それは土曜日の昼下がりのことだった。
「ではでは、いろはさん。兄をよろしくお願い致します」
「はいはーい。よろしくお願いされました」
我が家のリビングには、敬礼する小町と手を振るいろはの姿があった。カチャンと静かな音とともにリビングの扉が閉まると、二人だけの時間が訪れる。
「ふふっ。こういう時に察しのいい妹だと、いろいろ楽ですね。先輩」
「言い方が微妙に酷いんだよなぁ⋯⋯」
そう言って視線を送ってくるいろはの格好は、当然なら私服姿だ。オーバーサイズ気味のジャンパーコートにミニスカートを組み合わせた、なんともあざとい格好だった。
本日の訪問は、以前のようにいきなり押しかけてきたものではない。受験生という身分が故に勉強時間を確保したいと俺と、とにかく俺と一緒にいたいいろはの願いの折衷案がおうちデートなのである。
「さてと」
「⋯⋯っ」
そう言っていろははジャンパーコートを脱ぐと、俺は一瞬動揺してしまう。
何故ならコートを脱ぐことによって顕になったトップスの胸元が、あまりに大胆に開いていたからだ。ちょっと前かがみになれば、あるいは少し上から見れば谷間が見えてしまうほどのそれは、いわゆる肌見せコーデの一つなのだろうか。
「午前中の勉強は捗りましたか?」
「⋯⋯ああ、まあな」
ソファに隣り合って座ると、いろははそう言って俺にもたれ掛かってくる。当然俺の方が座高が高いわけで、いろはの方をみれば自然とその曲線が目についてしまうから困ったものだ。
「あ。家から出たくない言い訳じゃなくて、本当に勉強してたんですね」
「お前なぁ⋯⋯」
俺の反応を見ていろはがくすっと笑うと、その僅かな動きでその女性らしい丘が揺れる。
これは⋯⋯受験勉強で疲れた目を癒やすのに最適すぎるだろう。頑張ったご褒美、というわけではないのだろうが、いろはの格好はあまりにも無防備に思えた。
「さっきからジロジロ見すぎですよ、先輩」
「⋯⋯⋯⋯」
そんな思いは行動となって筒抜けになっていたのだろう、いろはは俺の視線を
まったく、これではいろはの思う壺ではないか。かと言ってその肢体が魅力的なのは、もうどうしようもないことだなのだ。
「そんな格好されて言われてもな⋯⋯」
「ふふっ。そうですよね。昨日はえっちできなかったので、ムラムラしちゃいますよね⋯⋯♡」
いろははそう言うと、俺の腕に抱きついてくる。当然その乳房が俺に二の腕に押し付けられる形になり、その柔らかさがしかと伝わってきた。
「⋯⋯触ってもいいの、先輩だけなんですよ?」
そしていろはは俺の耳元に唇を寄せると、そう言ってチュッと頬にキスをする。唖然としている俺を見上げるその瞳は、期待に満ちていた。
思わずゴクリと、唾を飲み込む。
手入れの行き届いた亜麻色の髪に、艶めいた唇。健康的な色をした頬も、形のいい鼻も、クリっと大きな目も、すべて男を虜にするために作られたかのようだ。
一言で言えば、はちゃめちゃに可愛い。そんな恋人を好きにしていいのは俺だけだと言われて、もう我慢などできるはずもなかった。
「⋯⋯いろは」
「先輩⋯⋯。ん⋯⋯っ」
俺はいろはの身体を抱き寄せると、吸い寄せられるようにその可愛らしい唇を塞いだ。
すぐに舌を入れたりはせず、顔の角度を変えながら何度も唇を触れ合わせ、甘噛みするように
「あん⋯⋯♡」
堪らず俺は、服の上からいろはの胸に触れる。相変わらず、柔らかい。
⋯⋯が、服の上からにしては柔らかすぎる気がする。それにこの、お胸のポッチは⋯⋯。
「お前、これ⋯⋯」
「ふふ⋯⋯♡ はい♡ ノーブラです♡」
その台詞に、思わずクラッときてしまった。こいつ、性欲は強い方だと思っていたが、ここまでくるともはやビッチじゃねぇか⋯⋯。
「大丈夫ですよ。ここに来るまで上着は脱いでませんから」
「いや、そういう問題じゃなくてだな⋯⋯。いや、そういう問題か?」
