シャドウバースF 二次エロ置き場 作:南尾重国
セブンスフレイムの面々とシノブ、フワリの計8名は温泉施設の前にいた。
参加に制限はつけていないが部員分は自費となるためそれならば今回はとか、先輩がこっち来ないようお願いだとか、部長会みたいなもんだから私だけ行くよとか、めんどくせぇだとか、色々な思惑もあってこの人数となった。
隠れたメインはフワリとスバルの仲を進展させようという企画であり、邪魔が少ないに越したことはない。
「よう、お前らも来たのか」
そんなシャドバカレッジの皆を迎えたのは、エントランスに行儀悪く足を投げ出して椅子に座っていたヒナだった。
「ヒナちゃん!」
「あんたがなんでここにいんのよ」
「うげ」
「あらら」
一名歓迎する声もあったが、それよりも困惑や疑問、拒絶の方が多い。しかしヒナはそんな反応を気にした様子もなくゆっくりと立ち上がる。
「たまたま慰安旅行の行き先が被っちまったみたいだな」
偶然を強調しながらライトに近づくヒナ。それを牽制するように、ツバサが間に立って睨み合う。
「いったい何なんだアレは」
スバルの疑問に応える者はいなかった。
代わりにエントランスで立ち往生する集団のもとにアンドレアが近づいて来た。
「アンドレア先生もいらしていたんですね」
「うん。理事長からみんなを監督するよう頼まれたしね」
睨み合うヒナ達を訝しそうに見ながらアンドレアが答える。
ライトたちは外泊許可が必要なのだが、その情報が理事長である白銀ミカドまで回っていたらしく、裏でアンドレアが監督するなら、と言う条件で許可が降りていた。
それをセブンスフレイムに伝えず、現地で先生から聞くことになったのは、十中八九理事長の嫌がらせであろう。そんな予想をしながら、通りでスムーズに申請が通ったものだとイツキは内心苦笑する。
「ヒナちゃんは風祭さんに誘われたって言ってたけど、あの感じだと違うのかしら」
「少なくとも総意ではなさそうっす」
もしヒナを呼ぶ気があったのなら、目の前の光景は起こるまいとスバルはため息を吐いた。
「ところで、天竜ライトくんにお話があります。この後時間もらえるかしら」
「ライトにって、それ、俺らが聞いてちゃまずいっすか?」
「彼の判断で聞かせる分には構わないけど、まずは2人だけで話したいかな」
いつもどこか捉えどころのないアンドレアだが今も変わらず、表情からどういった話なのか判断はつかない。ライト次第で話しても良いということは、以前に職員室で何か話したことか何かに関連してだろうか、それほど重い話でもないだろうとスバルは考える。
「そっすか。じゃあ俺らはアレどうにかするんで先話して来ちゃってください。フワリさんも力貸してもらえますか?」
「えっ、あっ、は、はい!」
急に声をかけられて慌てるフワリ。元よりスバルの隣に立っている事にソワソワしていたのだが、そのせいで変な反応になってしまった。
幸い、スバルは普段『おっとりしている部長さんがヒナを含めて未だに姦しい女子たちに驚いているのだろう』などと特に気にしておらず、スバル、フワリ、イツキの3人は喧騒を収めるべく未だ騒がしい女子達に近づいていった。
「それじゃあ、私の部屋に行こうか」
2人残されたライトとアンドレア。
ライトはアンドレアに連れられて、彼女の泊まる部屋へと案内される。
「ヒナちゃんに手を出したんだって?」
部屋についてすぐ、ライトに降りかかったのは心臓が飛び跳ねるような質問。普段から闇を湛えた瞳であるが、ことさらその目は笑っていなかった。
「しかも、他の女の子、複数に手を出してるって話だけど、どう言うことかしら」
ライトの背中を流れる冷たい汗。アンドレアはいつもと変わらない喋りなのだが、内容のせいかライトには咎めるように聞こえる。
以前、ライトを慰めた日に彼女を作るよう言った。しかしまさか何人もの女の子に手を出すとはアンドレアは思ってもいなかった。
もし、ヒナだけが相手ならアンドレアも祝福しただろう。悪を自称し世を憎むヒナが日の当たる場所に行ったとして、それはアンドレアにとって嬉しいことだ。
実際は、無意識に意識の外に追いやっている、どこか面白くない気持ちがあったかもしれないが、それはヒナの幸せを否定する理由にはならない。
だが、現状はどうだろう。
ヒナは楽しそうに話していたが、初体験はレンと3人で半ば無理矢理だという。しかもレンの他にツバサ、シオンと言ったセブンスフレイムの女子たちにも手を出しているらしい。
「そ、それは、その、はい、申し開きありません……」
言葉も途切れ途切れに、頭を下げて沈む様を見れば、とても真面目そうに見えるのだが。それがどうしてこうなってしまったのだろうか。
「みんな納得してるの?」
「それは……していないかもしれません。でも俺はどうにかしてでもみんなを幸せにします」
なんとまっすぐな瞳で無茶を言う。それがどれだけ困難かを理解していないのだろうか。アンドレアはどこまで本気なのかを測りかねる。
ただ、少なくともライトがその気であると言うことだけは理解した。
そして、それが“面白くない”。
「そう……」
あの時は計画があった。しがらみとなりえるものは全て捨てて来た。
今は惰性で生きているようなものだ。ただ世界が思っているよりも優しくて、こんな自分にも手が差し伸べられるなら。アンドレアの頭の中はごちゃごちゃと余計なことばかり考える。
「あの、アンドレア先生?」
「なに?」
「あの、急に抱きついてどうされたんですか?」
だから、これは気の迷い。
ただし、あの日の夜とは違って、この迷いを晴らすつもりはない
抱きついたままライトを押し倒して、首筋に吸い付いて、音を立てて吸う。強く押し付けられた豊満な胸にドキマギして、ライトの両手はアンドレアを抱き返せずに宙に浮いていた。
しばらくしてアンドレアが離れるとライトの首筋に赤い跡が浮かぶ。
「うぅっ……」
跡を中心に、舌で首周りの肌をなぞればライトはくすぐったさに震えながら、うめき声をあげる。
「……ねえ、貴方のいうみんなに私の場所はあるかしら?」
膨れ上がったズボンを撫でながら、アンドレアは上目遣いにライトに問う。
ライトはごくりと唾を飲んだ。
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