【書籍化&コミカライズ】魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。 作:タイフーンの目
街道をガタゴトと進む馬車。
初めての外出。初めての外の世界。
「……なんだけどなぁ」
俺の乗る馬車は窓が塞がれている。どうやら、俺に余計な情報を与えたくないらしい。
しかも、だ。
「鎖、もっと緩めません?」
「緩めない」
俺の体は鎖で巻かれていて、身動きが取れない。
向かいに座る赤髪の竜族騎士は、2人用のシートにどっかりと座って腕を組み鎖を握っている。
「女王様の命令。オマエは逃がさない」
「逃げないって。俺はダンサーバニーの里に行きたいだけだから。んで、こういうタイプのSMプレイも好きじゃない。……いや? 生徒のためには覚えておいたほうがいいのか? 実はドSです、って生徒もいるかもしれないしな――」
「やはり危険な牡……!」
「さんきゅー、竜族の騎士さん。えっと、名前まだ聞いてないんだけど」
「必要ない、オマエに名乗る名はない!」
取り付く島もないんだが、もう1人の俺の監視役のほうは、少し様子が違う。
「この子はライザちゃん。私とは同い年なんだよ」
魔術師然とした彼女は俺の隣にぴったり密着して座っている。
銀色の見事な艶がある、長い髪の持ち主だ。
「ミーティア! 言う必要ないと――!」
「あるでしょー。この狭い空間に2日間缶詰なんだから。自己紹介くらいはしときましょうよ」
彼女はミーティア。
竜族のライザとは違って俺に強い敵意は抱いていないみたいだ。
ただ、それがイコール警戒していないということでもない。
俺を拘束する鎖には魔力が籠められていて、それはこのミーティアの魔術によるものらしく、鎖が生きた蛇のようにジャラジャラと動いて、まるで俺の体を物色しているようだ。
「はい動かないでね~? 報告によると、キミはありとあらゆる手で女性を籠絡する性獣らしいからねぇ」
外見はクールそうな美女なのだが、鼻に掛かるような声は甘ったるい。
「だからライザちゃんも緊張してるんだよ?」
「してない! こんな弱そうな牡、なんてことはない!!」
「あははそうだね~。ライザちゃんに怖いモノなんてないよね~」
「ね~」
1人分、余計に声が聞こえる。俺の左右から。
「でもこう見ると」「普通のヒト族にしか見えないよね~」
ミーティアの声が2つ。左右の耳に。
「魔力はたっぷりだね」「間違いないね」
2人掛けのシートに左右から密着されて、観察されいる――
ミーティアはドッペル族。
双子とは違って、生まれたあとに一定の魔力を身につけたら自然とある日、自分がもう1人増えるんだとか。
左右対称のルックス。
鏡写しのような外見で、声も仕草もまるで一緒。
俺も最初は驚いた。
馬車の外にいたミーティアに鎖を巻かれ、ライザに背中を小突かれて車内に入ると、まったく同じ見た目の魔術師が座っていたし、双子でも姉妹でもないと告げられるし。
同一人物であるミーティアに、左右から挟まれて座ると、やたらと狭いし。
まあ、いい匂いがするからラッキーなんだが。
「肩幅おっきぃねぇ」「臭いも、女の子とはやっぱり違うよね~」
とはいえ、まったく同じトーンの甘ったるい声も左右から聞こえてくるから、気を抜くと混乱しそうになる。
絶対数の少ない竜族のライザと、こちらも希少種だというドッペル族のミーティア。
騎士と魔術師としての腕も一流らしい。俺が暴れ出しても取り押さえられる人選ということだろう。……ライザのほうは俺をぶっ殺しに掛かりそうな雰囲気があるけども。
とはいえ、一人きりだったり、むさい男に囲まれるのと比べれば百万倍マシだな。
「2人は同い年か。学校も一緒に通ってたのか?」
この世界、義務教育なんてものはないからそうとも限らないんだが、何となく2人の付き合いは長そうだ。
「通ってたよ~」「性行為実習も受けてたし」
「え? そうなのか? じゃあウチの卒業生――」
「違うんだな~」「他の学校だね~」
ああ、そうか。
女王が禁止令を出す前は、他の学校でも性行為実習をやってたんだな。
「一昨年まではね~」「途中で禁止令出たから」
「学校、卒業したばっかりか?」
「「そうだね~」」
……いい機会だ。
直近の実習経験者として、女王の禁止令をどう受け止めているのか聞いてみよう。
「ん~? 別に」「なんとも」
ミーティア(たち)はあっさりした返答だ。
「授業だからやってたけど楽しくはなかったかな」「卒業しちゃったら、たいして勉強にもならないし」
「……気持ち良くなかったのか?」
「あー、嫌じゃないけど」「好きでもない、みたいな?」
うーん、もしかして性奴隷の腕が悪かったんじゃないか?
