真・恋姫†一刀無双 Part集 作:カメル~ン
夕食が終わり『寛ぎの広間』へ移動しても、一刀の周りは司馬防を含め彼女の娘達に囲まれていた。
司馬防は司馬孚から義兄妹の話は聞いていたが、目の前の一刀はまさに下の五人の姉妹からは兄として慕われ、姉妹達の身近な他愛のない議論の狭間で、誰の味方なんですか?と詰め寄られながら、彼はうまく妥協点を探りながら公平に彼女達を納得させていたのであった。
司馬防は長椅子にて静かに寛ぎながら、傍の娘達や一刀をにこやかに微笑む優しい母の顔で見守っていた。
そんな彼女は、心の奥で密かにこう考えている。『将来的に』と前置きしながら、彼が愛娘達の何人かの良き夫になってもらえればよいのだけれど、と。
そして―――今はまず私の……と。
皆での寛ぎの時間はいつもより少し長かったが、戌時の終わり(午後九時前)にはお開きとなり、娘達は各自の部屋へと別れて戻って行く。
一刀も下の五人姉妹達に「途中までいっしょに」と連れられながら司馬防や司馬朗、司馬懿、司馬孚へ軽く「おやすみなさい」と告げる。上の三人の娘達も一刀へ「おやすみなさい」と返す。司馬防もゆったりと長椅子に寛いだ姿勢にて、皆の母の顔のまま「おやすみなさい」と笑顔で返していた。
一刀は、五人の姉妹らと和気あいあいで『寛ぎの広間』を後にし客間へと戻って行った。
そして、夜は更けて行く……。
司馬防は、『北の屋敷』の自室で一人、夜の深さが満ちるのを静かに待っていた。
今は母の顔では無く――― 一人の男に恋焦がれる熟れた雌の顔になっていた。
すでに、昨夜のように華やかな打掛姿の下には、一刀の欲情を掻きたてるように水色のシースルーでベビードール風の膝程まで裾のある衣装と、腰横下の辺りに紐で二ヵ所を結んでいる布が少なめで、僅かに絶対領域を隠す透けた水色の腰帯を身に着けている。胸は、昨夜同様に彼へ見てもらう為に何も付けていなかった。再び一刀を悩殺する準備は万端である。
待つ間、彼女は考えていた。
司馬防の男性経験は前にも述べたように、無くなった夫ただ一人で、夜の数も非常に少ない。
なので、臥所(ふしど)にて男女で愛し合う子作り行為の経験は少しある程度(一方で出産経験は豊富♪)だ。しかし、そんな彼女でも湯殿での一刀の反応が少し不可解に思うのであった。
娘二人は、若く美しく、そして自画自賛ではないが、自身の姿も胸やお尻を含めて肌の張りもまだまだ悪くないと思っている。
そんな女人達が三人も、素肌が透け透けの欲情的な白い湯浴み着を着て、胸を初め柔らかな体を強くスリスリと接触してくれているの状態。そして、『すべてを貴方へ許す女達』とも当初から告げているのであった。
健全な男であれば間違いなく『食いついて』、手を伸ばし、至る所を……そしてイケない所もサワサワしたり、モミモミしたりスリスリしたりしてくる『はず』。
亡くなった淡泊な夫ですら、司馬防が数度共に湯殿へと誘った時には、毎回胸へ手を伸ばしてきたものである。そして、その夜は決まって熱いモノになったほどであったのだ。
中央から偶に来る好色で下卑た高官の男達なら、間違いなくその場で自分を含めた三人の綺麗な女の子らに対して延々と気が済むまで何回も子作り行為に励むことだろう。
ところが一刀は、この三人の綺麗な女の子らのスリスリやサワサワを―――受けるのみであった。それも表情から、ぐっと耐えるように、何かの想いと鬩ぎ合っているように見えた。
彼が女の子に興味があり興奮できることは、入浴中の当初から最後まで某ヵ所が『もっこり』し続けていたのを見ていれば分かる。『もっこり』だけではない。司馬朗の恐る恐るでたどたどしい手による『もっこり』部分への『洗う』所作によって彼は堪らず一度『天国』を見てしまってるのだから。
そして司馬防には、彼が欲望に『耐えている』その原因が分かっていた。
それは昨晩、一刀より『亡くなったが心の整理が付いていない大事な人』の存在を知らされていたからだ。
司馬防はそれを今晩、なんとしても取り除こうと考えていた。それは、彼へ想いを寄せる娘達の為に―――いや……これはやはり……自分の彼への熱い想いを叶えるためなのだと、彼女は気が付くのであった。
司馬防は、男との夜の営みが……キモチイイのが実は結構好きと言える。イケナイ所も含めてをサワサワ、スリスリ、ナデナデ……チュッチュやペロペロもしたい気持ちを持っている。
今も女盛りでもあり、そのため夜が随分寂しい期間も長かったのだ。
そんな彼女だが、誰でも良いというわけではない。
この熟れた体と財産目当てに、言い寄って来る男も多かったが、一向に気持ちが昂ったり、興味をそそる人物には出会えないでいた。
しかし、偶然が重なり一刀と出会った。
まだ出会って二日だが、彼の姿を見たり彼の事を想うと、体がとても熱くなってくるのを感じている。これが一目惚れなのかもしれない。
