シャドウバースF 二次エロ置き場 作:南尾重国
どうしたらシオンにシオンの素晴らしさが伝わるだろうか(シオン)
ホテルの一室、シャワールームの中でシオンは頭を抱えていた。しゃがんだシオンの髪をシャワーが流れている。汗や汚れが流れ落ちるのに反比例するかのように躊躇いと戸惑いの念が渦巻いている。どうしてこんなことになってしまったのか。思い出しても何故だか分からない。
ことの始まりは部室からだった。
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「ライトはツバサとレンのことどう思ってる?」
たまたまシオンとライトしかいない放課後、デッキ構築に悩みながら皆を待つ時間、なんとなく放ったこの質問が想像以上に巻き込み事故を引き起こした。
「大切な仲間だ」
「うん、そう言うと思ったけど、そうじゃなくて、女の子としてどう思うかだ」
もし面白い回答が返って来ればからかってやろうとか、そういう気持ちがシオンになかったといえば嘘になる。ただ真因を探るのであれば、ライトとなら軽口を叩き合うくらい出来る、ジェントルマンを名乗っていた時からライトは真面目で真摯で、そんな関係に少し甘えていた事だろう。
「女の子として、か。そうだな……2人とも素敵な人だと思う。ツバサは先輩として俺たちを支えようとしてくれているのを感じてとても嬉しい。そんな中でシャドバに本気で向き合っていて、勝てば喜んで、負ければ悔しがって感情を素直に出している所はツバサの一面で可愛らしい。おしゃれに気を使っていて、いつもキラキラしている。誰かに見せるためではなくて、自分がこうありたいっていう力強さはとても眩しい。レンは真っ直ぐで、見ていて元気になれる。少し危なっかしく感じるところもあるけれど、俺たちを先輩として慕ってくれているから良いところ見せないとって思うし、そんな後輩らしさも可愛い」
「お、おう」
シオンが想像していた以上に踏み込んだ評価が返ってきた。
「ライトは表情を変えずに褒めるから聞いてる方が恥ずかしいドラ」
ドラグニルが呆れるように言うが、シオンも全くの同意見である。
「ところでライト、シオンのことはどう思ってるドラ?」
頷くシオンを横にドラグニルは新たな爆弾を投げ込んだ。
これは堪らない、シオンは慌てて否定の言葉を吐く。
「ボ、ボクの事は別に良いだろう。ツバサみたいにスタイル良くないし、レンみたいに性格も良くないし、可愛くなんかないし」
普段から天才を自称するシオンだが、こと大人における自己評価はとても低い。定量的に判断できる知能なら胸を張って良しと言えるが、可愛さという主観的なものになると、後ろ向きな性格も相まって、悪しと考えてしまう。
セブンスフレイムの面々から受け入れられたことで改善傾向にはあるが、我ながら面倒な性格だと思うのだ、自分が可愛らしくなどあるものかと卑下してしまう、それがシオンだった。
「シオンも可愛いぞ」
「〜〜〜!!」
真面目な顔でこの男は。
「確かに素直になれないところがあるが、相手のためを思って行動している。自分のダメだと思うところを改善しようと努力しているし、嬉しいことには感謝、悪いと思った時にはしっかりと謝れる素直さは素晴らしい。スタイルは良くないと思ってるみたいだが、女の子らしい柔らかさと儚さで、むしろ性格も知っていればよりシオンの可愛さを引き立てていると思う」
ライトは人の目を見て真っ直ぐに話すのだ。本気で言っている、それが分かるからこそ受け入れ難い。
「ふ、ふん。どうせお為ごかしだろう! ボクは別に可愛くなくたってかわまわないが、そんな風に煽てられたって、その困る」
耳まで赤くして、そっぽを向く。混乱から何を言っているのかしっちゃかめっちゃかだ。ライトの方をチラリと見れば、その目は相変わらずまっすぐシオンを向いていた。
「嘘ではないんだが、どうしたらシオンにシオンの素晴らしさが伝わるだろうか」
シオンには充分伝わっている。ただ恥ずかしいだけだ。そんな事をつゆとも思わずライトの視線が左上へ流れて、何かを真剣に考え始めた。こう言う真面目なところも好ましいとシオンは思う。しばらくのシオンにとって嬉し恥ずかし無言時間の後、ライトがあらためて向き直った。
「シオンはこの後時間あるだろうか?」
シオンはセブンスフレイムの活動のために部室に来ている、時間的な問題はない。火照りのおさまってきた顔を軽く縦に振ると、ライトはスマホを軽く操作してからシオンの手を握った。
「一緒に出かけよう」
「ひ、ひゃい……」
普段ならどうということはないのだけれど、ライトの触れた指先に、上擦った声で返事をした。
シオンのスマホには通知が表示されている。それはライトとシオンが今日の部活を休む旨の連絡だった。
