【書籍化&コミカライズ】魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。 作:タイフーンの目
『夜這いセックス演習』の初日を終えた俺の仮住まいに――
「こんばんは」
ジャージ姿のラビが訪ねてきた。
「前にもこんなことあったな」
「奴隷小屋、懐かしいですね」
俺が合宿に参加しているあいだは『自宅』に居ても仕方がないので、ラビは、もとの生徒寮に戻って生活している。
生徒寮は、夜間外出禁止。
ラビは周囲を気にして声を潜めているので、おそらくは勝手に抜け出してきたんだろう。
彼女は俺の顔を見ると、安心したような、嬉しそうな様子になった。
「合宿のほうはどうですか?」
「順調だよ。ラビたちの特訓のおかげだな。さすがに結構体力使ったけど」
「そんなこと言って、楽しんでるだけなんじゃないですか? ふふっ」
肩をすくめて笑うラビ。可愛い。
やっぱり癒やされるなぁ……という嬉しさも相まって、俺は窓枠から少し顔を突き出して、
「ラビ、外出許可もらったんじゃなくて、寮を抜け出して来たんだよな?……そうか。俺のことが恋しくなったのか。うんうん」
ついつい、からかってしまう。
けれどラビはにこやかな表情のまま、
「そうですよ? リュータさんの顔を見たくて、こっそり脱走してきたんです」
「う……」
正面から返されて、逆にこっちが戸惑ってしまう。
「ふふっ。私の勝ちですね、勝ち」
「…………ですね」
「リュータさん」
ラビは背伸びをして、
「勝った私へのご褒美を。……んっ」
目を閉じたラビの唇に吸い寄せられるようにしてキス。
――というか。
首輪の魔術が発動して、本当に体が勝手に動いた。
「――んっ、別に魔術使わなくても……」
「使わなくても、してくれますか?」
当然のことを平然と聞いてくるラビ。なんだか今夜は特に、彼女には敵いそうにない。
再び目をつぶるラビに、今度はちゃんと自分からキスをする。
「んっ♡……はむっ、ちゅっ♡……ぷぁっ。リュータさん、情熱的ですね? なるほど、そんなに私が恋しかったんですね? なんちゃって」
ラビの表情はいつもどおりだが、頬はすっかり紅潮している。
そういえば、今日は満月。彼女も発情しやすいタイミングなのかもしれない。
「俺の様子、見に来てくれたのか?」
「――はい。さすがにお疲れかな、って。なので、魔力をお届けに参りました」
彼女が言うとおり、今の2度のキスだけで俺は心身ともにかなり回復した。
――実際のところ。
いま俺がこの離宮に戻っているのはたまたまだし、ラビが訪ねてきてくれても、すれ違いになっていた可能性も高い。
それも承知で、寮を抜けてきてくれたんだろう。
魔力補充のためにしろ、本当に俺に会いたかったにしろ――どちらにしても、ありがたいことだ。
「……ん? り、リュータさん、どうしてほっぺを
「いやごめん。可愛くって、つい」
「ついじゃないですよっ……も、もうっ」
とか言いつつ避けようとしないラビ。代わりに、長いウサギ耳が俺の顔をペシペシと叩いてくる。
「……あぅう、これじゃまた眠れなくなるじゃないですかぁ……」
小さくうめいてからラビは、
「リュ、リュータさんも、そろそろお仕事に戻らないといけないんじゃないですか?」
「ああ、このあと先生たちとミーティングだ」
「エッチするんですね」
「いや打ち合わ――」
「エッチはしますよね?」
「……します。たぶん」
なんだか詰問するような調子だったが、ラビは伏し目がちに、
「じゃあ、もうちょっと回復したほうがいいですよね?」
と尋ねてきた。
「その、お時間ないなら無理にとは言わないですけど……えっと……」
「……ラビ」
「はい?」
「時間は作るものだし、俺の辞書に無理なんて言葉はない。あと、もっと回復お願いします」
「い、いつになくハッキリと」
「も、もうっ。リュータさんはこういうことには強気なんですから……んしょ、んしょ」
ぶつぶつ言いながらも、靴を脱ぐと窓枠をよじ登って部屋に入ってきた。玄関のほうへ回る時間も惜しいといった感じだ。
俺ももう待ちきれない。
