※この作品はR-18です。

【カオ転三次】癖に生きる俺らと割を食うシキガミ・現地民   作:アレデルトロン

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この話に含まれる要素:BSS(ぼくがさきにすきだったのに)、BBSの逆の概念、三人称小説






34.教室に潜む黒札⑤運命の日saidB後編(♡)

 

異界から出た二瓶 正包(にへい まさかね)は外に立っていた両瀬家の使用人の姿を見つけて驚く。

 

「すみません。もしかしてずっと……?」

 

「いえ、お昼過ぎから…になります」

壮年の男性使用人は答える。

 

お昼過ぎには戻ってくるとの二瓶の発言を信じて待機していたのだろう。現在時刻は2時過ぎなので、1時間以上待たせていたかもしれない。

 

「申し訳ありませんでした」

 

「いえいえ。それよりもずいぶんと長く中におられた様ですが、お怪我はございませんか?」

 

「ええ。…あ、私一人でも応接間に向かえますので……」

 

「そういう訳にはいきません」

 

 

そういう訳で二瓶は使用人に連れられて応接間で向かった。

そこには、紅茶を飲みながら椅子に座って待つ両瀬 静佳(りょうせ しずか)がいた。

 

「先生っ!無事だったんですね!」

 

「ええ。見てのとおりです」

 

 

二人が話しながら待っていると、現両瀬家の当主両瀬 佳久(りょうせ よしひさ)とその妻らしき人物、車いすに乗った老婆がぞろぞろと応接間にやってきた。

 

「いやご無事で何よ……なんですかなソレはっ!?」

当主が机の上を見て大声を出す。そこには両手いっぱいに収まらない大きさの袋が倒されて、中のマッカが机に広がっていた。見える分だけでも片手では掴みきれないほどあるのに、まだ一部は袋の中に入っているようだった。

 

「静佳さんに見せてくれと頼まれまして……」

 

「二瓶先生!ぜひとも我が家に雇われてほしいっ!金なら出そう!」

男は駆け寄ると机をたたいて声を張った。

 

「私、本業は教師ですので……申し訳ありませんが副業はできません。ですが異界の攻略はしていくつもりです」

 

「ほぅ…?」

 

「ですから最初にお伝えしたはずです。趣味で霊能力者をやっている、と」

興奮で立ちっぱなしの当主に座るように促しながら二瓶は答えた。

 

「そうですか。……しかしですな。無給労働をさせたとなると両瀬家の名に傷がつくのですよ」

 

「では、こうしましょう。『私は悪魔が落とすこのマッカを求めてやってきた』これでどうでしょうか?」

二瓶は机の上のマッカを一つつまんで、目の前まで持ち上げた。

 

「どう…といわれましてもですな」

 

「『山菜を取りに来た男に山に入る許可を出す』ようなものですよ。その男に金銭は払わないでしょう?」

 

「いや確かにそれならば……だが……」

 

「山菜ではなく毒草の方がわかりやすいでしょうか?」

 

「そういう問題ではなくっ!先生は命を懸けておられるでしょう!?」

 

「では、貸(・)し(・)ということでどうでしょうか?」

 

「貸(・)し(・)ぃっ!祖父の代から抱えていた問題を解決してもらう事の借りをどう返せとおっしゃる気ですかな!」

 

「じゃあまず……片見 明人(かたみ あきと)くんへの箝口令(かんこうれい)を敷いてください」

 

「片見君に?……なぜ?…もしや……」

 

「彼もこの異界に出入りしているんでしょう?」

 

「な、どこでそれを?」

片見 明人(かたみ あきと)は両瀬家から金銭を得る代わりに悪魔を退治している。つまり彼は両瀬家子飼いの霊能力者であり、秘蔵の戦力でもあった。

この戦力の有無は交渉カードとして時に有効に働く。そのためこの関係は秘匿にしていたはずだった。

どこでばれたかと両瀬家の当主はちらりと娘に目線を送るが、静佳も同様に驚いているようだった。

 

「見れば彼も覚醒していることはわかりますよ。そしてこの町はここ以外に異界がない。……簡単でしょう?」

 

