機動戦士ガンダムSEED TR -輝ける星を目指して‐ 作:開いたぞ、性癖の扉が!!
今回は女性側が優位のお話なので苦手な方はスルーで。と言ってもこれからも大体女性優位になりそうなんですが。
キラが持ち帰った救命ポッドから飛び出た少女、フレイ・アルスター。
彼女は1人の少年を眺めていた。
ケイ・ムラサメ―――フレイと同じ15歳でティターンズと呼ばれる特殊部隊に所属している……らしいナチュラルの少年。
そしてその少年の傍らでお節介を焼こうとして失敗する、ヘリオポリスでの先輩でもあったキラ・ヤマト。
「待ってよ!」
「要らないって言ってるだろ!!」
「ダメだよ、栄養補給は出来る時にしておかないと―――いつ戦いになるか分からないんだから」
「もう自分のレーションを補給した!」
「僕も見たけど、あれ量も少ないし絶対美味しく無いよ。それに比べてこっちは味も付いてるし……」
「お前よりも賢くて俺の身体を隅々まで知ってる人間が必要な栄養素とエネルギー量を考えて作ってるんだから、それでいいんだよ!」
「でもそれって理論値だよね、実際君が全ての栄養を完全に吸収できるわけじゃないから……その量で食事をするにしても、1回食べたくらいじゃ無理だよ。君の体、明らかに15歳にしては小さいもの」
「知らない!!難しい事言うな!!」
ケイを追って腕を掴んだキラに、ケイが怒鳴っては振り払って逃げる。
その騒ぎはアークエンジェル内に響いており、更にこれが1回や2回では無かった。
まだこの艦に乗って間もないフレイでも分かる程に、明らかに精神に異常をきたしている少年。彼の部隊に所属する研究者もキラを止める程に今のケイ・ムラサメは危険だった。
―――先輩の構い方、依存ってレベルじゃないわよね、アレ。
フレイは何故顔見知りの先輩があそこまで少年に構うのかを知らない。
が、予想すれば大体は分かる。女の勘で。
―――怒ってるけど可愛い顔してるし、狙ってんだ?或いは滅茶苦茶良物件とか?
「どうして……僕はただ元気で居て欲しいだけなのに」
食事の乗ったプレートを持ってキラが立ちすくむ。
緊急時になってから空腹に襲われても食べるわけにいかない。軍艦では食事の時間は限られており、食べなければその時間以外に食事が出る事は無い。
これを食べなければ次の時間までに空腹になるかもしれないというのに、ケイはレーション1個で食事を止めていた。
睡眠の時もそうだった。
ケイがベッドではなくヘイズル改のコックピットで寝ていたり、或いは部屋の隅で三角座りで丸まって寝たり―――そもそも睡眠時間が短く、そして浅い。
そんなケイの睡眠時にはキラが押しかけて「一緒に寝たらきっと安心してぐっすり眠れるよ」と言って突っぱねられたりしているわけだが。
―――これってキラ先輩がしてほしいだけなんじゃ?
『一緒に食事がしたい』『一緒に寝たい』、そういう気持ちを『相手が求めているから』と誤認して暴走しているようにも見える。
相手が異常なのはフレイにも理解できたが、本人がいいと言っているのだからいいのだろうと思う。
基本的に相手を振り回す方のフレイではあるが、『人のふり見て我がふり直せ』の言葉が如実に現れていた。
「フレイ、何してるんだい?」
「サイ……ムラサメ少尉?って子、何で軍人になったのかしら。私と同い年にしては子供っぽいし、軍ってもっと厳しい所じゃないの?」
「さあ、特殊部隊って言ってたから戦争孤児とか……親が軍人とか?でもとんでもなく強いよ、彼。敵のエースとかMS3体同時に相手して大立ち回りしてさ」
―――へえ、じゃあ安全ってこと。
サイの至極他人事のような言葉を流しつつ、フレイはここに来てようやく心に安堵の火が灯る気がした。
全く安心できない
サイが悪いとは言わないが、残念ながら彼にフレイの求める包容力は無かった。
だからこそ安心できるゆりかごが欲しくなるものである。力という戦時には最も効力を発揮するゆりかごが。
15歳だとか、子供だとかどうでもよかった。兎に角フレイが安全に暮らすためならケイ・ムラサメには一層頑張ってほしいものである。
フレイはサイの腕を取りながら、ケイが去った扉の向こうをじっと見つめた。
◆ ◆ ◆
ケイは苛立ちを隠さないまま、部屋の壁を殴った。
