【書籍化&コミカライズ】魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。 作:タイフーンの目
173 学園結界☆
――俺を乗せた自動運転の馬車は、学園まであと少しというところで止まった。
「……ん?」
小さな窓から外を見る。
そうか、結界か。
学園の広大な敷地を覆う形で張り巡らされた魔術の結界。
去る者追わず、来る者は拒む――
女王とテレジア学園長との折衝の結果、そのように設定された結界だ。
通常なら、外から入ることはできない。でも俺はこの夏休み、ラビの帰省に同伴するに限り許可を得ている。
だから何事もなく通過できるはずなのだが……
「進まないのか?」
嫌な予感がして、ミーティアたちにたずねる。
「……え?♡ふぇ?♡」
度重なる乱交でフラフラに、瞳をハートにしたままのミーティアが、
「あぁ~?♡そうだったそうだったぁ~……結界を通過するためのぉ~……なんだっけ?」
「おいおい、しっかりしてくれよ」
「だぁれのせいでこうなったと思ってるんですかぁ……?♡♡ んッ♡ふぅう……っ♡ あぁ、これこれぇ」
そんな状態でも一応は職務の意識が残っていたのか、脱いでいた自分のローブを漁って、懐中時計のような形をした魔道具を取り出した。
「これをぉ、使えばぁ……結界、通れるはず~……んんぅ♡」
自分でヤっておきながらアレだが、快感に溺れさせ過ぎたな。
「じゃあ使うねぇ~……っあ? ライザちゃん?」
ミーティアがその魔道具を使おうとするのを、横から手を伸ばしてライザがかっさらった。
「…………ハァ、ハァ、んっ♡ こ、これが欲しいのか?」
そんなライザも息も絶え絶えだが――彼女の手のひらに収まった魔道具は、見る限りは華奢な造形をしている。竜族であるライザが力を込めて握れば、あっけなく砕けてしまうだろうほどに。
「ライザちゃ~ん? どーしたのぉ? それないと、結界通れないよぉ? 壊しちゃったら、王宮に戻らないと……」
「あ~……確かにぃ、上司からは『もしかしたら帰り道で事故が起きるかもしれない』なんてぇ……言われてたけどぉ……」
マジか。
つまり『事故』が起きれば、俺は学園に戻れない。そして馬車は『仕方なく』王宮へ向かう。女王のいるところへ――
「……はぁ、はぅ、……そういうことだ。ワタシは、どうにも力加減が下手で……繊細な魔道具を扱うのには慣れていない。もしコレを――って、聞いているのか!?!?」
ライザが叫ぶ。
「いや聞いてるよ」
「ならば交尾をヤメロ!」
「そう言われても――」
今俺は座席に腰を下ろした状態で、御者のイヌ系獣人の子と対面座位でセックス中だったりする。
「わ♥わふッッ♥おッ♥おッ♥おッ……!♥」
「この子が離してくれないから――」
さすが獣人は性欲が強いといういか、発情したら見境がなくなるというか。
身分はライザやミーティアより低いはずだが、彼女たちを差し置いて今は俺との交尾に夢中。がっつり俺のことをホールドして上下運動中だ。
「んおッ♥チンポ♥ぎもぢぃッ♥ぎもぢぃッッッ♥♥♥」
「ゴクっっ……♡ じゃ、じゃなくてだなッ!? い、いいのか? ここで事故が起きてもっ!?」
「――やるつもりか? 俺は、学園に帰らなきゃいけないんだが」
言いつつ、俺はライザたちの死角でスライムを生み出し、気づかれないよう車内に忍ばせる。天井に貼り付いて、いつでもライザの手中から魔道具を奪えるように――。
「あの学園で、性行為実習を……か」
「それが俺の仕事だからな」
「性行為……」
ライザはふう、とため息を吐いて、俺に魔道具を突き出す。
「――使え」
「いいのか?」
「それが約束だろう。……このような卑怯なやり方は、好むところではない。せめて剣で斬り伏せて、という任務なら納得するが」
「するなよ納得」
彼女から魔道具を受け取り、スライムも引っ込める。
「ま、剣で来ても返り討ちにするけどな」
「それも重々承知している。力でも、体でも、オマエには敵わなかったからな……」
こんなやり取りの最中でも、ライザは全裸だし、膣口からは俺の注いだ白濁液をトロトロ漏らしているし……まあ凄まれても、って話だよな。
「それに、コレは有益なものだ。性行為……」
「だろ?」
「ワタシも、学生の頃にコレを受けていれば考え方が変わっただろう、今のように。牡との交尾は……いいものだ。特に、オマエのような牡とは――」
「お、完敗宣言?」
「……そう取ってもらって構わない」
少し拗ねたようにそっぽを向くのが可愛らしい。
「それじゃあ、お言葉に甘えて」
俺は腰を突き上げてイヌ耳娘をイかせてから、車内で魔道具をかざす。馬車が丸ごと魔力に包まれ、前進すると何の抵抗もなく結界を越えることができた。
代わりに、魔道具はバキンと音を立てて砕けた。
