夜の街に生きるTS娘が、雇用主と特別な関係になるまでのお話 作:TSしたとねり
ソーヤとエリクが帰ったのは、2人が『アナグラ』と呼んでいる名前に似つかわしくないほど小洒落た一軒家だった。
平成時代中期に流行ったインナーガレージ付きの、庭付き軽鉄骨3階建て。
前のオーナーが手入れしていたのだろう裏庭は、男と元男の二人暮らしのせいで荒れてしまっており、背の高い草が伸びきってしまっている。
ソーヤは身体に染み付いた硝煙の匂いを落とすために、帰宅後すぐに風呂場へと入り、ぬるい温度のシャワーを浴びる。
シャワーを浴びながら鏡に映る自分自身の裸体を見て、ソーヤは顔を顰めさせた。
身体は綺麗だが、こびりついたものは汚いまま。
借金に溺れて娼婦に身を落とし、数え切れないほどの変態どもに身体を許してきた。
身体の隅々を弄られ、男の欲望を身体の内外に吐き出されてきた。
今、ソーヤが送るエリクとの共同生活に思うところがないわけではないのだが、それでも娼婦に身を窶した数年を思えば、現状は天国と言っても良い。
今の生活を送り始めて、早もう数年。
エリクに借金を肩代わりしてもらって以降、自由の身に近づけたかと思えばまた借金をする羽目になる始末。
しかも、男でありながら男に抱かれるという、不愉快極まりない生活の中で、それに適応してしまっている自分がいることに、ソーヤは何とも言えない感情を抱いていた。
鏡に写る大きな胸にくびれた腰。
薄らと生えた陰毛の下に、ひっそりと閉じた女性器。
何度となく男のものを受け入れたソレ。
ソーヤが男だった頃なら、金に物を言わせて抱いてよがり狂わせたいと思うような美女が、不機嫌そうな表情を浮かべて写っていた。
「で、だ」
「ん? どうしたソーヤ」
湯船に肩まで浸かった大男に対して、ソーヤはズビシ、と指を突き付ける。
「な、ん、で! ダンナまで一緒に風呂に入ってるんだよ!」
「そりゃあソーヤ。節約のためだよ、節約の」
太い木の幹のような腕を組んだエリクは、ソーヤからの問いにあっけらかんと答えた。
「ソーヤ、知ってるか? 水の先物価格がどれだけ上がっているか。それと、今日お前がやっちまった男の処理代。諸々換算して仕事の報酬を加えたとしても、ギリギリ黒字が良いとこだ」
「……そ、れは、そうかもしれんがよ。だからって、一緒にお風呂に入るなんてなぁ……」
エリクに聞こえないほどの小声でボソボソと文句を言いながら、ソーヤは髪を洗い出す。
エリクとソーヤが身体を洗う習慣ができたのは、2年前に遡る。
元々アナグラという家も、エリクが購入したものだった。
しかしソーヤが借金を肩代わりしてもらった後、エリクは借金を返すまでの間は自分の給料を全額ソーヤに渡し、『アナグラ』の家賃と生活費を支払う代わりに、ソーヤが仕事を終えた後に必ず一緒に風呂に入り、その後セックスをするようになったのだ。
当初は身体を洗うのに付き合えば終わる筈だったが、何故か一緒にお風呂に入るとなると、それが毎度のように行われるようになり、つい最近ではこうして一緒に入浴し、セックスをすることが当たり前となってしまったのだ。
拒絶の言葉をソーヤが言うのも毎回の事。
ソーヤの内心に残った、ちっぽけな矜持でしかない。
「あー……クソッタレ」
ソーヤはエリクに聞こえないほどの小さな声で悪態をつくが、エリクはその悪態を聞き逃すほど耄碌していない。
ソーヤはシャワーの温度を下げて身体についた泡を流すと、タオルを片手に持ち身体を隠しながらエリクの側へと向かっていく。
エリクはソーヤの姿をチラリと目視するだけで、ゴクリと喉を鳴らした。
「ダンナ、頼むよ。お仕置きでも何でも良いからさ、我慢してくれよ。もうそろそろ返済も終わるんだからよ……」