問題がありすぎて論点がどこかに行ってしまいそうだが、今更どうこう言っても仕方がない。かすかに恥ずかしさを表情に滲ませながら、いろはは言う。
「でも健気だと思いませんか? 彼氏に興奮してもらうために、恥ずかしい思いをしながらノーブラで電車に乗ってきたんですよ♡ シャツで擦れるたびにちょっと感じちゃいながら、先輩を想いながら来たんです♡」
いろはの一言ひとことが奥に仕舞い込んでいた欲を刺激して、頭がパンクしそうだった。
こと俺を興奮させることに関して、いろはを越える女の子はいないだろう。毎度バカみたいに昂らされ無茶苦茶してしまうのだから、自分の性欲にも困ったものだが。
「そんならまあ⋯⋯楽しませてもらうわ」
「ふふ⋯⋯っ♡ はい♡ あ⋯⋯♡ んっ♡ ふぅ⋯⋯っ♡」
服の上からモミモミと胸を揉み始めると、いろはの口から艶めかしい声が漏れ始める。手に伝わってくるや柔らかさとその声で、俺はあっという間に愚息を固くさせていた。
「なんか、前より大きくなってる気がするな」
「あん⋯⋯っ♡ 分かりますか? 先輩と付き合ってから、大きくなったんです」
俺はいろはを後ろから抱きしめるようにして、育ってきたという胸を揉み続ける。別に胸のサイズにこだわりはないが、あるならあるで越したことはない。だって揉み心地いいし。
「ん、ふぅ⋯⋯っ、あ⋯⋯♡ ふふっ♡ 先輩がえっちのたびに揉むからですね♡ ブラ買い直さないといけないじゃないですか♡」
そんな分かりやすく俺を挑発する台詞でも、脳天がぴりりと痺れてしまう。こんな調子だからいつも、いろはの手の平の上で踊らされっぱなしになるのだ。
「そんなら、もっと大きくなってもらうか」
「あぁぁっ♡ んっ♡ や、んっ♡ そこ、あ⋯⋯っ♡」
俺は服の上からいろはの乳首を転がすと、そのすらりとした下半身にもう片方の手を伸ばした。スカートの中に手を突っ込み、彼女の入口を探し当てる。
「流石にノーパンではないのな」
「あ、当たり前じゃないですか。そこまでしたら変態⋯⋯んっ♡ はぁうっ♡」
コリコリとクリトリスのあたりをショーツの上から弄ってやると、いろはは可愛らしい声で喘ぐ。いろはの腰に押し付ける形になっている俺の剛直は、これ以上なく大きくなっていた。
「ん、あぁ⋯⋯♡ 先輩、どれだけ大きくなったか、試してみませんか?」
「うん⋯⋯?」
それはどういう意味だ、と疑問符を浮かべていると、いろはは俺の手を抜け出した。ソファに座ったままの俺の足の間に入ると、自らトップスを脱ぐ。
ぷるんと溢れたいろはの胸は、確かに初体験の時より大きくなったように見える。形のいいお椀型のおっぱいの先でピンク色の乳首がツンと立っており、また揉みたくなってきてしまった。
「先輩も脱いでください」
「お、おお⋯⋯」
いろはの手が俺のベルトに伸びると、あっという間に下半身だけ裸にされてしまう。グリンと反り返った肉棒は、天上に向かってビクビクと亀頭を揺らしていた。
「何をするか、もう分かりますよね?」
そう言うといろはは、自ら裸の乳房を両側から押さえて谷間を強調する。この体勢は、つまり⋯⋯。
「じゃあ、やってみますね」
いろはは胸を開くと、俺の勃起した肉棒をその間に挟み込んだ。いわゆるパイズリという、フェティッシュな性行為だ。
もちろん今までいろはにパイズリをしてもらったことはないし、試そうともしたことがない。その願望がなかったかと言うと嘘になるが、まさかいろはの方からしてくれるとはって感じだ。
「あは♡ ちゃんと挟めましたね♡」
「うぉぉ⋯⋯」
俺は感動のあまり、変な声を出してしまっていた。
張りのあるきめ細かい肌に、柔らかくも弾力がある谷間。一色いろはの胸に包みこまれる感覚は、まったくの未知のものだった。
「ふふっ♡ どうですか。初めてのパイズリの感覚は♡」
