さて、互いに本心のカミングアウトを果たした深津と荒井だったがそうなると相手を意識してしまうのが人間というもの。仕事中は公私混同を避けようと懸命に振る舞うもののギクシャクしてしまうのは仕方ないことなのだろう。彼氏彼女がいない人生を過ごしてきた深津と荒井はプライベートでも会う回数が増えていき段々と遠慮というものがなくなっていた。互いが独身で独居ということもあり休日が重なった日はどちらかの家にいるのが当然というふうに。
季節は過ぎて冬。テレビではクリスマスだのなんだのと騒がれ恋人が浮かれて猿のように腰を振ることが確定のこの時期、深津と荒井は職場のクリスマス行事を何とか終わらせ荒井の家で祝杯を挙げていた。チキンやシャンパン等を買い少し早いが今年お疲れ様会を開いたのだ。
荒井はテレビを観るふりをして横目でちらりと深津を見る。アルコールが入りほんのりと頬が紅い深津は少々色っぽさを滲ませていた。
(こいつ…なんだか私より女っぽくなってない ? )
最近になってようやく気が付いていた、深津の身体付きが良くなっていることに。仕事が分担され深津の負担は減った、だから余裕ができ段々と酒量やタバコの本数も減る。不摂生を辞め運動するようになった。折角女性になったんだからと着飾るようになり爪も綺麗になっていた。今も爪が薄くネイルされておりボディラインが強調されるタートルネックセーターを着ているし首から青い宝石が付いたネックレスもさげている。あれは誰かからのプレゼントなのか ? と考えるとモヤッとするのを確かに感じた。
「ねぇ…あんたまさか私の身体でだれかと付き合ってないでしょうね ? 」 (…なんでイライラすんのよ私)
「え ? これですか…自分で買ったんですよ。せっかくだからオシャレしてみようと思いまして♪」
深津からの返事に何故かホッと安心してしまう荒井。だが薄く化粧を深津を見て荒井の股間がムクムクッと起き上がるのを確かに感じた。なんでこんな時に ! ? と感じる荒井だったが、仕方ない、そういうものだから。もっこりした股間を見た深津はすぐに事情を察知した。
「リーダー、俺の身体になってヌいてました ? 」
「ぬ、ヌく ? どういうこと ? 」
男の性知識皆無の荒井は説明しようと思ったが、アルコールが入っていることもあり悪戯心が顔を出す。薄ら笑いを浮かべると荒井のファスナーを勝手に下した。
「ちょ、なにすんのよ ! ? 」
「なにって…ヌいてあげるんですよ。私がね…」
ボロンと顔を出した荒井のペニスは元気よく天井を向き、深津にとっては半年以上ぶりに対面した自らのムスコである。
「うわデッカ、こんなギンギンになっちゃって…かわいそう。ダメよ荒井クン、自分のチンコの処理くらいしなきゃ」
「あ、あんた、なに言って…」
「あんた … ? いつからあたしに向かってあんた呼ばわりできるほど偉くなったのかしら ? 」
すっかり調子に乗った深津は右手で荒井のチンコを掴み優しく、やさ〜しく扱いてあげる。うっ…く…とうめき声を出す荒井を見てニヤニヤ笑う深津は勢いを変えず裏の筋をカリカリと掻き始めた。
「なによこれ…き、気持ちい…」
「荒井クンの弱い所なんてあたしにはまるっとお見通しよ♪リーダーなんだから気になる部下のシモ事情も把握しないとね」
「ふ、ふざけん…なぁ!?」
深津は最後まで言わせずチンコに息をフッと吹きかける。集中的に攻められ感度が過敏になった荒井のチンコは未知の衝撃により反抗する力を一時的に失った。
「荒井ク〜ン、あたしが君のシモ事情を理解してるって言わなかったっけ?ダメよ~人の話しは聞かなくっちゃ」
ニュッニュッとチンコをシゴキ、ガチガチに固まったマラをほぐしていく。するとあっさりと荒井は限界を迎えた。
「な、なんか出る!なにこれェッ!?」
ドピュッ!と勢い良く出された精液は深津の服に勢い良くかかり黒いタートルネックセーターに白いシミを作ってしまった。
「うっわ~出したわね荒井クン、そんなにあたしの手が気持ちよかったの?」
「あ…その…ごめんなさ…」
射精したことよりも服を汚したという事実に申し訳無さを感じた荒井は思わず謝りかけるが、そもそも深津が悪乗りしたことが原因だと気がつく。
(そうよ、なんで私が謝らないといけないの?)