俺だったら絶対に性行為を好きにさせられたと思うんだがな。
しかし、みんながみんな実習に夢中でなかったのなら、女王の禁止令への反発もそれほど大規模ではなかったんだろう。
性奴隷と実習の水準に問題あり……か。
性行為実習を復活させるなら、その辺の課題もクリアする必要がありそうだな。
そうだ、もう1人にも聞いてみよう。
「ライザちゃんも実習を?」
「名前! 呼ぶな!! グルルルルル……!!!!」
おっと、つい軽いノリで話しかけてしまった。
「ライザちゃんは必須の時間だけだったね~」「同族以外とは子ども作りたくないんだよね?」
俺を睨み付けるライザに代わって、左右のミーティアが答える。
それで諦めたのか、ライザも渋々といった様子で、
「……当たり前だ! ひ弱な種族の子種などいらない! 性行為も、子を成す以外に必要ない!」
もったいないとは思うが、信条は人それぞれだ。
異種族とセックスしたくないってのを無理強いするのも変だしな。
それはそれとして、性行為実習自体を押さえつけるのは反対だ。
セックスを学びたい子もたくさんいるし。
俺はやっぱり、性行為実習を推し進めたい。
改めてそう感じた。
■ ■ ■
「……んで、これは何かな?」
「はい~?」「何って、身体検査ですよ~」「馬車だと」「狭すぎるしね~」
夜。
街道沿いのどこかの宿場で、俺は馬車から降ろされた。
周囲に街はなく、月明かりだけの静かな景色だった。
ラビの馬車は近くになかった。
宿まで分けるつもりか……とガックリ来たが、ここで駄々をこねても仕方ない。ライザにせっつかれるまま安宿の二階に入った。
――で。
続いてミーティア(たち)も入室、ライザはなぜか部屋の出入り口で仁王立ちになって俺を監視。
ミーティアの魔術で動く鎖に、俺は服を剥かれてベッドに寝かされ、両手両足の自由を奪われたまま仰向けになっているのだった。
「こんなチャンスはないからね~」「女王様を困らせてる性奴隷のこと、隅々まで調べないとね」
変わらぬテンションでミーティアが、俺の腰の左右に座る。
質素な狭いベッドだ。
3人分の体重でギシギシと軋む。
「――って、うわ」「ペニスでっか……」
さすがの俺でも、鎖で拘束されただけで興奮はしない。
だが、興味津々な視線でじっくり凝視されると、じわじわと勃起してしまう。
「えええ? 触ってもないのに」「勃ってきてる!? ねえライザちゃん、見てよ」
「見てる! それくらい――、そ、それくらい……、ま、まだ大きくなるのか?」
ミーティアの距離が近いせいで、そして同じルックスの銀髪美女に、息が掛かるほどの距離で半勃起を観察されたら……まあ、勃つよな?
