※この作品はR-18です。

【書籍化&コミカライズ】魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。   作:タイフーンの目

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13 実習前夜―牝の自覚―【ラビ】☆

■ ☆ ■ ☆ ■ ☆ ■

 

 

 リュータの固辞を受けてラビは、仕方なく寝室へと入る。

 

「変なところ、頑固ですよね」

 

 ぼやいてみるが、不思議と嫌な気はしない。

 ラビは寝室の灯りを消して、もそもそとベッドに入る。

 

 しかし、それにしても――

 

「…………広い」

 

 どこからどう運んできたのか、はたまた一から作製したのか。

 学園長の用意したこの『愛の巣』の中心地であるところの寝室ベッドは、どちらかというと狭いところのほうが落ち着くラビにとって、1人で使うにはあまりに広すぎる。

 

(別に、隣で寝るくらいは良かったかな……)

 

 後悔が頭をもたげるが、今さら撤回はできない。それに、自分が発情しないとは言い切れない以上、リュータの身の安全のためにもここは我慢するしかない。

 

 布団を頭からかぶり、ごろんと小さくなって目を閉じてみる。横向きになって、耳だけ布団の端から出すのがラビの落ち着く寝姿だった。

 

(……明日、私リュータさんとするんだ)

 

 覚悟はしていた。

 そのためにこの学園に入ったのだし、精霊召喚を引き受けたのだって自分で決めたことだった。だから明日、性行為実習の先駆けを務めることについてはとっくに覚悟が出来ていたはずだった。

 

 けれど、やっぱり不安はある。

 初めてのことだし、みんなに見られながらだし。うまくできるんだろうか。これまで座学で身につけた知識。ダンサーバニーとしての本能。

 

(発情しちゃったらどうしよう……)

 

 通常の性行為ならともかく、あの乱れに乱れきった姿をさらすのはさすがに恥ずかしい。

 

 なんて考えていると、昨日のことをまた思い出してしまう。

 

(ああっ……!)

 

 ひとり、布団のなかで羞恥に悶えてゴロゴロする。

  

 記憶が残っているのは厄介だった。リュータに脱衣を命じ、その男性器をもてあそび、自分の服を脱がせ、ベッドに引きずり込んだ。キスをせがみ、胸をくっつけ、怒張をこすらせて――

 

「うううっ……!!!!」

 

 あまつさえ、拒絶するリュータの自由を奪って馬乗りになり、自分で腰を振って愉しんだのだ。

 

(ばか!『おっぱいせっくす』ってなに!? 『おくちせっくす』って!! 私、ばかなの!!??)

 

 思い出すたび顔が火照りあがる。

 実体験はなくとも、当然ながらラビにも基礎知識はある。子を孕むための性行為は、男性器を女性器に挿入しなければならない――そんなことは十分に承知している。

 

 衣服越しの素股で孕むわけがない。

 

 なのにあのときは、押し寄せる性欲で頭がいっぱいになり、自分でも言動をまったくコントロールできず、ただただ衝動のままにリュータにまたがってしまったのだ。

 

(…………ばかだ……、私、ばかだ……!!)

 

 そんなはしたない自分を思い出すだに、学園長の前で啖呵を切った自分や、リュータの前でご主人様ぶった虚勢を張った自分が、どんどんみじめに思えてくる。

 

 どれだけ着飾ったところで、素の自分は性欲に支配されるばかりの愚かな牝なのだ。好みの男が目の前に現れた途端、盛りがついて、みずから腰を振ってしまうような――。

 

「うぅ……ふぃい……っ」

 

 羞恥と罪悪感に頭をぐちゃぐちゃにされて、ますます寝付けなくなってしまった。いけない、きちんと眠らないと、明日に響く……。

 

(明日……3限目……性行為実習……。リュータさんと……!)

