シャドウバースF 二次エロ置き場 作:南尾重国
天竜ライトは後ろ手に手錠をかけられて、床に座らされていた。正面に立つ人影。見上げた先にいるのは、ヒナ・シンクレアその人であった。
場面は、セブンスフレイムの部活時間まで巻き戻る。恒例となったイベントを終え、恋にシャドバに躍進するレンが腕を組みながら帰宅する。
普段の彼女を見ているものは、先輩に戯れ付く快活な後輩程度に思うだろう。しかし、その裏側を知るものは、彼女の目に狩人めいた光が浮かんでいるように感じるかもしれない。
レンの家の前まで、一緒にいる時間を楽しみながら歩き、別れ際に誰も見ていないことを確認して、頬にキスする。赤く染まった頬を誤魔化すように、にっこりと笑って別れの挨拶を告げれば、バタンと閉じる扉の音が響いた。ここだけを切り取ればまるで恋する乙女だ。
ライトは温かみの残る左腕の寂しさを紛らをすように、左手で頬を掻いて、帰路につく。
この一部始終をヒナは見ていた。
果たしてどのような気分でそれを眺めていたのか、それはヒナにしかわからない。
さて、この街におけるセブンシャドウズの権力は相当たるものである。ライトをシャドバカレッジに送り込んだウルフラムよろしく、人1人をどうこうする事など、容易に行えてしまう。
犯罪行為を是とするものでは無いが、ヒナからすれば、純血を奪った男に対する復讐を制限される謂れはなかった。
スマートホンからの連絡一つで、ライトは見知らぬ男に拘束され、ヒナの拠点の一室に連れ込まれてしまう。目隠し状態で手錠まで掛けられては、治安の悪さを嘆くべきか、身の危険に慄くべきか。ライトは部屋から人の出ていく気配を感じて、これからどうすべきかを必死に考える。そんななか耳に入ってきた聞き覚えのある声と、目隠しが外されて眩しい光の先に見えたヒナの顔に、ライトは心底ホッとした。
「これはどういう状況だろうか」
ガチャガチャと手錠を鳴らしながらライトは尋ねる。ヒナがたまたま助けてくれた、もしくは、ヒナが誘拐の実行犯。十中八九後者だと思いつつ、いずれにせよ命の危機ということはないだろう。
「あ? ヒナにした事忘れたとは言わせねーぞ」
「ぐっ……」
言葉に詰まる。
した事と問われれば、心当たりは大いにある。自暴自棄だったとか、なんやかんや受け入れてたじゃないかとか、レンが悪いんだとか、色々と言えなくも無いが、行為そのものは完全にライトの過ちである。
「申し訳ない……」
ライトの常識に照らし合わせれば、それは決して許されるものではない。もしヒナがそれを悪と断じるならば、平謝りするほかない。
「あー、別に謝ってもらう必要はねぇ」
ヒナはライトの第一声が、言い訳でなく謝罪だった事に少しだけ気をよくしながら、謝罪は不要だという。
「その借りはこれから返してもらうからな」
床に直接座るライトを見下すように、ヒナは言い放った。
ライトの足の間に踏みこみながら顔を近づけられたため、一瞬股間を踏みつぶされるように錯覚してライトは背筋を凍らせる。その恐怖感は表情に現れた。僅かなすれ違いこそあるものの、ヒナは眼前の男がヒナに怯えたことに満足する。
「何をする気だ」
「なに、ちょっとした仕返しだ」
「仕返し?」
不穏なワードに身構えるよりも早く、ライトの確認の言葉とほぼ同じタイミングで、ライトのズボンが脱がされた。どうにか倒れないよう堪えたが、年下の少女の前で束縛されながら、パンツ一枚で半身を露出する絵はまごう事なき犯罪現場である。
「な、なにを!?」
「エロいことをされたからな、同じようにやり返すのは当然だろ」
何が当然だろうか、などとはとてもいえる雰囲気でない。
雰囲気ではないが、とても嫌な予感がする。
「いや、そういうのは、困る」
ただでさえ3人、4人と関係が増える中、これ以上不義理を働く訳にはいかないという思い。
「強姦魔」
「ぐっ……」
しかし、ヒナ相手にライトが言える事など何もなかった。
たとえそれがレンのせいな気がしても、実行犯の1人はライトである。
「いつまでもってわけじゃ無い。これからヒーローに連絡する、あいつがたどり着くまで耐えたら解放してやるよ」
目の前に掲げられたスマホの画面には、レン宛にライトを攫った旨と誰にも言わず1人で来るよう促すメッセージ。
「……俺が耐えればいいんだな」
奥歯を噛み締めるよう、震えながら声を吐き出すライト。
状況はとても間抜けだが、本人はいたって大真面目である。
