【書籍化&コミカライズ】魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。 作:タイフーンの目
「さて、と――」
ひととおりの性行為を終えた俺とラビは、着衣と息を整える。
「行きましょうか」
すっきりした気分で俺たちは、今度こそ元の道に戻ってダンサーバニーの里へ。
林を抜けて少し歩いて行ったところ――里の入口に1人の女の子が立っていた。
長いスカートの、村娘風の格好。短めのポニーテール。ピンク色のさらさらな髪で、頭の上にはウサギの白い長耳――ラビ以外では初めて見るダンサーバニー族だ。
背はラビより低く、ほっそりとした体つき。村囲いの柵に背をもたせかけていたその少女は、ふいに顔を上げてこちらを見る。
切れ長の目をした、涼やかな美貌の女の子。
すると彼女は、
「――姉さん!」
ぱあっと顔をほころばせ駆けてきて、ラビにがばっと抱きついた。
「シノン、久しぶり。元気だった?」
「うん。姉さんも――」
おお、ラビの妹さんか。
外見はそこまで似ていないけど、ラビを見つけた瞬間の笑顔はよく似ていたように思う。
少しタイプの違う、美少女姉妹の抱擁。
これは眼福。眼福なんだが――
ついさっきまで、そんな仲良し姉妹のお姉さんのほうを、林の中に連れ込んで青姦していたんだと思うと、妙な背徳感が。
抱きしめ合っているけど、ラビの子宮は俺の精液でちゃぷちゃぷだからな……。
ラビは妹との再会を喜びつつ、
「リュータさん、妹のシノンです。――シノン、お手紙に書いたリュータさん」
俺は咳払いをして、
「ど、どうも、はじめまして。よろしくシノンちゃん」
ちょっとぎこちない声で挨拶する。
年下女子の相手は慣れているが、ラビの家族だと思うといつもの調子とはいかない。格好つけなきゃ、という意識が先行してしまうからだろうか。
シノンちゃんは顔だけこちらに向けて、
「……どうも」
と、クールな表情で一言だけ。
……あれ?
あまり好感度高くない感じ?
「行きましょう、姉さん。お母さんが待ってます」
シノンちゃんはラビの腕を引いて里の中へ。
「う、うん。リュータさんも」
振り返りながらラビが言うのに、俺も遅れないよう足早に2人へ付いていく。
並んで歩く姉妹。
身長はラビの方が頭1つほど高い。
けれど歩くのに合わせて揺れるウサ耳とか、腰のあたりからぴょこんと出ている丸い尻尾とか。その様子を観察するのも悪くない。
ダンサーバニーの里。
ほのぼのとした農村といった風情だ。過ごしやすい気候で、優しい風に乗って花の香りが鼻腔をくすぐる。
背の高い建物はなく、レンガや木造の民家が点在していて、すれ違う人もダンサーバニー族――つまり、女性ばかり。
「あら、おかえりラビちゃん」
「男の人? ああ、その人が噂の……いい人みたいね」
里の人たちは、ラビを見かけると近寄ってきて朗らかに言葉を交わす。
普段、他の種族はあまり出入りしないと聞いていたからもう少し閉鎖的かもとイメージしていたんだが、俺のことも十分に歓迎してくれている雰囲気だ。
とはいえ、一定以上は近づいて来ない。
ラビとは親しく話しているし、俺にも裏表のない笑顔を向けてくれはするものの、何というか、微妙な距離感があるのだ。
まあ、よそ者なんだし当然の反応だろう。
学園での距離感がむしろ異常なんだ。
あとは魔力か――
ここには、自然とダンサーバニーの魔力が満ちている。他種族は、なんとなくそれを察知して足を踏み入れるのを躊躇してしまう。この里には彼女たちの種族は暮らしていないのも、その辺が原因らしい。
掟があるわけでもないし、決して排他的な性格でもないのだが――むしろ開放的なんだが――彼女たちダンサーバニー族の強い魔力が結集することで、他の種族は無意識にここへ近づかなくなる。
逆に言えば、俺という異質な魔力の持ち主を、相手も感じているということ。もしかしたらそれが作用しているのかもしれない。
「しかし、みんな若いような?」
すれ違う人、ラビに気づいて声を掛けてくる人、その態度からするにラビより年上の人も多いようだが、外見年齢はさほど変わらないように見える。