 

 すべてが逆効果だった。思考は堂々めぐりして、感情は荒れるばかり。彼のことを考えまいとするたび、情動は強まる。

 

 しまいには、

 

(リュータさん――っ)

 

 顔を思い浮かべるだけで、下腹部に力がこもってしまう。きゅぅっ……♡と切なくお腹の奥が締めつけられて、ラビの鼓動はさらに早くなる。この熱っぽい違和感をどうにかしようと、パジャマの太ももをこすりつけ合わせるが……それも逆効果。

 

 切なさは増すばかりだし、彼のことが恋しくなる一方――。

 

(気持ち、良かったなぁ……)

 

 ラビはこれまで、快楽目的で自身の性器に触れたことはなかった。他の性感帯も同じ。『そういう行為』があることはウワサ程度には知っていたが、そういった行為は禁止されていた。

 

 生徒は『性行為』の正式な授業があるまでは、なるべく性の快感からは遠ざけられる――もっとも、陰でこっそりと自慰に耽っている娘はいるのかもしれないが、ラビは言いつけを守り、これまで一度も経験しないできた。

 

 だから、あの保健室での出来事はいっそう鮮烈だった。

 男性器にこすりつけるだけで、ラビの性感帯は驚くほどの快感を浴びせかけられてしまった。

 

 クリトリスに、陰唇に、膣口。

 それらが一辺に刺激されて、快感が電流のように全身を駆け抜けて。

 

(………………、……♡)

 

 はしたない感覚がよみがえってくる。

 まさか、性器を刺激するだけで、あんなにも素敵な快楽を得られるなんて。ひとりでは、絶対に無理だ――。

 

 

 ……本当に?

 

 ラビの胸に、いけない感情がぽつりと灯る。

 本当に、自分で触れても同じ感動は得られないのだろうか? あのときと同程度とはいかなくとも、もしも似たような快感を得られるのなら――。

 

 ――いけない。規則は守らないと。

 

 皮肉なことに、理性で衝動を抑えつけようとすればするほど、好奇心を伴った初々しい性欲は、その強さを増していく――倫理にもとる行いが背徳感を高め、それがはしたない興奮にも繋がってしまうことを、ラビはまだ知らない。

 

(そうだ……このままじゃどうせ眠れないんだし……眠れないと、授業に響いちゃう。明日は大事な性行為実習の初日なんだから、みんなにも、何よりリュータさんに迷惑はかけられないし……。だから、そのためだから……)

 

 ――それなら、いいよね?

 

 自身の性欲を満たすための言い訳であることは、頭の隅では理解している。気持ち良くなるための大義名分が欲しい――そんな、意地汚い自分がいること。そして、倫理感やプライドを守るよりも、今は快楽を欲していること。

 

 そういう自分がいることを理解しつつも、努めて考えないようにした。

 

 そして、ラビは初めて、欲望を満たすために自身の秘部に手を伸ばした。シルクのすべすべした生地越しに、下腹部に触れる。

 

(……っ、ん、んぅ……♡)

 

 たったそれだけなのに、信じられないほど気持ちが良かった。

 

 まるで、生まれて初めてそこに触れたかのような、新鮮な感覚。勃起した男性器のような太さや硬さ、熱さはないのに――自分の細指一本で、秘裂を軽くなぞっただけで、痺れるほどの快感が走ったのだ。

 

 試しに、柔らかいその割れ目を、ぐにっと押してみた。

 するとたったその軽いプッシュだけで、割れ目から蜜が漏れ出してきた。

 

 ――じゅぷっ♡ぐちゅぅぅ……♡

 

(えっ、うそ、うそっ……!?♡)

 

 さすがに指を濡らすほどではないが、風呂あがりで代えたばかりの下着を体液で濡らしてしまったのが分かった。

 

 明らかに、今の刺激だけで分泌された量ではない。ということはつまり、それまでの過程で――リュータのことを想い、昨日のことを思い出すだけでラビの女性器は愛液を分泌し始めていたのだ。

 

(や、だ……うそ……っ、こんな、こんなのって……!!♡)

 

 自分の淫らさに、絶望すら覚える。

 今まで自慰をしたこともなく、男性と触れ合ったことすらなかった自分が。世間的にはまだまだ小娘で、女としても未熟だと思っていた自分が。発情状態でもない自分が、こんなにも淫らだったなんて。

 

 だがラビの絶望とは裏腹に、彼女の牝器官は、滾々(こんこん)と興奮のあかしを溢れさせ続ける。 

 

(ちがう、ちがうのっ♡リ、リュータさんっ、これ……ちがうんですっ♡)

 

