、需要と供給完全一致♡
その童貞臭い手……触手? つきを味わうのも、楽しみと言うものである。
【ではまずこちらから】
【ンッ♡ へ、へぇ。性感帯とか、知ってるんだぁ♡】
【うむ】
【でもボクは慣れてるからね♡ さぁ、どんと……んひぃ゛ッ♡】
【そしてここを、こう……】
【あ゛ッ♡ あ゛ッあ゛ッ♡ うそっ♡ おっぱいだけでこんにゃぁ゛ッ♡♡♡】
かつて日本に居た頃には、子猫ちゃんたちを散々に喘がせた物である。
レズセックス免許皆伝たる自分に、どんな初心者臭い愛撫をしてくれるのか。
そう悠々と動きを待っていた自分の服の下に潜り込み、しゅるりとおっぱいに巻き付いた触手。
こちらを真似して腕でも手コキしてくるのかと思えば、まさかの大正解である……おかしいな?
甘い悪寒に身を竦める間もなく、いきなり乳首ッ♡ ザラザラ触手で磨かれるのしゅごぃ゛ぃ゛ッ♡
【じゅる、じゅるるっ……】
【ンのぉ゛ッ♡ まってっ♡ にゃんかでるっ♡ でちゃぅ゛ぅ゛ッ♡】
【出すがいい、甘美なる余のエサを】
【お゛ッ♡!? へぇ゛ェ゛~~~~~ッ♡♡♡】
久しぶりに快感を得られると思ったら、想定の数倍の淫悦に襲われちゃうボク♡
ブラシ状から変化して、噛みついて啜り上げる触手に感じる違和感。
自慢の形も大きさも極上なおっぱいが、どんどん熱くなっていって……
やがて感じたことの無い激感と共に、たっぷり詰まった『聖力』をぐびぐび飲まれちゃうなんて♡
こんなの知らない、妊娠だってしてないのに。初めて知る魔悦に、舌ピンしながらアクメさせられちゃった♡
【うむ、やはり勇者。味も量も極上である】
【にゃ、にゃんでこんなに♡ 上手いのっほぉ˝ぉ゛ッ♡♡♡】
【雌より得られる精こそが、我が糧である】
【はぁ~っ♡ はぁぁっ♡ そ、それは苦労しそうだね♡】
【その通りである……どの雌も一切違わず、泣いて嫌がる故。落ち着いて食事を楽しむことも出来ぬ】
【……へぇ。そう、なんだぁ……♡】
満足そうに食レポしつつ、なおもボクからおっぱいミルクを強奪する彼。
それに対してヨガりながらも、軽口を叩くと……深刻そうに肯定される。
そうか、彼は魔王で人類の敵。好き好んで身を委ねる者なんて、居るはずが無い。
そんな事実に対して、ボクが感じたのは……身を焼き焦がす程の歓喜。
【……む?】
【じゃあ、飲んで♡ おなかいっぱいになるまで♡】
【何と、自ら身を捧げるとは奇特な】
【だってキミは、ボクと同じだから】
【人と魔であるのに?】
【うん、ようやくわかったんだ♡】
それに身を任せてぎゅうと抱きしめる、愛おしい温もり。
ちょっとヌメついていて、自分とは形も感触もまるで違う。
でも……種族だって異なるけれど、同じ痛みを共有してる。
【何をであるか?】
【ボクは独りぼっちじゃなかった。キミが居た】
【大敵であるぞ】
【そんなカミサマが決めたことなんて、もう知らない。ねぇ……改めて、お願いを聞いて?】
【……聞こう】
違う世界に招かれた異邦人と、世界の敵と定められた魔物。
勇者と魔王は、共に受け入れてもらえない独りぼっちな存在だった。
でも、それもボクをこんな目に遭わせた存在が定めたこと。
今まで従ってきたけれど、今こそ叛逆の狼煙を上げよう。
【全部捧げる。持ってる物すべて……身体も心も、魂だってキミにあげる。奴隷みたいに扱ってくれていい】
【その対価に何を求める?】
【一緒に居て、ずっとずっと。ボクと、二人ぼっちになって】
【受け容れよう。余と共に、永劫を生きるがいい】
【よろしくね、ボクの愛しい魔王様……ちゅっ♡】
そうしてボクは、そっと触手の先端に誓いのキスをした。
きっとそれが、死に続ける独りぼっち。
清水流華が、本当に消えた時で。
孤独を知らぬ魔の花嫁。
リュカ・