※この作品はR-18です。

絶頂神機エクスタG   作:五日十巻

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十六話 メカクオッカの華麗なる一日

 

 敵性機械生命体(エネマ)はその多くが地球上に存在する生き物を真似て進化している。

しかし、真似た生き物と完全に同じ能力を持っているわけではない。

彼らは、決して人間以外の生物には手を出さずに暮らしている。たとえば、ライオンを真似た敵性機械生命体(エネマ)だったとしても、草食動物を狩ったりはしない。

それと同じように、実際の動物とは全く違う能力を持つ敵性機械生命体(エネマ)も多くいる。

例としてあげるのなら、長い鼻がレールガンになっている像を真似たとみられるメカエレファント。超音波攻撃を放つゴリラに似たメカゴリラなどだ。

 

つまり、見た目がどんなに弱そうでも、敵性機械生命体(エネマ)は敵性機械生命体(エネマ)であり、人類の敵であることに変わりはない。たとえ、それがどんなに可愛いらしい見た目をしていても、だ。

 

◇

 

『ユリス、そのなんだ……いつまでそうやっているつもりだ?』

『……?どういう意味かしら?』

 

金髪眼帯女ことユリスの腕の中には、気持ちよさそうに眠っているメカクオッカがいる。豊満な胸元(厚いチェストプレート)に抱かれて、幸せそうだ。口元は常に愛嬌のある形で歪み、垂れるよだれでさえも愛おしい。

メカクオッカと遭遇してから既に三時間が経過していたが、彼女たちがその小さな無害な害獣を殺すことはなかった。

その間、ほかのエネマと幾度か接敵し、撃ち滅ぼしているが、メカクオッカは大人しくユリスの腕に抱きかかえられており、何かをする様子もなくただ気持ちよさそうに胸に顔を埋めて喜んでいる。

 

『……そろそろ昼時だ。マグに帰るぞ。』

 

祭りは長期にわたって開催される。

昼に二時間の休憩が入る他はマグの外で活動し続け、空が暗くなる前に帰り、継続的な狩りを続ける。それを三日間行うのが学年対抗敵性機械生命体(エネマ)大量殲滅祭だ。

 

定時になったために、集めた死体を回収するため何人かの学生たちが訓練機に乗ってやってきた。

ボードの四隅を持って飛び、マグに帰っていく。

ユリスは未だ、小さなメカクオッカを抱きかかえたまま帰る準備に取り組まない。

 

『敵性機械生命体(エネマ)を、マグに近づけるなよ。』

 

エクスの忠告に、ユリスは体をびくりと震わせた。

 

『わ、わかってますわ……。ほら、おいきなさい。』

 

足元にメカクオッカをリリースする。

ユリス、共に行動している一年代表四人の小隊は、未だマグに引っ張られる形で常に前進を続けている。足元にメカクオッカを逃がしたことで、メカクオッカは地面に降り立ち、進み続けるユリス達と距離が自然に離れる。

メカクオッカはユリスの手から離れた後、しばらく辺りを見回して、振り返ってユリスの姿を見つけると追いつこうと必死に短い足を動かし始めた。

ユリスはそのメカクオッカの様子を黙って立ったまま見守っていた。

 

哀愁漂うユリスの姿に、思わずエクスも同情してしまう。

 

『……帰ったら犬でもプレゼントしようか。』

『……余計なお世話ですわ。』

 

一行は支度をし、帰投を始めた。

 

◇

 

『ほら~!見てやっぱり。メカクオッカだ!』

 

一人の少女が地面をよちよち歩いていたメカクオッカに遭遇した。メカクオッカを抱き上げ、頭を撫でる。

メカクオッカは初めて会う人間だったとしても決して警戒したりしない。彼らは優しく、慈愛に満ちた生物であり、今まで一度たりとも被害を受けたことはなかった。

 

『ほんとだ。珍しいエネマなのに、良く見つけたね。』

 

抱きかかえた少女とは別の少女がさらにメカクオッカの頭を撫でる。メカクオッカは気持ちよさそうに頬を緩めた。

 

『かわいい~!みてみて、笑ってる。』

 

少女が頬をつんつんつつく。メカクオッカは頬をつつかれるたびに愛らしい鳴き声を上げた。

 

二人の少女は、今年傭兵を始めたばかりの新人傭兵だ。

場数はそれなりに踏んでおり、将級(ジェネラル)のエネマも複数討伐している。

装備している武装も、全て将級(ジェネラル)等級の物で、新人傭兵としてはいい腕をしていた。

 

少女たちに抱きかかえられたままメカクオッカは弱弱しい鳴き声を上げる。人間に言葉は伝わらないが、意外と彼女たちは察しが良く、求めることを理解してくれる。

 

『なんかさっきまでと鳴き声が違う。どうしたんだろ。』

『もしかしてお腹空いてるんじゃない?』

 

実際察しは良く、すぐにメカクオッカが何を求めているのか理解した。

 

『ちょっと待ってね。よいしょっと……』

 

一番最初にメカクオッカを抱き上げた少女は、メカクオッカを降ろすと、強化外骨格型(エク)武装戦闘機械(スタG)を脱いだ。スーツも脱ぎ、肌をさらけ出す。

全身を覆うように作られているエンジン一体型のスーツは、その仕様上一部だけ脱ぐ、と言ったことが出来ず、全てを外さなければならない。

どこに敵がいるのか分からないようなこの戦場でその鎧を脱ぐことは、自殺にも等しい行為だ。

 

「何か来ないか見張っててね。」

 

ヘルメットも脱ぎ、外部スピーカー越しではなく肉声で言葉を伝える。脱いだ少女の意図を理解した相方は、気を少し緩めたままではあったが、辺りを警戒した。

 

メカクオッカは、牙もなく、爪もなく、体のどこにも人の柔い肌を傷つけることが出来る機関はなかった。それどころか、体は非常にデリケートで壊れやすく、武器や防具などの素材にするにも恐ろしく向かないエネマだ。

だが、彼らは死なずに生きていける。彼らの一番の武器は、その愛らしさだ。

 

脱ぎ捨てたエクスタGスーツに座り、少女は足をMの字に開いた。そして、メカクオッカの方に股を向けて左右の手で自身の穴を広げる。先ほどまで太い挿入型のバイブエンジンが入っていた穴は容易く広がり、生臭い匂いと共に湯気を立たせながら汁を垂らす。

 

「どうぞ♡」

 

自ら膣を差し出した少女に遠慮することなく、メカクオッカは目の前の女穴に顔を近づける。膣に小さな口を当てると、素早く愛液に吸い付いた。ぴちゃぴちゃとメカクオッカの舌が膣を舐める音が鳴った。

 

「あっ、ああ……」

 

くすぐったいような気持ちいいような感覚が腰の辺りに広がり、思わず少女はみだらな声を上げる。その様子を眺めていた見張りの少女は、居心地が悪そうに体を少しだけ揺らした。

 

「あっ♡あ♡おいしいでちゅか~?たくさんたべてね♡」

 

少女の喘ぎ声と獣が食事をする音が嫌に耳に残る。見張りの少女は舌打ちをしながらぼそりと呟いた。

 

『終わったら俺にも順番回せよな……』

 

 

牙も爪も持たないが、狩りには困らない敵性機械生命体(エネマ)がいる。それがメカクオッカだった。

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