「は、あぁ⋯⋯。これ、いいな⋯⋯」
正直にそう答えると、いろははクスリと艷やかな笑みを浮かべた。いろはの胸の間から突き出た亀頭は、真っ赤になってプルプルと震えている。
「あは⋯⋯♡ じゃあ愉しんでくださいね♡」
そう言うといろはは、おもむろに胸を上下に揺らし始める。
膣内のその感触に比べたら、遥かに刺激は少ない。しかしあのいろはが、上目遣いで、胸を使って奉仕しているというこの状況。それが過剰なまでの興奮を呼んで、堪らない気分になる。
「ああ⋯⋯♡ 先輩、もう我慢のお汁が出ちゃってますよ⋯⋯♡」
「う、あぁ⋯⋯っ」
いろははサキュバスめいた笑みを浮かべると、ちろりと俺のペニスの先を舐め上げた。カウパーが俺の肉棒といろはの舌先の間に糸を引いて、鼓動はやたらに早くなっていく。
「そんなに気持ちいいんですねー、これ♡」
責める一方のいろはは、パイズリというアブノーマルな行為を愉しんでいた。
段々と胸を動かす速度を上げながら、上目遣いで俺の様子を見てくる。それですら俺に興奮と快感を与える要因にしかならず、肉竿はビクビクと脈打ち続けていた。
「ひょっとして、もうイッちゃいそうなんですか?」
いろはの問いに、俺はコクコクと頷くことしか出来なかった。昨日セックスできなかっただけで、相当に溜まってしまっているのだ。
「ふふっ♡ じゃあ出していいですよ♡」
いろははそう言うと、パイズリの動きを更に激しくさせていく。
縦横無尽に形を変える乳房と、乳圧の増したいろはの谷間。強くなった快感が、一気に俺を追い詰めてくる。
「は、あぁ⋯⋯っ! いろはっ、出るっ。イクっ!」
「はい♡ 見ててあげますから、たくさん出してください♡ あ♡ きゃっ⋯⋯♡」
ビュルルるるるぅぅぅ!! びゅっ、ビュルルっ! ドピュぅぅぅっ!!
胸に挟まれたまま射精を開始すると、勢いよく飛んだザーメンがいろはの顔を汚していく。ブルンブルンと暴れまわる男性器の先から次々と白濁液が飛び出して、いろはの鼻に、唇に、髪にと降り注いでいた。
「あぁ⋯⋯♡ ふふっ♡ まだ出てますねー♡」
「は、おぉぉ⋯⋯っ!」
ドピュぅぅぅぅぅううっ! びゅるるっ、びゅくんっ! ビュプッ!
いろはは薄目を開けたまま、乳房の中で射精している俺のペニスを見つめていた。
射出されたザーメンがいろはの顔をドロドロにしていっているというのに、彼女は艶笑を絶やさない。まるで俺に精液をかけられることに悦びを感じているような表情に、射精はなかなか止まらなかった。
「は、あぁ⋯⋯。すまん、また顔に出しちまったな⋯⋯」
「ふふっ♡ 先輩、ひょっとして顔射好きなんですか?」
射精が終わってもビクビクと脈打ち続けているペニスを見ながら、いろははちろりと舌を出した。唇の周りを汚している生殖液を舐め取ると、俺を見上げてくる。
「先輩、飲ませてください」
「あ、ああ⋯⋯」
本当にこんなことをさせていいのだろうか、といつも思うのだが。
俺はいろはに求められるがまま、顔にぶっかけてしまったザーメンを彼女の口に向けて集めていく。その可愛らしい唇の間に濃厚な白濁液を落とすと、いろははコクンと可愛らしく喉を鳴らしてザーメンをゴックンした。
「ん、はぁ⋯⋯♡ 一日空いたから、いつもより濃いですね♡」
いろははそう言うと、舌を出して全部飲み干したことを俺に証明する。その姿はまるでもっとかけて欲しいとでも言わんばかりで、血管が千切れそうなほど興奮してしまう。
「あは♡ 先輩の、まだ大きくなったままですね♡」
そんな姿を見せられて、ペニスを萎えさせていられるはずがない。いろはに間近で見られながら、俺の肉竿はもっと快楽が欲しいと暴れまわっている。
「先輩、ゴムありますか?」
「ああ⋯⋯」
俺は脱ぎ捨てられていたズボンのポケットから、コンドームの個包装を取り出した。いつそういう展開になってもいいように、忍ばせていたのだ。
