私の欲情は極に達していた。
今まで、若い娘から40代の女。そして50代の女まで・・・。
役者稼業の余禄として、機会あるたびに口説き落とし枕をともにしてきた私だったが、小百合さんはかってお目にかかったことのない色香を放っていたからだった。
もう40に手の届こうとする年齢だが、肌のツヤもきめ細やかで、乱れて覗けた二の腕を撫でただけでもねばりつくような独特の感触があった。
二の腕にしてもそうだから、裸にひんむいたらどんなにか素晴らしい肉体をしているのか―想像しただけで、私は暴発させてしまいそうなほどだった。
私は膝に突っ伏して肉棒を弄んでいる小百合さんをグイッと引き起こすと、着物の衿元から手を入れ豊満な乳房を掴んでみた。
弾け返るほどの張りのある乳房だった。
私はその豊満な感触を楽しみながら、揉みこんだり擦ったりした。
「ああ、扇雀さま・・・・・・。ああん、小百合・・・・・・イキそう」
小百合さんは、天を仰ぐようにのけ反り、私のほうにもたれかかると同時に、大きく太ももを崩して着物の裾がはだけた。
私はそんな彼女の肩口から覗き込み、ムッチリした白い太ももに目を落とした。
白い大腿部の奥にある肝心な部分は、見えなかったが、私には極上の肉壺が小百合さんには備わっているはずだと思えた。
「奥さま、扇雀は奥さまのためなら、どんなことも致します。・・・・・・なんなりと申しつけてください。奥さまのお悦びになることを・・・・・・」
相手が自分の命運を決めることさえできる名士の奥さまだと思うと、並みの女と同じように、ぞんざいな口をきくわけにはいかず、おのずと小百合さんの愛奴となったような態度をとっていた。
「ウーン、扇雀さま・・・・・・奥さまなんて言わないで。・・・・・・ねっ、小百合、って呼びすてにして・・・・・・」
「そ、そんな勿体ないっ! 奥さまを呼び捨てにするなんて・・・・・・」
私が戸惑いをみせると、小百合さんは肉体をねじ向けて私の目をじっと見つめ、
「いや・・・・・・、小百合って呼び捨ててくれなければ。貴方は、人気役者の扇雀さま・・・・・・、妾のあこがれの人よっ。妾のほうが貴方の虜なのよっ! ・・・・・・存分に慰めモノにしてくださいな」
そう言って、感情の昂ぶりからか、小百合さんはうっすらと目に涙さえためて哀願してきた。
私は彼女にシビレきっていた。
年増女とはいえ、色香ムンムンの美女に切なげに言い寄られる気分は最高だった。
「わかった。それじゃ、小百合・・・・・・扇雀の目の前で帯を解き、すべてを見せておくれ・・・・・・」
私は彼女に昂ぶる気持ちを抑えつつ命じてみた。
「ハイッ。・・・・・・扇雀さま、小百合はすべてをお見せしますわ」
小百合さんはゆっくりと立ち上がると、帯を解きはじめた。
洋装とはちがい、着物を脱ぐには時間がかかる・・・・・・。幾重にも巻いた帯を解き、何本もの細紐を解いて着物、襦袢と脱ぎ捨てていく様を私はストリップショーでも観ているような心地で恍惚として眺めていた。
・・・・・・やがて、小百合さんは腰巻と足袋だけになってしまった。
「扇雀さま、・・・・・・いかが? 小百合の肉体・・・・・・」
小百合さんは、たわわで崩れていない双胸を誇らしげに見せつける。
ツンと上向いた乳房は見事な釣鐘のていをなしていた。
「小百合。・・・・・・腰のモノがまだ残っているよ。・・・・・・それを取らないと女の一番大事なところがみえないじゃないか」
いじわる気にねっとりとした口調で言ってやると、彼女はにわかに顔を赤らめて、
「恥ずかしいわ・・・・・・、自分で取るのわ。扇雀さま、・・・・・・取って下さいな」
そう言って、彼女は悩ましく腰をくねらせた。
そんな仕草に、私は小百合の熟しきった手管を感じた。
男に剥ぎ取らせることで獣性を煽りたて、会館の極致に至らせようという意欲を起こさせる手管だ。
そうと私は知りつつも・・・・・・、まんまと彼女の巧みな手管にはまり、鼻息を荒げつつ腰巻のひもを解いていった。
「ああ・・・・・・。見られてしまう・・・・・・。恥ずかしいところを・・・・・・見られてしまう」
小百合さんは、私から顔を背けて、しきりに呟いた。
私はますます威きり立って、荒々しく腰巻を剥ぎ取ると、