一度気がつけば沸々と怒りが込み上げてくる、だが曲がりなりにも半年近くリーダーを務めた深津にはそこら辺の機微はお見通しであった。
「荒井クン、あなた失礼な事を考えているでしょ?」
深津は起き上がろうとした荒井を押し倒し、自らの脚でチンコを挟み込んだ。
「な、何する…気よぉ…」
「あはは!情けない顔!なに?あたしの脚でチンコ扱かれるのそんなに気持ちいいの?自分の身体よぉ?自分の脚よぉ?リーダーじゃなくなって腑抜けたんじゃなぁい?」
男共通の弱点は間違いなく金たま、次にチンコ、これは間違いないだろう。荒井の心は女だが身体は男、セックスの仕方は知っているし入れ替わった身体でオナニーしたこともある。だが女にイかされる経験などあるわけがない。しかも相手は自分の元部下で自分の身体なのだ、普通の感覚とはまた別のものがある。
深津の方は調子に乗っておりテンションが右肩上がり。元々あった『深津里美』への苦手意識が程よいスパイスになっているのだ。かつて自分を指導していた相手よりも自分が優位に立てる、これほど極上の調味料など無いに違いない。
「荒井ク〜ン、あたしの脚をよく見なさい。あなたの身体はあたしが綺麗にしてあげてるのよ。ボロボロの爪は美しく仕上げてあげてるし、仕事でクタクタに疲れた脚をプライベートであなたの為に使ってあげてるのよ。感謝しなさい、あなたにしかしてあげないあたしからのボーナスよ」
タイツ越しに見える深津の脚はぱっと見では変化は無い、だが入れ替わった後は肌のケアを行いムダ毛処理も徹底し、入れ替わる前よりも身体は女らしくなったのだった。
「ぐっ…あたしにどうしろと…?」
「ただ一言言えばいいのよ、イかせてくださいって。それだけでいいのよ。あなたのお口から言えば…」
ただそれだけ、本当にそれだけなのだ。深津は別に本気で荒井を辱めようとは思っていない。今までのちょっとした仕返しなのだ、酒の力を借りて仕返しをしてやろうというのだ。
当の荒井はそんな言葉は言いたくないものの、程良い力と勢いでシコシコ脚で扱いてくる深津の前に卑屈根性が生まれてきていた。なにより荒井もまた酒の力で少々の甘えが出ていたのもまた事実である。そして…
「い…イかせてください…」
「もう一度しっかりと、5W1Hを守って言ってごらん?」
「くっ…!い、今すぐ、ここで、ふ、深津リーダーに、私のち…チンコを、脚で扱いてイかせて…ください…私が気持ちよく…気持ちよくなりたいからです!」
「ふふふ…よく言えました」
深津の脚が玉と竿を適度に扱いてスパートをかける、既に射精寸前でパンパンに膨れ上がっていたチンコは最後の燃料を投下され勢い良く飛び出していったのだ。
「すっご〜い、たまたまからっけつになるまで出たんじゃない!?やるわね荒井クン!」
自分の身体からおびただしいまでの精液が飛び出して深津は素直にすごいなと思った。今まで勝てないとわかっていた相手を負かして気分も上々である。
さてさて、荒井は今までオナニーをしてはいたが最近忙しさもありあまり実行に移せず悶々としていた。それがいきなり2回も背徳的なセックスをさせられたのだ。つまり、今荒井の頭は暴走しており興奮状態でもあった。
「ふぅ…ふぅ…あんた、あまり調子に乗ってんじゃないわよ…お返ししてあげるわ…あんたの身体でね…」
「あ、あれ…リーダー?お、怒らないでくれると嬉しいなぁ…気持ちよくしてあげたのは事実だし…だ、ダメ?」