年は十程も離れて若いけれども、彼は憧れの真の武人であり、謙虚で娘達や自分へも優しい彼に引かれているのが大きいのだと思う。
加えて司馬防は、会った瞬間に運命を直感していた。『この人を逃せば次は無い……最後の男性』だろうと。
ゆえに彼女は今夜、この体のすべてを使ってでも彼に完全に振り向いて貰おうと、そしてその先へ……と考え、すでに熱く疼くお臍の下辺りを意味深に軽く撫でるのだった。
一刀は下の五人の姉妹達に姦しく客間まで送られると、その後ろに静かに続いていた銀さんに寝間着へ着替えの手伝いをしてもらうと、すぐに寝床へ入った。銀さんから「お休みなさいませ」と声を掛けられ、「ありがとう、お休みなさい」と手伝いの礼と挨拶を返した。
そして銀さんが部屋を離れると、横になった布団の中で静かに今日の事を考えていた。
昨日に続き今日も楽しい一日だった。しかし、色々とこれからの自分について、考えさせられる一日でもあった。
特に、昼間に自ら呟いた言葉を改めて思い出していた。
『俺はこれから何をすればいいんだろうか?』
司馬家へ来るまでの四か月程の放浪の間、途方もない殺気に飲まれた結果が招いた、負の感情状態ながら持ち続けていた『雲華のカタキを取る』という思いは―――。
(ぐっ……今もあの最後の光景を思い出すと、負の感情に引っ張られる……)
一刀は、少し気を落ち着けながら、視点を少しずらして考える。
あの暗殺仙人に指示した背景や黒幕については、調べるにしても今も全くアテが無く、目的としては現実的でないように思う。確かに今の自分なら、予州中の街をしらみつぶしに回れば例のお店へたどり着けるだろう。
しかし、良く考えればそのお店で情報を聞けば、その無関係であろう仙人の親族も巻き込む可能性があるのだ。それに実際の所、気軽に聞ける話ではない上に、暗殺仙人らの情報など知っている可能性も殆どないだろう。さらに雲華の、自分が仙人だという事すらお店の彼女らは知らないと言っていたのも思い出した。
今は『カタキを取りたい』という自身の思いを、再確認するに留めるしかないように思えた。
他には手掛りがないのだ。
もちろん、諦めたという事では断じてない! 歯がゆい思いであった……。
それと入れ替わるように一刀は、雲華との最後の話の中で彼女が言っていた、『一刀がこの世界で何かを成し遂げなければいけない存在』であり『それを探し成し遂げて欲しい』という言葉を思い出していた。
だがこれも、雲を掴むような話であった。まずその『何か』を探さなければならないのだ。
改めて一刀は思う。雲華と一緒なら、その『何か』や暗殺仙人に指示した背景や黒幕についても、きっと探せ出せたのではないだろうかと。
だが、もう彼女はいない。大きな『残件』に対して自分は独りなのだと―――。
一刀は、つくづく自分がまだ何もできない小さな存在だと考えさせられていた。
そんな悲しくなる思いから逃避するように、一刀は今朝早くからのこの家での出来事を思い起こしていた。
夜中には司馬防から優しく蕩ける様に体を合わせての添い寝をしてもらい、早朝には司馬馗以下五人の義姉妹が出来、午前中には司馬孚からこの家を案内された後に旅立った後も一緒に行きたいと言われ、午後には司馬朗からこれから共に人生を歩みたいと求婚のように親しく詰め寄られ……。
あと司馬懿がいるが、彼女にも特に嫌われているわけではなさそうに見える。初日の宴会の時から、一刀はすでに母の客人として認められているように感じられた。
今日の夕食後にも『寛ぎの広間』にて、彼女から少し剣術について、いつ頃から始めたのか師はいるのか等の質問を受けたが、普通に気軽な感じでベタベタされることも無く、むしろ少しホッと寛げるぐらいだった。
残念ながらと言うべきか司馬懿は、一刀について男性としてはあまり感心がないのだろう。
とは言え司馬家の人達は、一刀へ積極的に暖かく強く結び付こうとしてくれているように感じた。
一刀は『一人は寂しい』と強く感じている為、すごく嬉しい思いがある反面、やはり死と脅威を呼ぶであろう自分からは『関わりを控えて距離を取っておかなければ』という矛盾した思いをどうすればいいのかとの考えに至る。
そのため司馬朗と司馬孚には、中途半端で先延ばしのような対応になってしまっていた。
『死』『脅威』『独り』『寂しい』『添い寝』『義兄妹』『一緒に』『求婚?』『距離を取る』―――もはやどう収拾させればいいのか、一刀は完全な混乱状態であった。
さらに有無を言わせぬ湯殿にての、もはや『すべてを許す』と言う、司馬防、司馬朗、司馬孚の三人の親しく綺麗な女の子達の、お湯に透けた白い生地下で肌が恥じらいから赤に染まっての桃源郷……。
一刀は若い。そして、絶倫なのである!