「さあ、ゆっくり拝ませてもらうよ。・・・・・・小百合の大事なところを・・・・・・」
そう言って、彼女の腰を両手で抱えて、顔を股間に近づけてマジマジと拝ませてもらった。
「ああっ、恥ずかしい・・・・・・、扇雀さま・・・・・・あ、あたしの○○○。キレイ?・・・・・・、汚いでしょう・・・・・・あんまり見ないでっ!」
小百合さんは、きれいな標準語で会話するが、女性器の名称だけは方言の三文字で言った。
「ああ、きれいだよ。実にきれいな○○○だよ。土手が高くて毛並みもいいし、ハメ具合が実によさそうだ。・・・・・・どら、・・・・・・中はどうかな」
私はいつしか、・・・・・・相手の小百合さんが、名士の奥さまであることすら忘れ、常の女を扱う手管で、卑猥な言葉の限りをつくして、なぶり始めていた。
指がズブズブと小百合さんの○○○の中にうずもれていった。
そこはすでにグショグショに濡れていて、小百合さんが人目を忍んでまで私を呼びつけた欲情の度合いがよく分かった。
「小百合、○○○のなか、グショグショだよ。たっぷりとツユがでているねぇ。・・・・・・え、欲しいのか? この扇雀の肉棒が欲しいんだろう」
私は昂奮しきって訊くと、小百合さんは大きく縦に首を振った。
「ふふ、首振り人形じゃあるまいし、ちゃんと口に出して言わなきゃ、何が欲しいかわからんよっ! さ、言ってごらん・・・・・・」
すると、彼女は私の命令を待っていたように、
「おチンポよ、おチンポが欲しいのっ! ああ、扇雀さま、小百合の○○○におチンポを下さいな。はやく、さあ早く、・・・・・・はやく~」
そう叫んで、私の顔に○○○をギューギューと、押しつけてきた。
鼻がワレメに食い込んで、甘酸っぱい花蜜のにおいが私の胸にまでしみ込んでくる気がした。
「小百合・・・・・・。さ、横になれ・・・・・・なれよ。いま、いまハメこんでやるからなっ!」
私はそう命じると、自分もそそくさと着物を脱ぎ下帯ひとつになった。
越中ふんどしの前をハラリと落とし、昂ぶりきった肉棒を彼女に見せつけると、小百合さんの顔を跨いで、
「舐めろっ1」
と、命じてやった。
小百合さんは、夢中で舌を使って舐めてくれ、私の肉棒は、天狗の鼻のようにそそり勃っていた。
それから、私が小百合さんの○○○をすすりまくり、お互いに舐め合い、激しく体位を変えつつ、舌を絡め合わせたり、指でいじり合ったりと、果てしないといったふうにじゃれ合った。
そして、ついにひとつになり、私は、小百合さんの膣奥に放出した。
こうして、私は危険を冒して小百合さんの極上の肉体を貪って大得意だった。
―小百合さんはこの扇雀にゾッコンなんだ―
そんな自信がもろくも崩れたのは、それから数日後のことだった。
小百合さんに呼び出されたのだが、一度目とは打って変わり、彼女は私をまるで奴隷のように扱ってきた。
「さあ、・・・・・・お舐めっ!」
そう言って屈辱的な格好で足の裏を舐めさせたり、便所に行ってきて、まだ異臭のする尻の穴を舌で掃除させようとした。
「小百合・・・・・・それだけは、・・・・・・イヤだ。・・・・・・扇雀の男がすたるっ!」
さすがに断ると、小百合さんは、血相を変えて、
「おふざけじゃないよっ! いやだったら、あんたが二度と芝居ができないようにしてやるよ。いいからお舐めっ! ・・・・・・穢れモノもなかなか美味しいと思うよ・・・・・・。ハハハ」
下品な笑い声をあげて小百合さんは私のほうへ尻を差し出した。
私は結局のところ欲求不満の名士夫人に買われたオモチャにされただけだった。
2週間の公演が終わり、小屋を別の所へ移してからも彼女は私を追いかけてきた。
翌年になって一座がつぶれるまで私は、何度となく小百合さんの慰めモノにされたのである。
その後はカタギになった私はすべて一から出直し、サラリーマンを定年まで勤め、さらに70歳を過ぎるまで定年した企業の子会社で役員をしていた。
旅役者稼業を荒波を渡っていた私にとって、会社勤めは気楽で天国のようであったが・・・・・・、しかし、人生としての刺激はまったく感じられなかった。
いま、過去を思い返すと、旅役者をしていた頃のことばかりを思い出す。
ほんとうに、良い経験をしたものである。
了