※この作品はR-18です。

【書籍化&コミカライズ】魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。   作:タイフーンの目

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【4】セックスのためにセックスで特訓をする2日間
48 王女さまはアスリート体型


 昼休み。

 売店の定休日であるこの日、俺はとある生徒を探して校内をさまよっていた。

 

 性奴隷の権限を使って呼び出しても良かったのだが、まあ、まずはプライベートで話してみるのがいいかもしれない、と思ってのことだ。

 

 生徒たちの姿を追って首をめぐらせていく。そうして、窓の外を見ながら歩いていたのがマズかった。

 

 廊下を曲がったところで、生徒とぶつかってしまった。

 

「うおっ!?」

「っ――!」

 

 転倒したのは俺のほう。

 むしろ、

 

「平気か、性奴隷殿――」

「あ、ああ。サンキュー」

 

 手を差し伸べられて、立たせてもらう。

 

 ケガの功名と呼ぶべきか。ぶつかった相手は、俺が探していた生徒だった。

 

 

  + + +

 

 

「本当に、ケガなどはないか?」

「大丈夫だって」

 

 中庭――俺たちの家があるのとは別の場所――のベンチに並んで腰掛け、シャフィーラと会話を交わす。

 

 ぶつかったのをこれ幸いにと、俺は、昼食を終えていた彼女を誘ったのだ。

 

 シャフィーラ・ムットゥル。

 3年A組所属。

 

 種族は【夜豹族(やひょうぞく)】だ。

 褐色の肌と、大型の猫科のようなしなやかな体躯が特徴。

 

 シャフィーラは俺よりわずかに背が高い。180センチはあるだろう。大柄で筋肉質ではあるのだが、肩は比較的細くてアスリート体型――言うならば、短距離ランナーの女子選手といった体型だろうか。

 

 体幹もしっかりしているので、先刻の俺との衝突ではゆらぎもせず、フラフラ歩いていた俺のほうが倒されてしまった。

 

「そうか、傷をつけずに済んで良かった。性奴隷殿の大事な体に」

 

 と、シャフィーラは爽やかに微笑む。

 肉食獣の鋭さをたたえた美貌。両眼はぐっと吊り上がっているが、黒目がちな瞳は大粒な宝石を思わせる。

 そして、こうして笑うと妙な愛らしさを感じさせるのだ。

 

 紫がかった黒髪のショートカットに、同じ色のネコ耳。さらには長い尻尾。

 捕食者としての威容と、猫の愛嬌を兼ね備えたその姿。

 

 彼女の態度には節々に『大物感』が漂うが、それもそのはず、彼女は正真正銘の『大物』なのだ。

 

 シャフィーラは、はるか西にある砂漠の国の『王女』なのだから。

 

 彼女の国と、俺たちの学園がある国とは同盟国の間柄。

 それで、我らが女王によって招聘され、この学園に入学してきたのが、王女・シャフィーラだ。

 

 俺たちの国の女王は、性奴隷制度を潰そうとしている。

 このシャフィーラも、その政策に賛成しているのかもしれない。

 

 そう、シャフィーラも実習に参加しないのだ。だから俺は、シャフィーラと一対一で話をしてみようと、彼女を探していたのだった。

 

 ただ、彼女のほうでは俺に敵意を持っているふうはなくて、ごく自然体で振る舞っている。

 

 夜豹族の王女様は、ゆるりと首をめぐらして、ふっと微笑む。

 

「どうやら、皆の注目を浴びているようだな。さすがは性奴隷殿」

「いや、シャフィーラの人気だろ」

 

 実際。

 俺たちのツーショットは、他の生徒たちからの注目を遠巻きに浴びていた。

 

 シャフィーラは、同性にも人気がある。特に下級生からのウケは抜群にいい。

 

 このカッコイイ容姿に、王族としての気品を兼ね備えており、おまけに文武両道。

 

 馬上槍術部のエースである2年のリディも戦闘術ではトップを争うらしいが、魔術を抜きにした純粋な体術では、シャフィーラがナンバーワンだという評判だ。

 

 他国の王女という立場。

 そして彼女自身のそのカリスマ性がゆえに、シャフィーラが性行為実習を拒むと、クラスメイトたちは遠慮してしまって、及び腰になってしまう。

 

 そのため、3年A組の性行為実習は停滞気味になってしまっているのだ。

 

――「私に気を遣う必要はない」

 

 と言って、シャフィーラは悠然と実習を見学しているのだが、どうにも居心地が悪くなってしまう。

 

 

 そんな現状を打破すべく、性奴隷である俺は彼女と話をしてみようとしているのだ。

 

 

「これ、飲むか? どっちがいい?」

 

 言って、俺は売店でも販売している【微糖缶コーヒー】と【いちごミルク】を掲げてみせた

 

 ――なお。

 他国の王女様が相手なので敬語を使いたくなるのだが、それは彼女が固辞している。

 シャフィーラは、他の生徒と同様の扱いを望んでいるのだ。

 

「――ほう。それは飲み物なのか」

 

