【書籍化&コミカライズ】魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。 作:タイフーンの目
「今日はよろしく頼む、性奴隷どの」
午後。
学園公認のうえ授業を早抜けしたシャフィーラが、俺の待つ【離宮】にやって来た。
威厳のある立ち姿と学園の制服は、何ともミスマッチ。
180センチの身長と、褐色の肌、アスリートのような引き締まった肉体。紫がかった黒髪。
猫科の耳と尻尾だって、可愛らしい種類の猫というよりは、気品を感じさせる高貴な猫種を思わせる。
「よろしく頼むのは、こっちのほうだよ」
【
本来なら国賓クラスである彼女は、異世界から呼び寄せられた俺みたいな身分不明者が、気軽に会話できるような相手ではないのだ。
しかし、この学園に在籍する間は、あくまで1人の生徒。
そして俺は、生徒に性行為を教え込むために存在する性奴隷だ。
「せっかく空けてもらった時間だ。ひと晩かけて、絶対に認めさせてやるからな」
「ふふ。頼もしいな。――私の処女を捧げるに相応しいところを、ぜひ見せてもらいたい」
シャフィーラが相手に望む条件は、快楽に流されずに忍耐できる強い牡であること――ありていに言えば、『早漏ではないこと』。
「これから夜通し、ここで俺と過ごす。その間、何があっても俺が射精も絶頂もしなければ、セックスの相手として認める。授業でも、明後日からの合宿でも、シャフィーラは俺とセックスをする。――その条件でいいか?」
「異議はない」
シャフィーラは深くうなずく。
「私も全力で性奴隷どのに快感を味わわせるとしよう。この身をもって、牡が感じる最高の快楽を浴びせて――それでも性奴隷どのが耐えられたならば、私の奥の院へ入る許可を与えよう」
俺を怯ませる意図はまったくないのだろうが、言い切る姿からは威圧感というか、まさしく威厳を感じる。
というか。
この強靱そうな牝ボディで全力なんて宣言されると――妙な期待と感情に、背筋がゾクゾクする。
……ダメだダメだ。
こんな調子で呑まれていたら、すぐに果ててしまうかもしれない。
「ではまず何から始めようか。私が性奴隷どののペニスを刺激すればよいだろうか?」
「いや、勝負を受けてもらっておいて何だが――まずは俺のほうから責めさせてもらっていいか?」
「ふむ……? それはまったく構わないが。しかし、もし仮に私が快楽に溺れ、性奴隷どのを誘うようなことがあっても、それで私の負けということにはならないと思うが――」
「それはもちろん」
今回は、あくまで俺が我慢できるかどうか、が勝負の焦点だ。
「俺の忍耐強さを認めさせて、しっかりと許可をもらうまで挿入はしない」
「つまり、お互い前戯を――性戯を尽くして誘い合うが、最後の一線を越えるのはあくまで私が性奴隷どのを認めたときのみ、ということだな。面白い」
男前な王女さまは不敵に微笑み、さらに一歩、こちらに歩み寄る。
「――それで、性奴隷どのはどのようにして私を責める?」
ふわりと、異国の香りが漂ってくる。
巨大な牝豹のような圧倒的な生命力をみなぎらせたシャフィーラの肉体。自信に満ちた表情。
――難敵だが、それだけにテンションも上がる。
俺は威圧感に気圧されそうになりながらも、彼女を真っ直ぐに見据えて、
「じゃあまずは……アロマオイルマッサージだ」
「ほう、アロマ――」
アロマオイルはあらかじめ、1年A組のマキノちゃんを通じて錬金術部に依頼していた。
「3種類、用意してもらったんだが」
テーブルの上に並べた、巨大な瓶をシャフィーラに紹介する。
「シャフィーラの好みに近いものを使おうと思うんだが」
「ふむ、ほうほう……」
順に香りを確かめていった彼女は、最後の3本目で、猫の耳をピクンと反応させて、
「これは、【テアルコ】か……!」
それは砂漠で咲くという青い花。シャフィーラの故国に生息する、香りの高い品種だ。
「私はテアルコの花の香りに目がなくてな。これはいい。ぜひこれで頼む」
最悪、どれもお気に召さないというケースも想定されたし、そうなったらオイルマッサージは中止にしようと思っていたのだが。
「気に入ってくれるものがあって良かったよ」
「私は、裸になれば良いか?」
「それもいいけど――これに着替えてもらいたい」
「?」
俺は、薄い布地の施術着を取り出す。
これは縫製魔術の得意なジュリ先生に頼んで作ってもらったものだ。
シースルーの上下。
丈の短いキャミソールと、こちらも極端に短いミニスカート。
「これはまた扇情的だな。これを、下着なしで着用しろと?……ふふ、時と場所によっては、不敬罪で罰せられるほどの要望だぞ、性奴隷どの」
「……まあその辺は重々承知してますよ、王女様」
シャフィーラは気分を害することもなく、むしろ、挑戦的な俺の態度を前にして嬉しそうに微笑する。