キラ・ヤマトの付きまといの数々は日に日に増え、それと同じくしておかしくなっていく自分。
挙句キラが拾ってきた民間人は皆自分勝手だった。
口を開けば『帰りたい』だの『早くしろ』だの―――泣きわめくし協調性も無いし、特にフレイ・アルスターとかいう女は戦時に贅沢品などを要求してくる始末。
数日間のザフトによる襲撃がストレスの原因とも考えられるし、こんなに長期間限界かつ緊張状態であった事も少ない。もしかしたら自分が知らない所で自分は精神の限界を迎えているのかと自己分析をしてみる。
或いはキラ・ヤマトという見どころのある人間が女で、破廉恥だった事がショックだったのか?そんなわけが無いとケイは一蹴した。
―――なに、いざとなったら全員見殺して部隊の人間だけ逃げればいい。
―――計画が遂行できれば、そうすれば俺は。
ケイが普段から1人で動いているせいで知らないだけで、軍隊が1人で戦力を維持しようなどと考える事自体が異常であり、如何にTR計画の機体が優れていようともパイロットの精神がもたなければ意味がない。
しかしTR計画は機体の量産化とは裏腹にニュータイプという人類の革新を模索するプロジェクトでもある―――ならば乗り越える壁としては必要な部類に割り振る事も出来た。
その点で言えばキラが食事や睡眠を勧めたのは、むしろ的を射ている意見でもあった。
分かってはいるが―――しかし他人から子供のようにお節介を焼かれるのは癪だった。
年齢のわりに子供扱いされるのは身長が低く声が高いからである(と思っている)が、だからと言って中身まで幼いとは限らない(と思っている)。
ここまで怒りに任せてあーだこーだと言っているが―――大型犬が泣きそうな顔をしているストライクのパイロットの顔を思い出して、流石に悪いという罪悪感も無いわけでは無い。
「どうしろってんだ」
優しく、親しくしたところでそいつが万が一にも計画の役に立つのか?兄弟や自分の夢に理解を示す一部の研究者以外に優しくする理由が無い。
―――利用できそうなところと言えば"ちょっとプログラミングが出来る程度"だ。
無理がある言い訳をして、頭の中の大型犬|
―――ちょっと、良いかしら。
そんな折である。
マリューが部屋を訪れたのは。
◆ ◆ ◆
マリュー・ラミアスは少年兵の精神状態の異常が限界に近い事を察知していた。
幾ら優秀なパイロットとはいえ、あの性格―――おそらく家族以外に団体行動や集団生活は送っておらず、経験もまともに無いと考察出来る。
それはそうだ―――T3部隊と言ってはいるが、パイロット1人を除けば整備員や研究者に分類される人間である。それも少年兵と意図的に距離を取るような人間たち。
そこでマリューは過去に見た
相手の身体に触れる事で体の距離から近づけ、相手に自分を意識させる―――そうする事で相手は自分に心を開くとかなんだとか。
―――そりゃあ、慰めてやりゃあいいんじゃねえか?
気の抜けた声が脳内で反復され続ける。
それはマリューが勝手に拡大解釈したからであるが、マリューは年頃の少年相手のコミュニケーションの取り方が分からず自身が軽く錯乱している事を自覚していない。
―――そうよね、彼の歳不相応なところを見ると訓練だとか実戦でそういう経験も知識も無いかもしれないし。誰かが教えてあげないと。
年頃の人間のストレス発散方法はマリューも知るところである。
自"慰"だ。ムウが言っている事はそういう事だろう。
軍の学校に行っていた時も、同僚がそういった話をする事はあった。自身もまた色々と制限があった学生時代にふけったこともある。
ムウがセクハラで避けられているのであれば、他の男性搭乗員がと思ったが、ケイにフレンドリーに話しかけられる人間は少ない。
ノンデリカシーなムウか、自分か、堅物なナタル、最近は引っ付き虫になってしまったキラあたりだろうか。
キラはいけない―――少年少女同士で不純異性交遊の結果望まない結末を迎える事などあってはならないし、そもそも彼らは数少ないアークエンジェルの戦力でもある。
ナタルは……実は柔く優しい所もあるが、初対面で煽られて良い印象は持っていないだろうと避けた。
「そうよね、私しか居ないのよね」
別に艦長じゃなくても良くね?と脳内のムウが正論を言うのだが―――かくいうマリューも限界だった。
