【書籍化&コミカライズ】魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。 作:タイフーンの目
03 魂が向かう場所はピンク色
今では異世界の魔法女学園で『性奴隷』になった俺だが、前世ではごく普通のサラリーマンをしていた。
働き方改革なんてどこ吹く風の、激務、激務の日々。
そんなある日。
残業続きの帰路で、居眠りトラックが歩道に突っ込んできて俺は命を落とした。
その後の記憶は曖昧だ。
肉体の感覚はなく、意識だけがぼんやりと、真っ暗な海を漂っていた。意識はあっても何も考えることはできず、ずっと寝ぼけたような状態で、魂だけが、そんな死後の世界でぷかぷかと漂い続けていた。
はたしてどれだけの時間が経っただろうか。
ある時、はるか遠くのほうから俺を呼ぶ声がした。いや、『声』、というのは正確じゃない。ただ、そんな気配がしただけだ。なぜならそのときの俺には肉体がなく、そのため聴覚もなかったのだから。
なにか、とても温かくて、優しい気配。
その気配を感じたときから、意識が覚醒に向かっていった。
優しく大きな手によって、暗い海に散らばっていた俺の魂が少しずつ集められていくような、そんな不思議な感覚だった。
――そうして。
俺の意識の真ん中に、文字が浮かんできた。
まだ俺の聴覚が覚醒していなかったせいなのか、謎の存在が、俺の頭のなかにダイレクトに文字を伝えてきたのだ。
「カ……が……、欲……し………い……か? …………」
力だと?
俺に、なにか特別な力を授けてくれるというのだろうか? いわゆるチート能力とかいうやつだろうか?
けれど、俺は凡人だ。
そんな大層な力を与えられても、なにか大事を成せるとも思えない。それに、強大な力には代償が伴うのが世の中のお決まりだ。与えられた力の代償に何かを失い、途方もない困難と立ち向かうことになるなんて――そんな苦しい人生は、御免だ。
……だけど、しかし。
それが、もし俺にしかできないことだったら?
この脳内に直接メッセージを送ってくる謎の存在が、俺に何かを見いだして、語りかけて来ているのだとしたら?
俺は大いに迷った。
これまで茫洋と流されるままに生きてきた俺に、特別な使命が与えられるのなら。誰かの言葉で自分の生き方を決めるのではなく、自分の意志で、自分の運命を切り拓いていけるのなら……!
俺は、この『力』とやらを受け入れてもいいかもしれない。
そう思った。
……のだが。
よくよく聞くと、だいぶ趣が違った。
そのころには俺の意識と肉体は再構築されていて、頭はクリアになってきていたし、聴覚もばっちり復活していた。
だから謎の存在は、今度は、声にも出してはっきりと伝えてきた。
俺の頭に文字を浮かばせるのと同時並行的に。
舌っ足らずの、甘ったる~~い声で、こう語りかけてきた。
「
趣どころか、内容そのものが想像していたものとまったく違った。あと、声のイメージも180度違った。
謎の声は、股間に響く絶妙なボイスで、たたみかけるように続けた。
「あとあとぉ……それだけじゃなくってぇ……」
「おちんぽミルク、い~っぱい搾られちゃうのは確かなんですけどぉ……。結局、女の子たちはみーんな、おちんぽに『屈服』しちゃうんですっ♥」
「……仕方がないですよね? 女の子はみーんな、おちんぽさんに弱いですからねっ♥♥ おちんぽさんを突っ込まれちゃうと、あんあんっ♥ びくんびくんっ♥ きもちーよ、きもちーよっ♥って、病みつきになっちゃいますもんね♥♥」
「それでそれでぇ」
「さいしゅー的には、おにーさんがおちんぽの気持ち良さを片っ端から教え込んじゃって♥ 学園まとめて……えちえち可愛い女の子たちも、綺麗なおねーさん先生も♥ みんな、み~んなまとめてハーレムにしちゃう系の異世界転生なんですけどぉ……♥」
「どぉですかぁ?♥♥ イキますかぁ??♥♥♥♥」
今度は迷わなかった。
俺は、はっきりとした意識で、この目の前に突きつけられた現実と向き合った。
そして。
鋼のように強靱な意志で。
戻ってきたばかり肉体で。
腹に力を込めて、魂から声をしぼり出して、全力で叫んだ。
「好きです!!!!!! イキます!!!!!!!!」
即答だった。