「そうですか。……理由をお聞きしてもいいですかな?」

もとより戦力差がありすぎるので切り札には出来ないカードだったが、それでも情報すら筒抜けだったのは予想外だった。それならばこの男の情報を少しでも集めようと、質問を投げかける。

 

「彼のため……ですかね。知り合いが自分より強力な霊能力者だと分かったら落ち込むでしょうから、タイミングはこちらから切り出したいんですよ」

 

「は、ははぁ。………ず、随分と生徒思いの先生のようだ。……静佳も安心して預けられますな。はっはっは!」

帰ってきた予想以上に普通な答えに、拍子抜けして乾いた笑いすら出始める。だがすぐにフォローに回り笑い飛ばせるのは、会談慣れしているからだろう。

 

「ええ、お任せください」

それ以上に読めないのがこの二瓶である。終始にこにこと、まるでベテラン教師が一般宅に家庭訪問に来ているかのような雰囲気で話すのだ。相手は名家の当主とその家族に、従者までいるというのに。

 

「あと、才能あるものとして……必要であれば種の提供もご協力いたしますよ?」

 

「なっ!?」

それを聞いた現当主とその母親、従者は表情を変えた。

 

「種…?植物かなにかでしょうか?」

才能の生る木でもあるのかと、疑問に思った静佳は父に尋ねる。

 

「……霊的才能は遺伝しやすいと、言われている。証拠の文献はなくなってしまったがね……」

 

「遺伝……!では先生はこの町に住んで……その…子供を……」

もじもじと恥じらいながら静佳は二瓶を見る。

 

「それは無理ですね。日本にはここと同じかそれ以上に限界を迎えている場所があります。……来年はまた別の学校に向かうつもりです」

 

「じゃあ……どういう……?」

 

「先生は誰か気になる方がいますかな?それともこちらでお見繕いしましょうか?」

娘の疑問は放置して、ニッコリと笑いかける。

 

「ならんっ!」

ここで老婆が初めて口を開いた。

 

「両瀬家はその霊能をもってしてこの地位を築いた。二瓶様に協力してもらえれば家の再興も異界の管理も出来るようになるっ!ほかの家に…渡してなるか」

 

「母さん。とは言え家には……」

 

「わ、私がっ!…静佳も産んでいますし……子育て経験もあります!」

静佳の母が、しぶしぶ手を挙げる。高校生の娘がいるとは思えないような色香をまとった女性だ。

 

「静子さんや。あんたにゃウチの血が流れてないだろ?」

義母はその勇気をバッサリと切り捨てた。そうなるとここにいる女性は……。

 

「私がせめてもう少ぅし若ければなぁ………」

そう言い恨みがましそうに静佳に視線を送った。

 

「おばぁ様……。って、え。もしかして…私っ!?」

その顔を見て悲しみに同調していた静佳だったが、その意図に気が付いて大声を上げる。

 

「え、でも私高校生だし、先生は先生なんだよ!それに私には…「静佳」」

慌てて早口でまくし立てる孫を、落ち着いたそれでいて力強い口調で黙らせる。

 

「……二瓶様、孫娘のことをよろしく頼みます」

そして二瓶のほうを向くと深々と頭を下げた。その両の眼からは涙が重力に従い雫となって落ちていた。

 

老婆はこの時、はるか昔の思い出がフラッシュバックしていた。

『貴方様、この町のことをよろしくお願いいたします』そう言い深々と頭を下げて旦那を異界に送り出したものだった。途中で夫は帰らぬ人になり、自らも異界に突撃し車いす生活を余儀なくされた。

気丈に振る舞い、従者を使って町を守り子を育て破壊された古文書を読み漁った。

恐怖、怒り、懐かしさ、不安、安堵……。今までの人生が一気に駆け巡ったのだった。

 

「承諾しかねます」

それを二瓶は突っぱねた。

 

「!?……こう言っては何ですが自慢の娘です!何かご不満がおありですか!?」

 

「ええ、不満です。そこに静佳さんの意思がない」

 

「はあ?」

啖呵を切ったにも関わらず、想定外の切り口から返されて当主は間抜けな声を出した。

 

「生徒が家の指示で年上の男性に孕まされるなんて、教師として見過ごせないでしょう?そうでなくても、妊娠・出産にはリスクがありますし進学できなくなるかもしれない。静佳さんの人生が狂ってしまうかもしれないんですよ!」

