【書籍化&コミカライズ】魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。 作:タイフーンの目
くっ……、相手が冒険者学校の……勇者の卵とはいえ、私もなまっていたようですね」
この学園の教師――ジュリが、廊下で膝を突いて自嘲気味に笑った。
ファティマは彼女を見下ろしつつも、警戒は解かずに応じる。
「いいえ、とても精密な糸さばきでした」
「この勝負は私の負けです。オーブをお渡ししましょう」
ジュリの操る糸魔術は強力なものだったが、ファティマの号令のもと、パーティーメンバーたちがしっかりと糸の行方を注視することで攻撃をかわし、ジュリ女史を打ち負かすことができた。
それでも、ファティマは汗ひとつ掻いていない。
(戦闘となると、このくらいのものか)
性行為実習に特化した学園。
実戦では自分たちの敵ではない。
ジュリから手渡されたオーブを持ち、仲間たちを振り返る。
「さあ、他のパーティーとも合流を……、ん? 大丈夫かい?」
自身を含め4人のパーティー。
そのうちの1人が、お腹を押さえてうずくまっている。
「今の戦闘でダメージを?」
「う、ううん……そうじゃなくて……ぁ、ぁんっ♡」
「――!?」
その彼女は、これまで聞いたことのない、艶っぽい声であえぎ声を漏らす。
「お、おなかがっ♡ ズクズクって……んっぁ♡ ぬ、濡れちゃう……んぅうっ♡」
「お、おい」
こんな状態のクラスメイトに、どう対処していいか分からない。
それどころか、肌を火照らせる彼女のそんな声を間近にすると、ファティマも変な気持ちになってしまう。
(こ、こんなときに、考えてる場合じゃない……!)
頭を振って自制心を働かせる。
仲間の魔術士を呼んで、治癒魔法と、状態異常から回復させる魔術を唱えてもらうが効果はない。
(つまりこれは、ただの『発情』だということなのか?)
おそらくは今の戦闘中に何かを仕掛けられたのだろう。気をつけていたつもりだが、この学園のことを少々あなどり過ぎていたらしい。
「仕方ないね、彼女を連れて移動するしか……」
顔を上げたところ、メンバーが1人足りない。
自分と、謎の発情状態の少女と、魔術士の少女。
その他にもう1人、剣士の少女がパーティーメンバだ。しかし、その彼女の姿がない。名を呼んでも反応がない。
今の騒動のうちに、音もなくどこかへ姿を消していた。
彼女は注意深い性格で、勝手にいなくなるようなタイプではないはずだ。
「いったい、何が……」
混乱しつつもファティマは指示を出す。
「キミは彼女に付き添っていてくれ。敵はもう降参している、手出しはしてこないはずだが……念のため注意を。彼女はボクが探してくる」
言い残して、その場を後にする。
この校舎、時代は感じられるがメンテナンスが行き届いているおかげか、明るい印象があった。
「…………」
しかし今は曇天とジメっとした蒸し暑させいもあってか、どこか不気味に感じる。
廊下の角を折れて、さらに薄暗い通路へ。
すると、
「――――っ、は、んっ♡」
耳を澄ますと、またしても少女の嬌声のようなものを知覚した。おそらくは行方不明の彼女のものだろう。
「どうなってるんだこの学園は……!」
不安半分、憤り半分で声のするほうへと進み、倉庫らしい部屋の引き戸を開く。
果たせるかな、声の主、行方不明のメンバーはそこにいた。
そしてその背後には――
「性奴隷の……!」
軽装に身を包んだ冒険者少女の背後から、性奴隷のリュータが抱きしめるようにして立っていた。
「お、早かったな」
何ともないような様子で、ファティマに声をかけてくる。
「その子を離してもらおうか……!」
剣を構えて凄んでみるが、
「なんだか俺が人質取ってるみたいだな」
「そのとおりじゃないか!」
「いやいや、支えてあげてるだけだってば」
確かに、腕を体に回してはいるが、拘束しているというふうではない。彼女の体に触れているのは、むしろ……
「あ、ぁあっ♡ ファティマさん、見ないでっ!♡ 手が、手が止まらなくって♡ふぁあっ♡」
みずからの衣服に手を入れ、左手で乳房を、右手で陰部をいじっているのは、彼女自身なのだ。
乱れて倒れそうになるのをリュータが支えている……言われてみればそう見える。
「いや、貴方が何かしらの魔術を……!」
「俺じゃなくて、正確にはジュリ先生だよ。ほら」
リュータが彼女の衣服をめくると、その下腹部には淡く光る魔法の紋様が刻まれている。
「初めて見るだろうけど、【淫紋】だよ。ジュリ先生の糸魔術は学園長ちゃんも認めるレベルだからな。戦闘用に囮の糸を走らせておいて、その裏でこの淫紋を刻むためにも糸を操っていたんだ」
「い、いんもん……?」
戦闘時にそんな器用な真似をされたのであれば、先ほどの勝負はファティマたちが勝ったのではなく『勝たされた』ということ……。
「本当の狙いはそちらだったワケか」
見破れなかった悔しさはあるが、それがファティマを冷静にもさせた。
急に『発情』し出した彼女たち。その原因は分かった。もしかしたら、介抱に残してきたもう1人も、今ごろは同じ状態に陥っているかもしれない。
「まさか、ボクにも……っ!?」
ハッとして腹部を押さえてみるが、異常は感じられない。
「そうか。ボクの魔術耐性のほうが……」
「淫紋が効かない体質なのか? そこはさすが『勇者さま』ってことなのかな」
狙いが外れたはずなのに、リュータのほうは焦っていない。
むしろ、異常がなかったことをファティマは残念に思っていて……
(ち、違う! ボクはそんなんじゃ……!)
