がたん、ごとん、がたん、ごとん…。
電車に揺られて、私も揺れる。
「ん…ちゅっ、はむっ、んっ、れろ…ちゅっ…ん、はぁ、はぁ、はふ…ん…」
電車に揺られながら、おじさんの肉棒を咥えている私は一体何なんだろう。
オナホか、ラブドールか。SF小説にもあるような、愛玩用のアンドロイドにも近いかもしれない。
シートの前で膝をつき、おじさんの肉棒をしゃぶり続ける私。
幸いにも、お高いグリーン車の中でそれを見咎める人はいなかったけれど。
そんなのはもう、後の祭りってやつだ。今の私には、それを気にするだけの余裕なんて残ってはいなかった。
舐めてって言われて、嫌だって言って。それで断り切れるわけがない。
あの日以来、何度も犯されてしまった私は、もうすっかりこの人の言いなりだった。
呼び出されるままに電車に乗って、満員電車の最中、過疎った地方路線の道中でもお構いなし。痴漢されるだけならまだ良くて、手淫や口淫はもちろん、そのまま犯されてしまうことだって少なくはない。
上手にできたら今日は許してあげるだなんて、その言葉を信じたわけではないけれど。一度でも膝をついてしまった私は、さらけ出された陰茎を前に、恐る恐ると口づけるしか出来なかった。
上手だよ。気持ちが良いよって。頭を撫でながら言われたって、喜べる訳も無い。こんな事、したくなんか無いのに。でも、早く射精させないと、おじさんを満足させてあげないと、また私の体を使われてしまうから。
これならきっと、彼も満足してくれるだろうね。
親戚の子供を からかう ような、何気ない一言が私の胸を締め付けた。
首を振って、その言葉を否定したくても、肉棒に塞がれた私の口からは「やめて」の一言も出てこなかった。
清水くん…。私のこと、まだ文学少女だなんて思っているのかな。
言われて悪い気はしなかった。
その方が清水くんの好みに沿うなら、文庫本の一つでも持ち込もうかなって思ったことさえある。
それなのに…。
今、私が手にしているのは、本でもなければスマホでもない、男の人の陰茎だ。
今、私が口にしているのは、彼への想いでもなければ、おはようの挨拶ですらない、男の人の肉棒だ。
ペニス、おちんちん、おちんぽ…。
一生使うことがないと思っていた言葉を、もう何度も口にして。
一生口にすることが無いと思っていたモノを、もう何度も口にして。
こんな自分の姿を彼にだけは知られたくない。
ふと、思い浮かんだ彼の笑顔に目を背ける様に、眼の前の肉棒に意識を戻した。
「ちゅ…はぁ、むっ、ん、んっ、ちゅぅぅ…れろ、んぅぅ…はぁ、はむっ」
私の手の中で、おじさんの肉棒が震えだす。
扱いて、咥えて、舐めて、吸って。刺激を加える程に、震えは強くなり、咥えた口の中で大きく膨らんでいくのさえ分かってしまう。
ああ、もう射精するんだなって。やっと、射精してくれるんだなって。
早く終わって欲しい、その一心で、私は肉棒への刺激を強くしていった。
口をすぼめて、吸い付いて、太い肉棒に舌を絡める。
自分から頭を振って、じゅぽ、じゅっぽって、音がするくらいに激しく肉棒にしゃぶりつく。
はやく、はやく、はやく…。
こんな気持ち悪いこと、さっさと終わらせてしまいたい。
一度出させてしまえば、今日の所はもう、開放してくれるかもしれない。
良い子でいよう。従順でいよう。大人しく、言うことを聞いて、上手にやれれば、まだ我慢ができない程では無くなっていた。
少なくても、体を許す事に比べれば、口を汚すことくらいなんてことはない。