その言葉を皮切りに、ソーヤが身体を覆い隠していたタオルを取り払えば、エリクはソーヤの言葉に頷く事しかできなかった。
ソーヤの身体は美しく、扇情的だ。
長い髪からはシャンプーの良い匂いが漂い、濡れた身体は照明の明かりに照り輝く。
普段着ているタンクトップとショートパンツの上からでも分かる豊満な胸と大きな臀部。
通常であれば衣服に隠されているそれは、エリクの視線の先にありながらも存在を主張するように形を変えている。
「何だよ……言いたいことがあるなら、言えば良いだろ」
不機嫌そうな物言いをするソーヤの乳首はツン、と上を向いており、ピンク色に色付いていた。
ソーヤはエリクの視線から逃れるように視線を逸らせていたが、その仕草が逆に男を誘っているようだと感じさせる。
エリクはゴクリと生唾を飲み込んだ後、ソーヤに向けて口を開いた。
「ソーヤ……頼む」
エリクの口から発せられた言葉は、ソーヤが予想していたよりも遥かに控えめだった。
ソーヤが視線を下に向けると、エリクの股間に視線が向く。
そこには、凶悪なほどに屹立したエリクの男性器があった。
「はぁ……全く……」
ソーヤは短く息をつくと、浴槽の中に入っているエリクを立たせて自ら床に跪いた。
そしてエリクの股間でイキリ立つ物を口で包み込むと同時に、エリクのモノはソーヤの舌によって弄ばれ始める。
カリ首から竿にかけて丁寧に舐め回され、竿の根本から裏筋までを舐められる。
エリクのモノは既に硬く勃起しており、鈴口から漏れ出すカウパー液にまみれている。
エリクはソーヤから与えられる愛撫に歯を食いしばり、射精を我慢する。
だがそれも束の間、ソーヤは亀頭と竿の付け根から睾丸までを手で掴み、舌を伸ばしてエリクの陰嚢を舐めた。
エリクはあまりの快感に耐え切れず、思わず声を漏らした。
「あぐっ……そ、ソーヤっ……そろそろ、もうっ……!」
「んっ?♡」
ソーヤは苦しげな声を上げながらエリクが達するのを確認すると、エリクの男性器の先端を咥え込んだ。
そして、射精を促すように舌を這わせ、先端に吸い付いて刺激する。
やがて限界を迎えたエリクは、ソーヤの口の中に射精した。
ドクン、ドクンッ♡ と脈打ちながら放たれる白濁液は、ソーヤの口内を汚していく。
ソーヤは全てを飲み込もうとするが、量が多く、少し口端から溢れ出してしまった。
ソーヤはそれを指で掬うと口に含み、ゴクンと音を立てて嚥下した。
「うへー、やっぱ
「……ソーヤ。こっちに来い」
エリクはソーヤの身体を立ち上がらせると、バスチェアへと座らせた。
そして、ソーヤの脚を開かせ、股間の部分を覗き込んだ。
「ぁん……っ♡! や、やめろよッ♡! ダンナ♡! 見ないでくれっ……!」
ソーヤの秘所は濡れそぼってしまっており、その愛液は太腿にまで垂れていた。
エリクはソーヤの秘所に指を1本這わせると、ゆっくりとそれを挿入し始め、内部の感じる部分を擦り始めた。
ザラザラとした感触をエリクの指に覚えさせたソレは、所謂Gスポットと呼ばれる場所。
「あっ♡! あっ♡! そこぉっ♡! やっ♡♡!」
エリクの太い指は2本も入れば充分にキツい筈なのに、そこは十分に拡張されたかのように広がりを見せるが、エリクの指に負けじと健気に締め付けてくる。
ソーヤはエリクの指の動きに合わせ、身体を小刻みに震わせながらエリクの身体に縋り付いた。
「……ッ♡! ……んっ♡! いっ♡! ぐぅ……ッ♡!」
やがてソーヤは、エリクによってイカされてしまった。
ソーヤは絶頂感に耐えるように全身をガクガクと震わせながら、多量の潮を風呂場へと撒き散らす。
快楽の波が過ぎ去って行くと、ソーヤは身体から力を抜いてエリクに体重を預ける。
絶頂に達したソーヤをエリクは無言で抱きかかえ、浴室を出た。
風呂場に響く水音は止み、浴室に残ったのは水滴の音のみであった。