快楽を得たかったなんて、そんなはしたない思いを自分が抱くはずない。胸中での葛藤を外には見えないようにしながら、
「卑怯な手を使う……! 戦闘中の不注意はボクたちの未熟さゆえだが、望んでもいない快楽を与えるのがこの学園のやり方なのかい?」
「まさか」
リュータは首を振って答える。
「ま、そういう使い方も出来るけど。今、この淫紋はもともとある性欲を開放してやってるだけだよ。時と場所をわきまえなければ……『やりたい』と思っていたことを自発的に行動するように」
「んっっ!♡ ふぅっ♡ふぅっ♡ 指、とまらないっ♡おまんこイジるの、こんなに気持ちいいなんてっっ♡」
「この子も、溜まらなくなってフラフラ歩いてたから、ここに連れてきてやったんだよ」
リュータは、腕の中の少女にたずねる。
「オナニー、初めてだった?」
「は、い……っ♡ きょ、興味はあったけど、するのは初めてで……んぁあっっ!♡」
「その割りには激しいな。我慢は体によくないぞ?」
「は、はふっ♡ んふぅっっ……!♡♡♡」
もはやファティマが目の前にいることなど忘れているかのように手淫に夢中になる少女。
――じゅくっ♡
(……っ!? ぼ、ボクはそんな、羨ましくなんてっ……!)
ファティマたちの冒険者学校も全寮制。かつ、冒険者としての実習で昼夜問わずに集団行動が多い。
自慰に興味があっても、実行できない生徒は実は多いのだろう。
誰も、それを声に出せないだけで――
「い、今は『戦闘状態』のはずだ! こんなことをしている場合では」
「戦闘中にオナニーしちゃ駄目なのか?」
「だ、駄目に決まっているだろう!?」
「でも本物のダンジョンで、催淫攻撃を仕掛けてくるモンスターがいたら?」
「――!?」
「どんな状況にも対応できる、そういう備えをしておく必要はあると思うけどな」
「うぅ……!?」
堂々と言い切られると、こちらが間違っているかのような錯覚がしてくる。
「んくひぃいッ♡ クリ、クリきもちいいっ!♡ ずっとしてみたかったの♡おまんこイジって、おっ、おっ、ここ、クニクニして、き、気持ち良くなってみたかったっっ――♡」
ファティマの剣の先、リュータとの間で、もう彼女は脇目も振らずに快楽の虜になっていた。
「はぁっ、はぁっ♡もう我慢できない!♡ し、したいっ♡ 男の人とも……したいっっ!♡」
「よし、するか」
「――――!?」
ファティマの思考が付いていかないうちに、事態は進んでいく。
「うしろっ!♡うしろから、して欲しいですっ!♡」
倉庫の棚に手をついて裸になった下半身を、プリンと丸い桃尻をリュータに差し出すクラスメイト。
「冒険実習のとき、動物の交尾を見かけてしまって……!♡それからこういうセックスが頭から離れなくて……!♡ でも、そんなこと、誰にも言えなくって……!♡」
「わかったから。んじゃ、いくぞ?」
リュータも、よどみない動作で下半身の衣服を脱いでいく。
ボロンっと現れた凶暴な肉棒に、ファティマは目を白黒させる。
「そ、そんなものっ! し、しまってくれっ……!」
「無茶言うなって。これからこの子とセックスするんだから。見たくなかったら、見なくていいんだぞ?」
「う――」
その通りなのだが、初めて直視する勃起した男性器から目が離せない。
戸惑っているあいだにも、性交が始まってしまう。リュータが肉棒の先、赤黒く膨らんだ箇所を、尻割れ目に突っ込んで上下させる。
――ヌチっ♡ぬチュッ♡
「や、やぁあっ!♡焦らさないで、はやく、早くくださいっ……!♡」
「処女なんだろ? ゆっくり、痛みより快感が勝るようにセックスしてやるから――なっ」
――ずぶっ♥ずぬぬぬッッ♥
「ひはっ!?♥ふぅおっ!?♥ き、きたっ!?♥」
「さすが処女穴、キツいな。それに体もよく鍛えられてて……」
「んぁあッッ!♥ わ、わたし、セックスの才能ありますかっ!?♥」
「ああ。初体験でそれだけ感じられたら十分だよ」
「ひぁっ♥ひあ♥ひぁあっっっ♥♥♥」
涙を流して顔をぐしゃぐしゃにしながらも、牝の悦びに震えるクラスメイトが、ファティマの目を奪って離してくれない。
そして、少女の愛らしい臀部に突き立つ、太い性器の猛々しさも。
「これが、性行為……っっ!?」
そのあまりの迫力に剣を構えたまま気圧されて、後じさる。
と、ドンっと誰かにぶつかった。
「な――!?」
身を翻して振り向くと、そこには――性奴隷リュータの姿が。
「は!? え、2人いる!? な、なぜっ――!?」
【重大告知!】
本日6月27日、本作『魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。』の発売日です!!
よろしければチラリとだけでもご覧いただけると本当に嬉しいですm(_ _)m
書籍紹介ページ▶https://www.takeshobo.co.jp/sp/tvn/content/9784801940291/index.html
竹書房さまHP▶https://www.takeshobo.co.jp/book/b10080680.html