射精の瞬間。頭を抑えられて、ズルっと、肉棒が喉の手前までやってくる。
「うぐっ…」と、吐き出しそうになるのを飲み込んでまで、震える肉棒から精液を吸い出すように咥え込む。
裏筋を舐め上げ、亀頭を舐り、鈴口を舌先でほじくった。
舌の愛撫を受けた肉棒の震えは どんどんと強くなる。溢れた先走りと、私の唾液で口の中がグチャグチャになっていく。吐き出そうにも、吐き出せない。咥えこんだ肉棒に口を塞がれ、くぐもった喘ぎ声の隙間から、つぅっと、涎が流れていくのが精々だ。
苦しくって、息が詰まりそうで、どうしようもなくなった私が、ゴクリと、生唾を飲み込んだ瞬間。
おじさんの肉棒が弾けた。
ドクドクと、私の口の中に、喉の奥へと精液が流れ込んでくる。
「んふっ…!! あ、んっ、んっ…ぅぇ、あっ、はっ、ん、んぅ…んくっ…んぅ」
苦しい、苦しい。
とうとう息ができなくなって、精液の匂いで頭が一杯になって。
「ぅっ…あふっ…んぅ、んくぅ…んく…っ」
それでも咥えた肉棒は離さない。精液に溺れてしまいそうになりながら、必死に喉を鳴らして白濁液を飲み込んでいく。
ゴクリ…ゴクリ…。
コレで、何度目だろう? 初めて肉棒を咥えた時の感触や、精液を口に出された嫌悪感すらも、もう ぼんやりとしか思い出せなくなっていた。
大人しく言うことを聞いて、上手にやっていれば良い。
そうすれば、今日も大丈夫。きっと無事にお家に帰れるはずだから。
ゴクリ…ゴクリ…。
まるで、粘ついた鼻水を無理に飲み込んでるみたいだ。何回やっても慣れるものじゃない。飲み込もうとした精液が、喉の奥に引っかかり、絡みつく。
少しでも水分を得ようと、口の中から絞り出した唾液の中にも精液は混ざり込み、唾液と精液の混ざった液体が、塊になって喉の奥へとつっかえる。
「けほっ…!! ぇぅっ、あっ、かはっ…はぁ、はぁっ、んっ、ふぅ…はぁ。あ、あの…私…ごめん、なさい…」
それでも、喉鳴らして飲み込もうとして、でも出来なくて。勢い込んで飲み込んだ精液が気管にまで飛び込むと、堪らず咳き込んだ。
飲み込みきれなかった精液を口から零し、吐き出して。おじさんの股間に、私の胸元に、電車のシートにまで白濁液の染みが飛び散ってしまう。
「っ…!!」
怒られるんだろうか。
おじさんの伸ばした手が私の頭に触れると、肩が竦んで悲鳴を上げそうになる。
けれど、おじさんは、ただ優しく私の頭を撫でるだけで「良いよ、大丈夫、上手だった」と、むしろ褒めてさえくれた。
嬉しい。
怒られなかった事の安心感が、私にそう思わせたんだろうか?
なんていったっけ? 犯罪者に好意を抱いてしまうような情動に、胸が温かくなっていくのを止められなかった。
「やっ…やめて、ください…」
そんな自分に はっと気がついた私は、慌てて首を振り、おじさんの手から体を離す。それで、おじさんの機嫌を損ねたとしても、絆されそうになっている自分を認めるほうがイヤだった。
「約束…ですよね。今日は、これで…」
おじさんの顔を見上げながら、恐る恐るに訪ねてみる。
「そうだね。今日もとっても気持ちよかったよ」機嫌を損ねた様子は無い。
むしろ、今日までで一番満足そうでさえあった。
良かったって…。
自分の気持ちがわからない。
おじさんが満足してくれてよかった。それは一体どっちの意味だったのか。
開放された事による安堵。女として男の人を満足されられたって安心。
その違いに見分けがつかなくなっていて、もう何回もすれば、肉棒を咥える事に抵抗すら無くなっていそうなのが怖い。
まだ、出来そうかい?