 勝手に脳が妄想を始める。自分の指ではなく、まるで他人に触れられているかのような――彼に触れてもらっているかのような錯覚が生まれ、指がひとりでに動きを早める。

 

 ――こしゅこしゅっ♡くちょっ♡ぐちょぐちょっっ♡

 

(や!? ぁああっ……!?♡)

 

 少女の理性は、覚えたての性欲にあっさりと敗北してしまった。布団のなかで必死に声を押し殺しながら、ラビは苦悶する。

 

(いけない、のにっ♡ 向こうで、リュータさんが寝てるのにっっ♡)

 

 自分を責めれば責めるほど気持ち良くなる。そんな悪魔的な理屈を無意識のうちに使いこなしながら、少女の指は的確に性感帯を愛撫し続ける。ただ陰唇を上下にこするだけでなく、これまで気にも留めていなかた部位、クリトリスを指先が捉える。

 

 ――くりっ♡ぐりぐりっ♡くりゅっ♡

 

(ッ!?♡ んっ!? ふ、ぅううううっ……!!?♡♡♡)

 

 涙がにじむほどの快感。あやうく上がりそうになった悲鳴を、顔をベッドに押しつけることで何とか堪える。

 

(無理っ、むりっ♡これ以上、ほんとに無理だからっ♡や、やめないと……これ以上しちゃったら、ぜったい声でちゃう――ッ♡)

 

 聞かれてしまう。

 壁の向こうで寝ているリュータに。

 

 ……けれど、ギリギリまで耐えたら?

 

 要は、声を聞かれなければいい。見られる心配はないのだから。声を上げてしまわない程度の快感なら、許されるはずだ。

 

 ――と。

 始めは自慰自体を禁忌と捉えていたはずなのに、いつのまにか脳内では、「隠し通せさえすればよいのだ」と論理がすり替わっていた。しかしラビはそれに気づけない。いや、気づきたくない。

 

 今はただ――

 

(きもちいいのが……欲しいっ♡また『いく』……したいっ!!♡♡)

 

 はやる気持ちが指愛撫を加速させる。だが、パジャマの上からの愛撫ではなかなか絶頂に届かない。昨日は、タイツ越しの刺激でもあんなに気持ちが良かったのに。

 

 もちろん今も気持ちがいい。けれど、どこかもどかしくて切なさばかりが蓄積していく。

 

(やっぱり、服の上からじゃだめなんだ……♡)

 

 ごくりと生唾を飲んで、ラビはそっと右手をパジャマの中に入れる。

 

(ああ、こんなこと……イケナイのに、ぜったい、いけないのにっ♡)

 

 まだ、秘部に直接触れることには躊躇いがあった。だから下着の上から触ってみた。自分の、淫らで熱い部位に。

 

(やっぱり、濡れちゃってる……♡)

 

 ショーツは、恥ずかしいくらいビショビショに濡れそぼっていた。

 先ほどと同じ要領で刺激してみると、

 

 ――ぐちゅっ♡くちょっ♡ぐちっ♡ぐちょっ♡

 

(あ♡ ん、――っく♡♡さっきより、すごいっ♡ここ、いつもより柔らかくて、あついっ!?♡♡こっち……こっちは、…ぁんっ?!♡かたくなって、コリコリ、ってぇ……っ♡♡♡)

 

 ビリビリ痺れる快感の正体。生殖機能とは関係のない部位。なのに、ひたすら強い性感を与えてくれるスポットを発見して、ラビの指は歓喜する。

 

(ここ……♡もっと、きもちく、なれるかな……っ♡は、ぁっ、はぁっ♡)

 

 性的好奇心を抑えきれず、ドキドキと胸を高鳴らせながらラビは、尖ったクリトリスを下着越しにこね回す。

 

 ――くりっ♡ぐりぐりっ♡ こりっ♡こりゅこりゅこりゅっ!!♡♡

 

「――ッん!? くひぃッッッ!!!?♡♡ …………っ♡♡」

 

 また声を上げてしまいそうになり、慌ててシーツを噛みしめ、最悪の事態を免れる。秘豆がかき鳴らす、とびきりの快感。指一本で簡単に強烈な性感を得られるポイント。

 

「はぁっー……♡ はぁっーー……♡」

 