ここまでの展開も含めて、まるで悪役を演じているようで、ヒナは頬を紅潮させながら、メッセージを送信した。
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ライトの前で、ヒナが室内用の下履きを脱いだ。
何を、と思った次の瞬間、ライトの股間に足が踏み出される。思わず肩をすくめるが、痛みはない。下着越しに局部を踏みつけられた衝撃こそあるが、それそのものは攻撃を意図した物ではなかった。
「っと、確かこうだったな」
ヒナがフニフニと足の裏でライトの股間を責め始めた。
柔らかかった肉棒は刺激を受けて、パンツの中で膨れ上がる。踏まれることそのものが気持ちいいわけではないが、物理的な刺激と、下着越しとはいえ少女の素足で踏まれているという事実が、ライトの意識とは別に本能を刺激する。
「いい顔してるじゃないか。どうだ天竜ライト、気持ちいいか?」
ライトの苦悶の表情に昏い快感を覚えながら、ヒナはグリグリと足を押し付ける。幸い、痛いほどではないのだが、それが逆に、抵抗できないことも相まって、一層もどかしさを蓄積していく。
下着越しに足の親指と人差し指で竿を摘むように挟み込み、ゆっくりと上下する。普段感じることのない、強く押さえつけるような刺激。どこかぎこちなさはあるが、男を悦ばせる動きに、いつしか下着は先走りで汚れ始めていた。
「口では何も言わないがこっちは正直だな」
いかにもな台詞を吐きながら、ヒナがしゃがむ。
ライトの濡れた下着のウエストゴムを引っ張ると、完全に勃起した逸物が引っかかり、反動で大きく震えた。ペチンとライトの腹を叩き、その間の抜けた音にヒナは笑ってしまう。
「ははっ、すごいな。辛いだろ、お前がどうしてもって言うなら気持ちよくしてやるぞ」
挑発に対して、ライトは顔を赤くして口を紡ぐ。
耐えようと必死に足掻く態度が、余計にヒナを昂らせていると気付かずに、ライトはキッとヒナを見る。未知の感情に震えながら、ヒナは露出した肉棒に直接素足を乗せる。
思わず漏れたライトの声に、ヒナは自分が興奮していることを自覚して、ペロリと唇を舐めた。
さて、ヒナがこのような手段に打って出たのは、参考にした資料に起因する。
初体験がアレだったヒナは、ヒーロー物のパロディコスプレSMというニッチなジャンルにたどり着いてしまった。その中で男を手玉に取るAV女優の姿に、ヒナは悪の美学を感じた。
繰り返し何度も見た。用途については深くは言及しまい。
さて、今までは立って片足で踏みつけていたが、今度は床に座って両足で扱き出す。
こうなると、ライトからはスカートの中が見えてしまう。目を逸らそうとしても、白い布に目が入ってしまうのは悲しい男のサガなのかもしれない。女性は視線に敏感だ。キョロキョロと不規則に動くライトの目が、何をしているのかを理解して、ヒナはニヤリと笑う。
一旦立ち上がってスカートとショーツを脱ぐ。この時ライトが少し切なそうな顔をしたことをヒナは見逃さなかった。
この状態で先ほどと同じように両足で扱き始めると、ライトの視界にはヒナの縦スジが丸見えとなる。
「んっ……」
しかも、ライトの前で女性器をいじり始めれば、嫌でも視線を逸らすことはできなくなった。
左手でクリトリスをいじりながら、右手スジを縦に擦る。すでに濡れているのかいやらしい水音が喘ぎ声に混じって聞こえる。
ヒナが自慰に意識を取られることで、足での行為が疎かになるが、視覚情報で十分だった。むしろ後ろ手に手錠をかけられて自分でどうにか出来ない状態では、刺激が弱まることでむしろ切なさを増している。
「あっ……あっ、あんっ……」
視覚と聴覚と触覚でライトの陰茎は張り詰めていく。
「天竜ライト……諦めてヒナにイかせてって……するか?」
ライトは首を横に振る。ヒナが望んだ通りに。
悪に対する奴はそうじゃないといけない、そう思いながら、ヒナはぎゅっと足に力を込めた。
「ライトさん!!」
大声と共に、扉が開いてレンが部屋に入り込む。
そこには精液を吐き出すライトと、快感に体を震わせるヒナがいた。
「ヒナ……ちゃん? ライトさん?」
「……遅かったじゃないかヒーロー」
お前の好きな男は、ヒナの責めに負けて後僅かに耐えられなかったぞ。
そんな優越感をもってレンを迎入れ──。
「ヒナちゃんずるい!」
「へ?」
予想外な返答に、ヒナは絶句した。
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