「1回限りか」
「そうそう~、悪用されないようにねぇ~……♡」
「しねぇよ」
このままパクろうかとちょっとは考えたけど。
「でも、俺を通したら怒られるんじゃないか?」
「その時はその時ぃ~♡」
「っていうか、『事故』なんて起きるかどうか分からないでしょぅ?♡任務を、しっかり言葉にしないで匂わせる方が悪いんだしぃ……♡」
「そうか。ミーティア、ライザ、ありがとうな」
「れ、礼など――」
そもそも男に免疫がなかったこともあって、俺とのセックスで異性を強く意識するようになってしまったようだ。
俺が見つめるだけで照れるようになってしまった。
「2人の気持ちひとつで俺は女王に捕らえられてたかもしれないんだしな。お礼にもう1回してやるから――」
「れ、れれれ、礼など……りょ、両手を広げるなッ! 誰が抱きつくか――」
「んじゃあ私がぁ♡」
「もらっちゃおうかなぁ♡」
「ま、待てっっ……!」
慌てて俺の胸の中に飛び込んでくるライザ。
「……へぇ」
「う、うぅう! ニヤニヤするな! そんな目でみるなッ!……で、でも……♡」
「もちろん、礼は弾むよ」
「っっっっ♡」
と、俺は変化を解いて今は竜族じゃない、いつものヒト族ベースの体なんだが。
「このままでもいいのか?」
「…………いい。そのままのオマエも……み、魅力的だっ……♡」
さっき不機嫌だったのは、御者ちゃんが俺に抱きついてセックスを楽しんでいるのを傍観させられていたのもあったみたいだ。
危ない危ない。
それが原因で学園に戻れないなんてシャレにならないところだった。
「じゃあこの姿のままで。悪いけど、このままでもセックス強いからな?」
「し、知っている! は、早く……、抱けッ♡」
「可愛いなぁライザは」
「かわいいなぁライザちゃんは♡」
「う、うるさいッ! アッ!?♥ああッ!?♥んァああッッ♥♥♥♥」
■ ■ ■
そんなこんなで、予定より少し遅れたものの無事学園に帰還を果たした。
久しぶりに――
といっても数日ぶりだが、久しぶりに見る学園はやっぱり立派だ。牧歌的だったダンサーバニーの里と比べると、近代的な風景だ。
ラビは先に到着しただろう。すでに馬車の姿はない。
だが、校門をくぐったところで俺が下車すると、
「リュータさん! おかえりなさい」
たたたっと走り寄ってきたラビが抱きついてきた。
「ラビ」
「遅いから、ちょっと心配しちゃいました。……あ、大丈夫ですか?」
「俺は何とも――」
「というか、あの人たち――」
「ん? ああ」
馬車のほうを見やる。
開けたままの扉、性交の匂い立ちこめる車内では、ライザ、ドッペルのミーティア2人、そして御者のイヌ耳ちゃんが体液でどろっどろになっている。
「少しだけやり過ぎたけど……女王の手下ではあるけど、仲良くはなれたよ」
「もう、手加減しないとダメですよ? リュータさんのエッチは……私でも大変なんですからね?♡」
いやいや、ラビも大概だとは思うが。
ご主人様からのぎゅーっと心地よい抱擁に身を預けているうち、またぞろ興奮してラビの体をまさぐりかけるが、
「……リュータさん? おあずけ、です♡」
首輪の魔術には、いつまで経っても俺は勝てない。
「学園長先生が、リュータさんのこと待ってますから」
くそっ、あの学園長ちゃんめ! あとでオシオキしてやる……!
なんて理不尽なことを考えている俺に、ラビは、
「あの人たちも、あのままじゃお城に帰れないでしょうから」
馬車の中でイキ疲れているライザたち。
確かに、少し休ませないと動けなさそうだ。体力の限界まで俺の相手をしていたからな。
「――それに」
「それに?」
「せっかく学園に帰って来たんです。……えっちなことは、おうちに帰ってからにしませんか?♡」
中庭にある俺たちの家。
「お部屋も掃除しておきます。ご飯も作っておきますね。お母さんほど美味しくは出来ないですけど」
ルリファーナさんの手料理も舌を喜ばせてくれたが、俺はやっぱりラビの料理が一番好きだ。
そんな感想をストレートに伝える。
「ふふっ。ありがとうございます」
ラビは微笑むと、俺のことを上目づかいに見上げてきて、
「……それで。私、体も……綺麗にしておきますから♡ 2人のおうちで、2人のベッドで、久しぶりに2人きりで……朝まで、したいです♡ リュータさんも私も、あんなふうになるまで……ドロドロになるまでせっくす……したいです♡ リュータさんの体中にキスしたい♡私にも……たくさんして欲しい♡ いつもみたいに、いつも以上に……えっちな恋人セックス♡したいです♡♡ いいですかっ?♡♡♡」
そんなふうに言われたらますます我慢できなくなるんだが!?!?
でもご主人様だし!?!?
我慢するしかないよなぁ!?!?!?
ということで俺は泣く泣く、学園長室へ向かったのだった。