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エリクに抱えられたソーヤは、ベッドの上で身体を横たえている。
先程までの行為による余韻からまだ醒めていないのか、ソーヤはぼんやりと天井を見つめていた。
「……なあ、ダンナ」
不意にソーヤがエリクに声を掛けてきた。
エリクはベッドの端に腰掛け、水気を帯びた髪をドライヤーで乾かしながらソーヤの髪を撫でていたのだが、その手を止めること無く返事をする。
「……何だ?」
エリクの答えに、ソーヤはゆっくりと身体を起こしてベッドに膝を立てると、エリクの横に座りながら口を開いた。
「オレさ。……このままじゃダメだと思うんだ……」
「……どういう意味だ?」
エリクはソーヤの言葉を訝しむように尋ねるが、ソーヤはエリクの言葉を無視すると、更に続けて話を続ける。
「オレが男に戻る方法さ……」
ソーヤの口から出た内容に、エリクは思わず動きを止めた。
ドライヤーの暖かな温風が髪をくすぐる。
それは二人の間に流れる空気に重さを添えた。
「……俺はお前の男だった時の事だって知っているぞ? お前の身体は元々男だったんだ。薬を飲んだとしても、元の体型は取り戻せるか確証はない」
「……それでもだよ」
ソーヤの言葉にエリクは何も返せなかった。
ただ黙ってドライヤーの温風を浴びていた。
「オレが男に戻る手段があるとしたら……」
エリクはソーヤが何を言うか分かっていた。
それは、エリクも同じことを考えていたからだ。
「オレが男に戻りたいなら……身体を元に戻すには借金を返して、薬を飲むしかないって」
ソーヤの言葉に、エリクは黙ったままだ。
ソーヤの顔を見られないままだった。
やがて乾いていた髪からドライヤーの熱気が無くなると、ソーヤは身体をベッドの上で仰向けに横たえて大きく息を吸う。
「でもよ……」
ソーヤは何かを言いかけて口を噤んだ。
二人での生活は心地良い。
それは二人の共通認識だった。
男に戻れば、この生活が続けられるか?
この居心地の良い、昔から知っている男二人の生活に戻れるのか?
答えは否だ。
ソーヤが抱えていた借金の金額は莫大だ。
果たして返済できるだけの額が得られるかは分からないし、返済できたところで薬が買えるだけの稼ぎの良い仕事ができるとは限らない。
それに——、
「なぁ……ダンナぁ……」
ソーヤは再び口を開いた。
「……ああ」
エリクはソーヤの声を待たずに返事をした。
まるでそれが当然のことだとでもいうような口ぶり。
ソーヤは、それに甘えるかのように目を閉じた。
エリクはドライヤーをベッドの上に放り投げると、ソーヤをベッドに身体を繋ぎ止める。
そしてソーヤを抱きしめた。
二人は互いに身体を密着させ、自然と顔と顔を近付ける。
二人はどちらからともなく、唇を触れ合わせた。
それは、初めてのキスではなかった。
二人は何度もキスを交わし合った仲だった。
唇を触れ合わせる度に伝わる体温に、鼓動の振動。
唇で感じる体温に酔いしれる。
やがて唇を触れ合わせただけでは飽き足らず、互いの舌を絡め合わせ始めた。
歯茎や口蓋の敏感な部分を舐められながら舌を弄ばれ、その度にソーヤの身体が震える。
エリクの手がソーヤの身体に伸びていく。
エリクに胸を揉まれながら乳首を抓られた瞬間、ソーヤは声を漏らしそうになるが、何とか耐えた。
胸を愛撫されたソーヤはエリクの首に腕を回して抱き着き、より深いキスをする。
息継ぎのため、一旦唇を離す。
しかし二人の距離はすぐに縮まった。
二人の唇が重なる。
今度は互いに口を開き、互いの舌を求めた。
唾液の交換をしながらのキス。
二人の間に糸を引きながら舌が交わる。
二人の吐息が混じり合い、二人の体温が重なる。
二人の距離が、近づいていく。