その言葉にビクッと、体が震えてしまっていた。
肌がざわつき、落ち着かなくなって。お腹の奥が、きゅっと、疼いたのに気づく。
期待と、興奮。
抵抗と、嫌悪。
その違いに、どれほどの意味があったんだろう。
この問いかけ自体、私を頷かせて、もっと従順に躾ける為のものでしかない。
「っ…! 嘘つき…今日は、口だけって、許してくれるって…言ったのに」
「ああ、だからあんなに頑張っていたんだね? おかげで僕の方もその気になってしまったよ。君があんまりに情熱的だったからさ」
「そんなの…ズルい」
拳を握りしめ、悔し涙に瞳を沈めても、私に選択肢なんてなかった。
親への遠慮。彼への恋心。私が二人を守ってあげなきゃって自惚れもきっとある。
「約束…してください。今日は…コレで、終わりにするって…」
また、犯されるんだ。
イヤなのに、イヤなはずなのに。
果たして、窓ガラスに映った自分の頬は赤く染まっていた。
それは、泣き腫らした子どもの様には、似ても似つかない。これから犯される自分の姿に、期待と興奮を孕んだ女の顔にもみえた。
「っ…。失礼…します」
窓ガラスから慌てて顔を逸らした私は、足を広げて、自分から おじさんの上に跨るように、シートに膝をついた。
1つ、2つと、ブラウスのボタンを外していく。胸をはだけさせ、後ろ手にホックの外れたブラがスルリと落ちる。
おじさんの肩越しに見る風景。
ガラガラのグリーン車から見る車内は、私達しかいなかった。
それでも、いつ誰かが来るかもわからない。
車掌さんが見回りに来るかもしれないし。次の駅には席を予約した人が乗ってくるかもしれない。
車内の空調に背中を撫でられヒヤリとした。
そう感じるほどに、私の肌は火照っていて、おじさんの大きな手に胸を包まれただけで、ソワソワと、拙い刺激にもどかしさすら感じてしまっていた。
「んっ…はぁ、はぁ…ぁっ、ゃっ…」
おじさんの上で膝立ちになって、自分から胸の膨らみを曝け出す。
胸がドキドキする。触れられた肌が震え、拙い性感が快感の火に変わっていく。
触れられて、揉まれて、時折握り潰すみたいに強く掴まれた。
慣れていくんだな。それはきっと、諦めにも近い感情だった。
触れられる内に嫌悪感が薄れていく。ううん、それを塗りつぶすくらいに性感の方が強くなると、肌はどんどんと熱を持ち、性的な興奮が胸の内で膨らんでくる。
おじさんの指先で乳首を転がされ、ビリッとした甘い刺激に喉が詰まった。
カサついた肌の感触が、その刺激を強くする度、押し込まれた胸の膨らみの中で、乳首が固くなっていくのに気づく。
それはまるで、男の人が行為の前にアソコを大きくするようにも似ていた。
少し前までなら考えもしなかった淫らな想像に、頬が染まっていくのが分かる。
羞恥心を振り払うように首を振っても、頭は冷えるどころか、むしろ興奮している自分を強く意識させ、頭の奥に押し込んでいたイヤな記憶に目がいってしまう。
脳裏に過る凌辱の記憶。
犯されているのに、落ちていく自分の体。
だってほら…。
「あっ…♥」
自分の喉からこんな声が出るなんて思わなかった。
甘く上ずった女の声。湧き上がる性感を我慢しきれずに漏らした少女の吐息。
開いた足の間。スカートの中におじさんの手が入ってきた。
揺れて、捲られて、ヒヤリとした空調の風に太ももの内側をくすぐられている間にも、私の股間に触れた おじさんの手が、その指先が恥丘の上をそっとなぞる。
ゾクッとした。背骨の付け根辺りから背筋を伝って、甘い痺れに頭が揺らされる。触れられたその瞬間、いままで抑えようとしていた快感が溢れると、割れ目から滲んだ愛液が薄い下着に染みを広げていった。
気持ち良い。
私はもう、その刺激を快感と受け止めていた。
多少の嫌悪感だとか、拙い抵抗なんて忘れてしまえるほど気持ちが良い事を知ってしまっている。
「はぁ、やぁ…わた、し…また、いや、やめ…気持ちよくなんか…」
頭にモヤがかかったみたいに、また何も考えられなくなっていく。
思考が白くぼやけ、薄ぼんやりと色づき始めたモヤは、薄桃色から赤色へ、私の興奮に合わせてだんだんと色濃く変わっていった。
きゅっと、乳首を摘まれる。
くりっと、下着の上からクリトリスを押し込まれる。
「んひっ…♥」情けない声を飲み込むだけで精一杯。
強い快感に腰が跳ねた。背筋が反り返り、ぼやけていた思考が快感に一色に染まると、下着に滲んだ愛液が色濃くなっていく。
「はぁっ、んっ…はぁ…。はや、く。おわって、終わらせてください…こんなとこで、だれか、きちゃ…」