ラビの体をギュッと抱きしめて、キスを再開。久しぶりのお互いの感触に、まさぐるようにハグし合う。
「はむ♡はむ♡……っ、ぴちゅっ♡んむっ♡」
けれどそんな幸せな時間の最中なのにラビは、ふいに俺の体を突っぱねて、
「……リュータさん、これくらいで」
と、キスと抱擁を中断する。
そのうえで、
「リュータさんとのキス、気持ち良すぎて……この調子だと私、発情して頭おかしくなっちゃいそうですので……その、そろそろ、しましょ?♡」
窓のほうを向いて腰を突き出し、自分でジャージと下着を下ろす。丸いウサギ尻尾。可愛いお尻は、すでに蒸れ蒸れ。
――つぷんっ♥ぐぽっ♥
「ッあ、んっ♥リュータさんの……き、きましたっ♥」
前戯もそこそこに、俺たちは久しぶりのセックスをした。
3年生の子たちも、可愛いし良い子だし、とても気持ち良かったけれど――ラビは別格だ。
もう比喩でなく数え切れないくらいセックスをしているのに、快感は鮮烈で、なのに繋がっているだけで安心できる。
「はう、う――♥ リュータさん、リュータさんっ♥♥」
彼女の体温が移ってくるかのように、全身が芯から温かくなっていく。つま先から頭のてっぺんまで幸福感で満たされる。
――毎晩、この子とセックスしていたんだと考えると、それがどれだけ贅沢なことかと思い知る。
「ラビっ――」
「はっ♥ぁ、あんっ♥やぁあ……♥あ、あのっ」
ラビは、左手を窓枠に突いたまま、体をひねって右手をこちらに差し伸べてくる。
「手……握ってくださいっ♥さ、寂しいっ♥ ッあ!? リュータさんの、ナカで、大きくっ!?♥」
「そんなふうに言われたら、仕方ないだろっ――」
体勢を変えようか、と提案してみたが、ラビは小さく首を振って、
「そんなことしたら……リュータさんの顔、まっすぐ見ちゃったら……私、朝まで離れたくなくなっちゃいますから……♥ だ、だから、手だけで……お願いしますっ♥」
右手を伸ばし、ラビの手を握る。
「……♥ ギュッてしてくれるの、嬉しいっ♥」
汗だくの指と指が抱きしめ合う。ラビの細い指にも必死に力が込められていて、それがまた愛おしい。
「きゃんっ♥やんッ♥やっ、やっ、やぁあッ♥♥」
――ずっちゅ♥ずっちゅ♥ぐぷぐぷっ……ぎゅぷんっ♥♥
ぬるぬるの粘膜にいっぱい搾ってもらい、ラビの中に射精する。
――びゅぷ♥びゅぷぅうううっ♥びゅくんッ♥♥
「は♥っぐ♥んんんっっ!♥♥ し、しきゅーにいっぱい、リュータさんがっ♥はっ♥はぅうううッ!!♥」
ラビも気持ち良さそうにのけ反って絶頂する。
と、その瞬間、
「はにゅっ!!?♥」
ぴょん! とラビの体が跳ねた。
「ら、ラビ!? こ、腰が……!」
「はうっ♥はぅんっっっ♥♥」
浮いたラビの腰がぶるぶるぶるっと激しく震えるせいで、終わりかけていた射精ペニスがグチャグチャに扱かれて、
「ま、また……出るッ!!」
――びくびくっ♥びゅるんっ♥ぴぐっっ♥♥
「は、ぐ、ぅ……っ、全部、搾り取られるっ……!」
あまりの気持ち良さに、涙が流れ落ちる。その滲んだ視界の端で――ラビの足が、本当に宙に浮いているのが見えた。
「ラビっ、これって……」
「んぅうっ……♥ わ、私、浮いてますっ!?♥ ふ、ふわふわ……しますっ♥ あんッッ!♥♥」
「うわっ!? またっ……!?」
謎の浮遊感(物理)に、ラビも今までにない快感を覚えているらしく、膣内を痙攣させてアクメする。そのせいでまたペニスが搾られて――という、永久機関。
「あぐぅうっ!!」
「んにゅぅッ!?♥やぅうううっっ……!♥♥」
――ぶるぶるっ♥ビクビクンッッ♥♥♥
俺たちの絶頂が終わったのは、それからしばらくしてだった。
+ + +
「何だったんだ、さっきのは」
下半身がまだじんじんしている。
それはラビも同じようで、ジャージを着直してもなお、お腹の辺りをさすっている。
「ラビ、体は大丈夫か?」
「え? あ、はいっ。つらいとか、そういうのは全然です――というより、その、まだずっと気持ちが良くて……ふわふわ、幸せな気分がこの辺りに溜まってる感じで……♡」
駄目だ。