互いの身体を強く抱き締め合いながらキスを続けると、やがて息が上がってきたのか、二人は唇を離した。
だが二人の距離はすぐ近くにあった。
ソーヤはエリクの身体に腕を回して抱き着いたまま、目を閉じていた。
恋人同士のような空間。
だが、二人の間に横たわっているのは、男と元男という歪な関係。
もっと言えば雇用主と被雇用者という乾いた関係だった。
エリクはそんなソーヤの髪を撫でながら、ソーヤの耳元に顔を寄せる。
「……そう言えば、お仕置きがまだだったな」
エリクの言葉に反応したソーヤは薄く瞼を開いた。
「……ああ、そう言えばそうだった……なぁ、やっぱナシにならねぇ?」
「ならん。ほら、いつものだ」
「へーい」とやる気のない声でソーヤは身体を起こし、四つん這いになって尻を掲げるようなポーズを取ると、エリクに向けて尻を振る。
ソーヤの臀部はムチムチとしていて柔らかそうな質感だった。
ソーヤは尻肉を両手で広げながら膣口を晒す。
その姿に、エリクの肉棒が更に硬くなったのが分かった。
エリクがソーヤの秘所を指で愛撫しようとすると、風呂場での愛撫のおかげか既に濡れそぼっていた。
「おいおい、男に戻りたいんじゃなかったのか?」
「うるせー! 生理現象だ。せーりげんしょー!」
エリクはソーヤの膣口の中に指を挿れて、中にある膣壁を擦りながら、指を曲げたり曲がらせたりを繰り返す。
「ぁあっ♡ あっ♡」
その度にソーヤの身体はピクピク♡ と震えながら小さな喘ぎを口から漏らした。
ソーヤの愛液が溢れる膣内から指を抜いた後、エリクは自らの股間に手を伸ばした。
既に固く勃起して、臨戦態勢に入っているソレ。
エリクは右手で自らの肉棒を擦りながらソーヤの股間に顔を近づけ、割れ目の中に舌を潜り込ませながらクリトリスの辺りを舐め始める。
ビクッ♡ と身体を震わせるソーヤの様子を確認しながら、エリクは舌を動かすのを止めることは無かった。
「そっ♡ そこはっ♡ ひんっ♡!」
やがてクリトリスに吸い付き、舌先で弄ぶ。
同時に膣の中に入れた指で内部の感じる場所を弄る。
そうやって愛撫を続けながら、エリクの左手はソーヤの胸の先端にある小さな突起を指で摘まむ。
クリトリスは舌で愛撫を続け、膣内への挿入は指を増やし、3本の指を出し入れしながら指の腹で内部を擦る。
そして胸の突起は親指でグリグリと押すように愛撫を続ける。
ほんの数分しか受けていないエリクからの責めによって、ソーヤの子宮はまだか、まだか、とせっつくように子宮口をくぱ♡ くぱ♡ と収縮させていた。
その間もエリクは自分の股間を扱き、射精の寸前にまで追い込んでいく。
エリクはソーヤの内部に挿入している指を引き抜くと、膣の入り口に自身の亀頭を押し当てる。
少し腰を突き出せば、入ってしまう位置。
ソーヤの顔を見ると既に意識を手放す寸前という顔をしており、エリクはその顔を見て興奮が抑えられなくなった。
エリクはソーヤの腰に両腕を取り、肉棒を一気に奥まで突き入れた。
「くっ!」
「あっ♡! あぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡‼︎」
そして、エリクはそれと同時に射精する。
射精の快感に酔いしれたエリクは、腰の動きを止めてはくれなかった。
エリクの硬いモノが、ソーヤの膣内へと侵入し、一気に子宮口へと到達する。
その衝撃と快感によって意識が覚醒したソーヤは身体を震わせた。
「あっ♡ がっ♡♡ おれの……♡ しきゅうぅ♡♡♡」
膣内は既に濡れそぼっていたが、子宮頸管から分泌された愛液よりも粘度の高い液体が、エリクの肉棒を更に濡らした。
その硬く熱いモノを咥え込んでいる感覚だけで、ソーヤはイッてしまいそうになっていた。
背後から突き動かされ、ソーヤを責めるような腰の動き。