「それは、おねだりかな?」
「そう…ですっ。それで、良いから…だから…はやくっ、してっ」
「それなら、もうちょっと可愛く言ってもらわないと」
「わかり、ません…そんな、こと…。言われたって、こまる…」
その言葉が、懇願だったのか、愛願だったのか、自分ですらもう分かんない。
どうせ犯されるなら、早く終わって欲しいって思うのは当然だ。
こんな羞恥心を抱えるくらいなら、もう何も考えられなくなるくらい気持ちよくなってしまった方が楽だと思う気持ちもきっとある。
少しでも おじさんを興奮させて、はやく楽になって貰って。
そうしたら、今からでも学校に間に合うんじゃないかって。
自分でも笑ってしまう程に、私の中にはまだ、普通の女の子ってやつが残ってたみたいだ。
学校に行けば彼に会えるから。それだけで私はまだ頑張れるなんて思ってしまった。
優しく微笑みかけてくれる彼に、笑顔を返す自分の姿を後ろから眺める私。
もしかしたら合ったかもしれない理想の光景を眩しく思うと、胸の内にほっとするような温かさが広がってくる。
けれど、それはまるでロウソクの灯りみたいに頼りないものだった。
「あっ、はぁっ…ゃぁぁぁ、はいって…ゆび、きちゃ…んふっ…はっ♥」
ぐちゅっと、ゼリーが潰れるような感触とともに割れ目が開かれた。
下着をずらされ、守るもののなくなった恥丘の中へと、おじさんの指が入ってくると、ロウソクなんかより大きな火が、私の下腹部に熱を生み出した。
勃起した男性器よりはまだ。でも、男性器よりも細かく動く指先は、すぐにも私の性感帯を探り当てると、執拗にそこばかりを刺激してくる。
まるで、お腹の裏側からクリトリスを押し上げるみたいな刺激に、腰が跳ねた。尿意にも似たその快感に、足がガクガクと震えだす。
膝立ちの状態ですら立っていられない。崩れそうな体を支えようとして、おじさんの肩に手を置くと、背中から優しく抱き寄せられた。
「あっ♥ んっ、ふぁ…はぁ…はぁ…っ」
くすぐったさの残る快感が背筋を伝っていく。
恥丘を責められるよりも優しい快感に、強張っていた私の体から残っていた緊張が解けていく。
おじさんの顔が胸の膨らみに近づいてくるだけで、胸のドキドキが一段と高くなっていった。興奮してる私の体。私自身もそれを期待するように、自分の体を見つめてしまう。
ぺろっと。
伸びた舌先が、勃起した私の乳首を舐め上げた。
一瞬の出来事だった。甘い痺れが乳首を揺らし、心臓が一際強い鼓動を刻む。
薄ぼんやりと、桃色がかった頭のモヤが真っ赤に染まり、強い快感に肩が跳ねる。
「ひゃっ♥」飛び出た声を抑えられない。
年相応の可愛らしい嬌声に、頬がかぁっと熱くなる。
そんな私の反応に気を良くしたおじさんに、優しい微笑みを向けられると、どうしてだか気分が落ち着かなくなってしまった。
それはまるで、初めて彼に「可愛い」と言われた時の心持ちにも良く似ていた。初恋を自覚した時に感じた心の揺らぎに、ドキッと心臓が跳ねてしまう。
そんな訳無いのに。
でも、気持ちがいい。
だってこの人は。
でも、気持ちがいい。
こんなに辱められてるのに。
でも、気持ちがいい。
こんなに気持ちの良いことが、悪いことだと思えなくなっていたし。
こんなに私を気持ちよくしてくれる人が、悪い大人だなんて思えなくもなっていた。
薄く開いたおじさんの唇が、私の乳首を挟み込む。
ちゅっと吸われて、充血した乳首の先をペロッと舐められると、目が回りそうな快感に襲われた。
小さい頃にした子供の遊び。その場でグルグル回るだけのお手軽なアトラクションにも近い感覚だ。足元がおぼつかなくなって、右も左も分からなくなって。
でも、気持ちがいいのだけは分かる。
割れ目を開かれ、恥丘の中を掻き回された。
クリトリスをお腹の裏側から刺激され、親指と一緒になって挟み込まれると、ビクッと腰が弾けたような快感に体が浮き上がった。
強い快感に背筋が反り返る。強張る私の体を落ち着かせるように、優しく背中を撫でられると、飛び出しそうだった心臓が胸の真ん中に戻っていくみたい。
「はぁっ…ぁぁあっ、んぁっ♥ ひゃっ、んっ、んふっ、ふぁっ、あ、や、つよ…それ、やだぁ。やさしく、しちゃ…あ、はふっ…んふっ♥ ふっぁぁっ、すうのも、だめっ♥」
どうせなら、乱暴にでもして欲しかった。
そうすればまだ、仕方がないって、無理やり犯されてるんだからって、張る意地もあったのに。
こんな風に優しくされたら、どうしても自分の女を意識してしまう。
