その日の昼休み。
今日も今日とて、俺たちは陽の差し込む生徒会室で昼食をとっていた。
「はい、あーん」
「あー⋯⋯」
ん、と口を閉じれば、甘めの卵焼きが舌を転がる。
いろはと付き合いだしてすぐに、ここでランチタイムを過ごすことが日課になっていた。こうして餌付けされるが如く甘ったるいやり取りをするのもまた然りだ。
しかし、ただ弁当を食べさせられているわけではない。
「先輩」
いろははそう言うと、上履きを脱いだ足先でつつっと俺の脛を撫でていく。俺に箸を向けたまま傾けられた上体は、緩められたブラウスの胸元へと誘っていた。
「美味しいですか?」
「──っ」
そう言っていろはは、足先を脛から太ももの方へと這わせてくる。そして──。
「ねえ、先輩」
「ああ、うま、⋯⋯ぃっ!」
そしていろはのつま先が、俺の膨張している股間を突付いた。
自分でも業の深さに呆れるしかないが、飯を食いながらその扇情的な行為で高ぶってしまっていたのだ。
「あは♡ 食欲満たされてるのに性欲は満たされないの、やばいですよねー」
「ぅお、おい⋯⋯」
いろははそう言いながら、はいと今度はブロッコリーを箸に挟んで向けてくる。強調される胸の形に、刺激を与え続けてくるつま先。ここが学校でなかったら、正直我慢できなかったかも知れない。
「大丈夫ですよー。これで最後ですから」
差し出されたそれを口に咥えると、いろはは何が面白いのかフフッと笑って見せた。
「先輩」
いろはは立ち上がって出入り口の扉まで行くと、カチャりと鍵を締めた。俺の傍まで戻ってくると、すっと指先で頬を撫でてくる。
「じゃあ、次はデザートをもらいますね」
「あ⋯⋯、おい⋯⋯っ」
いろははそう言うと、空になった弁当箱をそのままに机の下に潜っていった。俺の脚の間に入ると、じぃぃと躊躇なくジッパーを下ろしてくる。
「あは♡ 今朝出したばかりなのに、もうバッキバキですね♡」
俺の脚の間から顔を出すと、いろはは飛び出してきた肉棒を握りながら愉しそうに言う。あんな風に誘われて、勃たないわけがなかった。
「相変わらず大きいですねー。わたしの顔より大きいんじゃないですか?」
シュッシュと片手でシゴかれているそれは、見比べてみれば確かにいろはの顔よりも長く見える。その可愛い顔のすぐ横でグロテスクな男根が脈打っているという状況がやたらにエロティックで、どんどん高まってきてしまっていた。
「んぅ⋯⋯♡」
そして舌が伸びたきたかと思うと、俺の肉棒はその温かな口内へと誘い込まれていいった。
舌先が亀頭を滑り、裏筋を伝い、咥え込まれたと同時に肉竿が悦びに震える。いろはの口内は、たったそれだけで声が出そうになるほど気持ちよかった。
「んちゅっ、れろっ、んぅ、んー⋯⋯」
いろははペニスを咥え込んだまま俺の方を見てくると、上目遣いになって反応をうかがってくる。
昼休み、学校の生徒会室。その神聖な場所で生徒会長の女の子にフェラチオをしてもらっていると思うと、背徳感に突き上げられて堪らないほど興奮してしまう。
「うぁ、あ⋯⋯」
我慢しきれずに声を出してしまうと、いろははニンマリと淫靡な笑みを見せた。
いろはは俺の内ももに両手を添えてサワサワと愛撫を始め、口だけでの奉仕になる。亜麻色の髪が揺れるたびに強烈な快感が訪れ、いろはの口内で肉棒が暴れ回っていた。
「んぅ、んちゅ、んんぅ⋯⋯♡」
いろははいつも俺の反応を見ながらオーラルセックスに興じ、勝手に上手くなっていく。吸いつきも舌使いも初めての時から比べものにならないぐらい上達していて、俺はいつも手の平の上ならぬ舌の上で踊らされてしまうのだ。