さらには、俺から受け取ったキャミソールを胸にあてて見せて、
「デザインの素案は性奴隷どのかな? これが私に似合うと? どうだろう――」
高貴な血筋の、見事な肉体をした異国の王女様。
制服姿というだけでも違和感があるのに――その上からはしたない施術着を合わせている姿には、強い背徳感が漂う。
「俺の趣味だし、正直かなり興奮する」
「本当に正直だな。ふふ、これは奥方のラビ殿も大変だ。――みずから興奮を煽っておいて、それで私の誘惑にも耐えてみせるということかな?」
「そんなところだ。それじゃあ、早速向こうで着替えて――」
「うむ? なにを言っている?」
シャフィーラは小首をかしげて、
「性奴隷どのが、着させてくれるのではないのか?」
■ ■ ■
ということで。
俺はシャフィーラの制服を脱がせることになった。
この離宮には、大きな窓はない。
換気用の小さなものはあるが、木戸で閉じてあるので室内は壁などの間接照明の明かりだけ。
中央には天蓋付きの円形ベッド。
そのすぐそばで、シャフィーラのブラウスのボタンに手をかける。
「――いいのか?」
「いいも何も、性奴隷どのは授業でいくらでも女子生徒を脱がせているだろう?」
「ま、まあ、それはそうなんだけど……」
俺より背が高いしあまりに堂々としているから、どうにも気後れしてしまう。
純白のブラウスのボタンを、1つずつ外していく。肌着のたぐいは着用していないために、すぐに褐色の胸谷間とレースの施されたブラジャーが露わになる。
と同時に彼女の肌のにおいも濃くなって、男の欲望に火がつき始める。
一方のシャフィーラは動じる様子もない。
身分上、他人に衣服の世話をしてもらうことに慣れていることもあるのだろう。
俺は王女様の従者よろしく、直立するシャフィーラの背後に回って、ブラジャーのホックを丁寧に外す。もう一度正面に回ると――当然だが、バストが剥き出しになっている。
張りのある、ズッシリとした質感のバスト。最低でもFカップはありそうだ。筋肉質な肉体だけれど、牝の部分はしっかりと育っている。褐色の肌の先端には、乳房と同様に均整の取れた見目形をした、色素の薄い乳首。
思わず生唾を呑み込むのを彼女に悟られないようにしながら、
「スカートも、いいのか?」
「それも今更だろう? これからひと晩、官能を共にしようというのだ。遠慮などせず、私を性奴隷どのの色に染めるといい」
スカートのホックを外すのも、今では慣れてしまったけれど。
性行為の勢いではなく、こうして冷静な相手の脱衣を世話するのは、また違った緊張感がある。
足を上げてもらって靴下を脱がせ、最後にショーツを下ろして、王女様の優美な裸体を拝む。
――今度こそ、生唾を嚥下する音を聞かれてしまったかもしれない。
3年生だから、というだけではない、完成されたプロポーション。完全に育ちきっている肉体なのに、まだほんのわずかに、生々しい成長期の余韻を残した肉体。
うっすらと、しかし確かに視認できる美しい腹筋。しっかりした腰回りには、無駄な贅肉ひとつない。ささやかながらも整った恥毛が茂る下腹部。脚線美は言うに及ばず――。
2年生で馬上槍術部のエース・リディも美麗な戦士の造形をしていたが、彼女は肉体自慢というよりは魔術を駆使して運動能力を高めているタイプだ。
純粋な強靱さでは、シャフィールのほうに軍配が上がるだろう。しかも、夜豹族という種族特有の肉体美も加わって、直視するのがはばかられるような裸体だった。
「…………」
今から俺は、この美しい牝豹とまぐわうのだと思うと、否が応でも胸が高鳴る。――いや、その前に、交尾を許可してもらうための関門があるのだが。
「どうした? 手が止まっているようだが」
「あ、ああ、悪い――」
両手を挙げさせ、シースルーの施術着を身につけさせる。上下共に、肌を隠すための要素はほとんどない。
逆に、薄布をかぶせることで、彼女の淫らな部分が余計に強調されてしまっている。
自分より上位の、強靱な牝を淫らな姿に堕とす――
これは反則だ。
自分で用意したシチュエーションながらも、そんな感想を抱く。
シャフィーラは、施術着の質感を肌で確かめて、
「心地良いな。これも気に入った。では今度こそ始めてもらおうか――」
言って、みずからベッドの上に乗る。
ひらひらした無防備なミニスカートは彼女の恥部を隠すことはできなくて。
彼女の下半身は――尻尾からつま先まで、そのたおやかな曲線を見せつけてくる。
シャフィーラはベッドの中央で優雅に横たわり、両脚をこすり合わせて
「さあ。存分に愉しもうではないか。日が暮れるまで。日が暮れて夜が更けても。性奴隷どのが、耐えられなくなるまで。牡の逞しさを見せつけてくれるまで――」
艶美な微笑を浮かべると、大きな目をすがめて言った。
「ああ、知っているかもしれないが、先に言っておくぞ。私は夜行性だ。性奴隷どのは……どうかな?」