※この作品はR-18です。

【書籍化&コミカライズ】魔法女学園の売店ではたらく俺は、異世界から召喚された『ハーレム奴隷』です。   作:タイフーンの目

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96 見た目は学生!煩悩は大人!①【ラビ】

 学園での性交強化合宿は、つつがなく進んだ。

 

 午前中、体術の授業後からは、足腰がフラフラになった3年A組の女の子たちを引き続き犯して、『同級生セックス』の気持ち良さを教え込んでいった。

 

 

 そして昼休み。

 A組の女子たちのランチタイムにまた口内射精を与えてから、俺はふらりと2階の渡り廊下へと足を運んでいた。

 

 今日の俺は、学園唯一の男子生徒。 

『売店のお兄さん』ではなく、だから、いつもなら売店があるそのスペースには用はない。

 

 ただ、いつもの習慣というか何というか。

 ふと気になってしまうのが元サラリーマンの悲しい性だ。

 

 

 ――と。

 その、売店のない渡り廊下で、1人立ち止まっている人影を見つけた。

 

「……ラビ?」

「あ、リュータさん!?」

 

 俺の声に驚いたラビが、こちらを振り返る。

 

「どうしてここに?」

「ラビこそ。悪いけど、今日は売店お休みだぞ?」

「……その。お休みなのは知ってたんですけど。……ここに来れば、何となくリュータさんに会えるかなって」

「お、おう……」

 

 ほんのり頬を染めてそんなことを言われると、つい照れてしまう。

 ラビが可愛いのはいつものことだけれども、今日は目線を合わすだけでやたらと恥ずかしい気持ちになって、心臓もバクバク鳴っている。何だコレ……。

 

 すると、モジモジしていたラビがふいに首をかしげて、

 

「……あれ? リュータさん、ちょっといつもと違うような?」

「え? ああ、まあ制服だしな」

「それはそうなんですけど……それだけじゃなくて」

「?」

 

 そう言うとラビは、品定めするような視線で俺の周りをぐるりと回り、全身を(あらた)めたかと思うと、

 

「うーん……外見はそんなに……あえて言えば身長が少し? ううん」

 

 などと唸っている。

 

「何か気になることがあるのか? 例の浮遊魔術の関係か?」

「それはわずかに。魔力が強まっているなぁとは思うんですけど……」

 

 どうやらそれだけではなさそうだ。

 

 ラビが気づいた違和感の正体を確かめるため、俺たちは保健室のミリア先生を訪ねていった。

 

 簡易な検査を行ってみたが、

 

「――確かに、体格も、魔力の質・量ともに微妙な変化がありますね。身体に不調はないんですよね?……これは一体?」

 

 原因以前に、そもそも俺にはハッキリした自覚症状すらない。

 とはいえ、俺の身体のことを誰よりも熟知しているラビと、高度な検査技術を持つミリア先生が言うのだから、何かが起きているのは間違いないのだろう。

 

 この2人でも突き止められないとなれば――

 

 

  + + +

 

 

「なんじゃ、面白いことになっておるようじゃのぅ」

 

 俺とラビとミリア先生は、そろって学園長室を訪れていた。

 

 加えて、通りがかったケイト先生も連れ立っての、計4名で学園長席の前に並ぶ。

 もしも俺の身体に異変が起きているというのなら、性交強化合宿に支障が出るかもしれないから、3年の学年主任である彼女にも立ち会いを求めたのだった。

 

「まったく、そちはつくづく規格外じゃな」

 

 2人からの話を聞いたテレジア学園長ちゃんは、体格に合わない大きな椅子からピョンと飛び降り、俺のことを近くでジロジロ検分したあと、そんなふうに言い放ったのだった。

 

「面白いことってなんすか?」

 

 俺からの問いかけに、学園長ちゃんはキッパリと告げる。

 

「リュータ、そちは若返っておる」

「若返り?」

 

 そう言われても俺はまだピンと来なかったが、ラビとミリア先生は「なるほど」と顔を見合わせて、そろって俺の横顔をまじまじと見つめてくる。……なんだろう、気恥ずかしい。

 

「いや、その……若返りって? 生徒のフリをしていたら、身体も若くなったみたいな?」

「いくらそちでも、さすがにそこまでの面白ギミックは備えておらんじゃろ。……それじゃよ、それ」

 

 学園長ちゃんは、扇子の先で俺の胸元を示す。

 

「……服? 制服のせいですか?」

「というより、その校章じゃよ」

「え?」

 