ぼんやりとした頭でライトに連れられるまま街を歩くこと十数分、あれよあれよと連れて来られたのが、いわゆる休憩用のホテルであった。普段なら何故と思っただろう、なんでと言っただろう、しかし今のシオンは異常事態に気づく事なく部屋の中までたどり着いてしまった。
「ドラ達は消えているから、2人で仲良くするドラよ」
何事かを理解しているのかいないのか、呆れたような口ぶりで消えていくドラグニルとサムアップポーズで消えていくメイティ。
ホテルの部屋には残された男女が2人。
ここにいると言うことはそう言うことだ。なんでとか、どうしてとか色々疑問はあるが、ライトの狙いはそういうことだろう。踏み止まる機会はいくらでもあったし、なんなら今でも後戻り出来る。しかしシオンはそれを選ばなかった。
「シャ、シャワー浴びてくる……」
ライトの顔も見えないまま、シャワー室に飛び込んで今に至る。
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「シオン、大丈夫か?」
長く考え事をしすぎていたらしい。不安に思ったライトが様子を見にきて、俯いたまま動かないシオンを心配して声をかけた。慌てて振り向こうとしたシオンは足を滑らせる。曇りガラス越しに体勢を崩したのが見て、扉の向こうの人影が慌てたように動いた。
「シオン!?」
扉が開いて、そこには一糸纏わぬライトの姿。尻餅をついていたシオンの目線の高さには、初めて見る、男性の証し。垂れ下がっていたそれがビクンと跳ねて、シオンは声にならない悲鳴をあげそうになった。
見ていたい好奇心を抑えて少し目線を上げると、ライトと目が合う。いやライトもシオンの方を向いているが顔を見ていない。そのことに気づいてシオンは現状を認識する。後ろに倒れないように両手で体を支えながら床に座り込んでいるため、M字開脚しながら上も下も全く隠せていない状態だった。ホテルまで直行してきたライトも、シオンの裸を見て流石に言葉を失ったらしい。
(アレがおちんちん……おっきくなったって事は、ボクの身体で興奮したって事……だよね)
恥ずかしくはあるのだが、自分の身体が男を興奮させたことは一目瞭然で、少しだけ得意な気持ちになる。少しの沈黙の後、ライトから手が差し伸べられた。
「その、シオンは大丈夫か?」
「う、うん。驚いて座っちゃっただけだから」
起き上がりながら掴んだその手に、ライトが男でシオンが女である事をいやでも意識させられる。
「あの、ライト。その、さ、時間も勿体無いし、一緒に浴びよ?」
雰囲気に酔っている。何かがおかしいとは思うけど不安感よりも高揚感が勝った。2人の男女が中に入ってシャワー室の扉は閉じられた。
「ライトはさ、慣れてるの、こういうの」
「いや。ただ男女が分かりあうならこうするのが良いらしい」
「ふーん」
凹みのある椅子にライトを座らせて、背後から尋ねながらシオンはボディーソープを泡立たせる。そのまま背中を洗っても良いが……。
「うっ」
背後から抱きつきながら手を伸ばしてライトの竿を握ると、変な声が上がった。鈴口が上を向いている。硬い肉の表面は少しぷよぷよとして、とても熱い。
「シオン」
「あ、ごめん。痛かった?」
「痛くはないが、そこを触られると抑えきれなくなる」
ふーん。初めて聞く少し余裕のなさそうな声に気をよくして、泡で滑りやすくなった手をにゅるにゅると動かす。指の輪を絞るように上下するカリ首の段差を擦る度に肩がびくりと上がる。
竿を擦りながら、その下の袋に手を伸ばして軽く撫でると。今まで以上に大きく震える。その反応に楽しくなったシオンは撫でていた手を少しだけ握って……。
「シオン!」
声を抑えて我慢していたライトだったが、流石にやりすぎた。ライトは勢いよく立ち上がると、シオンを後ろに向かせてそのまま椅子に座らせる。
攻守交代。
今度はシオンの背後から腕が伸ばされて、ライトの指が肌の上を滑る。
親指と人差し指で胸を掬うように持ち上げる。薄ピンク色した乳輪を撫でるように触るが、決して突起には手を触れない、それがくすぐったく少しもどかしい。
「ボ、ボクのおっぱいなんか触ってたって面白くないだろ?」
「楽しい」
シオンが身を捩っても背後から抱き締められては身動きが取れない。
それがなんだか心地よかった。
「ライト」
振り向きながら、目を瞑って唇を突き出す。何も言わなくても想いは伝わった。ライトとシオンの唇が肩越しに重る。
(ああボク、ライトのこと好きなんだ)
キスをして、今更になって初めて自覚した。
身体を触った時とも、身体を触られた時とも違う感覚。今までのドキドキとは違っていて、体の熱に今までとは違う意味が生まれる。キスだけではもう物足りなくて、振り返ってライトに正面から抱きついた。お腹に固いモノが当たっている、その感覚が胸の奥を燃やす。チュッチュと吸い付き合う音がシャワー室に響いていた。
「このままだと時間がなくなってしまう。軽く汗を流してから出るから、先にベッドに行っててもらえるだろうか」