 快感の荒波がいったん引くのを待ってから、もう一度刺激してみると、やはり同じか、それ以上の快感が生まれる。電撃を受けたかのように痺れて、全身は小刻みに震え、その快楽に耐えて、両足がつま先までピンと伸びる。

 

(っぅ、んぅううッ♡ここっ、ここなら♡すぐに『いく』できるかもっ♡♡で、でも……っ)

 

 下着の上から触ってもこれほどの激しさなのだ。もしも、直接触れて可愛がってみたら――。

 

(は、はやく『いく』しないとだし♡そのためだから……だから、さわるの……仕方が、ないからっ……♡♡)

 

 一度崩れた理性は、二度と立て直せない。ラビは自身の欲望のおもむくままに、下着のなかに手を突っ込んだ。

 

 自分の体に触れるだけのこと。さっきだって、入浴中に触れている箇所なのに。だというのに、どうしてこんなにもドキドキするんだろう? 

 

「っは、はぁっ♡はあっ♡♡」

 

 張り裂けそうなほど強く、心臓が脈をうつ。期待を込めて、指を、自分の一番恥ずかしい部分にあてがう。秘豆をよりスムーズに刺激するために、まずは、蜜を溢れさせる淫裂へ。

 

 そこは、想像以上に堕落していた。

 軽く触れた指先に、ぐっちょりとした媚肉がまとわりつく。

 

 ――ずちゅぅう♡ぐちっ♡♡

 

(…………~~っ!??♡♡ゆ、び、沈んじゃう?!♡おまんこのなかに、ぐちゅぅってぇ!?♡♡は、はいっちゃう、よぉっ♡♡♡)

 

 なんていやらしい肉穴なんだろう。こんなとろけた肉襞で、オスを誘って包み込むなんて。自分がどれだけ卑猥で、淫らな存在なのかを思い知らされる。

 

 けれどもう止まらない。

 柔らかな陰唇をずりゅっ♡となぞり、指先に蜜でいっぱいに濡らして、クリトリスになすり付ける。

 

(んッ、ひッ、ぅ♡♡これっ、どっちも♡どっちも気持ちいいよぉっ♡♡むりむり♡だ、だめになっちゃうっ♡こんなこと、してたらっ……わ、わらひっ♡だめなこになっちゃうっ♡……っひ、んぅッ――♡♡)

 

 種族特性であるところの特殊な発情状態でこそないものの、ラビの脳髄はすっかり茹だってしまっており、普段の優等生然とした美貌など、見る影もなく淫らに緩みきっていた。

 

(両方っ♡りょうほうっ、きもちく、なりたいのっ♡♡ずぽずぽして♡くりくりして!!♡りょうほうでっ、『いく』したいッッ!!♡♡)

 

 自身の渇望を満たすため、ラビはより愛撫しやすいように体勢を変える。

 

 だがその前に、パジャマが邪魔だ。下着も邪魔だ――

 

 パジャマのズボンは完全に脱ぎ去る。下着も脱ぎ捨てたかったが、脚から抜く作業すら省略したくて、結局、ぐっしょり濡れた下着は右脚の太ももに残したままになった。

 

 そうして下半身を剥き出しになったラビは、布団から顔だけを出し、枕に顔を埋める。うつぶせの状態から腰だけを高く突きあげて――準備は完了。無理な体勢のため、枕に埋めた顔面に体重が掛かって苦しいが、声を押し殺すにはむしろ好都合だ。

 

 そしていよいよ、両手で秘部を愛撫する。

 

 左手で見つけたばかりの秘豆を、右手で火照りきった牝穴を。たどたどしいながらも、丹念な指づかいでいじめ抜く。

 

(んにぃッ♡へぅっ♡……っは♡んぅ♡んんんっ♡♡)

 

 一切の我慢も、そして恥じる心さえも捨て去った、全力のオナニー。その最高の快楽に、ラビの全身が喜悦で震えた。

 

 コツも少しずつ掴んできた。

 

 勃起したクリトリスは、左右からぎゅっと押してやると、包皮の中から「ぷりゅっ♡」と肉芽が飛びだしてきた。その敏感でデリケートな部位は、なるべく優しく刺激してやる。たっぷり濡れた指を用いて、一定のリズムで転がしたり、軽く摘まんで、こすってみたり。