 夏服の白いシャツ。

 その左胸のポケットには、金色の糸で、この学園の校章がデザインされている。

 

「この校章が? どうして若返りに――」

「それはもともと、妾の紋章じゃ」

「学園長の?」

 

 学園長は、持っていた扇をパシンっと開いて見せた。その扇面には、確かに校章――彼女の紋章があしらわれている。

 

「……そういえば、学園長のもとの姿って」

 

 前にこの学園長室で見せてもらった、豊満ボディの狐妖女姿。

 今の姿が本来なのか、あの妖艶な姿が本性なのか、それは分からない。けれど彼女は、魔術で外見を変えることができるのだ。

 

「肉体年齢を自由に変化させる魔術――それは、妾の一族に伝わる秘術のひとつじゃ。そしてこの紋章は簡略化した魔法陣。変化魔術の補助のために用いておる」

「そんなものを校章に採用してたんすか」

「ま、変化魔術の他にも、結界魔術の支援にも使えるでの。……あとは、新しく校章考えるのが面倒くさかったという理由もある」

「学園長……」

 

 ともかく、その校章が――魔法陣が作用して、俺の身体はほんの少しずつ若返っているという話らしい。

 

 しかし、どうして俺だけが?

 

「生徒はみんな、この校章を普段から身につけてますよね?」

 

 そもそも俺の制服は、女子の制服を真似て作られたものだ。女子制服にも同じ位置に同じマークが付いている。体操服にも、だ。

 

「ケイト。このリュータの制服、もしやジュリに作らせたか?」

「え、ええ。縫製魔術で――」

「やはりな。ヤツの腕ならばそういう結果にもなるか……」

 

 学園長はケイト先生に指示して、ジュリ先生を学園長室に招喚した。

 

 

 職員室で休憩していたジュリ先生は、突然の呼び出しにも至ってクール。

 

「いかがなさいましたか、学園長?」

「うむ。昼休みにすまんな。……ジュリよ、その刺繍には何の糸を用いた?」

 

 するとジュリ先生は俺の胸元を一瞥して、

 

「急な発注で材料が足りなかったもので、私の秘蔵の一品を使わせてもらいました。――なにか支障があったでしょうか?」

「いいや、支障というか、強い効能がの」

 

 学園長に経緯を説明されてジュリ先生は、

 

「なるほど……それは気づきませんでした。確かに、リュータ先生、お肌の艶が……」

 

 ジュリ先生の一言に、教師陣がハッとして俺の顔を凝視してくる。

 

「ほ、ホントですね! さっきより潤っているような……!」

「これが校章の効果……!?」

「……そちら、興奮しすぎじゃろ。ほれ、リュータが居心地悪くなっとるぞ」

 

 学園長が、ミリア先生とケイト先生をたしなめる。

 

「そちらがジュリの制服を着ても、若返りはせんぞ?」

「うっ……!」

「わ、私はそんな……!」

 

 狼狽える教師陣を横目に、ラビが学園長に問いかける。

 

「もしかして、リュータさんの体質が原因なんですか?」

「うむ、さすがはラビ。リュータのことならば何でもお見通しか。……そうじゃ、その金色の糸には、相当量の魔力が蓄えられておる。そして――」

 

 その糸が魔法陣の形に刺繍されたことにより、魔力は、指向性を持った魔術として発動した。

 

 若返りの効果を持った魔術。

 

 ただし、魔法陣が小規模なためにその効果は限定的。

 学園長のように自身も変化魔術を使い、その補助として使うならば十分な威力を発揮するらしいが、魔法陣単体では人間を若返らせることは出来ない――

 

 ということなのだが。

 

「リュータは魔力の影響を受けやすく、反映させやすい体質じゃからの」

 

 限定的な効果でも、その若返りの魔術を朝からずっと浴び続けていた俺に、とうとう変化が現れてきたのだという。

 

 つい最近、浮遊魔術を身につけてしまったように、今度は若返りの魔術の影響を受け、肉体的・魔力的に変化が生じている。

 

「一定値を超えたんじゃろう、ここからもっと急激に変わっていくかもしれんな」

 

 実際に、身長はわずかに縮み、隣にいるラビと目線の高さが近づいてきている。昼休みが始まる前は、まったくそんなこともなかったと思うのだが。

 

「……ラビ、よく気づいたな」

「え、えへへ。いつもそばで見ているから……ですかね?」

「ラビ」

 

 こうしてすぐに甘酸っぱい空気になってしまうのもアレか、若返りの副作用なのか……。

 