ラビの顔を見ているとまた興奮してしまいそうになる。今夜はもうさすがに自重しないと。
「リュータさん、魔術使いましたか?」
「いや、魔術なんて使えないし。相変わらず」
俺の魔力の質と量は破格らしいが、それを魔術として行使するには別の訓練が必要になる。今のところ、そんな時間は取れていない。セックスしてばかりだし。
「そうですか。では……」
ラビは思案顔になって、
「……神鳥のせいかもしれませんね」
「神鳥? ピックルの?」
「はい。私たちとの特訓で、神鳥の羽根を使いましたよね。……体のあちこちに」
ティールちゃんが入手した神鳥ピックルの羽根で、俺は体中を撫でられまくった。俺のリアクションを面白がる1年生メイドたちは、何度も何度も、俺の体の隅々までをくすぐりまくった。
「改めて考えても、かなり贅沢というか、罰当たりだよな」
「普通はあり得ないですからね。神鳥に巡り会えること自体がほぼ奇跡なのに、その神鳥から羽根を分け与えてもらえて、しかもそれを……あんなところや、そんなところを撫でるのに使うのなんて――」
「だ、だよな」
ティールちゃん経由で
「そのせいで、リュータさんは【浮遊魔術】に近い能力を獲得してしまったのかもしれません」
「浮遊……?」
「鳥がどうやって飛ぶかは……こちらの世界の鳥が空を飛ぶ仕組みは、ご存じでしたっけ? 彼女たちの羽根は、宙に浮くための魔力を帯びているんです。鳥類系統の獣人たちも。その魔力を真似たものが浮遊魔術です――」
この学園にも、ごく少数だが鳥の獣人もいる。ヒト族の背中に翼が生えたような体型で――彼女たちが空を舞えるのも、羽根が生みだす浮遊の魔力のおかげらしい。
「子どもの頃、あるいは雛鳥の頃は、まだ自在に空を飛ぶことは出来なくて。親鳥が自分の羽根で雛鳥を撫でて、一緒に飛んであげるんです」
「それに近いことが俺の体に?」
俺は、人一倍以上に魔力の影響を受けやすい体質だ。そして、相手は伝説にまで語られるという神鳥……。
「浮遊するための魔力を吸収したのか」
「そうなんだと思います。そして、今の私との性行為で体内の魔力が調整されて……まだ十分に馴染みきっていなかった浮遊の魔力が、リュータさんの中でうまく噛み合ったんじゃないかと」
「それで、ラビの体も浮いた……か」
そう思って振り返ると、兆候はあったのかもしれない。
夜這いのラスト、ユウミのことをベッドから抱え上げたとき、普通以上に軽く感じたし、彼女も少し戸惑っているように見えた。
「何でも浮かせられるのか?」
疑問に思って、近くにあったサイドテーブルに手で触れてみる。
「おっ? 浮いた!?……いや、ほんのちょっとだな」
軽く床から浮いたテーブルは、すぐに着地してしまった。
「魔力を受け取りやすい対象……生物であるほうが、影響を受けやすいんじゃないでしょうか。私で試してみてください」
申し出を受けて、ラビの肩に触れると、彼女の体がすんなりと浮いた。
「おお……!」
「これ、思ったより安定しますね。ちょっと楽しい……」
「性行為実習にも使えるかもしれないな」
「ですね。っと」
ストンと着地してラビは、
「このあとの『打ち合わせ』で提案してみたらいいんじゃないですか? 先生たちの方が魔術にも詳しいでしょうし」
「だな。ありがとう、ラビ」
「いえいえ。私は何も――」
言いかけて、少し目を伏せたあと、
「……でも、ご褒美をもらえるのなら……ほ、欲しいですけど?」
と、また顔を赤くしながら両腕を差し出してハグを求めてきた。
もちろん、すぐに応じる。
ラビは俺の胸に顔を埋めてきて、
「……合宿、早く終わって欲しいなぁ……なんて、言っちゃダメですよね」
「ラビ――」
喋ろうとした俺の口を、ラビのウサ耳が塞ぐ。
「今のはナシです、ナシ。……リュータさん、『おやすみ』って言ってください」
口元にすりすりしてくるラビの耳。その耳に向けて、
「おやすみ、ラビ」
囁くと、彼女はフルフルっと肩を振るわせた。
「はいっ。……リュータさんは、まだまだ頑張ってくださいね? ふふっ♡」
ラビの腕にぎゅうっと抱きしめられて、俺の精力は完全に回復した。