「は、あぁ⋯⋯。いいぞ、いろは⋯⋯っ」
そう言っていろはの柔らかい髪を撫でると、舌がネットリとカリ首に絡みついてくる。眼下に見える幼いつむじとは裏腹の舌技に、俺の男根はガチガチになったまま脈打っていた。
「ぷはっ⋯⋯。先輩のおチンチン、びくん♡ びくん♡ って喜んでますよ♡」
いろははそう言うと、チュっと俺の鈴口にキスをしてくる。その間も手でシゴかれ、快感は途切れることがない。
「本当、いい身分ですね♡ 先輩♡」
いろはは身を起こして俺の耳に口を寄せてくると、唇で三日月を作る。
「こんな風に学校で後輩の女の子にお口と手でしてもらえるなんて♡ それにここ、生徒会室ですよ♡」
その言葉はすべて事実で、だからこそ俺の理性と欲を刺激する。あってはならないことなのに──俺は先達としてその行為を諌めるべきなのに、快感の強さから逃れられない。
「先輩だけですよ、わたしをこんな風に好きにできるのは♡ ふふっ、優越感やばいですよねー♡」
シュッシュと手で俺の男根を慰めながら、艶めいた唇は淫靡な言葉を囁き続けている。
「んぅ、れろっ⋯⋯♡」
いろはは俺を興奮の渦に誘い込むような台詞の後に、再びしゃがみ込んで俺の肉竿にキスをした。舌を裏筋に沿わせてカリ首までくると、ゆっくりと下ろしていく。
そして、何を思ったのか。
いろはは根本の方まで舌を這わせたかと思うと、そのまま俺の玉袋を咥え込んだ。
「うぉっ、おぉぉ⋯⋯っ」
「んちゅ、んりゅぅぅ⋯⋯。あは♡ その反応キモいですよ♡」
そう言っていろははまた俺の睾丸を口に含み舌で転がし、シコシコと男性器をシゴき上げてくる。AVの中でも見たことのないアブノーマルな行為に、俺のペニスはこれ以上なく張り詰めていた。
「んぅ、はぁ⋯⋯っ♡ 先輩、気持ちいいからって出しちゃダメですよ♡ また制服にかかっちゃいますから」
そうは言われても、いろはの行為がエロ過ぎて何も抑えきれそうにない。肉竿だけでなく身体を震わせ始めた俺を見て、いろはは色欲にまみれた瞳に笑みを浮かべる。
「は、ぁぁ⋯⋯っ、けどこれ、もう⋯⋯っ」
「ふふっ♡ じゃあ最後はお口で抜いてあげますね」
あーん、と口を開くと、またいろはの温かな口内に包まれていく。それが堪らなく気持ちよくて、その快感を最大限に味わいたいと思ってしまう。
「は、あぁ⋯⋯。いろは、口だけでしてくれるか?」
俺がそう言うと、いろはの目の端が蠱惑的に垂れ下がった。
いろはは床に手をつくと、そのまま頭だけを動かして口淫を激しくさせていく。竿をシゴかれながらのフェラチオもいいが、こうして口と舌だけで愛撫されると包みこまれる感覚が最高に気持ちいいのだ。
「は、おぉ⋯⋯っ!」
「んぅっ、んっ、んちゅぅ、んりゅ、んぅ、んんぅぅ⋯⋯っ♡」
いろはのフェラが激しくなってくると、俺は思わず彼女の頭に手を伸ばしていた。その動きを止めるだけもなく、促すでもなく手を添えたまま、その可愛らしい唇から得られる快感に没頭していく。
「うぁ、あぁ⋯⋯っ。いろは⋯⋯っ、出る⋯⋯っ!」
「んちゅっ、れろっ、んっ、ふぅ、んぅぅ⋯⋯っ♡」
これ以上はもう、我慢できない。俺が射精を宣言すると、いろはの動きは加速していき、そして──。
「は、ああぁぁっ! 出るっ、イクっ!!」
びゅるるるるるるるるうううぅぅっ!! びゅっ、ビュクッ! びゅくんっ、ドピュぅぅっっ!!