「可愛く言ったって遅いわァッ!大体自分の身体がそんな事しても気味悪いだけよ!」
「で、ですよね~!」
自業自得、調子に乗りすぎた深津が悪い。あっという間に押し倒され攻守逆転した荒井と深津、なんの迷いもなく荒井のチンコは深津の膣にぶち込まれた。
「い、痛ッ!」
深津の膣から出血が始まる。これまでの人生で許したことのない侵入物を受け入れた結果膜が破れたのである。
同時に荒井の身体もまた女を経験したことの無い童貞ブレードであったがどうしても価値は処女膜よりも下がってしまう。
激しく上下にピストン運動をする荒井だが次第に深津も腰が勝手に動き出していた。
マッチングアプリに書かれていた相性抜群の相手は荒井と深津だったわけだが、それは身体の相性が多分に含まれていた。凹凸がピッタリ一致する関係、ジャストフィットする精神と肉体、それが荒井清人と深津里美の精神と身体なのであった。
いつしか深津の脚は荒井の腰に回されガッチリホールド、構うものかと荒々しくチンコを出し入れする荒井。
「だ、出すわよ荒井ッ!」
「は、はい!お願いしますッ!」
顔を真っ赤にして懇願する自分を見下ろすのも悪くないと考え本日三度目の射精を行う荒井と初めて精子を体内に取り込む深津、結局は身体が変わってもパワーバランスは深津×荒井なのであった。
二人は布団の上でゴロンと寝転がる。互いの身体を犯し満足してしまった感覚…あのマッチングアプリの診断は適格だったのは間違いなかった。
「…す、すいません…調子乗りました」
「はあ…はあ…わ、わかればいいのよ」
結構な時間盛っていた荒井は今何時か確認しようとスマホを起動させると、あのマッチングアプリが勝手に動き出し『congratulation』の文字が浮かび勝手にアプリがアンインストールされてしまった。
「う、うそでしょ ! ? 」
慌てて画面をタップするがアプリは起動せず、アプリストアへ行くが既にアプリ自体が消滅してしまって手の打ちようがない。
「…どうしたんですか ? そんなに慌てて…」
「どうしたもこうしたもないわよ ! あのアプリが消えて…」
「は、はあ ! ? 」
深津も自分のスマホを覗くが荒井のスマホと状態は同じであった。
「ね、ねえリーダー、これ、もしかして…」
「…はぁ、多分、私たち…一生このまま…かもね」
「そ、そうなんですか…」
本来であれば相当なショックなはずなのだが意外に二人とも『あ、やっぱりか』という感想しか出なかった。やはり半年以上の時間は長すぎたようで、今の身体に愛着が湧いていたのだ。
健康な身体を満喫していた『深津里美』
女の身体を楽しんでいた『荒井清人』
いつしか元の身体への未練も無くなり『多分これからもこのままなんだろうなぁ』と互いに考えていたのだ。
「ねえ荒井クン ? こうなったら…もう一回戦、シない ? 」
右手で輪っかを作りシュッシュッとジェスチャーをする深津。
「あんたねえ…もう…」
やれやれとため息をつき若さにものを言わせ元自分の身体に跨る荒井。こうしてある意味で二人の誕生日となった性なる夜は更けていき、寒くも熱い夜は更にヒートアップしていくのだった。
互いの身体に満足したのなら結果オーライなのだと思います。それでは、全三回にわたりお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>