パチュン♡ パチュン♡♡ と尻肉と太腿が打ち付けられる度に、湿った水音がそこから響いた。
「あーっ♡! あーーっ♡♡!」
エリクから繰り出される大きなストロークに、ソーヤの思考は訳がわからない事になっていた。
男だった筈なのに、男に犯されている現実。
——気持ち良い♡
男には無い筈の膣内を抉られ、子宮を揺さぶられる感覚。
——気持ち良い♡
男だった時の矜持は、既にボロ雑巾のように打ち捨てられ、ソーヤの脳内では快楽信号を得る事に必死になっていた。
いつからかソーヤは腰を突き出すように動き始め、エリクはその動きに合わせるように腰を揺らし、ソーヤを犯し始めた。
エリクの手はソーヤの身体を貪るように、撫でるように這って愛撫を繰り返す。
ソーヤの乳首は摘まみ上げられながら、引っ張られ、押し潰される。
膣内のモノは抜き挿しされ、内部を擦るように突かれ続ける。
「あぁぁぁぁぁっ♡! ちくびぃっ♡♡! つねっちゃだめぇっ♡♡♡‼︎」
その動きに合わせるように、ソーヤは喘ぎ声を漏らした。
しかしソーヤも負けていないとばかりに、膣の締まりを強め、肉棒を刺激する。
早くエリクを満足させなければ、ソーヤの体力が持たない。
経験則から得られた知識で、ソーヤはエリクの射精を促した。
「膣内に出すぞ、ソーヤ」
「うんっ♡! 出してっ♡♡! おれのなかにぃ♡♡」
やがてエリクは再び射精し、ソーヤの内部に出し切った。
——どびゅっ♡♡ どびゅっ♡♡♡ びゅーーっ♡♡
「いっぐっ♡♡! いっ♡♡♡! あぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡♡‼︎‼︎」
ソーヤの全身がガクガク♡ と震え、身体を大きくのけ反らせる。
出し切ったエリクがソーヤの腕を離すと、ソーヤは力なくベッドに倒れ伏した。
二人の身体が離れた事でちゅぽんっ♡ とエリクのモノがソーヤの膣口から引き抜かれると、ソーヤのポッカリと開いた膣穴からドロリと精液が溢れ出る。
「へっ♡ へっ♡ へっ♡ ぁへっ♡」
だらしなく舌を口から出しながら、短く呼吸を繰り返すソーヤはまるで犬のようだった。
男だったとは思えない痴態。
快楽に負けたソーヤの姿を見ていたエリクは、仰向けに寝転んだままの姿勢でソーヤの身体を抱えると、再び硬さを取り戻した自身の肉棒の上へと持ち上げた。
「ソーヤ、お仕置きだって言っただろう?」
言い訳のように発したエリクの言葉に、ソーヤが答える事はなかった。
無言で口をパクパクと開閉させ、汗に濡れた身体を力なく震わせている。
無言は肯定。
快楽で頭がバカになっている方が悪い。
ソーヤの身体をゆっくりと下ろし、再びエリクは肉棒をソーヤの中に埋め始める。
騎乗位と呼ばれる体位で重力に従って肉棒が膣内に入ってくるが、ソーヤは意識が無いのにも関わらず膣を締め付けて肉棒を逃がすまいとする。
ソーヤの膣は愛液によってヌルヌルと濡れており、その滑りが抜群の相乗効果を生み出したのか、ソーヤはエリクのモノを根本まで咥え込んだ。
膣の奥に到達した亀頭がソーヤの子宮を押し潰し、ソーヤの腹が内側からエリクの物によってポッコリと形を変え、ソーヤは一瞬体を仰け反らせる。
「ぁがっ♡♡ ばかっ♡♡ だんなぁ♡♡♡♡ イってるのにいれるなんて♡♡♡♡ きちくかよぉ♡♡♡♡」
漸く意識を取り戻したソーヤは、恨みがましくエリクへと文句を言った。
言葉とは裏腹に、ソーヤは腰を揺らしながら身体を前のめりにし、エリクの胸板に手を置く。
ソーヤの豊かな胸がブルンと揺れながら揺れるのを見て、エリクは興奮した面持ちでソーヤの胸を揉み始めた。
「ソーヤ! 女になれ! 俺の女に!」
「ばっ♡! おれはっ♡ おとこぉっ♡」
ソーヤの膣は収縮を繰り返し、肉棒を締め付ける。