的確な性への刺激に興奮が抑えられず、快感が花開く。
鼓動に急かされ、ぴんっと自己主張を強くする乳首。
イジられた恥丘は割れ目を綻ばせ、気をよくしたクリトリスが隙間から顔をのぞかせている。膣の奥から溢れた愛液がおじさんの手から零れ、電車のシートにまで愛液の染みがひろがっていく。
がたん、ごとん、がたん、ごとん…。
電車に揺られて、私も揺れる。
膝をついたシートから、恥丘を責める指先から、乳首に吸い付く唇から、背中を撫でる手の平の感触にまで、伝わってくる電車の揺れが、私の快感へと変わっていく。
いや、なのに…。恥ずかしいのに、でもなんで…。
「はぁっ、はぁっ、ひゃっ♥ んは、ふぅぅっ、ふぅぅっ、ん、んっ、あぁぁあぁ…どう、して…」
あまりのもどかしさに、私は自分から腰を動かすほど性に焦がれてしまっていた。
イきたいのに、イカせてもらえない。
その辛さは、誰にだって分かるはずだ。
私が絶頂の気配を強くする度 刺激が遠のき、だけど、私をイジメる手が止まっても、電車が動きを止める事はない。がたん、ごとん…と、微かな振動の一つずつが、絶頂の間際で敏感になった私の体を責めてくる。
それが、本当に堪らない。
「あぁぁ…あぁぁ」って、唇を震わせて、口の端から涎が垂れる。
ガクガクと震え続けた太ももの内側は、私の流した愛液でベタベタに濡れていた。
瞳に涙が溜まり、ぼやけた視界で 私の胸に吸い付くおじさんの顔を見下ろすと、意地悪な微笑みが返ってくる。
どうしたい? どうしてほしい?
命令ですらない、ただの問いかけだ。
もうやめて。お家に帰してって、私は言うべきなんだ。
なのに。
立ち上がるべき両膝は、力が抜けて動けない。
震えた唇は言葉を紡ぐ所か、快感の淡い揺らぎにもどかしい吐息を吐き続ける。
おじさんの肩を掴んでいた手から力が抜けていく。
厚い胸板を撫で、固い腹筋の凸凹で指を遊ばせながら、それはゆっくりと、股間へと近づいていった。
何をやっているんだろうって、自分でも思うよ?
だけど、この快感の疼きを止めないままではいられない。
見下ろした肉棒の大きさに息を呑む。
こんなのをさっきまで咥えていた自分に、こんなのを何度も受け入れてしまっていた事実に恐怖を思い出す。けれど、恐怖で心が冷えるよりも熱く、下腹部に抱えた快感の火が、私の体を疼かせていた。
そっと、張り詰めた肉棒に指を這わせ、ビクンっ、ビクンっと、震える肉棒の先端が、自分の真下に来るように手を添える。
「イき、たいんです…。もう、我慢できなくって。無理なの…ぇふっ、ぐす…はぁっ。貴方の、おちんちんで…私の、なか…。おま、んこ…使って。はぁっ、あぁぁぁ、ぃゃっ…。んっ、犯して…欲しい。なかに、全部…ぜんぶ、出していいから…だから、おねがっ…」
それが、私に出来る精一杯の愛願だった。
良い子だ。よく言えたね。偉いよ。
こんな状況なのに、褒められて胸が軽くなった。頭を撫でられると、安心を覚える自分がいる。
じゃあ、ちゃんと出来るよね?
「はい…」
小さく頷いた私は、更に足を開くと、おじさんの体に体重を預けていった。
ゆっくり…ゆっくりと…。
自分から、少しずつ、でも確かに。おじさんの肉棒が私の恥丘へと近づいてくる。
見下ろしていたおじさんの顔が通り過ぎる。気恥ずかしさに視線をそらすと、おでこに優しくキスをされた。
電車の中で、無理やり犯されているはずなのに、恋人同士のような事をされると、もう自分が分からなくなっていった。
いやっと、首を振って、だけど落ちていく体は止められない。
「はぁっ、はぁっ、あ、ふぅ…ん、いれ、ます…ね?」
肉棒の先端に、恥丘の入口を舐められる。開いた割れ目から溢れた愛液が、亀頭と、それを支えていた私の指を汚していった。
ぐちゅり…ぐちゅり…。
少しずつ、私の中へと亀頭が沈んでいく。イヤな水音が、体の内側から響いてくるのに私の興奮は増す一方だ。ゾクゾクと、ゾワゾワと、下腹部に抱えた快感が大きくなる。
開かれていく自分の体。少しずつ、奥へと近づいてくる肉棒の感触。
お腹の内側から体を押し上げられる感覚に「あっ…♥」と、声が漏れてしまう。
それと同時に、頭にかかっていたモヤが白く染まり、理性が快感に流されていく。
「はっ、あっ、へ…。あ、あ、あ、ふぅぅ、ひぅぅっ…んっ♥」
気づけば私は、おじさんの胸板にしがみつき、荒い呼吸を繰り返していた。
イッてしまった。
肉棒を迎え入れただけで、軽く絶頂してしまう程に私はもう限界だったんだ。
気持ちよかったかい?