司馬家の家族らは皆、美人でおっぱいいっぱいで魅力的な上に、一刀へ家族愛以上な『激しいスキンシップ』を繰り広げてきていた。
彼にとって、その同意による『イカガワシイ』&『ハレンチ』は、まさに『正義』となっているのだ。本能であり理屈などなかった。
だが、そんな気持ちに対抗するものもあった。
それは――『雲華への想い』。
一刀にとって『唯一』として愛おしかった者への気持ち。
それを守るために『正義』に抗おうとすることは、絶倫な彼にとっては拷問とも言えるかもしれない。
彼の中では「聖人のごとく雲華への想いを守るんだ」と言う天使と「本能の赴くままにヤリまくれ」という圧倒的に強大な悪魔(正義)の思考が『激しいスキンシップ』を受けるたびに交錯し続けていた。
そんな状態で、湯殿にて司馬朗より恥らいながらも『もっこり』を丁寧に洗われながら「一刀様、一刀様」と耳横にて小声で艶めかしく言われ続けると共に、背中を司馬防のタワーワな胸で先っぽも一緒にゆっくりと擦られ「ふふっ、我慢なさらずに」と言われながら洗われ、さらに正面には片膝を付いて頭を濯いでくれる絶世の美女な司馬孚の至高の絶対領域が至近距離にて、白布越しに張り付いてハッキリと見えちゃっても「一刀様……」と隠さないでいる強烈な光景が……トリプルで激しく攻めて来ていたのだ。
一刀は盛んなオスとして、圧倒的な物理的且つ現物攻撃を前に、この一家の人達へ熱い想いを向けてはいけないと思いつつも、ついに耐えきれず―――『天国』に到達してしまっていた……。
(ゴチソウさまです……イヤ、いかんいかん!)
まだここへ来たばかりだが、司馬家面々の自分への尋常ではない狂おしい程親しげな愛情を強く感じているのだった。
それは、もうずっと以前から繋がりがあるような。そして少し贅沢過ぎる部分があるが、不思議と一刀もあまり違和感なく、ここでは気分よく暮らせている。
そんな司馬家の現状に、一刀は湯殿の時にもオスとしての本能的な思考(もはや生殖プレイorサワナデスリモミプレイ)が芽生え始めていたが、こんな状態がひと月も続いた後にはどういう状況になるのか想像してみる。
それはもはや『バッサリとすべての関係(愛情、肉欲、まさかの血縁?!)を断ち切る』という形でここを旅立つのは不可能なのでは……という考えにぼんやりと至ろうとしていた。
しかしそれは『司馬家』を正体不明な敵からの『死』や『脅威』へと巻き込み、引きずりこむ事に繋がりかねないのだ―――と、一刀の思考は、ここで再び一番初めに戻り堂々巡りをする。
それが、どれぐらい続いただろうか。
気が付くと、一刀は再び部屋へゆっくりと近づいてくる司馬防の気を捉えていた。
下の娘達が一人、二人、三人と寝静まっていき、夜の深さが満ちる頃、司馬防は静々と一刀の客間へ向かい始める。
彼女は―――ドキドキしていた。胸の高鳴りが抑えられない。何も知らぬ処女でもあるまいしと思うのだが……。
今晩何が起こるのか、どこまで関係が進むのか、彼の心を最後まで開くことが出来るのだろうか……司馬防の心に期待と不安が交錯する。
一歩一歩一刀の客間へ近づくにつれて、顔と体の火照りは増すばかりである。
そして、一刀の客間の前に着いてしまう。
だが司馬防は、躊躇することなく両開きの折り畳み戸の扉越しにて、中に居る愛しい男へ小声を掛ける。
「水華(シェイファ)です。北郷殿……起きていますか」
「……はい」
僅かに間があるも、中から眠気を感じない彼の声が聞こえて来た。司馬防は、昨晩も彼の声は寝起きではない声であった事に気付く。
それは武人だからなのか、寝るのがいつも遅いからなのか、それとも誰かの来訪を持ちわびていたのか……と考えが頭を過ったが、今は後に回すことにする。そして、続けて少し照れながら声を掛ける。
「今宵も……お話をしに参りました……中へ入っても構いませんか?」
彼女は今夜も来てくれた。
一刀は、気に掛けて貰えることが嬉しくもあり、先ほどまでの葛藤もあり、とても複雑な気持ちであった。
さらに、司馬防は恩人と言える存在。
謎の残る脅威から生き残ったが、オカシクなった状態で再び孤独となり世界へ放り出されていた一刀に、元へ戻る切っ掛けや贅沢な居場所と、愛娘らと共に家族のような暖かい結び付きを与えてくれたのだ。
加えて、彼女は美人で優しく母性に溢れ、雲華の体の温もりを失って寂しい一刀に対して、昨晩も唇と共に体の温もりと真名まで預けてくれて、一刀へ一人の男として熱い好意を持ってくれているようだった。
一刀は、なんとなく少し雲華との関係に似ているように感じていた。
今も思考が無限回廊に落ち入り掛けている一刀にとって、救世主の女神が現れたようにも思えた。
だが、昨晩の臥所内で睦み合っての添い寝の事もある。今夜は、サワサワスリスリな添い寝だけで済むだろうかとも思う。しかし―――
(今は彼女と話がしたいな)
一刀は、ふとそんな自然な思いから、布団の中で横になっていた状態から体を起こすと、外の司馬防に対して声を掛けていた。
「……はい。どうぞ」
暫しの間の後、中から一刀の……僅かに戸惑いながらも承諾の返事を受け、司馬防は恥ずかしげに、しかし満足げに微笑みながら、折り畳み戸の扉の片方を静かに開け、粛々と部屋の中へ入って行くのであった。
扉を通りながら司馬防は『お話をしに』とは言ったけれど、それが『言葉の綾』であることは一刀も分かっていながらの了承だと思うと、嬉しく感じていた。当然、昨夜の熱く唇を合わせたり、互いの体の大事な箇所へ触れての、サワサワスリスリな確かめ合いを当然踏まえての入室同意ということは間違いないと。