 

 膣穴は、入口付近を撫でまわすだけでも十分に気持ち良かったが、指先をほんの少し、中に入れてみると、また別種の強い快感に襲われた。

 

 ここに初めて入れるのは、リュータの肉棒だ。だから、奥まで行きすぎないように、ほんのちょっとだけ。指の第一関節の、その半分にも満たない程度。みっちり詰まった肉壺の入口を、ぐっと押してみると、

 

 ――つぷっ♡

 

 という感触とともに、挿入された。そうして入口をグニグニと広げるようにかき回すと、ラビの牝器官は、挿入の悦びに沸き立った。肉が蠢き、お腹の奥がきゅっと締まる。

 

(あ、だめっ、だめっ♡)

 

 発情してしまいそうな自分を必死で抑える。

 が、指はどうしても止まらない。左手でクリトリスを、右手で膣口を。

 

 ――こりこりっ♡くりゅっ♡ こしゅっ♡こしゅこしゅッ♡♡ ずぷっ♡にぢにぢっ♡にぢゅっ♡にぢゅっ♡♡♡

 

 あえぎ声だけは絶対に漏らさないようにしながら。

 ラビは、牝の快楽をむさぼり尽くす。

 

 その激しさは、初めて自慰に耽る少女のそれではない。ラビは、自身に流れる淫靡な血を恨みながら――しかし一方で深く感謝しながら、最高の快楽に浸っていた。

 

 牝に生まれて良かった。こんないやらしい牝に――

 

 普段では絶対に考えないようなこと。絶対に思わないこと。けれど今のラビは、心底から自分の肉体に感謝していた。こんなに素敵な快楽を生みだしてくれる、淫靡な牝肉に。

 

 快楽に支配されるにつれて、布団の中でラビは、その大きなお尻をふりふりと左右に揺らす。健康的にぷりんと丸い、ラビのおしり。ラビ自身は友人と比べてしまって、少し気にしてしまうのだが――。

 

 しかしそれは、ダンサーバニー族の特徴なのだ。ダンサーバニーは他の種族と比べると、下半身がむっちりと肉感的に生育しがちだ。それは、牡の肉欲を誘うための進化の結果だった。

 

 男性の激しい欲望を受け止めるために育った尻肉。それを支える太ももにも、ほどよく肉が付く。そして、そのあまりに扇情的な牝尻の上――腰のあたりには、丸いウサギの尻尾がぴょこんと乗っかっている。

 

 今まさにラビは、その魅惑的な臀部を突きあげて、絶頂への階段を昇り詰めようとしていた。

 

 ――ちゅぐっ♥ちゅぐっ♥ぐちぐちぐちっ♥♥♥

 

「んっ♥うっ♥うっ♥♥」

 

 どんなにはしたないことをしているのか、自分でも分かっている。こんなところを、もしもリュータに見られたら。

 

 もしも――

 彼がまだ起きていて、ラビの声を聞きとがめていたら。

 彼はどうするだろうか?

 

 もしも彼が夜這いをかけてきたら?

 急に寝室のドアが開いて、襲いかかってきたら――

 

 快感に冒されてしまったラビの頭は、絶頂に至る過程でそんな妄想を生みだしていた。

 

 布団を引き剥がし、ラビのいやらしい格好を見咎め、蔑むかもしれない。そのうえで、嫌がるラビのことを押さえつけ、そそり立った男根をねじ込んでくるかも――

 

(――――ッッッ♥♥)

 

 そんな妄想をめぐらせた途端、全身が歓喜で沸き立った。酷いことをされるのに。授業でもないのに性行為を強要され、処女を散らされ、嫌だ、嫌だと叫んでも、凶暴すぎる怒張で、膣内を何度も何度も犯されるというのに。

 

(~~~~~……ッ♥♥♥)

 

 自分に被虐趣味があるのか。

 それとも、『彼』だから嬉しいのか。

 

(リュータさんっ♥リュータさんっ♥♥♥♥)

 

 頭のなかで、彼の名を必死に叫ぶ。叫ぶごとに、快楽が増す。悦びで涙が溢れる。

 

