【書籍化&コミカライズ】魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。 作:タイフーンの目
「とうとう明日ですね」
俺の腕枕で、スリスリとじゃれついて来ながらラビがつぶやく。
「緊張する?」
「それはもう。だって、お母さんにリュータさんのこと紹介するんですから……リュータさんは緊張しないんですか? 慣れてるとか――」
「まさか。緊張しまくりだよ。こんな親御さんに挨拶なんて、そんなシチュエーション初めてだし」
自宅の寝室で激しめの1回戦を終えた俺たちのピロートーク。話題は当然ながら、明日からの帰省に向けての話だ。
「……自分のパートナーさんを誰かに会わせることなんて、私たちにはない習慣ですし……」
ダンサーバニー族は、女性ばかりの種族だ。
唯一、子作りのときにだけ精霊召喚によって男の精霊を呼び込み、三日三晩セックスに耽って妊娠する。
精霊はその後、もとの世界に戻っていく。
「精霊は他のダンサーバニーと会っちゃいけないのか?」
「そういう決まりはありませんし、子作り部屋に入って来た家族と顔を合わせることはたまにあるらしいですけど」
「……子作り部屋?」
「はい。私たちの住居には必ずあるんです。普段使う寝室とは別に、精霊さんとセックスするためだけのお部屋が。――他の人に会っても問題はないんですけど、それよりも絶対に妊娠するために、1回でも多くナカに出してもらうほうが大事で……」
家族に紹介する時間すら惜しい、というわけか。
「――だから自分のパートナーを、自分にとって最良の人を、家族や友達に見られること自体がほとんどなくて。私は、この学園で少しは慣れましたけど……。その、どんな相手が好みだとか、そういうのってなかなか……」
「ダンサーバニー族にとっては羞恥プレイみたいなもんか」
「かもしれません……。うう、考えたら早くも恥ずかしくなってきました……!」
ラビにしてみれば、家族に性癖を晒すのに似た感覚なんだろう。
「でも――」
と、ラビは言葉を継ぐ。
「嬉しくもあるんです。リュータさんが、私のお母さんに会ってくれるって……何なんでしょう、この気持ち」
この帰省の件は、俺が希望したことだ。
夏休みがあると知ってから、俺にも外出許可が出るかもしれないと聞いてから、最初に思いついたことだった。
俺は絶対にラビを孕ませる。
希望する他の生徒のことももちろんだが、ラビは特別だ。そして俺が考えなきゃいけないのは、その後のこともだ。
「俺、ラビを妊娠させた後でもラビと一緒にいたいからさ」
「私もです……! それは、絶対に――」
俺はこの学園の性奴隷だ。
出来れば仕事も続けたいが、ラビとも離れたくない。
当面は女王側に性行為実習の禁止令を解かせることが第一目標。そのためにもまずはこの1年、残りの期間でしっかりと3年生を卒業させる。
卒妊パーティーで、希望者を孕ませる。
そこまでやり遂げて、性行為実習の継続を認めさせなきゃならない。
それからラビたち2年生を、そしてラビを孕ませる。
「……ラビとのこと、許してもらえるかな? ラビのお母さん、そのつもりで入学させたんじゃないだろ?」
「それは精霊さんが相手じゃないはずでしたから。私たち、普通の男性とでは赤ちゃんできませんからね。……リュータさんが相手なら、お母さんは反対なんてしないと思います」
「そっか。……まあ、たとえ許してもらえなくても、許してもらえるまで全力で頼み込むけどな」
「ですね、私もです……♡」
スリスリと、俺の胸板に頬ずりしてくるラビ。
そんな彼女の髪を撫でつけつつ、俺はさらにその後のことを考える。
2年生とのことが終わっても、まだ1年生たちの面倒も見てやりたい。禁止令が解かれたとしても、彼女たちを他の性奴隷に預けたくはない。
――となると。
ラビをダンサーバニーの里に帰したほうがいいのか、それとも学園に居続けてもらうのか。
そんな、割と現実的な問題が発生するのだ。今回の帰省はその辺を話し合うためでもある。
ダンサーバニーの里はここから遠く、馬車で片道2日の距離だ。とてもじゃないが、結界が無くなったとしても学園に通えるものじゃない。俺だけ残って単身赴任(?)という手もあるが――正直、ラビと離れるのはメッチャ寂しい。
それにそもそも。
ダンサーバニーを孕ませた精霊は、本来なら元の世界に戻される。俺の場合は特殊な事例だが――それだけに、どうなるかは未知数なのだ。
「精霊召喚のことも色々と知りたいな」
「はい、私も精霊召喚を使うのはもっと先のことだと思ってたので……お母さんや、里の文献を当たればもっと詳しくわかるはずです」
ラビを孕ませるためにお母さんの許可をもらうこと、俺が存在し続けるために精霊召喚について調べること――それらが旅の目的だ。
でもそれはそれとして、ラビの生まれ育った故郷にも大いに興味がある。
「いい所なんだろうな」
「ええ、ポカポカ暖かくて、ご飯もおいしくて、みんな優しいですよ。ちょっと……かなり田舎ですけど」
「周りに街も、他の種族の集落もないんだっけ?」
「リュータさん、退屈しちゃうかもしれませんね」
「まさか」
ラビの故郷だ。見て回るだけでも楽しいだろうし、何よりラビが一緒なんだから退屈なんてするはずがない。
滞在も、あとのスケジュールがあるので長くても2泊3日の予定だ。むしろ慌ただしくてのんびりもできないだろう。
「楽しみです……――んっ♡ちゅっ♡」
なんてことを考えていると。
ラビのスキンシップが増えてきた。足を絡ませてきたり、俺の肌をさすってきたり、首筋にキスしてきたり。1回戦を終えたばかりの俺たちだったが、すぐに2回戦、3回線とお互いの体を求め合ったのだった。