成り行きで学生たちの命を預かり、成り行きで秘密兵器の載った新造艦の艦長になり、成り行きで敵をかいくぐって逃げる事になったマリューのストレス値も高値を更新し続けている。
いっそ教えるついでに自分もすれば自分とケイは隠れて発散でき、二人の秘密♡的なノリで仲良くもなれると踏んだのだ。
自慢では無いが、こう見えて容姿に自信はあった。告白された経験もそれなりにある。
どうもシモの方ではお堅い彼だが、お気に召してくれれば幸いであるとマリューは意を決して少年の部屋の扉を叩いた。
◆ ◆ ◆
マリューの内心とは裏腹に、艦長直々に部屋へ来るという事もあって、ケイは新しい作戦か或いは何か自分が叱られるような事をしたかと身構えていた。
一応形式上の敬礼をして待っていると、マリューは扉を開いて中へ入ってくる。
「ラミアス大尉、自分に何か用でありますか」
「あ、敬礼はなくていいのよ?言葉遣いも普段の貴方でいいわ……コレは個人的な事だから」
「はっ…」
突如やってきた彼女はケイを見て何故か顔を赤らめて小声で話し始めた。
「えっと……部屋の鍵、閉めるわね?それと防音も」
「……?」
鍵を閉めて、防音をする―――ケイは首を傾げた。
やっている事と言えば何か内密な話があるように思えるが、ケイとマリューの間にそのような深い関わり合いは無い。
では暗殺か、と言えば彼女の持つ気配が殺気立っていない。隠しているとすれば今すぐ暗殺部隊に入隊した方が良いくらいには。
或いは今後の方針で何かケイにしか言えないような事があるか。
「あー……っと」
マリューはケイを見て固まった。
よくよく見なくても、彼はキラのようなコーディネイターかと誤解するほど整った容姿を持っている。
薄い水色の髪に、碧い眼と白い肌―――線は細く声も鈴を鳴らしたような、未だ男性としては未熟とも言える。全体的な印象として触れれば壊れる水晶玉のような、儚い印象を持たせた。
性格と今までの経験のせいかどこか攻撃的な圧を感じるものの、身なりを整えれば地球と宇宙のどこを探しても見つからないであろう、俗に言う傾国の美少年とも言える。
今からこの少年に色々と教えるのだと思うと、マリューの喉が鳴った。
「用があるんじゃ無かったのか……ですか」
「えぇっ!?あぁ……そうね、大事な…話があるの」
ボーっと眺めている間にケイはマリューの分の飲み物を用意し、少し身長の高い彼女を見上げるようにして覗いていた。
敬語が急に下手になったのは、彼が少なからずマリューの個人的な用事という言葉を汲んでいる証拠ではある。
艦長ではなく、1人の人間として。
―――うわ、肌のキメ細かっ!まつ毛ながっ!瞳の透明感すごっ!
一方のマリューは驚愕していた。
こっちは手入れをして何とか保っているのに、目の前の男児は何もしていなくともその美貌を全身から振り撒いている。
何故今までこんな誘蛾灯みたいな少年を前にして何も無かったのか、考えてみれば戦闘中の狂戦士じみたイメージが思い浮かぶ。
―――お前もその仲間に入れてやるってんだよ!!―――
そりゃああれを見れば意識しなくなると、マリューは1人で納得した。
いくら見た目がよくとも、戦闘中に嬉々として殺しを行うのだから―――それに彼はすぐに一人になろうとするのでそういうふうに見たことも無かった。
「大事な話って?」
「そうね……今のあなたにはすっごく大事」
そう言うとマリューはケイをベッドへ座らせると、自身もまたその隣に座った。
腕が振れる程の距離に座られ、ケイはたじろぐ。
"ここまで近寄られて殺意が無い"というのが何よりもケイの不安を煽った。
何が目的でここまで近づくのか―――ケイの知識の中では該当するものが無かった。
「ムラサメ少尉……いえ、ケイ君」
「……?」
「貴方、ストレスが溜まっているんじゃない?最近無性にイライラしたり、逆にどことなく落ち込んだり―――そういう時って無いかしら」
そう言われて、ケイは図星を突かれたようにマリューを見た。
つい先ほど、それでキラのお節介を必要以上に拒んできたばかりである。
マリューも少年に心当たりがある事で、自分がここに訪れた目的を果たしやすくなった。
となれば、とマリューは張り切って少年に目的を告げた。
「よし、思い切って言っちゃお!―――ストレスの発散方法、知りたくないかしら?」