俺はいろはの頭を掴むと、その喉奥に向けて激しく射精していた。
今日で二度目とは思えないほど強烈な快感に、夥しい量の精液。そのありったけを、いろはの口内にぶちまけていく。
「んっ! んぅぅっ!? んっ、えほっ、えほ⋯⋯っ。あ⋯⋯♡」
そんな勢いの良い射精で喉奥にザーメンがかかってしまったのか、いろははえづき出すとペニスから口を離す。しかし、それで俺の吐精は止められるわけがなく。
「は、あぁぁ⋯⋯っ!」
びゅぷっ、びゅるるるるるっ! びゅるるっ、ドピュッ、びゅクゥッ!!
俺はいろはの顔に向けて、大量の射精を続けていた。
いろはの形のいい鼻に、ふっくら艶めいた唇に、白いおでこに、亜麻色の髪に──俺の白濁しきったザーメンが、これでもかと降り注いでいく。
「ん、あぁ⋯⋯♡ 先輩、出しすぎですよぉ⋯⋯♡」
甘い声で言ういろはの可愛らしい顔は、俺のザーメンまみれになっていた。
さっきまで撫でていた柔らかな髪にまで精液がかかり、まるでぶっかけモノのパッケージ写真のようになっている。勢いと量に鑑みれば、制服に飛んでいないのが奇跡的なぐらいだった。
「まあ、だから好きなんですけど♡」
果たしてそれは、何を指しての言葉なのか。
いろははそう言うと、指で自分の顔にかかった精液を集め、自ら口の中に落としていく。
「ん、はぁ⋯⋯♡」
そしていろはは俺のザーメンをゴックンすると、恍惚とした表情を浮かべていた。その瞳は恋する乙女のようにうっとりと蕩け、甘味を味わうかのごとく口元が緩んでいる。
「先輩の精子、今朝と変わらず濃いですね♡ ねっとり喉に絡みついてきます♡」
あまりに痴女めいた発言に、俺は鼻息が荒くなっていた。
もうこうなれば、校内だとかは関係ない。俺はその身体を、欲して止まないのだから。
「あ⋯⋯っ」
いろはの身体を抱き寄せた、その瞬間。
──キーン、コーン、カーンコーン。
と、予鈴が俺の熱くなった思考に冷水を浴びせてくる。
当たり前だが、昼休みは有限だ。今から準備して教室に戻らないと、午後の授業に間に合わないだろう。
「⋯⋯もう、行かないとですね」
「ああ⋯⋯」
いくら性的に積極的になろうとも、いろははその辺りをないがしろにすることはない。ある意味そこがいろはらしくもあり、好ましいところなのだが。
「あ、髪までかかってるし」
身支度を整えだしたいろはは、「これなかなか取れないんですよー」とぼやきながら髪に付着した俺の精液をティッシュで拭き取っていく。もうしっかりと染み込んでしまったらしく、確かにいろはの髪から完全に生殖液が拭き取られることはなかった。
「これ、やばいですよね」
さて生徒会室を出ようと扉まで行くと、いろはは立ち止まってそう言った。俺を振り返ると、試すような笑みを浮かべて続ける。
「わたし、生徒会長なのに彼氏の精子髪につけたまま授業受けるとか、ありえないです♡」
それはもう本当にそうでしかなくて、俺はフォローも何もできなかった。俺は昼休みにもかかわらず、性欲の塊を彼女にぶちまけたのだ。
後悔と興奮を綯い交ぜにした感情に取り憑かれていると、いろはは不意に身体を寄せてくる。それからその唇が俺の首に吸い付いてくるまで、一瞬だった。
「ん⋯⋯」
「お、おい⋯⋯」
ちゅぅぅ、と強く吸われたころには、もう手遅れだった。
まるで別れを惜しむような長いキスは、マーキングに他ならない。
「これでおあいこですね♡」
果たしてそこがどうなっているのかは分からないが、きっとキスマークがつけられてしまったことだろう。俺だってこれから授業があるというのに、まったく勘弁してほしい。それにそんなことをされたら、また昂ぶってしまうではないか。
「──先輩」
いろはは生徒会室の扉に手をかけると、ノブを回す。廊下の喧騒が耳に届いた瞬間、その続きを言葉にした。
「放課後、勉強教えてくださいね。両親、今日も帰りが遅いので♡」
脳天までビリリと痺れて、思わず生唾を飲み込む。
またも股間が窮屈になってくるのを感じながら、俺はこくりと頷いたのだった⋯⋯。