 物珍しそうに首をかしげるシャフィーラ。缶と紙パックだからな。一見して判断がつかないのだろう。

 

「甘いのはどちらだろうか?」

「いちごミルクだな」

「では、そちらを」

 

 甘い物好きか。意外だな。

 紙パックに附属しているストローでの飲み方を教えてやると、チューチューと吸って、

 

「うむ、美味だ」

 

 と、満足げだ。

 そんなふうに年頃の少女らしいところもあるが、ささいな振る舞いひとつ取っても気品が感じられる。

 

 

 いい具合に食後の一服で喉を潤したあと、俺は本題に入った。

 

「性行為実習のことなんだが――」

 

 シャフィーラも、この話題を振られることは察していたようだった。

 

「やはり、性奴隷殿としては困ってしまうのだろうか? しかし、私としてもこの一線は譲れなくて、な」

「えっと、どうやら俺のことが気に入らないって聞いたんだが」

「ふむ? 誰がそのような? 私は、性奴隷殿に対して嫌悪感などは抱いていないが?」

 

 事前に担任の先生から得ていた情報によると、俺との性行為を拒んでいるという話だったのだが――。

 

 話を聞いたとき、先生はなにか言いにくそうにしていたので、もしかしたらもう少し込み入った事情があるかもしれない。

 

「俺の実習のやり方に不満があるとか?」

「私は性行為を教わる立場だ。方法論には詳しくない。そこは全面的に学園の方針に従うつもりだが――」

 

 女王の誘いが入学のきっかけだったとはいえ、性行為実習への抵抗でもないらしい。

 

「……じゃあ、一体なにが」

 

 俺がたずねると、シャフィーラは、俺の目を見ながら、けろっとした顔で、

 

「それは、性奴隷殿が早漏だからだが? ……言わなかったか?」

「は、初耳……な気がしますけど……」

「ふむ、そうか」

 

 こ、心へのダメージが……しんどい……。

 

 確かに俺は、数に限りなく、それも短いスパンで射精ができる。

 そして相手は、教室いっぱいの発情女子生徒たち。

 

 だから我慢する必要はないどころか、むしろガンガン射精することが推奨されてしかるべきで……。

 

「それが性奴隷殿の職務であることは理解しているつもりだ。しかし私としては、やはり男子たるもの、耐え忍ぶ強さが肝要だと思っている」

 

 王族の風格を漂わせながら、シャフィーラは言う。

 

「――どのような誘惑にも耐え、めくるめく快楽にも屈することなく、ここぞという場面で熱く精をたぎらせる男性と、私は性交したいと思う」

「な、なるほど。いやでも、性行為実習は否定してないんだよな?」

「無論。私は、性行為を学びたい」

「でも、早漏はイヤだと?」

「私の初めてを捧げるのだ。理想の男性がいい」

「くっ、乙女か」

「乙女だ」

 

 そうなんだよな……。忘れがちなんだが、生徒たちは皆、年頃の女の子なのだ。

 

「……それじゃあ、射精を我慢できるようなら、俺ともセックスできるのか?」

「うむ、是非お願いしたい」

「射精に耐えるって、例えばどんなレベルだ? 時間で言うと――」

「時間か、うむ。そうだな、一晩は耐えられるほどの強靱さは欲しいな」

「無茶を言う……」

 

 シャフィーラたち夜豹族の種族特性は、その名のとおり、本来は夜行性であることと、そしてその生命力に満ちあふれた肉体だ。

 

 だから求める性交のレベルも、より苛烈になるのかもしれない。

 

 ――俺の体なら一晩中のセックスにも耐えられる。

 

 その点では、シャフィーラのお眼鏡には適うだろう。

 だが射精をしない、というのはどうだろう。彼女の言う『忍耐』とは、当然、平常時のことではなく性行為に臨みつつの『我慢』を指すのだろう。

 

 となれば。

 もし彼女に挑むとしたら、この極上の肉体を相手に、ひたすら射精を耐えることになるのだろうが――。

 

 シャフィーラは、アスリート体型ではあるが、しっかりと女性としての身体もできあがっている。仕草が上品で、艶っぽさも兼ね備えている。

 こんな王女様を相手にして、果たして俺は耐え忍ぶことなんで出来るだろうか?

 

 

 いや、そもそも、まずはその舞台を整えなければならない。

 

 授業の時間ではまったく足りない。

 彼女をその気にさせるには、もっとまとまった時間が必要だ。

 

 ――よし、いいだろう。

 やってやろうじゃないか。

 

「む? 性奴隷殿?」

 

 俺は立ち上がり、シャフィーラに宣言する。

 

「わかった。俺がシャフィーラを相手に一晩、射精を我慢できたらセックスしていいな?」

 

 シャフィーラはゆっくりとうなずいて、

 

「ああ、それは願ったり叶ったりだ。強靱な牡との濃密性交で処女を失えるのならば、この学園に入った甲斐があるというもの」

「よし、なら……」

 

 俺はぐっと拳を握って、

 

「それなら、性交強化合宿で決着をつけよう!」

 

 

 

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