「マックスじゃないけどな」
「うそっ」「もっと勃つの? 知ってる性奴隷と全然違う……!」
「竜族と比べるとどうなんだ?」
俺は首をひねって、扉のところで立つライザにたずねてみる。
「し、知るかッ! 見たことなどないッ――!」
「学校の性奴隷にはいなかったしね~」「獣人と、エルフと、ヒト族と……くらいだったかなぁ?」
生徒の好みに合わせた種族を取りそろえる――ってのも大事か。
俺が変化の魔術を習得しようとしているのも、無駄ではなさそうだな。
「ま、重要なのはサイズだけじゃないからな」
「それもそうだよね」「そこのところも確かめないとね~」
「……というと?」
「精液の~」「そこに含まれる魔力をね~」
言うと、ミーティアたちは左右から顔を肉棒に近づけてくる。
「うわ、すっごい濃い臭い……」「ムレてて、ビクビク動いてて……」
俺の勃起ペニスを前にしても、あくまでミーティアは平静だ。興味はあっても、興奮はしていない――そんな様子。
「「ふぅ~~~~~っっ♡♡」」
今日一日、馬車に揺られるだけで欲求不満の溜まっていた俺の男根、亀頭へと吐息を吹きかけてきた。
「は、ぅ――ッ!?」
「腰浮いた」「敏感なんだ」
同じ声でクスクスと笑われる。
「くっ、性行為実習、楽しくなかったんじゃないのか?」
「楽しくなかったよ」「性奴隷の人たち、こんな面白い反応しなかったしね」
「そりゃつまらないよな……!」
それでも知識や経験はある。
ミーティアは、俺に見せつけるように左手を――もう1人は右手を――剛直に這わせてくる。
素手じゃない。
黒革の手袋だ。上等な素材と造りで、薄手に仕立てられてあって手のひらの体温すら感じられる。
「さあ、ゴシゴシ扱いて射精させるね」「どっちの手が気持ちイイかな?」
どっちも同じ!
扱くリズムも、握りしめる指の力も……!
――しゅるッ、シュコシュコ♡シュコシュコシュコっっっ♡♡
「熱っ……!」「チンポって、こんなに太くて硬いんだ……っ」
感嘆の声を漏らすミーティア。
彼女も性的興奮まで紙一重といったところだろうか、息が荒くなっている。
「それじゃあ――」「――ここも、吸おっかな?」
「ちょっ!? ち、乳首ッ……左右同時にっ!」
――チュバッ♡ちゅぞっ♡
弾力のある唇と、艶めかしい舌づかい。左右の動きがリンクする、未だかつてない快感に乳首がビンビンに勃ってしまう。
「ヂュッ、ぢゅば! 乳首、おいしっ」「男の人の肌って、こんなだっけ? んぢゅろっ、れろれろッ……ヂュゥうううううっっっ♡」
「ふ、ぉおおッッ!? そんな顔してっ、吸引力ヤバすぎだろっ!?」
一方で、男根の先端からにじみ出たガマン汁が革手袋にこびりついき、それが潤滑油になる。
――ニュコっ♡じゅこじゅこじゅこッッ♡♡
1人の手が亀頭を丸ごと包み、もう一方が肉幹を力強く扱いてくれる。
「さっきよりずっと大きいっ!?♡ こんなのって――」「今まで見た来たのなんて、比べものにならない……! 魔力も……手が、手袋越しなのにジンジン痺れるっ!?♡」
左右から手淫と乳首舐めで責められている俺と、責めている彼女たちと。
そうそう、これだ。これが性行為だ……!
牡と牝とで、本能と欲望をぶつけ合って、グチョグチョにかき混ぜる。体液に塗れて、快楽に溺れて――
「出るっ、精液、出るぞッッ!」
「……!♡ 待って!」「口で、精液飲むからっ、魔力を確認しないとっ!♡」
手コキのペースを上げながら、ミーティアは乳首から唇をチュポンと離して、
「いいよ出して――射精してッ」「極太ペニスの精液の味っ♡はじめての味っっ♡」
「「せーえき、出してっっっ♡♡」」
――どびゅ♡ぐびゅぅうううッッ♡♡
1日我慢して、グツグツに煮立っていた精液が一気に弾けて噴火する。
と同時に、ミーティアが左右から唇を近づけて、鈴口の先端に強く吸いついてきた。
「「チュぞぞッッ! ぢゅぶ♡じゅるぐぶぶぶぶっっっ♡♡」」
銀髪の魔術師が同時に俺の白濁液を吸い立てるその様子は、唇の感触だけじゃなく視覚的にも興奮を与えてくる。
「ンぐぅうう♡濃いっ、多いっっ!?♡」「の、飲み切れないっ!? うぶぶっ!?♡ぐぽ♡うぷッッ♡」
「ほ、ぁああ……ッ!」
――ぴゅぐるるッ♡ぶぴゅッ♡どぴゅんッ♡
俺は鎖で動けない手足に力を込めて、ドッペル族の特殊フェラチオで気持ち良く射精したのだった。