しばらくして、ライトから身体を離した。先にシャワーを浴びていたシオンと違い、ライトは椅子に座ってキスしただけだ。体を綺麗にしたいのだろうとシオンは了承する。
シオンはもう一回だけお湯を浴びて先にシャワー室を出る。備え付けのタオルで体を拭いて、タオルだけを体に巻いてベットに腰掛ける。
ライトが来たら2人は一線を越える。そんないまいち実感のわかない未来予想図を思い浮かべていると、電話が鳴った。
「そろそろお時間です」
どうやらシャワー室に長居し過ぎていたらしい。電話は 1時間の休憩時間が終わるがどうするかという連絡で、これはシオンにとって最後の選択肢。
「に、2時間追加でお願いします」
ここまで流されるばかりだったシオンは自分の意思でこれからの事を選んだ
緊張に震える声をどうにか絞り出し、受話器を置いて、息を吐く。朧げな未来予想図が途端に現実味を帯びて心臓が飛び出しそう。それでも、これから起こることをシオン自身が望む。
「シオン大丈夫か?」
いつの間にシャワールームを出ていたのか、全裸のライトが髪の水をぬぐいながら立っていた。
「う、うん。大丈夫。……ラ、ライト、優しくしてくれよ」
バスタオルを床に捨てて、生まれたままの姿でベッドに倒れてライトを誘う。シオンは恥ずかしくて見られないけれど、ライトの息を飲む音が聞こえた気がした。身体を洗ううちに垂れていたのであろうライトの男根が、もう一度シオンを前に持ち上がる。
ライトが小さな袋からコンドームを取り出して装着する。クルクルと広げられるゴムの表面が光を反射して根元まで覆われた。
「いくぞ」
シオンの広げた脚の間に入って、割れ目を撫でるように動く。閉じたヒダをかき分けて、普段は指の一本くらいしか通らない穴を無理やりこじ開けるように、少しずつ押し広げていく。
痛みを堪えるように、シオンは頭の下の枕を握る指に力が入る。
ライトは大丈夫かとは聞かない。シオンの肌を優しく撫でながら、少しずつ少しずつ腰を奥へと押し込んでいく。
「……?」
目元に指が触れて涙が拭われたことで、シオンはライトの動きが止まったことに気づいた。
「全部……んっ……入ったのか?」
「ああ、シオンありがとう」
「ふふふ、なんだよそれ」
真面目な顔でありがとうってなにさ、思わず体の力が抜ける。少しだけシオンの苦しさが和らいだ。もし狙って言ったなら凄いけれど、ライトは心から感謝しているだけなのだろう。
「……っ……ふふ、動いていいぞ」
シオンは首の後ろに手を回してライトの顔を引き寄せる。シャワー室の時のような激しいものではなく、軽く触れるだけのキス。2人は鼻が触れ合うほどの距離で見つめ合って、ライトは再び動き出した。
「うっ……うっ……」
ライトがシオンの奥を突く度に、シオンの息が一瞬止まって声が漏れる。正直なところシオンは気持ち良さよりも痛み、苦しさの方が強い。それでも普段自分で慰めるときとは違う喜びが勝る。
ライトの重みも、体温も、股を割く痛みも、1人では体験できなかった事だ。
段々とライトの動きが速くなって、あわせて呼吸も早くなっていく。
(あっ……)
ライトが最奥を突いて動きが止まった。細かく膣中で震えているのが分かった。
最後に、もう一度だけシオンに跡を残すように深く押し付けられて、肉棒が引き抜かれる。
あれほど苦しかったのに、いざ抜かれると喪失感がある。それでも、役目を終えたゴムの中に残る液体がライトを満足させた証のようで、少しだけホッとした。
「ライト、気持ちよかった?」
「良かった。シオンは?」
「ボクは……わかんない」
充足感はあるのだけれど気持ち良くは無かった、そんなシオンの心を読んだのだろう、ライトはすまなそうに口を開こうとして。
「謝らないで、ボクはライトが気持ち良くなってくれたのが嬉しいんだ。それよりお願いがあるんだけど、ボクも気持ち良くなれるまで何度でも付き合ってくれる?」
「構わない」
「ふふ、そしたらもう一個お願いがあるんだけど……」
お願いに対して、ライトは答える代わりにシオンの唇を塞いだ。
RRRRRR
電話の音に、抱き合っていた2人は思わず離れる。
「はい、はい。延長はなくて良いです」
本日2回目となる終了時間を告げる電話を切って2人は顔を見合わせて笑う。
服を着て部屋を出てしまえばそれぞれいつもの格好で、日常との僅かな違いはほんの少し髪が濡れていることだけ。それがシオンには少しだけ寂しい。
「ライト、その、手を組んでも良いか?」
「ああ」
シオンは差し出された腕に身体ごと押し付ける。
少し前ならば自分の貧相な身体で喜ぶわけはないと思っていたが、ライトを悦ばせることができたという実体験が、シオンの行動を積極化させた。シオンが男の腕の逞しさを感じるように、ライトも女の胸の柔らかさを感じている。シオンが見上げればライトは恥ずかしそうに、余った手で頬を掻く。
これはボクのものだ。ホテルから出た後も、シオンはライトから離れない。