問いかける声にすら答えられない。
快感で震えた太ももから力が抜けていく。崩れた体を支えようと、力の入らない指先で、おじさんの体にしがみついた。絶頂の強い快感に膣がざわつき、きゅぅっと下腹部に力が入る。
離したくない、離れたくない。
このまま一人で放り出されたら、切なさで窒息してしまいそうだ。
えらいよ? よく、がんばったね?
頭を撫でられ、抱きしめられた その瞬間。なんとなく分かってしまったんだ。
男の人に愛されるって、こういう事なんだなって。
自分より大きな人に抱きしめられるのは怖いばかりじゃないんだ。
絶頂の快感に晒されて、不安になっていたのもあるんだろう。
頼った相手に受け入れられる。守られる安心感に心が無防備にされていく。
ぐちゅり…。
イヤな水音を立てながら、肉棒が私の中で動き出す。
絶頂の直後。より敏感になっていた私の体に、その刺激はまだ強すぎた。
「あひっ♥ やっ、まっ…もうちょっと、やすませ、おねがっ、はぁっ、はぁっ、ふひっ、ん、いや、やだ…なんで、わた…ひゃっ♥」
口でイヤがるほどには、私の体は快感に抗えなかった。
すぐにも下腹部で燻っていた熱は火を戻す。拒絶しようにも、挿ってくる肉棒に絆された膣が口を開き、突き上げられる度に膣壁が収縮してしまう。
ざわざわと、うごめく膣内を肉棒が強引に割り込んでくる。
広げられて、引き抜かれて、ズルズルと膣襞を削られる。その快感に思考がぼやけていった。
頭にかかったモヤモヤが、薄桃色から真っ赤に染まり、弾けたように白に変わった瞬間。太い肉棒に頭の中まで掻き回されているみたいチカチカと、意識が明滅を繰り返す。
ここが何処で、私は何をしているの?
そんな事も忘れていた。ううん、考えることすら億劫で、その辺に投げ捨ててしまっていたんだ。気持ちがいいことに流されていれば、いつかは終わるはずだから。変に抵抗して、酷い目に合わされるくらいなら。自分から気持ちよくなっていれば、まだ楽なはずだから。
言い訳なんていくらでも出来た。
自分より大きな男の人の腕の中にいる。それだけでも諦める理由にはなる。
仕方がない。
だって、私はただの女の子だから。
こんなの抵抗できるわけがない。犯されて、感じちゃってもしょうがない。
だって、私はただの女の子だから。
「ん、んっ、んあっ♥ はぁっ、やっ、やっ、はげしっ、んふっ。ふぅっ、ふぅっ、ひゃぁぁっ!!」
がたん、ごとんと、揺れる電車の音さえ分からなくなっていた。
おじさんの上で身体を開いた私は、肉棒の動きに合わせて体を弾ませる。
もう、すっかり覚え込まされちゃった。
おじさんの肉棒を受け入れても、痛みを感じるどころか、お腹の奥で快感を抱え込んだみたいに体が重たくなる。その重たい快感に引きずられるように、自然と腰が落ちていく。更に奥へと亀頭の先が入り込み、私の大事な所を力強く突き上げてくれる。
「あひっ♥ はぁ、ぁぁあっ、そこ、は…。ひゃっ、あっ、あっ、まっ、まって、そこ、ばっかりは…そこは、だって…っ♥」
子宮口を突き上げられて、体が震え上がった。
もう それが、恐怖だったのか、歓喜だったのかも、見分けがつかない。
自分の一番 大事な所を犯されて、いつ射精されるかも分からなくって。
でも、自分よりも、一回りも二回りも大きい男の人に抱きしめられて、力強く求められている内に、イヤでも体は感じてしまってた。女の子としての幸せ。そんな充足感に目眩がするくらいの快感が、体の奥から湧き上がってくる。
妊娠…。
一瞬頭に浮かんだ言葉に体が慄いても、次の瞬間には快感に流されていく。
むしろ、その恐怖さえ、真新しい興奮に変わっていった。
逃げ出したくても、それもむり。
