【書籍化&コミカライズ】魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。 作:タイフーンの目
性奴隷の朝は早い。
しかしそれは「忙しくて大変!」という世知辛い話ではなく、ラビと一緒に自然と目が覚めて、そのまま一回エッチをして、シャワーを浴びて朝ご飯を食べてイチャイチャしてから家を出る――という、一連の流れが出勤前にあるというだけの話なのだけれど。
ともかく、そんないつも通りの朝ルーティンで出勤。職員室で朝の職員会議。城に出張しているため学園長ちゃんは不在だ。
ちなみに、この学園は、性行為実習を禁止している女王によって「出る者拒まず」、入る者は許可が必要、という具合になっている。だから今回の学園長ちゃんのように、許可を得た者でなければ戻って来られなくなってしまう。
学園長ちゃんは何だかんだとても頼りになるから、こんなふうに彼女が居ない期間は少し不安になる。何も問題が起きなければいいけれど……。
■ ■ ■
昼休み。
錬金術部のマキノは、スライムローションのことが気になって錬金術教室に足を運んでいた。顧問の先生から預かっている鍵を使って入室。
ローションを仕舞ってある封印庫のところへ。せっかく封印しているのだから、これを開けるわけにはいかない。それでもなんとなく、『モノ』がそこにあるということを確認したくて、ふと寄ってみたのだ。
だが、マキノの目に飛び込んで来たのは予想だにしていなかった光景だった。
「え……っ、あ、開いてる?」
金庫型の封印庫は、錠ごと扉が破壊されていた。外からではない。
まるで内側からこじ開けたような――
あり得ない。
あり得るはずがない。だって中にあったのは、生命も宿っていない人工スライムローションで……
「――っ!?」
そのとき、何かの気配を感じた。頭上。反射的に振り仰ぐ。すると――
「…………ッ、きゃああああっっ!?」
■ ■ ■
午後からの天気はあいにくの曇り。しかも、今にも雨が降ってきそうな暗い雲が太陽を覆っている。この地域にしては珍しく、ジメジメと蒸し暑い気候だ。
しかし今日も、売店は大繁盛。
食品が売り切れるのはもう当たり前で、出張性奴隷マッサージの予約も来週分まで埋まった。午後からの性行為実習を楽しみにしているという1年生たちにも囲まれる。
「あっつーい。せんせー、暑いよー」
「俺に言われても。おまえたち、午後からプールだろ?」
快晴の空でもプールは気持ちいいが、こんな肌がべたべたする日にもありがたいものだ。
「そーだよ! 先生も来るよね?」
「また淫紋でイタズラしてくれるでしょ!?♡」
「あれ……無理矢理されてるみたいで……好き」
「えー!♡」
「早くプール入りたいな-」
「あ、でもリュータ先生、女の子の汗も好きって言ってたよね?ね?」
「ホント? そーいう趣味なんだー♡」
「じゃあ脱衣室でみんなで囲んであげて、ベタベタしてから……リュータ先生に催眠かけてもらって、プールでもセックスしよ!♡」
1人ずつでも元気なのに、こうして集まると手に負えないくらいのテンションになっていく。午後からの性行為の約束をして、彼女たちとの会話を切り上げる。
そうして廊下を歩いていくと、保健室に誰かが運び込まれているところが見えた。
「あれは――」
青髪でショートカットの女の子がぐったりしていた。あれは……1年生のマキノか? 彼女に肩を貸していたのは鹿娘のエリーゼだ。彼女たちは確か同じ錬金術部の部員でもあったはず。
遠目には、何か水でも被ったような状態だったが。ただの体調不良ではなさそうだ。
俺も慌てて保健室に飛び込む。
「いったいなにが――うわっ!?」
「あ! リュータ先生そこ滑りますよっ」
ミリア先生の注意も一瞬遅く、俺は走った勢いで尻餅をついてしまった。床には、なにかぬめった液体。手のひらにベッタリとこびりつく。
「なんだコレ……? いや、それよりも」
運び込まれたマキノのほうが心配だ。
彼女は、エリーゼとミリア先生に介抱されてベッドへ。その体は、粘液のようなものでグチャグチャになっている。貼り付く制服のブラウス。スカートから伸びる太ももにも。
エリーゼが狼狽した声で、
「ふ、封印庫が壊れてて……! 内側から何かが」
「何か――といっても、アレしかありませんよね……!」
2人とも困惑しているようだ。
「だから、何ですか? 何があったんです?」
「リュータ先生……、あのですね」
ミリア先生が、事の経緯を簡単に説明してくれた。
俺が欲しがっていたローションを、エリーゼたちが作ってくれようとしていたこと。ミリア先生のアイデアで、俺から取り出した魔力の素――魔素を混入させたこと。ひと晩経って見てみると、安置していたはずの封印庫が破られていたこと。
そして、様子を見に行っていたマキノがその『スライムローション』に襲われたこと。さらには、マキノを襲ったというソイツは、どこかへ逃げてしまったということ――
「俺の魔力のせい?」
「いいえ私のせいです」
神妙な顔つきでミリア先生が言う。
「予想外というか常識外ではありましたが――魂も籠もっていない物質が勝手に動き出すなんて。ともかく、まずはマキノさんの体を――」
「う、うーん……」
言いかけたところで、マキノがうわごとのように、
「き、気持ちいいです……リュータ先生……っ、そ、そんな、服の中にっ……んっ、しゅごい……、もっと、もっと入ってくてくださいっ……こんなの、最高すぎます……っ♡」
「マキノ、大丈夫そう……ですね?」
エリーゼが戸惑いながらつぶやく。
「さっきのこと思い出して、感じてるみたい――」
確かに妙に色っぽい。
衣服を乱され、グチョグチョにされた女の子が、ベッドの上でその余韻に浸りながら昏睡している。
「でも『リュータ先生』って」
エリーゼと俺は、そろってミリア先生の顔を見て意見を促す。
「スライムローションの放つ魔力がリュータ先生に似ていて……いいえ、リュータ先生そのものだったのでしょう」
確信めいた口調でミリア先生は言う。
「どうやら、新たな命が生まれたというより、リュータ先生の女体への飽くなき欲望が魔素の1粒にまで宿っていて、スライムローションを媒体に得たその魔素がひと晩おあずけを食らって暴走している――そんな状況のようです」
「それ、放っておいたらやばいですよね?」
「や、やばいですね……」
3人そろって顔を引きつらせる。
スライムローションとやらがどんな見た目なのかはいまいち想像が付かない。
けれど、そいつには俺の魔素が宿っていて、それが動源になっていて、この学園内のどこかで女体を求めて蠢いている……。
そして、この学園内には、300人のエッチな女子生徒と、エッチな女教師が数十人……!
「「「ほ、捕獲しましょう!!!!」」」