「ふふっ♡ 先輩もヤル気まんまんだったんですね♡」
「⋯⋯当たり前だろ」
思い出せばいろはが俺の家に来て、セックスせずに帰ったことなど一度もない。それにこちとら受験勉強というストレスを抱えているのだから、それを上手く発散させたいというのは当然の流れだろう。
「じゃあ、着けますね」
いろははそう言うと、いつかのようにゴムを口に咥えて微笑んで見せた。そのまま俺のペニスをフェラチオするようにして、避妊具を装着させてくる。
「先輩は、じっとしててください」
すっと立ち上がると、いろははおもむろにスカートの中からショーツを脱いだ。自らスカートを捲りあげると、ソファに座ったままの俺に跨ってくる。
「入れちゃいますね⋯⋯♡ あ♡ ああぁぁっ♡♡」
そしてようやく訪れる、結合の時間。
いろはの中にペニスが飲み込まれていくと、快感で頭が真っ白になっていく。一度出した後だと言うのに、まったく感度は鈍っていかなかった。
「ん♡ ああぁぁ⋯⋯っ♡ ふふっ♡ 先輩の、入れただけでビクビクしてますよ♡」
「は、あぁ⋯⋯っ!」
いろはは最後まで腰を落とすと、唇で弧を描く。俺の首に手を回してくると、前の前でぷるんと形のいい胸が揺れた。
「動きますね⋯⋯♡ あん♡ あ♡ あぁっ⋯⋯♡」
そう言っていろはが上下に腰を振り始めると、脳天を突き抜けるような快感で満たされていく。
対面座位でのセックスは、自分でスピードをコントロールできないが故にすぐ追い込まれてしまう。俺がイキそうになっても、いろははいつも腰を止めない。そして例え暴発してしまったとしても、すぐに二回戦を求められるのだ。
「んあっ♡ あんっ♡ あぁっ♡ これ、気持ちいっ♡ あんっ♡ ああぁっ♡」
いろはは俺の上で腰を跳ねさせ、気持ちよさそうに喘ぎ声をあげ続けている。さっきまで俺のペニスを挟んでいたいろはの胸が、目の前でぷるんぷるんと揺れていた。
「あは⋯⋯♡ なんかこれ、母乳が出てみたいに見えますね♡」
いろははそう言うと、自分で胸を掴んで寄せて見せた。さっき俺がぶちまけてしまった精液で、乳首のまわりがドロドロになっている。
確かに、そう見えなくもないが⋯⋯。
「ふふっ♡ 飲んでみます?」
「は、あぁ⋯⋯っ。飲むわけねぇだろ⋯⋯」
蠱惑的な笑みを浮かべながらの提案は、受け入れるにはぶっ飛びすぎている。しかしもしいろはの胸から本当に母乳が出るようになったら⋯⋯と想像して興奮している俺もまた、人のことは言えないだろう。
「ああぁぁ♡ んっ♡ はぁっ、あんっ♡」
いろはは俺の目の前で淫らに腰を振りながら、蠱惑的な目で俺を見ていた。俺が感じているか、興奮しているかを確かめているのだ。
「は、あぁ⋯⋯」
「あんっ♡ ふふっ♡ 先輩の、奥にグリグリ当たってきます♡ あっ♡ んあぁぁっ♡」
俺の首に腕を回したまま、いろはは仰け反りながら腰を上下に動かす。強調される胸に、更に狭くなる膣内。セックスの快感は増すばかりで、またイカされてしまいそうだった。
「ん、はぁ⋯⋯っ♡ 先輩、イキたそうな顔してますね♡」
そう聞いてくるいろはの表情は、快感に蕩けている。可愛さとエロさの混在するその顔を見ていると、もう堪らなかった。
「は、あぁ⋯⋯。もう、出る⋯⋯っ!」
「あは♡ ちょっと早くないですか♡」
いろはは俺を煽りながらも、腰振りの動きを一切ゆるめない。その姿はまるで精液を搾り取ろうとする淫魔かのようで、俺は射精を我慢するのを諦めた。
「はぁ、う、ぁぁ⋯⋯。いろはっ⋯⋯! もう、出るっ、イクっ!」
「ん、あああぁぁ♡ はい♡ わたしももうイキそうですから♡ あん♡ 一緒にイッてください♡ あ♡ ああぁぁっ♡♡」
びゅるるるるるるるるうううぅぅっ!! びゅっ、ビュクッ! びゅくんっ、ドピュぅぅっっ!!