子宮口を突き上げられる度に、体から力が抜けて腰が落ちる。
おじさんの体にしがみついて、快感に耐えるのがやっとだった。
大きな両手でお尻を掴まれた。
腰と腰が押し付けられて、肉棒がもっと深くに入り込んでくる。
何かが、突き刺さったような感覚だ。小さな窪みに丸みを帯びた先端がぶつかって、ぐいっと、強引に押しつけられた。
「いひっ…♥ あ、あ、はぁぁっ、ん、ひぅっ…かっ、ぁぁぁぁっ…!!」
その瞬間に、私はまた絶頂へと達していた。
割れ目を開かれ、子宮口まで犯された快感が、深く強く、お腹の奥から全身を震わせる。息の仕方を忘れたみたいに震えた唇からは、嬌声の一つも出てこない。
ただ、熱い。
お腹の奥で渦を巻いた快感が、肉棒で刺激される度に体中に流れ込む。
おじさんの胸板にしがみつき、絶頂の刺激に合わせて背筋が反り返った。
それはまるで、自分から腰を落としていくみたいだった。
ドクンっと、私の中で肉棒が大きく震え上がる。
きゅぅっと、下腹部に力が入り、精液を受け入れようと膣壁がざわつき出した。
ドクンっ、ドクンっ…。
お腹の奥で精液の熱が広がっていくと、膣の更に向こう側、おへその下に感じた熱いものが、ゆらり、ゆらりと、揺らめき出す。
まるで、精液で膨らんだ水風船みたいだ。
でもそれは、思っていたよりも水っぽい感覚で、下腹部で広がっていく鋭い快感に疑問が浮かぶ。
「あっ…♥ へ? い、やっ、まっ…おねがっ…。おなか、おしちゃ、やっ、うごかな、つかないで…だしちゃ、でちゃっ…から、はぁ…はぁっ…ぁぁぁ、ぃゃ、わたし…」
不意に感じた、太ももを擦り合わせたくなる様な鋭い刺激に、腰が引ける感覚を味合う。興奮し、快感を覚え、絶頂に震える体から、何かが抜け出ていきそうになるのを必死に堪えた。
今、辛うじて我慢が出来ているのは、だって…。
絶頂の最中、精液を受け入れようとした下腹部に力が入っているからだ。
ドクンっ、ドクンっ…。射精をしながら中で動く肉棒に、そこを突き上げられると、膨らんだ鋭い刺激が少しずつ零れていきそうになる。
どうしたの? 何を我慢しているの?
快感に震えながらも腰を引き、イマイチ絶頂に乗り切れていない私の体をおじさんの手が撫でた。気づいているのか、いないのか。その指使いはとても優しくって、私の体から更に快感を引き出すみたいに淫靡に動く。
「あぁぁっ♥ やっ、やっ、やめっ、今はっ、だめ、ですっ! そこは、さわっちゃっ、おちんちん、とめっ…おねが、おねがいだから…あっ、ぁひっ…♥」
割れ目の隙間から、顔を覗かせていたクリトリスを転がされた。
快感の刺激を受けて腰が落ちると、ぐりっと、肉棒が子宮口にめり込む感触が伝ってくる。
それはいい。それだけならもう、諦めも付いた、けど…。
肉棒に深い所から押し上げられて、何かが潰される感じがした。
ぱんっと、水風船が割れる様なイメージが、頭の片隅で弾けた途端、そこが、我慢の限界だった。
「あっ♥ ぁぁぁっ、ゃ、とまっ…おねが、ぃ、やだぁ、やぁぁぁっ…」
絶頂の後。体の全部から力が抜けきると、普段なら我慢できることでさえ難しくなる。
最初はチョロチョロと…。
それは次第に勢いを増して、私の股間から流れ出していくのですら止められない。
ぷっつりと、その瞬間に私の中で何かが切れた音がする。
もう、ダメなんだなって。自分の中ではっきりと自覚してしまう。
常識だとか、尊厳だとか。そういった自尊心が崩れていく音がした。
電車の中で、おじさんに体を開いて、自分から犯される。
中に出されて、子宮にも一杯の精液が流れ込んできて、さんざん気持ちよくなった挙げ句に、お漏らしまでしてしまった。
なのに、気持ちがいい。
自分の中で壊れた何かが、尿意と一緒に流れていく。