「ここでイチャつくでないぞ?」

「「わ、分かってます……!」」

 

 俺と声をそろえて否定してから、ラビは、

 

「あ、あの……ですが、大丈夫でしょうか? リュータさんは魔力の影響をドンドン吸収しちゃって、身体に悪い影響が出てしまったりとか」

「ふむ。いま見たところは適応しておるようじゃし、平気じゃろう。……しかしそんなに心配ならば、ラビ」

「?」

「今日、夜にでもリュータの身体を『調整』してやるとよい。寮の外出許可は出してやる。……こっそり抜け出さなくてもいいように、のぅ?」

「う、ううっ!」

 

 俺たちはまた、そろってたじろぐ。

 ゆうべラビは、規則を破って『夜這い』に来てくれたのだが、それもこの人にはバレバレだったのか。

 

「性交強化合宿はハードじゃからな。体調確認だけでなく、たっぷりと癒やしてやるとよい。……それに、その男子制服は合宿が終わったらリュータにくれてやることになっておるらしいぞ?」

 

 学園長ちゃんはいっそう悪い顔で笑って、

 

「今はせいぜい同世代ほどの若返りじゃが……ずっと着用しておれば、妾と同じくらいにちっこくなるかもしれん」

「り、リュータさんがちっこく……!?」

「ちっこくなったリュータと、仲良くイチャイチャするもよし」

「い、いいえっ! そんな、私は……っ! 小さいリュータさんにあれこれするのは……さすがにっ!」

 

 なぜか顔を真っ赤にするラビ。チラチラと俺のことを見る目が、随分と火照っている。

 ……これ、発情しかけてないか?

 

「いくら身体が縮もうとも、中身は大人。問題はなかろう。本人さえ良ければな。合法じゃ。合法リュータじゃ」

「え、ええっ!? ご、合法リュータさんっ!?」

 

 その言い方だと、普段の俺が違法みたいに聞こえるんだが?

 

「ち、小さいリュータさんと……い、一緒に!? アーンして食べさせてあげたり、口の周りについたソースを拭ってあげたり、抱っこしてあげたり……! あ、ああっ、添い寝はアリでしょうか!? お、お風呂は?♡ お、お姉ちゃんと一緒にお風呂入りますかっっ?♡」

「暴走しかけてるから。ラビ、深呼吸深呼吸」

「は、はいっ♡ すみません……っ! すーっ、はーっ、すーーっ、はーーーっ……」

 

 今からこの調子か。

 やばいな。コレはすさまじい勢いで甘やかしてもらえそうだ。

 

 ラビお姉ちゃんか……。

 正直、楽しみです。

 

 

「午後からの合宿メニューはどうしましょうか?」

 

 ラビが落ち着くのを見計らって、ケイト先生が学園長の指示をあおぐ。

 

「基本方針は今のままでいいじゃろ。細かな調整は必要かもしれんが」

 

 と、真面目モードの学園長ちゃん。

 

「3年生にはまたとない機会になるはず。何しろ、肉体まで若返っておるんじゃからな。……まあ、リュータの精力は元からケタ外れじゃからその点ではともかく、『同級生とのセックス』は貴重な経験になるじゃろう」

「承知しました。教師陣でも共有しておきます」

 

 話が付いたところで、ケイト先生はジュリ先生を伴って退室していく。

 

「さてさて。こんなところじゃろうが……んむ? ラビよ、まだ治まっておらんか?」

 

 見ると、ラビはまだ頬の紅潮が抜けていなくて、うっすら汗すら掻いている。

 今までの情報は、発情しやすいダンサーバニー族の彼女には、少々刺激が強すぎたらしい。

 

 見かねた学園長ちゃんは、扇の尖端で俺を、そして次にラビを指して、

 

「仕方あるまい。2人とも、午後の授業には遅れてゆけ」

「え? どういう――」

「どうもこうもなかろう? その状態では、ラビは授業にならんじゃろう。そちが責任を取るのじゃ。……ミリア、保健室を貸してやれ。今度は鍵をかけ忘れるなよ?」

「わかってますよぉ。2人にベッドを貸したら、ちゃんと鍵を締めます」

 

 俺たち2人のために、サクサクと話が進んでいき――

 最後に、学園長ちゃんはこう言って念を押してきた。

 

「リュータ、保健室でラビを抱いてやれ。今のそちは『3年生』……可愛い後輩の面倒を、きちんと見てやるんじゃ。よいな?」

 

 

 

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