【書籍化&コミカライズ】魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。 作:タイフーンの目
――ニコを助手として連れ回しての、放課後。
「どうじゃった、リュータとともに体験した性行為実習は――」
「どうもこうもない……っ!」
学園長室でニコはぷんすかと憤慨する。額の角から、今にも湯気が立ち上りそうな勢いだ。
「何なんだこの学園は!? いや、性行為実習は知っている! 我はこの世界を見守ってきた……そんな爛れた風習があったことは知っている。……だが!」
ぐりん、と俺のほうを振り向いて、
「この男は何なんだ!? 生徒300人、今日だけで何人抱いた!? こんなのを放置しておいたら、世界中から処女が消えてしまう!」
「世界中……」
俺はあくまでこの学園と――そしてダンサーバニーの里くらいでしか女を知らない。世界には、まだまだたくさんの魅力的な女性がいる。まだ見ぬ処女や淑女たち……いいな。
「ほーらこの顔! よからぬことを考えている顔!」
「そんなこと言って。お前も楽しかっただろ?」
「た、楽しくなーーーい!」
午後の授業もニコに手伝ってもらった。2年生を全裸にしての69実習や、体操服を着た3年生のアナルを次々に犯す実習、1年生の発育中おっぱい検査。
「あんなにはしゃいでたのに」
「抗議していたんだ!!」
午前中と同じように、俺のそばでギャーギャー騒いだり、目を剥いたり、興奮して汗をダラダラ流したりしていた。
「見てるほうは楽しかったが」
「だーかーら! 我は楽しくなかった!」
「そうは言っても――」
俺も魔力の扱いが上達したから分かる。
神獣ユニコーンが『スケベ魔力』とやらを食べて生きているのは本当らしい。彼女の周囲には、生徒たちが発したピンク色の魔力が引き寄せられている。
しかし、学園長ちゃんの簡易結界のせいで取り込むことができず、ニコは相当フラストレーションが溜まっているようだ。
「まだ葛藤があるようじゃの」
俺よりもう一段と深く魔力を理解している学園長ちゃんが、ニコについて指摘する。
「今回、妾の施した結界は、正確には2種類あった。1つは【処女返り】の魔術を封じるもの。こちらは妾の全力をもって厳重に封じておる。一方で、魔力を遮断する結界――こちらはごく簡単なものじゃ。神獣レベルならば、その気になれば打ち消すこともできたじゃろう」
戦えば、学園長ちゃんですら苦戦する存在。
神獣ユニコーンならば、結界を突破して『スケベ魔力』を食べられたはずだ――、と学園長ちゃんは続ける。
「しかし、それをしなかった」
俺から見ても、ニコは明らかに魔力を欲していた。生徒たちから漏れ出る魔力を、喉から手が出るほどに。それなのにギャーギャーと喚(わめ)いて、素直に吸収しようとはしなかった。
「非処女の良さも分かったじゃろう? この学園の生徒たちは、リュータに性行為を教え込まれて、実に健全に、よほど淫乱に成長しておる」
「そ、それはっ……!」
まだ食わず嫌いは治っていない。それでも、今日の実習助手体験には、一定の効果があったようだ。
なにしろ――
(こいつからも漏れてるんだよなぁ……)
スケベ魔力。
午前中、俺が腰を掴んでからは特に――性行為を目にするたびピンク色の魔力を発するようになっていた。つまり性的興奮を覚えているということ。
「ニコよ。改めて、妾たちがそちに求めることは、次のいずれかじゃ。――1つ、処女至上主義を曲げないのであれば、この学園に関わらぬこと。居心地のよい住処(すみか)が必要であれば、妾のネットワークを使って手配しよう」
俺たちは学園に囚われている以上、できることは限られているが、学園長ちゃんの人脈ならなんとかなるかもしれない。
「2つ目。あくまでこの地にこだわるというなら――非処女の存在を受け入れろとは言わんが、せめて容認してもらいたい。妾たちはここで、淫らな生徒を育てねばならん。――そこの、リュータのちんぽで、の。生徒たちもそれを強く望んでおる」
「むぐぐ……!」
いかに生徒たちが俺との性行為を求めているか――それは、ニコも今日で身にしみて理解したはずだ。
「学園存続のためにも、そしてこの素晴らしい性行為自習をこの国からなくさぬためにも、これは必要なことなのじゃ。邪魔をするものは、学園長として排除せねばならん。……なにより、生徒たちの笑顔を守らねばならん……時折見せる、あの『アヘ顔ダブルピース』もな」
「あへ……? なんだその恐ろしい単語は!? 意味がわからないが、なんだか恐ろしい気がする!」
お、さすがの直感だな。
確かに『アヘ顔ダブルピース』なんて、処女好きには危険すぎる代物だ。
「俺は好きなんだけどな」
「変態だからな!?」
「理性がぶっ壊れたレベルのアヘ顔も好きだけど――ほどよく崩れて、ギリ恥じらいが残ってるアヘ顔もなかなか良いものだ」
「だから、知らーーんっ!」
そしてそのアヘ顔に、さらにぶっかけて白濁コーティングするのが堪らない……うん。やっぱり変態だわ、俺。
「ニコにも似合うと思うぞ?」
「絶対ない! それはあり得ない! お前らが好きということは、淫乱なやつだろ!? そんなものが我に似合うはずない!……み、見るなっ!? 2人そろって我の顔で想像するなっ――! に、似合わんだろ……」
とか言いながら、赤面してうつむくニコ。
案外、自己肯定感が低いのかもしれない。
……あと一押しか。
非処女を好きにさせて、ニコ自身にもエッチの楽しさを知ってもらえたら……。さっきの学園長の条件、いずれかを飲んでくれるかもしれない。
「学園長ちゃん」
ひょいと手を上げると、2人の視線が俺に集まる。
「今夜、ニコを預かってもいいですか」
「!?!?」
「ほう――」
少々荒療治かもしれないが、これがいいだろう。
「非処女の良さを突き詰めたひとつの境地――ラビとの『夫婦セックス』を、こいつに教え込んでみたいです」