二瓶は口元を引き締めて真剣な口調で熱く語った。

 

「先生……」

 

「あ…心配しなくても両瀬さんは魅力的だし、もちろんそうなった時はこちらとしても色々フォローしますよ?」

ここで二瓶は両瀬に向かって優しく語り掛けた。

 

「僕はこの町の為に両瀬さんが犠牲になるのは嫌なんだ。分かるよね?」

 

「は、はぃ」

家の重圧が少女にのしかかり、消え入るような返事しかできなかった。

 

「でももし、万が一にでもそうなってもいいなって静(・)佳(・)さ(・)ん(・)が思ったら僕に言ってね?」

 

「…ぃ…」

静佳は事の重大さに頷くだけになっていた。それに対して二瓶はゆっくりとかみ砕くように説明していく。

 

「4月までいるからゆっくり考えて大丈夫だからね?」

 

「…」

 

「僕も異界攻略頑張るから。……たぶん今後数年は溢れるようなことがないくらいには、ね?」

 

「そんなことが可能なのですかっ!?」

その発言に今まで黙っていた父親が食いつく。

 

「今までのパターンから行くと…ですけどね」

 

「ありがとう…ございます!」

後ろで黙っていた従者もこの言葉には衝撃を受けたらしく、岩のように不動だった体が少し身じろいだ。

 

「さて、と。……私からは以上になります。片見くんにはくれぐれも内密にお願いしますね?」

 

「ははっ。肝に銘じますよ」

 

「ありがたや……。静佳、お送りしなさい」

 

「…ぇ、はい。おばあ様」

 

 

使用人も空気を読んで付いてこなかったため、二瓶は静佳と二人っきりで屋敷を歩くことになった。

 

「両瀬さん。学校では内緒にしてくださいね?」

 

「ひっ!……い、言えませんよこんなこと……」

さっきの話から考え込んでいる様子の静佳は驚いて奇声を発しつつも、理性的に答えた。

 

「あと、連絡先……交換しましょっか」

 

「は、はい」

 

「何かあったら連絡してくださいね?」

 

「何か……」

 

「あと、片身くんに見られてもバレないように……僕の名前は変えといたほうがいいですよ?」

 

「あ、はい」

 

「それでは僕はこれで失礼します。また明日、学校で」

 

「はい……また明日」

 

 

 

 

 

数時間後――。

 

「ただいまーっ!」

乱雑にドアが回されて同居人がどたどたと帰宅した。

 

「おかえり、ツー」

今はその場から離れられない二瓶は声だけで返事する。

 

「あっ…揚げ物っ!?」

キッチンに近づき、油のはねる音とにおいから腹ペコはそう判断した。

 

「ええ。お肉が安かったのでとんかつにしようかと…」

 

「やったっ!手洗ってくるね!」

ショルダーバックを雑に投げ捨てると、ツーは洗面台へと消えていった。

 

「ところでツー、楽しかったかい?」

 

「うんっ!楽しかったよ!」

手を洗いながら上機嫌に答える。

 

「それは良かった」

 

「今度先生とも一緒に行きたいなっ!」

 

「そう……そうか」

噛みしめるように言う二瓶の口角は確実に上がっていた。

 

「それで、ハグくらいはさせてあげた?」

上がった口角のまま目を細めてそんなことを尋ねる。

 

「え?…させてないよ?……手を握ったくらい」

 

「手……まぁ僕が許可しましたからね……」

 

「その…ね、先生。明人に次のデートを誘われたんだ……」

うがいも終えたツーはリビングに移動してもじもじと切り出す。

 

「次の約束にすぐさまこぎつけるとは明人君もやりますね。……それでツーはなんて?」

 

「…いいって言ったよ?」

一呼吸置いてからさらにツーは続けた。

 

「……でもやっぱりこういうのいけないと思うんだ。ぼくには先生がいるし……その、なんていうか……良くないことだと思うんだ」

 

「すみません。僕のわがままにつきあわせて。……愛って言葉にどうしても弱くって」

片見 明人(かたみ あきと)から真っ直ぐ言われた真実の愛という言葉に二瓶の心が多少なりとも動かされたのは事実であった。そこにロマンチストの悪い部分と罪悪の感情、少々の悪戯心がスパイスに加わり今回のわ(・)が(・)ま(・)ま(・)につながった。