彼も再びそのことに……気持ちよくなることに期待しているのかもと考えると、彼女の下腹部の女性的な内なる大事なところが自然と徐々に熱くなってくるのであった……。
静かに扉を閉めると、司馬防は寝台へ向き直る。
開いた扉からの僅かな空気の流れが、一刀のところへ司馬防の女の子な良い香りを運ぶ。
一刀は、無意識的に気付かれないよう、静かにそのいい匂いをクンカクンカする。
これは既に、彼の本能的行動になっている。もはや誰にも止められないのだ。
湯殿では、司馬朗ら三身一体の香りがムンムンと充満していたが、白スク湯浴み着でのの直接接触バインバインスリスリ攻撃により、クンカを堪能する余裕などなかったのだ。
やはり、静かに落ち着いて粛々と匂いを堪能するに限るとともに、『極み』を感じるのであった。
司馬防は、昨日と同じように自らの打掛着を床へ脱ぎ落とす為、腰帯に手を掛けようとした。
しかし一刀は、それを制するように、そしてそのままの姿でここに座るようにと、起き上がり布団の上に座るその傍らの位置を、ポフポフと軽く叩きながら声を掛ける。
「水華殿、そのままこちらに来て座ってください。少し話がしたいんだけど」
一刀からの意外な申し出に僅かに驚きながらも、司馬防はちゃんと真名で呼ばれた事も含めて笑顔で頷くと寝台の横まで静かに進んでゆく。
近寄る間に彼女は、話の終わった後どうせなら、打掛を一刀に脱がしてもらおうと思い付く。そして、そうお願いしたときの彼の反応を想像して、笑顔にその少し楽しみな気持ちも加わっていた。
司馬防は寝台に腰掛けて履物を脱ぐと、一刀の右横へお尻を滑らせるように移動する。
この客間には夜間も蝋燭が灯されている。
近くで見る司馬防は、蝋燭の薄明りに浮かび上がりとても幻想的に見えていた。
昼間と違い、頭には頭冠ではなく赤い花の飾りがされていて、後ろの髪も束ねることなくすべてが自然体な感じで流されていた。
昨晩は、いきなり彼女に打掛を脱がれてシースルーな衣装越しに豊満で形の良い栄光の部位をまざまざと見せつけられ、きちんと落ち着いて姿を眺める余裕がなかったのだが、やはりこうして改めて近くで見る司馬防は、雰囲気が母性に溢れており優しそうで綺麗で、傍に居てもらえると安心出来るような、心地よい空気に包まれている女性なのだった。
司馬防はすぐ横まで来ると、落ち着くように、そして一刀へ僅かにくっ付くように座り直す。すると彼女へ、一刀の口から頭に浮かんだその考えが自然に漏れていた。
「綺麗だし、やっぱり落ち着くな……」
「えっ?」
司馬防は、とんでもなくドキリとしてしまう。まだ悩殺スタイルに移行してもなく、気構えすらもしていない状態なのに、不意打ち的に一刀から言って欲しい言葉の一つを自然な感じに聞かされたからだ。
司馬防は完全に顔を赤らめ、両手で頬を隠して一刀のいない寝台の外へ顔を逸らせてしまった。
「あっ、俺……」
思わず言ってしまった一刀も、我に返って『何を言ってしまったんだ』と、こちらも気が付くと司馬防と反対側へ目を逸らしてしまっていた。
司馬防は自分が良い雰囲気へとリードするはずだったのだが、一刀からの気負いのない自然で素直な気持ちの先制初撃に沈黙してしまう。
二人は互いに動けず、しばらく照れた状態で固まっていた。
だが、間もなく一刀から話し掛ける。それは雲華との経験からだろうか。
すでに昨夜や湯殿の関係もあり、自分の方が年下ではあるが男として引き過ぎては、わざわざ部屋まで来てくれている司馬防に悪いと思ったのだ。
「その……えっと、先ほどまで一人で悪い方にいろいろ悩んでいたので……水華殿が来てくれて助かりました。嬉しいです」
一刀は、横にいる司馬防の方へ少しはにかむ感じの顔を向けて、静かにそう伝えた。そうして軽く彼女の膝に手を置いた。
すると、司馬防も漸く嬉し恥ずかしの呪縛から立ち直り、膝に置かれた一刀の手の上に自分の手を重ねる。
「私も……嬉しいです。今宵も北郷殿のすぐ隣に居ることが出来て……好きですよ」
司馬防は素直に想いの言葉を綴りながら、一刀の手の上に乗せた手をゆっくりと撫でるように何度も滑らせると共に、十分熱くなっている体と顔を一刀の方へ徐々に寄せていった。
一刀は、蝋燭の灯りによる幻想的な司馬防の姿に目を奪われていたが、再びすぐ横にいる司馬防から匂い立つ女の子なイイ香りもクンカクンカと堪能していた。
そして、まもなく右腕に彼女の豊かで柔らかな胸が強くスリスリと押し付けてくるように当てられるその感触も楽しんでいた。
この時の一刀は余り考えていなかった。素直に自身の『正義』に従っていた。
『聖』『邪』は別として―――。
更にお互い顔を傾けて見つめ合っていたが、近づいて来た司馬防の瑞々しい唇が軽く一刀の唇の右半分に触れる。
一刀は―――拒む事はなかった。今は、司馬防に甘えたかったのだ。
軽く挨拶的なキスをしてくれた司馬防へ、一刀は話し掛ける。
「水華殿、オレ……私の方も姓の北郷ではなく、名の一刀で呼んでくれると嬉しいです」
「……では、一刀殿と。ふふっ、もう私に余り気を使う必要はありません。普段通りに……ね」
再び、司馬防は唇を寄せて来る。今度は一刀からも僅かに唇を寄せ、互いの鼻先で鞘当のような遊びが入った後に、しっかりとお互いの唇と気持ちを確かめ合っていた。
(んっ、檸檬と蜂蜜の味……?)