 ラビは挿入について具体的な経験がない。はっきりとイメージがあるのは、先ごろ目撃したばかりの、彼の怒張のディティールだけ。犯される、と妄想しても、どんな姿でそれが行われるのか想像が及ばない。

 

 だからラビは、彼に押さえつけられる錯覚だけでも得ようと、上半身をベッドに強く強く押しつけ、左右に揺らし、彼からの圧力を感じようとした。

 

(だめっ♥だめっ♥リュータさん、私たちっ、まだこんなことしちゃ、だめなのにっ♥あっ、あっ♥孕んじゃう♥そんなに愛されたらっ♥おまんこガードゆるんじゃって!!♥♥わたしっ、リュータさんの赤ちゃん孕んじゃいますっっっ♥♥♥♥)

 

 きっと彼はこんなことはしない。嫌がる自分に無理やりなんてことは。けれど、倒錯した妄想のなかで彼は荒々しく、凶暴で、ラビの牝肉をこれでもかと乱暴に味わい尽くし、その最奥へと、深く、自身の子種を植えつけようとする。

 

(――あッ♥あああっ♥♥わ、わかりましたっ♥は、孕みます、孕みますからっ♥リュータさんのおちんぽで、わたしっ、ぜったい孕みますから!!♥♥♥――だからっ、もっと激しくっ♥♥♥もっといっぱいっ、愛してくださいっ!!♥♥)

 

 妄想が加速するのに合わせて、ラビの指が淫らに蠢く。

 

(もう、無理ッ♥♥『いく』のっ、これっ、ぜったい……『いく』しちゃうっ♥♥♥)

 

 一定のリズムを保ちながら、ラビは強烈なラストスパートを掛ける。濡れすぎてドロドロになった膣口に、指を激しく出し入れし、絶頂へ昇り詰めていく。

 

 

 ――ずぽっ♥じゅぼっ♥♥ ぐちぐちっ♥♥ぐぽっ♥ぐぽぐぽっ、ぐぽっ!!♥♥

 

(ひっ、ぐ!!!?♥いくっ、いくっ♥リュータさんっ、リュータさんっ♥♥わたし、リュータさんのおちんぽでいきますっっ♥♥だからっ、リュータさんもわたしのなかで、いって♥め、めいれいですっ♥い、いけっ♥いけっ♥♥せ、せーしいっぱい出してっ♥孕ませてっ♥♥♥♥)

 

 初めてのオナニーによる絶頂は、昨日の快感に勝るとも劣らない、最高の体験だった。背筋がビクビクと激しく震え、膣口は指をギュウっと締めつけて、搾り上げようとする。クリトリスからは全身へと電流が走り、それらすべての快感がラビの脳内で衝突して――

 

(いッ――!!?♥♥いくッ、いってるッッッ!!!!♥♥んにッ、ぃいいいいっ――♥♥♥)

 

 快感の波が、幾重にも折り重なって覆いかぶさってくる。ラビの理性も、常識も、羞恥心もすべて洗い流して、ただただ、快楽を感じるだけの卑しい牝に仕立てあげる。

 

 ――ぷしっ♥ぷしっっ♥♥

 

(やっ、ん♥おまんこからっ、あふれてっ……♥♥)

 

 ぎゅっと締めつけられた膣肉が愛液を飛び散らせ、布団の中を牝臭でいっぱいにする。

 

「は……♥あ……♥あっ♥♥♥♥」

 

 背徳感は薄れ、自分勝手な妄想も姿を消す。

 

 そうしてすべてが流されたあとには、幸せな弛緩が待っていた。あんなにこわばっていた肢体から力が抜け落ち、ラビはぐったりとベッドに沈み込む。

 

「はぁっ……♡はぁあっ……♡」

 

 やがて呼吸も落ち着き、心地よい倦怠感に包まれる。

 そうしてラビは、幸せな気持ちのまま眠りに落ちた。

 

 

 ――なお彼女は、翌朝になって頭を抱えることになる。シーツの後始末と、リュータにどんな顔で会えばよいのか、という問題を前に。

 

 

 けれど今は、飢えを満たした満足感に浸りながら、深い眠りに就くのだった。

 

 

 ■ ☆ ■ ☆ ■ ☆ ■

 

 

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