ケイの手を取って、マリューは近い距離をさらに近づけて言う。
ケイはマリューから逃げるように身を後ろに引くが、手を握られている事でそれ以上逃げる事は出来なかった。
否が応でもマリューを感じる距離に、少年の白い肌が血色良く赤くなる。
「……あるには、ある。けどそれとこの状況に、何の意味が?―――ん!?」
「ん……ごめんね、でも抵抗しないで―――すぐに良くなるわ」
近づけた顔をずいと寄せて、マリューは少年に口づけをした。
幾ら少年兵でもその意味を知らないわけではないだろう。いきなり自慰の話をするよりも、こっちからの方がよりその気になる。
現にケイは驚いて体を強張らせた。
マリューが握った小さな手が震えているのを感じると、少年を優しくベッドへ押し倒した。
顔を赤らめて、口をぽかんと開けている様はマリューの知る少年兵ではなかった。
「ふふ、流石の君もコレは知らなかったみたいね?」
「は、はぁ……!?いきなり、なにを」
「何って、キスだけど」
「ちがっ―――んんん!」
ストレス解消方法と聞いて、男と女が部屋に二人きり―――何をすると思っていたのだろう。マリューは自分が驚くくらい貪欲に、少年を貪るように再びキスを迫る。
キスくらい知っている―――知識だけでしょ。と彼女はケイの唇を攻める。
「口、開けて……舌を出すの」
「だ、だから……ぇぅ……」
「(あーあ、口開けちゃったから食べられちゃった。でもちょっと期待してたんだ?)」
「はぁっ……んむ…んん」
少年が苦し気にマリューの肩を掴むがその腕に力は無く、未知の『ぞくぞく』に頭が痺れ、溶けていく感覚に意識を持って行かれそうになっていた。
女の舌が少年の逃げる舌を捉えて逃がさず、かと言って急に追いかけるのを止めて咥内を舐りまわす。
快楽に少年の体はびくびくと跳ね、腰がカクカクとマリューをピストンしようとしている。
可愛い。
マリューはこの時初めて、同情や恐怖や不安といったネガティブな印象を少年に抱かなかった。
―――なんだ、早くこうしてれば良かった。
そんな事をしたら大問題になるというのに、どこかそう思えるほどに弱弱しい少年の姿に彼女の加虐心がムクムクと膨脹する。
キスを止め唇を解放するとはっはっ、と息を切らしてトロンと自身を見上げる少年。
マリューは少年の紺色の制服とシャツのボタンをぷちぷちと外すと、悪戯そうに笑った。
「続き、する?」
「―――っ―――っ――」
「もしかして分かんない?」
どこか確信していたことを聞くと、ケイはコクンと頷いた。
彼の兄弟は"そういった事"を強要されたり、或いはそうした仕事で金を稼いだこともあったが、彼は兄弟たちから守られていた為そういった現場からは遠く隔離されていた。
兄や姉が大人たちと何かをしているのは知っていたが、これかとようやくパズルのピースがはまりかけそうになり―――快感で重要な思考の全てが流された。
マリューは優しく微笑むと、教えてあげると囁いて少年の服を脱がしていく。
攻撃的な制服を脱がすと、そこにはまだ男としては完成していない柔肌があった。
「白くて綺麗な肌ね」
「そんな事、言われても」
少年の折れそうなくびれた腰から昇るように手を滑らせ、柔らかい肌の下に筋肉を感じる腹をなぞり、胸へ。
恥ずかしいのか腕で顔を隠しながら、少年は小さく唸ったり、泣きそうな声を上げて羞恥と快楽に耐えている。
「ちゅ……れろ…」
「ひぃ……!」
まるで耐えるなと言わんばかりに少年の首元に顔をうずめてキスをし、跡を舐める。
人の急所の一つと言える首を自由に舐られ、ケイが嫌がりながら身をよじった。
キスをされたり、舐められると気持ちがいい―――ケイの頭の辞書にある首はそんな部位では無かったのに、今はマリューに触れられる度にぞくぞくとした気持ちよさが駆け巡る。
一種の生殺与奪の権利を彼女に握られているようで嫌な気持ちもあるというのに、体はその逆に快楽を感じマリューを欲した。
「首が好きなんだ?」
「ち、ちがう……!誰が」
「大丈夫よ―――気持ちよかったら、それでいいの。格好悪いとか、人と違うとか考えなくてもいいわ。私にも……そういう所はあるから」
ケイはマリューに『変態だ』と言われた気になったのだろう。マリューはそれを感じていた。