司馬防の唇と唾液は、程よく甘酸っぱいものであった。美味しいと言っても過言ではない。今度は一刀からついついついばむように、彼女の柔らかな唇を堪能してしまう。更に美味しさとそして『甘さ』を求めるように唇の奥へ……歯茎や口内にまでも……。
司馬防は、一刀にされるがまま、唇などを合わせるように甘えるように答えるようにと受け止めてあげていた。
すでに彼女は、一刀からの甘い接吻により、すでに気持ちよくなってきてしまってもいる。体の力が徐々に抜けて行く感じであった。
「んっ、ぅ……ぁぁ……ぁ……ぃぃん……」
司馬防からは、自然と鼻に抜けるような甘い声が漏れて来る。
そして、司馬防はゆっくりと一刀に押されるように、後ろへゆっくりと仰向けに倒れ込んでいった。
一刀も少し追随するが、右手で司馬防の上に倒れ込む前に自分の体は支えていた。
一刀は、司馬防の上に覆い被さるような感じで彼女を見下ろす形になった。互いの座った位置の差で、一刀の目の前は司馬防の胸辺りになっている。
司馬防の顔を見ると、彼女はやさしく微笑んでいた。
そして、司馬防の右手が伸びて来ると、一刀の頬や頭をナデナデしてくれた。
「さぁ、一刀殿……私を……好きにされていいのですよ?」
一刀には、この期に及んで司馬防の誘いの言葉を拒む気はなかった。
しかし、このまますぐに肉欲に逃げるのではなく、まず自分の行き場の無い話を司馬防に聞いて欲しいと思った。
「あの水華殿……聞いて欲しい話があるんだけど」
司馬防はふと思い出す。この部屋に入って来た時に、一刀は確かに「一人で悪い方にいろいろ悩んでいた」と言っていた事に。
司馬防は焦ることなく、愛しい一刀の希望を優先してくれる。
「分かりました。ふふっ。では一刀殿も、こう横になられては?」
そう言って、司馬防は一刀を撫でるのをやめると、体を仰向けから横向きに変える。今度は司馬防が自分の前をポフポフと軽く叩いていた。まず、一刀を気楽にさせてあげたいと思ったのだ。
「うん、そうだね」
一刀は司馬防に従い、向かい合う様に布団の上で横向きになった。一息つく感じで一刀も司馬防に笑顔を返す。
「で、どうされたのです?」
司馬防は優しく静かに、一刀へ話の催促する。まさに母性が溢れていて安心出来る雰囲気になっていた。
一刀は、話始めようとしたが……待て!
一瞬、超速気で出来るだけ長めに思考時間を稼ぐ。
まず、さすがにこの時代に迷い込んで来たという重要な事や、仙人に関することは話せない。とっ掛りの無い自分の『成すべき事』についてもだ。
おまけに良く考えると、司馬家で目が覚める前の事を、よく覚えていないと言った気がする……。
だが、亡くなった『大事な人』がいることは、昨日、口に出してしまった。
さて、どうするか。
超速気で引き延ばされた精神世界の中でしばらく悩んだ一刀は、しかたなく現実に近い代替えの話をして司馬防に意見を求める事にした。
それは―――
以前も行き倒れていた一刀は、泰山の森で剣豪の少女に助けられ、その子と一緒にしばらく仲良く暮らすようになった。
たがある日、急に一刀を狙って特殊な功夫を使う正体不明な強敵が現れた。そして、強敵は倒したが、その戦いで剣豪の少女は死んでしまった。
少女の死のショックで長い間……およそ四か月程、記憶が曖昧な状態で放浪していて、この司馬家に拾われた。
その正体不明な強敵は、泰山の森で行き倒れる前に関連があったかもしれないが、それ以前の事については何一つ思い出せないため、今は探りようも対策のしようもない。
襲ってきた正体不明な強敵は、誰かに頼まれたという内容の事を話していた。
そのため、またいつか別の強敵が、一刀を不意に襲ってくる可能性がある。
泰山の森で行き倒れる原因が、その正体不明な強敵にあったかもしれないが何とも言えない―――と。
「俺は弱かった……。敵の不意の初撃を、彼女が代わりに受けてくれなければ……死んでいたのは間違いなく俺でした……」
代替えの話であったが、一刀は落ち込み、そして―――静かに泣いていた。
司馬防は、一刀へ顔を近づけ頬を寄せ、そして右手をやさしく一刀の背中に回して抱いてくれた。
彼女は昨晩、一刀の『心の整理が付いていない大事な人』という言葉から、一刀が司馬家に来る前の記憶を回復して(持って)いる事に気が付いていた。それを知らされてなかったのは残念なことだが、今、事情があることを知り一刀を攻める気にはなれなかった。
そして、一刀が湯殿で自分や娘達から受けた、あれほどの女体による苛烈な接触行為に対して、なぜ頑なに耐えていたのか改めて気が付いていた。
そう、『大事な人への想い』だけでなかったことに。