いろはが腰を落とした瞬間、俺はその膣内で思いっきり精を放つ。
あまりの快感に頭が真っ白になって、何も考えられない。ペニスに合わせてぶるぶると身体中が震え、そのたびに生殖液が体外へと飛び出していく──。
「んぁ♡ ああぁぁっ♡ 先輩の、すっごい動いて⋯⋯っ♡ ああぁぁっ♡♡」
びゅぷっ、びゅるるるるるっ! びゅるるっ、ドピュッ、びゅクゥッ!!
ゴムを突き破らんばかりの勢いで射精していると、いろはの身体もまた快感に震えていた。
もっと注ぎ込めと言わんばかりに膣道は蠕動し、強制的に射精を継続させられてしまう。抱き合ったまま何度も何度も生殖液を吐き出し、そのたびにクラクラするほどの快感にみまわれていた。
「はぁ、はぁ⋯⋯。すっげぇ、気持ちよかった⋯⋯」
「あぁん⋯⋯♡ わたしも、です⋯⋯♡」
ようやく射精がおさまると、いろははゆっくりと腰を上げていった。ぬるんとペニスが抜け出ると、またコンドームの先には大量のザーメンが溜まっている。
「あは⋯⋯♡ 今日もいっぱい出しましたね♡」
いろははへたり込むようにフロアに座ると、ビクビクと脈打ち続けているペニスを見て艶笑を浮かべていた。その淫靡な表情を見ていると、また俺の中に邪な気持ちが湧いてくる。
「いろは」
俺は使用済みとなったコンドームをペニスから取ると、勃起を続けているそれをビクンと動かした。
「あは⋯⋯♡ わかってますよ♡」
いろははそう言うと、射精を終えた肉棒を咥え込む。
いわゆるお掃除フェラは、実際に体感してみると支配欲が満たされていくのが分かった。言ってみれば女性の口をティッシュ代わりにするような行為は、恋人にしてもらうとより背徳感が強くなる。
「んぅ、ん⋯⋯♡ はぁ、ん⋯⋯っ♡」
ねっとりと舌を絡みつかせてくるいろはを見ていると、俺はまたよくないことを考えてしまう。一体どこまでならいろはは俺の願いを聞き届けるのか、知りたくなってしまったのだ。
「ん、あぁ⋯⋯♡ きれいになりましたよ♡」
いろははそう言って口を離すと、勃起したままのペニスにチュッとキスをした。
一色いろはは、性欲が強い。どのぐらい強いかと言うと、俺の求める全ての行為をすんなりと受け入れてしまうぐらい、性に貪欲なのだ。
「は、あぁ⋯⋯。いろは、口開けろ」
俺がそう言うと、いろははわずかな逡巡も見せずに口を開いた。たっぷりと精液の溜まっているゴムを逆さにすると、白濁したものをいろはの口内に向けて垂らしていく。
「ん、ぁ⋯⋯♡」
いろはは可愛らしい舌でドロドロのザーメンを受け取りながら、瞳にハートマークを浮かべていた。
こんな行為を持ってしても、いろはは俺を受け入れてくれるのか。俺の残滓を受け止めるのが最上の喜びだとでも言わんばかりの反応に、思わず鼻息が粗くなる。
「んくっ、ん、はぁ⋯⋯♡ 先輩の、濃いですね♡」
いろははコンドーム内に溜まっていた生殖液をすべてゴックンすると、舌を出して飲み干したことを証明する。浮かべられた淫靡な笑みは、どこまでも俺のペニスを刺激していた。
「あは⋯⋯♡ ゴムに出しちゃったのにゴックンさせるとか、先輩変態すぎますよ♡」
いろははそう言うと、立ち上がって俺の手を引いた。促されてソファから立つと、いろはは俺の耳に口元を近づけてくる。
「続きは先輩の部屋でシましょうか♡ 今日はまだまだ時間がありますし♡」
耳朶を撫でる甘い声に、俺は際限などなく魅了されてしまう。
こんな調子だから、彼女からのセックスの誘いを断り切れたことは一度だってないのだ。
「ああ⋯⋯」
俺はそう答えていろはの手を握ると、リビングを後にした。
その後小町が返ってくる十分前までヤリまくってしまったのは、語るまでもない話である──。