エクスの部屋の電気はつけっぱなしだった。
「そういや、最近は勝手に住み着いてるやつがいたから電気消さなかったな……」
静かに一人言を漏らす。
二人の少女を見送り、エクスも学生寮に帰ってきた。辺りはすっかり暗くなり、時刻は深夜零時。
ガチャリ。鍵のかかってないドアを開けた。
「おかえり。」
ドアを開けると目の前には胸の大きな美少女が。
エクスよりも低い背丈だというのに、彼女の胸部にはエクスの頭ほどの乳が付いている。
エクスの視線に気づいた巨乳の美少女が、両乳を両手で下から持ち上げてたゆんと揺らした。
「ん。好きなだけ触っていいよ。」
ぱい~~ん。目の前で乳が揺れる。しかし、揺れた拍子に胸の中に仕込んでいた大量の偽乳の錬成材料、もといエクスの私服が溢れて散乱した。
「あ。」
床にエクスの服が散らばり、後には平坦な胸に手を当てて固まっているシリオだけが取り残された。
「……何やってんだ?シリオ。」
「エクス遅い。風呂。」
そう。シリオは一人で風呂に入ることが出来ない。
エクスはため息を吐いて、手早く入浴の準備に取り掛かった。
◇
「もう目を開けてもいい?」
「おう。いいぞ。」
「嘘。まだ泡が……ん。」
シリオは頭を洗われている時、わざとエクスに目を開けていいかと尋ねる。毎回シリオに嘘を伝えるエクスだったが、シリオはアホではないので騙されることはない。
頭の泡をすっかり洗い流し、続いて体を洗い始める。シリオの体を洗うのにもすっかり手慣れたもので、特に何も感じることがない。
ふに。
シリオの小さな胸に触れた。先ほどまでIカップくらいはあったであろう乳は、すっかりしぼんでしまって、AかAAAくらいしかない。悲しきかな。盛者必衰の理をあらわしている。
同学年の生徒の中でも恐らく一番小さいであろうシリオの乳は、ある意味では最も希少な存在だ。
どの女性とも違う独自の感触を、体を洗うついでに堪能していると、小さな乳の頂点にあるぽっちがむくむくと大きくなり始めた。
「ん……」
全体的に色が白いシリオは、乳首の色も明るい。透き通るようなシリオの乳首を泡のついた指でこりこりと磨いていると、シリオから艶っぽい声が出始めた。
やはり、どの少女もそれぞれ違った個性を持っている。みんな違って、みんないい乳首だ。
「エクスは、大きい胸の方がすき?」
「そんなことはない。」
エクスは目の前にある乳首が好きだ。大きさなど問題は無い。触れる乳首と触れない乳首なら、触れる乳首の方がもちろん好きだ。
「小さい胸はすき?」
「ああ、好きだ。」
人差し指でシリオの乳首を弾く。乳首が跳ねるたびに、シリオの体も跳ねた。
「そうなんだ。……嬉しい。」
くすり。シリオがこちらを見上げて小さな笑い声をあげた。シリオの目元が細く伸びて、薄く小さい唇が横に伸びる。
「……シリオ、お前笑えるんだな。」
エクスが話しかけたころには、もうシリオはいつも通りの無表情な少女になっていた。
「?。シリオはいつも笑っている。」
きょとん、と不思議そうに首をかしげる。その顔はやはり無表情。
何故かそんなシリオがとても可愛い生き物に思えたので、優しく抱きしめておいた。
◇
「歯を磨いた後にコーラを飲むな。」
エクスの忠告もむなしく、シリオは我が道を行く。
それが彼女の利点でもあり、欠点でもあった。
眠気が限界に近いエクスは、さっさと寝床に入った。遅れてシリオも布団の中に潜り込んでくる。
エクスの背中に、起伏の乏しいシリオの体が当たる。小さな体の温度が伝わり、布団の中にじんわりと熱が広がっていった。
「エクス。」
シリオが静かに話しかけてくる。
「明日は、シリオが勝つから。」
ぎゅっと、エクスの腰に回されたシリオの手に力が入った。
「……明日も俺が勝つさ。」
売り言葉を買うと、シリオは無言で額をエクスの背中にドス、ドスとローテンポで叩きつけ始めた。
睡眠を妨害する作戦か?甘いな……今の俺はとても眠い。
結局、二人とも数分と立たずに寝息を立てはじめ、
寝た。