しかし彼女にもまた性癖はある。当然発情していれば触れられたり舐められたりするだけで感じる事もある。
それにケイは仕事柄守るべき急所に触れられると背徳感があるのかもしれない。人の生活の中にそうした性癖になりえる事が隠れている事だってある。
「ちゅっ……ちゅぅ…」
「う、あ…やめっ…あっ」
まるでヴァンパイアのように細い首に吸い付くと、やはりここが気に入ったのか少年は嬌声をあげた。
しかしそれだけを覚えると後々困ると思ったマリューは、少年の胸に手を伸ばし、突起を指の腹で押す。
「ひんっ」
「大丈夫よ、男も女もココは気持ちいいところだから」
「……ぅぅ!!」
マリューが学生時代に暇なときに作っていたねり消しのように摘まむと、ケイの腰がガクガクと揺れる。
既に未知だった快楽により耐えられない程の快感に襲われていたところを、更に追撃するような執拗な愛撫。
歯を食いしばって、もはやマリューが居る事も忘れて情けない声を出しながら少年は耐えようと踏ん張っていた。
「ふうううっ!!うあっ!あぁ!とける、やめ……やめ、っ!!」
泣き声のような声を聴きながら、マリューの手は止まる事は無かった。
彼女は泣きっ面にトドメと言わんばかりに彼の下半身へ手を添え、ベルトを片手で器用に外すと下着ごと脱がした。
そして彼の限界まで怒張した肉棒を優しく包むと―――少し激しく上下に擦った。
途端にケイの喘ぎ声が大きくなる。
「あっ!?ひっ!!ぞくぞく、で……!!ひぃっ!あ、たま……おかしく……うううっ!!」
どく、どく…どく。
マリューがまだ両手の数ほど扱かずして、ケイは全身の筋肉を引きつらせながら果てた。
ケイの白い肌に自身が発した白濁とした体液がかかり、飛び出ずに残った分がマリューの手を汚した。
そしてパチパチと弾ける思考と上昇し体から放たれる熱が冷める中、少年は食い足らんと再び這い寄る女の唇を拒む事を諦めた。
今までの苛立ちや不満はどこかへ消えていった。
女がどこかへ飛ばしてくれたのだろう。或いは自分が苛立ちや不安から逃れ飛んでいるのかもしれない。
「んん………」
「ちゅっ……たくさん出したわね……これが射精で、オナニーって言うのよ。あまりやり過ぎるのもいけないけど、どうしてもストレス発散をしたくなったら自分で今のを行うの」
「じぶん、で……?」
「そう。例えば、フラガ大尉からそういうビデオを借りてくるとか―――好きな子の事を考えながらとか。興奮するものを思い浮かべてやるの」
「ん…」
「!!」
未だに快楽で頭が働かないのか、ケイは朧気な気分でどこか飛んでいきそうな意識を引き留めるために何かを掴もうとし、マリューの手に自分の手を重ねた。
しかしそれが、女の心のダムを一気に崩壊させてしまった。
彼女が見下ろす少年の姿は極めて扇情的であり、誘惑的。その姿は見る人間が見れば芸術品と言うだろう。
マリューは自身の手を握った手を上から取った。
「?」
「……今日は射精を教えて終わろうと思ったんだけど、ごめんなさいね」
―――我慢、できなくなっちゃった。
そう言うとマリューは少年の腰へ馬乗りになると、知ったばかりの快感でビンビンと未だやる気に満ちている性器を自らの中へ招き入れた。
「く、う!?」
「ふ、う―――んん、入って…来た…っ!」
既にケイの痴態で準備が出来ていたのか、マリューは少年を受け入れるのに全く抵抗が無かった。むしろ招き入れるかのようにうねった膣璧で、ケイが腰を引く程に。
大人と子供、艦長とパイロット―――女士官と少年兵。
本来交わるわけがない、交わってはいけない関係が限界状態でストレスに晒され、一時の気の迷いで交わった。
どこか避けていた少年が今は酷く可愛く、愛おしいと思えるほどにマリューはのめり込んでいた。
これを"もの"にしたいと思う心がじわりじわりと彼女を蝕んでいく。
「ぅぅ…」
「どう……気持ちいい?」
「う、動かなっ……ぁっ」
腰をくねらせながら、少年の耳元でささやき続ける。
未だに少年は自分の口から『気持ちがいい』と言わない。むしろ出てくるのは拒絶の言葉だった。
こんなにも体が求めているのに、気持ちが素直になれていない。
その声で、自分の気持ちを表現してほしい―――それがふさぎ込んだ少年の心を溶かし、ため込んだストレスを解放する術でもある。
―――気持ちいいでしょう?