そんな、背徳的な快感にガタガタと腰を震わせ「ぁぁぁっ…」と、情けない声と一緒に涙が溢れて止まらない。
ぶるっと、体が震える。
ゾクっとした快感が背筋を伝い、頭を揺らす。
がたん、ごとん、がたん、ごとん…。
電車に揺られて、私も揺れる。
規則正しい揺れの合間にも、滴る水音が耳に響いていた。
ひどい匂いだ。精液と、愛液と、男と女の匂いの中に、私の粗相をした…。
ううん、私の漏らした おしっこ特有の匂いが漂い始める。
「はぁっ…♥ はぁっ…♥ んっ…ふぅ、んっ…はぁぁ…」
恍惚とした溜息を吐き出して、私は身動きの一つも取れなかった。
がたん、ごとん…。電車に揺れに合わせて、シートに膝が押し付けられる。
ぐしゅっと、まるで濡れた地面に膝をついたみたいな感覚だった。
膝の重さに押しつぶされたシートから汁気が溢れ出す。それは雫を作り、膝から脛に向かって流れていくと、ふくらはぎを覆っていた靴下に吸い込まれていった。
そんな、終わってしまった自分の姿を、私はただ呆然と、他人事の様に見下ろしていた。
ー
がたん…ごとん…。
閑散とした駅のホーム。
ゆっくりと、遠のいていく電車を見送った私に残されていたのは、一握りのお金と避妊薬だけだった。
ホームのベンチに座り込んだ拍子に、ぐしょりと濡れた下着の感触に肌を冷やす。
「はっ…ははっ…。あーあ…なにやってんだろ、わたし…」
パパ活だと思ってさ…なんて言われちゃった。
帰りの電車代と、替えの下着。それを合わせたって、相場よりも随分と多いだろうお金まで貰ってさ。
それなら、良いのかな?
皆やっているんだしって言われたら、そんな物なのかなって考えそうにもなる。
「なわけ…ないじゃん。こんな…ことって…こんなの…っ!!」
ぐしゃりと、お金を握りしめて…。
拳を振り上げてみたまでは良くっても、それを捨てるなんて出来なかった。
現実問題として、ここからお家まで帰らないといけない。
ただの学生である私の貯金だって、そう多くなんか無いんだ。
誰かに頼ろうにも、それを説明するとなると、電車で犯され、お漏らしまでしてしまった事実まで、自分から口にしないといけなかった。
「お母さん…」
呼んだら、迎えに来てくれるかな?
スマホを開き、電話帳を呼び出して…だけど、親指は動かない。
迷惑は掛けたくない。けど、助けては欲しい。右往左往と心が迷う内に、思いつきの衝動が収まると、電話帳から指が離れていってしまった。
お家の手伝い。学校の成績。
良い子にしてれば褒めて貰えた記憶が邪魔をする。
逆を言えば、良い子にしてなきゃ失望されるかもしれなくて、それが怖い。
♪♪♪♪
「あっ…」
その時、震えたスマホに表示されたのは、清水くんの名前だった。
思わず涙が浮かび、滲んだ視界の中、溢れた雫がポツリと画面に落ちる。
躊躇いなんかなかった。深呼吸を一つ。私は努めて平静を装うと、そっと画面の表示を指で撫でた。
「清水くん? どうしたの? うん…うん…。ごめん、ね? 待たせちゃって…うん。今日も、ちょっと遅れるかな。大丈夫だよ、病気とかじゃ…ないから。…もう、だめだよ清水くん。学校抜け出したりしたら。大丈夫だって、一人でちゃんと来れるから、うん、うん。ありがとう…また、後でね?」
通話終了の文字が浮かんだ画面を、ぼんやりと眺める。
ただそれだけの事に、心が寂しくなって仕方がなくなった。
早く、彼の顔が見たい。
だけど、電話越しにならまだしも、今の自分がどんな顔をして彼に合えば良いのかわからない。
ぎゅっと、握りしめた手の中に感じるチクリとした痛み。
開いた手には、グシャグシャになったお札と、一緒に渡された避妊薬の包装の角が、手の平に突き刺さっていた。