もし、深く結びついてしまったら……愛していたであろう、その剣豪の少女のように、司馬防や司馬朗らも巻き込んでしまうかもしれないと、一刀が考えていたのだろうということに。
一刀が、強敵という程の使い手なのだ。やはりその敵の腕は、相当な武人だと想像できる。
だが司馬防は、結局その者を一刀は倒してしまっているという事だとも思っていた。
なれば……新たな強敵が現れた時に、巻き込まれて自分達が殺されてしまっても、それは運命ではなく、あくまで状況の範囲内になる。
このご時世なのだ、戦い以外にも病魔や天災などで死ぬ要素などいくらでもあるのだ。
さらに、もう一つの可能性を司馬防は口にする。
「最悪を考える事は対策として悪くないけれど、しかし、逆にもう敵は来ないかもしれないのでは、ということも考えられますね」
司馬防により優しく抱かれている一刀の頭に、雲華から聞いていた事が浮かぶ。確かに仙人の掟には、制裁者を『返り討ち』にすれば許されるとあった。
司馬防は、一刀からの話を総括し、静かに自分の考えを話し出す。
「一刀殿。私の経験の中の話ではありますが、確約もない事象に対して、必要以上に気に留めても良い事はないように思います。災厄を避ける努力は当然必要ですが、初めから結果を決めつけるような事があってはいけません。そのような考えが、逆に宜しくない結果を引き寄せる事に繋がるときもあるかと。そもそも人生とは、何が起こるかは分からないものなのですよ。それに人生の有用な時間は、思うほど長くはありません。ですから、直近でその時に出来る事、やりたい事へ精一杯努力して生きて行けば良いのではありませんか? きっと貴方のその『大事な人』も、そう思う方だったのではないでしょうか。私は……一刀殿に、これからも強く生きて行ってほしいですよ」
司馬防の優しくも強い意味の込められた言葉を、一刀は静かに噛み締めながら聞いていた。
(水華殿……。確かに雲華だったら、何時までもグズグズしている俺を叱る事だろう。俺は、少し考えすぎていたのかもしれない……)
まだ、自分の何が変わったわけではない。だが司馬家の人達との出会いは、大きな希望や光を取り戻す切っ掛けになりそうな事は間違いないだろう。
一刀は、迷いに捕らわれ霞んでいた道が徐々に開けていく思いがした。その気持ちの変化を司馬防へ伝える。
「ありがとう、水華殿。少し気持ちの整理が出来ました。確かに俺は、必要以上にすべての関わりを怖がっていたのかもしれない。急に気持ちを切り替えるのは、まだ無理かもしれないけれど、色々な事をもっと前向きに考えていきます」
「無理もありません。『大事な人』を失う事は、半身を割かれる程寂しい思いだったでしょうから」
そう言って司馬防は、右手で一刀の背中を撫でながら、彼を再び優しく抱きしめてくれていた。
一刀からの話を聞いて、司馬防は正直な意見を聞かせてあげた。
そんな彼女だが、しかし……今日の本当の目的を忘れたわけではない。
ここは、逃がさないのである。
「一刀殿は、まだ当分当家にいるのですから、この街を見たり人々と会ってみたり話したり、また私を含め家の者と接しながら、体調と合わせてゆっくりで良いので強い貴方を見せてください。その間……私が少しでも、貴方の寂しさを埋めることが出来ればと思っています。私が……お嫌いでなければ……愛してくださいませんか?」
―――ごくり。
司馬防の誘いの言葉に一刀は、思わず喉を鳴らせてしまう。彼女にも、聞かれてしまったのではないだろうか。
『お嫌いでなければ』なんて言われて、今の状況の一刀に拒否出来るはずもない。
雲華の事は今も大事に想っているが、悩みを聞いてくれた司馬防へも、とても感謝している一刀であった。
そして司馬防の事を、色々な意味で気に入っているのは間違いない。それは好きという気持ちでもある。
それに昨晩、サワサワナデナデスリスリして堪能した、女性として成熟している司馬防の体が気にならないわけがないのだ。
ペロペロもしたいのである。
今も体を密着した状態で『愛してください』と言われてしまっていた。
優しく包まれた匂いがたまらない感じで、クンカクンカするのであった。
昨晩から相思相愛と言える間柄になっている。つまり、すべてが合法な状況。一刀の『正義』以外の何物でもないのであった。
何度も言うが、一刀は絶倫なのだ。
昨晩の添い寝と、今日の湯殿の行為を受け、この期に及んで『何もない』となれば―――それはもはや『北郷一刀』ではないと言える。
すなわち、『もう我慢できない!』が一刀の本音だった。
司馬防は、体を合わせた状態で静かに一刀の答えを待っていた。
一刀からゴクリという唾を飲む音が盛大に聞こえた。彼も呼吸が速くなって、興奮しているみたいであった。
(触れて欲しい……早く私に触って!)