「性欲が――魔力が強い種族ですから。魔力が肉体的に作用して、最盛期を長く維持するんです」
「最盛期……ああ」
孕みやすい時期か、と言いかけそうになって、ラビを挟んで向こう側にシノンちゃんがいることを思い出し、言葉を飲み込む。
まあダンサーバニー族の常識的にはこのくらいの会話なんともないのかもしれないけれど、これ以上シノンちゃんに警戒されたくないしな。
「私たちの種族は、一番魔力の強い人が集団を率いることになっていて。それで、その……うちの母が……」
モニョモニョと言いよどむラビ。
さすがに、自分の母親が一番性欲が強いとか――なかなか言いづらいわな。
ということで、俺は少し会話の矛先を変える。
「魔力が肉体を……俺が転生して受肉して、少し若返ってたのもそういうことなんだろうな」
今回の帰省旅行は、ラビの家族に会うことと、俺自身をよく知ることが目的。そして自分なりの変化の魔術を身につけること。
改めて、自分の存在を顧みてみるのにいい機会だろう。
「ですね。――ちょっと、若返る前のリュータさんにも会ってみたかったですけどね」
「そんないいモンじゃないぞ?」
「いいえ。きっとそのリュータさんも素敵だったと思います――って、シノン!? 速いよ!?」
微笑みながら断言していたラビのことを、シノンちゃんがズンズンと引っ張っていく。
「お母さん、待ちくたびれているかもしれませんから……!」
ああ、やっぱりコレはアレだな。
俺を警戒している以上に、大好きなお姉さんを俺に取られたと思って対抗してるのかな? 一見クールそうで、しっかりしてそうに見えるけど、意外と姉離れできていないのかもしれない。
なんてことを思っているうちに、ラビの実家に到着した。
「ここがラビの……」
ラビのお母さんは、この里の長。族長だ。
けれど、その家は別に他を圧倒するような佇まいではなく、暖色系のレンガや屋根で構成された2階建ての民家だった。
手入れは行き届いていて、玄関までのアプローチでは色とりどりの花が来客を歓迎してくれている。
ラビの優しいイメージにぴったりの家だ。
緊張しながら俺は、姉妹に続いてドアをくぐる。
「ただいまー」
「お、お邪魔しまーす」
ラビの明るい声と、俺の探りさぐりの挨拶に反応して、奥からエプロン姿の女の人が出てきた。
「お帰りなさい、ラビ」
「ただいまお母さん」
柔和な声。
ラビに輪を掛けて人の良さそうなおっとりした笑顔。
里の人たちの例に漏れず、外見も若い。
よく漫画なんかで、『姉みたいな母親』が出てくるが、まさかそれをリアルに体験できるとは。
ただ、この清楚おっとりな美女が振りまくフェロモンはラビより大人びていて、この人がダンサーバニー族の長なのだと実感させられる。
頭の上にはもちろんウサ耳。
ゆったりした服を着てはいるが、それで隠せないほど大きな、母性を感じされる胸元。
ラビのお母さんは俺を真っ直ぐに見て、
「貴方がリュータくんね。ラビちゃんからの手紙でよく……あ、『くん』なんて失礼だったかしら?」
「いえいえ! お好きなように!」
シノンちゃんとは違って俺には友好的なようだ。
俺たちのやり取りにラビは、少しの気恥ずかしさを含みながらも、クスクスと横で笑って見ている。
「ラビちゃんの――ええっと、ラビの母、ルリファーナです。いつも娘が大変お世話になってます」
「そんなこちらこそ……!」
のんびりした調子がまた癒やされる。
――のだが。
すぐに俺は、族長のすさまじさを思い知ることになった。
そう、お義母さん……
じゃなかったルリファーナさんは、
「長旅で疲れたでしょう? ラビちゃんにリュータくん、準備できてるから」
「準備ってなに、お母さん?」
「もちろん、子作り部屋の準備よ?」
ほんわか笑顔のままこう言った。
「2人でセックスして、疲れを癒やして来てね♡」
次回以降、特殊なシチュエーション(『親娘丼』『姉妹丼』など)がある話には前書きでお知らせします。
苦手な方は飛ばしていただいても話が繋がるようにしますのでよろしくお願いします!