膣内の肉襞は、肉棒を離すまいとするようにギュッと締め付け、エリクの肉棒を刺激していた。
膣内に入ったエリクの肉棒は、未だに硬度を保っている。
身体の力を取り戻したソーヤは、未だに力が入りきらない腰を上げると、再び腰を下ろした。
——じゅっ♡ ぱちゅんっ♡ ぱっちゅん♡
「あっ♡ あっ♡ あぁっ♡ あんっ♡」
その動作を繰り返す事で、ソーヤは快楽を自ら貪っていく。
エリクはそんなソーヤの姿を見ながら、自らも腰を突き上げた。
「あっ……♡! あぁっ♡! あぁぁぁっ♡!」
エリクの突き上げが、ソーヤを追い詰めていく。
子宮を殴られ続けるような感覚に、ソーヤは声をあげて悦びに打ち震え、膣穴から透明な液体を撒き散らす。
ソーヤの膣内もまた、肉棒を離さないように締め付け、エリクが強く腰を打ちつけた瞬間、二人は同時に絶頂した。
二人は互いの身体を重ね合わせながら、射精と絶頂の余韻に浸る。
荒い吐息。
室内に漂う性交臭。
淫靡なまでに感じる二人の性交。交尾だった。
しかし、エリクは満足していなかったのか、再び動き出した。
ソーヤの身体の奥底に、『お前は俺の女だ』と刻み付けるように。
その事に、ソーヤも気付いたようだ。
ソーヤもエリクの首に手を回しながら、自ら腰を動かし始めたのだ。
「男に戻る必要なんてない。女になれ! 俺の女にだ!」
エリクの手はソーヤに吸い付くような大きな胸を揉みながら先端の突起を摘まんで捏ね繰り回す。
そして再び、エリクは腰を突き上げた。
互いに求め合うように交わり合う二人は、その後、互いが数度絶頂した時には既に疲れ果てていた。
それでもまだ足りないとばかりに二人は求め合った。
何度も何度も絶頂を迎えながら、互いの身体を貪り合った。
二人は互いの熱を分け合うように抱きしめ合いながら眠りに就いたのだった。
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「……ダンナさ……」
「……どうした?」
翌朝、エリクとの性交を終えたソーヤは、エリクに後ろから抱きつかれている状態で目を覚ました。
気を失うように眠ったソーヤは、身体の不快感よりも背後から感じる温もりに安心感を覚えていた。
「……オレは……どうすればいいと思う?」
ソーヤはエリクの手を握って尋ねる。
「……お前は戻りたいのか?」
「……分からない……分からないけど……」
エリクの手が、ソーヤの手を握る。
ゴツゴツとした、男らしい手だった。
「……ダンナと、一緒にいたい……」
ソーヤの言葉がエリクの耳朶を打った瞬間、エリクはソーヤの頸に口付けを落とした。
「……分かった……」
エリクがそう言うと、ソーヤは振り返って抱きついた。
「ダンナッ……! ダンナっ……!」
ソーヤはエリクの背中に手を回しながら身体をすり寄せると、エリクの胸に顔を埋めた。
「……だが、男に戻るかどうかはお前が決めろ」
「……え……?」
エリクの言葉の意味が分からないといった顔で、ソーヤはエリクの顔を覗き込むが、エリクはただ笑っていた。
ここまで来れば、ソーヤの答えなど分かっているだろうに、ソーヤの口からその言葉を聞きたかったのだ。
「……オレ……」
ソーヤは再びエリクの胸の中に顔を埋めるようにして言った。
「……このままがいい……ダンナと、一緒にいたい……」
その言葉は、男だった時のアイデンティティの放棄。
ソーヤは声が震えていることに気付かれないよう、必死に隠しながらエリクの胸板にキスをした。
「……そうか……」
エリクは静かに答えた。
ソーヤはエリクの手を握り返したのだった。
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読んでいただきありがとうございました。
ラスト1話は蛇足です。