司馬防は少し怖かった。
ここで『何もない』となれば、脈が無いに等しいのだから。
だが、それは杞憂に終わる。
「水華殿……ホントに、いいの?」
一刀は司馬防と目を合わせて、遠慮気味に確認する。
司馬防の待ちわびた言葉を、ついに言ってくれたのであった。
司馬防は、高鳴る想いを秘めて控え気味に答えるとともに、すかさず当初の行動をしてもらうお願いを忘れない。
「……はい。……あの……帯を解いて打掛を脱がしてもらえますか」
そう言うと彼女は自らの体をゆっくりと起こし、引けば緩む腰帯の先を、追う様に体を起こして来た一刀の右手へ手渡した。
一刀は言われるままに、座って向かい合う彼女の帯を引くと、簡単に帯は解け打掛は緩んだ状態となった。
司馬防は、一刀へ目を合わせ頷き、続けて『脱がせて』と合図する。
一刀は正面から近寄り、彼女の肩から豪奢な打掛を浮かせ、そして――背中側に落としてあげる。
すると一刀の眼下に、水色で透け透けのベビードール風の膝程まで裾のある、オスの気をそそる艶やかな衣装の光景が広がる。
水色だと、肌色の透過率がかなり高いのを知っているだろうか。司馬防は確信犯言えた。
彼女の栄光の部位である二つの膨らみは、白い滑らかな肌と形の良さに加え、先っぽとその桃色が丸見えの状態であった。
昨晩もこの栄光の部位の感触を堪能しているが、凄まじいボリュームとインパクトがある。彼女はすでに体が十分熱くなっているようで、先っぽが、スケスケの生地の下からツンと主張していた。
一刀はもちろん言うまでもなく全編を、脳内へ超高解像度記憶録画するのを忘れていない。
司馬防は、恥ずかしいながらも一刀の表情と反応を上目遣いに見て来るのだった。
「ッ……とても魅力的で綺麗だよ」
一刀の興奮気味の言葉と、食い入るように釘づけな目線を見れば、まずそれが胸に……その先っぽに来ている事はすぐにわかる。さらにその下の小さく透けた腰布に隠された絶対領域へも伸びていることに。
「嬉しい……さぁ、遠慮せず好きに……触ってください……楽しんでください」
司馬防は、女としての喜びを得ようとしていた。
そして、彼女の目は一刀の股間が、早くもモッコリ状態に移っている事を見逃してはいない。
自分の体を見た一刀が、オスの反応をしてくれている。それだけで嬉しかった。
一刀は、彼女の栄光の部位を生地越しに、鷲掴み気味にサワサワぐりンぐりンし始める。透過重視な荒目の生地な為に、先っぽが強く擦れることでさらに強く快感が伝わって来るのか、司馬防の口からは「……んっ……ぁぁん……そ…こぉ……」と悩ましい悦楽感の高い吐息のような声が漏れてきている。
一刀は、手に伝わる柔らかさと強弱の感触とともに、すでにその彼女の声も楽しんでいる様であった。
雲華の時にも反応があったので、司馬防にもそれなりに楽しんでもらえている感じなのが分かった。
たまに一刀は、先っぽもクリクリと攻めちゃっている。一刀としては、周りの丘の柔らかさに対してのコリコリ感がタマラナイのだ。
加えて、そのときの彼女の反応が、そう、一段高くなる悦楽の声色もソソラレるのであった。
一刀は、コリコリと何度も攻めちゃっていた。
司馬防を――『開発している』と言っていい行為であった。
司馬防自身も、そのキモチイイ感覚を何度も楽しんでいたいのであった。彼女の亡くなった夫からは、ほぼ無かった行為であり、一刀以上にその甘い感覚にハマっていた。
(もっと、弄ってぇ……クリクリ、クリクリしてほしいのぉ!)