 

「うん……」

 

「それに不誠実なのは僕のほうですよ…」

 

「…でも先生のはこの町を守るためでしょ?……ぼくは静佳もこの町も好きだから、どっちも守るためには正しいことだと思うんだ……」

人を……その営みを守ることを正義とするならば、各地に強者の種をまくのもまた正義なのかもしれない。

 

「……ありがとうツー」

 

「えへへ…どういたしまして」

 

「……さてと、おおよそ完成けど……。その前に本当に手だけだったか確認しちゃおうかな~っ」

エプロンを外して振り返った二瓶はにっこり笑って、手をワキワキさせる。

 

「えっ!?ぼく、嘘ついてないよ!」

 

「それは体に聞くことにします。さ、先生にチェックさせてくださいね~」

追い立てるようにしながら二瓶はツーを風呂場まで誘導していった。

 

 

翌日月曜――。

日が昇る時刻がどんどん早くなっていることもあり、カーテンの隙間からは燦々と暖かい光が漏れている。窓が開いていれば、鳥たちのさえずりやさわやかな風が部屋の中を通っていくだろう。

しかし閉ざされた部屋の中は薄暗く、高温多湿なじっとりとした空気で満たされていた。

 

「先生っ…。気持ちいいねっ……」

大きな胸を暴れさせ、男の上で激しく腰を振り続けているのはツーだ。風呂に入って夕食をとった後から今までほぼノンストップで快楽をむさぼり続けている。それでいて浮かべているのは淫靡なメスの表情という訳でもなく、やや惚けているもののいつもの笑顔だ。この少女はまるでスポーツでも楽しむかのように10時間近くセックスに勤しんでいるのだった。

それだけの間交わっているにもかかわらず、ツーが元気いっぱいなのにはレベル以外にもタネがある。戦闘中徐々に体力が回復していく【治癒促進】のスキルと、一定歩数歩くたびに体力が回復する【生命の泉】スキルの両方を所有しているのである。そのため普通に生きている限り無限といっても差し支えないほどの無尽蔵のスタミナを保有しているのだった。

 

「ツー、そろそろ止めないと遅刻するよっ……!」

組み敷かれているのは二瓶だ。途中から位置調節をする程度にとどめてツーの好きにさせていたが、その言葉とともに腰を大きく動かし始める。

 

「じゃあ…あと一回だね。ぼく頑張るよ!」

遅刻をするのはいけないことだ。しかしここでやめるのはキリが悪い。そこでツーはさらに加速することを選んだ。

未覚醒者の男性器であれば血行不良で壊死させられるだけの膣圧がツーにはある。その締め付けに加え、完成形の一つともいえるほどの名器を持っている。

そんな少女が無尽蔵の体力をもってして、全力でピストン運動をしたらどうなるか。たとえ技巧がそれほどだったとしても、何発か射ったあとだったとしても……。

 

「ツー……そろそろっ…!」

 

「うんっ!…一緒にいこうっ!」

恋人つなぎの両手を支点にして叩きつけるような大きなストロークで動く。そのたびに結合部からは白く濁った汁が周囲に飛び散る。泡立った愛液か、前出した精液か、それともその両方の混合液か。二匹の獣はもうシーツがどうなっているかなど気にも留めずに互いを貪りあう。

 

「出すよツーっ!」

「あっ……。うんっ。来てっ…。……~~っ!!」

 

本(・)日(・)数度目の射精。にもかかわらず子宮内を染め上げるように、数秒間にわたって激しく精を吐き出していく。その間腰を押し付けるように動かしていたツーだったが、脈動が静まると搾り取るように数度竿をしごいてから腰を上げた。

ごぽり――と。

膣内に溜まっていた精子が男性器の後を追ってあふれ出す。子宮の中に受けた精液は保持できても、運悪く入りきらなかった分はそうもいかないらしい。

 

「ふぅっ……。いっぱい出たね」

 

「ああ…。気持ちよかったよ」

 

この後シャワーで軽く汗を流しつつもう一回戦して、シーツを洗いながら朝食をとるというのが二人にとってのいつものパターンだった。

 

 

 

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