―――く、うっ!
―――言ってみて?
―――い、言わない、気持ちよくっ……ない!
―――……言わないと止めちゃうわよ?
「―――――――っ」
快楽で蕩けた顔をしていた少年が、びくっと震えて止まる。その顔は少し悲し気で。
尋問でもしているかという程拒絶する素振りを見せられて、マリューは悪戯を仕掛けたのだ。
ピタリ、と
それを追おうとするケイの腰を陰茎の根本を手で抑えて止め、マリューは視線を合わせるように見た。
本当に止まると思ってなかったケイが何かを耐えようとして、しかし女と自分の間にある隙間を悔し気に見つめて―――羞恥の熱に耐えかねて腕で顔を隠した。
「……さぃ」
「聞こえない♡」
「気持ちいいから゛っ!!もっとしてください゛!!」
その言葉を聞いて、マリューはケイの顔を隠す腕をそっと退ける。
そこには涙を流しながらセックスを懇願しながら淫靡な表情を浮かべる少年が居た。
背筋に電流が流れたように咄嗟にその唇を奪い、腰のピストンを再び開始する。
咥内を滅茶苦茶に舐り、膣は男を求めて緩急をつけてうねる。少年から全てを奪うかのように。
歯も歯茎も顎も、全て舐めてマリューの知らない場所を減らしていく。
「ん゛んっ!!んぅ!!」
「れろ…はむっ…はっ―――はっ―――」
「ぅっ!気持ち、いいっ!い、イ!!」
壊れた玩具か、言葉を覚えたての赤子のように気持ちいいと繰り返すケイ。
マリューはそれに私もよ、と返すと首へ取りついて甘噛みした。
その瞬間、見るからに少年の反応が更に良くなる。
「がッ―――あ!」
「ふぅッ…ふぅ……!あむっ」
「ひぃ……ぃや……たべ、るなっ…ああッ」
イヤイヤと言いながら、少年はマリューの頭をかき抱いた。
そして女の動きに合わせて腰を動かす事も覚えたのか、必死になって腰をマリューへ押し付けている。
「んっ……そうよ、動いてくれて気持ちいいわ、私もっ!!…ぁんっ」
「く、ううッ……気持ち、いい……あたまが、変になるッ……」
「なって良いの―――今は全部、流れに任せて」
「あ、あっ―――く、くる。さっきのが……!」
「はぁっはぁっ…大丈夫、怖くない―――私も一緒だからっ!」
今まで夢中で腰を動かしたり貪ったり貪られたりしていたマリューとケイの視線がパチリとあった。
その瞬間、今までの出会いや普段の付き合い―――先ほどまでの自分たちと今の自分たちのギャップで興奮の度合いが爆発し―――再び口を吸い合った。
「で……るっ!」
「イ、く……っク、うっ―――!!」
マリューの膣が一段と収縮し、それによってケイはマリューの膣内で射精をした。
びゅるびゅると膣璧を汚してまわる少年のものにマリューは思考を侵され、ケイもまた彼女の膣内でもたらされた快感で視界が白く弾けていた。
マリューがケイを抱きしめ、最後の一滴がドロリと垂れ出てくるまで二人は離れなかった。
自分以外の人間の感触と熱で溶かされながら、ケイは己の中にあった如何ともしがたい不快感が消えたのを感じた。
Tips:ケイ・ムラサメ
分からせられた人。
戦闘や慣れない軍艦暮らし、キラの善意からのつき纏いに悩んでいた所をマリューのストレス発散のダシに使われた。
懐に入られるとひたすらに弱く、首を責められるのが苦手(好き)。
マリューの影響で性に目覚めたが、認識は「何か気持ちがいい」程度。
Tips:マリュー・ラミアス
どーーーーしても我慢できなかった人。
分からせを果たしたがしかし後悔はしていない。
今回の件で彼女のキス魔ぶりがケイにうつった。
これから割と軽率におっぱじめます。R18だから仕方ないね。
主人公の見た目に関する挿絵
-
いるね
-
いらないね