司馬防は、そう声に出しそうになるが耐えていた。
今晩は、一刀に自分の体を好きなだけ楽しんでもらいたかったからだ。
彼女の女としての本能なのか、愛しい一刀にどんどんと自慢の部位を蹂躙されていく自分を考えると、下腹部の奥の大事な女の子な部分が更に熱くなってくるのを感じていた。
一刀の右手が、栄光の部位から下がり、司馬防のお腹や桃尻をサワサワしはじめる。その新しい感覚に、司馬防は悶え始めていた。
ちょうど、胸から他の体の部位も触って欲しくなって来ていた絶妙の頃合いであったので、余計に気持ちが良くなって来ていた。
昨晩からなんとなくだが、すでに一刀との体の相性も良いように感じでいる。
それはとてもとても、嬉しく素敵な事なのであった。
夜の生活が変わる――男女のキモチイイ事が実は好きな司馬防にとっては、革命にも似た日常の変化と言えるだろう。
前の夫は人物としては好きではあったが、残念ながら余り体の相性は良くなかったのである。加えて淡泊な夜の営みであったため、キモチイイと感じる事は少なかったのだ。
夜がとても寂しく思えていた。少女に成り立てな幼い頃、『女』になってから、ずっと続いていたのだ。
そしてここ十年ほどは熟れた豊満なこの体を、夜中に独りで慰めるしかなかったのであった。
だがこれからは、そんな状況を一刀が救ってくれそうに思う。
たくさんの夜を、彼と一杯楽しみたいのである。
そして、待望の元気な男の子を一度は生んでみたいと考えている。
司馬防は、そんな色々と『ハレンチ』な想いにより、彼をより愛おしく感じるのであった。
その一刀が自分の体を求めて、サワサワスリスリと触れてくれていることが、今、余計に体をどんどん熱くさせている。
胸のサワサワと平行して、一刀の右手により、軽く背中やお腹をサワサワナデナデされているだけだったが、もはや『ダメ』なほど気持ちイイ。
さらにその手は太腿、膝、脹脛へも、そして太腿の内側奥近くへも往復してやってくるのであった。
司馬防の一刀への気持ちが、丁度最高になっていたためか、不思議な事にこれだけで、司馬防にとって気が遠くなるほどの悦楽を受けてしまうのであった。
そして――――
「あぁぁぁぁぁーーーっぃぃっーーーーーーィクぅーーーーーーーーー!!」
彼女の甲高い嬌声が不意に客間に響いていた。
クンカとサワサワし続けてていた一刀は驚いたが、しばし背をクンと反らせるようにした司馬防が、クッタリと急に横に倒れそうになったので支えてあげる。
司馬防は、体に余り力が入らない状態になっていたのであった。
すぐに意識ははっきりしたようだったが、一刀の右腕に寄り掛かる感じになっていた。だが、今日の彼女は精神的に『イカガワシイ』意味で、タガが外れている感じで気合いが入っていた。
力が入らず無防備な熟れた体を一刀へ晒し、恥ずかしいのか顔を逸らしながらも、こう気持ちを伝える。
「わ、私は大丈夫です。……構わずに……私の体を……もっとアレコレと楽しんで……ください」
そういうと司馬防は一刀の左手を……自らの絶対領域である至高の部位まで運んでいた。
昨晩も臥所の中でサワサワナデナデしてしまっている部位とは言え、今日は布団のように覆うものは何もなく、その気になれば肉眼でクッキリハッキリ確認出来ちゃう状態だ。
水色の透け透けな小さ目の腰布は、すでに汗なのか多種で多くの水気を帯びているようで体に張り付く感じになっており、おまけに彼女はパイ●ンな為、『ケ』による影などどこにも見当たらないビーナスな光景がそこにある。
ただ一刀は今、右手で彼女を支えている為、上から腰下を見下ろしているに過ぎない。
だが目線は、絶倫なオスとしての本能から、自然と熱いモノへと加速していくのだった。
―――彼女の腰下へ潜り込み、小さ目の腰布を剥ぎ取り、間近でサワサワしじっくり堪能して見てみたい、ペロペロもしてみたいのである。
一刀の心には、そんな欲望が『当然』のごとく沸き起こっていた。
そして……司馬防も……亡くなった夫にもされた事がないそれを、熱く期待しているのだ。
さらにその先をも。
とりあえず、一刀は再び―――ゴクリと唾を飲み込む。
自然と気合いと力が入ってきていた。
そしてまずは司馬防の期待に応える意味で、右腕に寄り掛かる彼女を、左手でサワサワナデナデしてあげる事にする。
小さ目の腰布越しに優しくナデナデすると、まず水気を多く感じるが冷たいような事はない。逆にオスに触られている為か『熱い』感覚を覚えている。
さらに、サワサワしてあげる。
すると右腕で支えてあげている司馬防は、悦楽な『ハレンチ』行為へ気が入っていることが影響し過ぎているのか、様子がいささかオカシくなり始める。
「……ああぁぁーーん……ソコ……ソコの……ポッ…チを……ぁぁぁああーーん」
一刀はまだ、軽くサワサワしてあげているだけだが、どうやら彼女は特定の局所に強く悦楽を感じるようなので、そこを丹念にサワサワナデナデして攻めてあげた。
「……ぁあーーぁ……か、一刀…んぁ……す…きぃーー、………ソコも……すきぃ……」
夜をリードしてあげるつもりであった司馬防だが―――完全に悦楽にハマってしまっていた。
彼女自身もよく分かっていなかったのだ。体の相性の良い愛しい人が相手だと、自分が激しく艶めかしく乱れてしまう事に。
一刀は、自分の腕の中でどこか初々しく、美しく乱れる彼女が可愛くなって来ていた。 そして、彼女はふたたび『天国』へと到達してしまう。
「んぅ…ーーぃィのぉーーーぃ、ィクぅーーー、ィッちャぅーーーーーーーーー!!」
だが、司馬防も先ほどから手を差し伸べ、一刀の下帯の『もっこり』をやさしくサワサワクイクイしてあげていた。
司馬防の『天国』へ到達する淫らな光景とそこへ至らせた満足感に一刀も感じてしまっていて、「ぅっ、くゥゥ……」と共に『天国』へ到達していた……。
そのあとも休むことなく、一刀はこれまでのお礼も兼ねて司馬防を何度も何度も気持ち良くしてあげる。
しかしそれは、熱く甘く彼女を自分好みのメスへ『開発』するようでもあった―――。
気が付けば、もう明け方に近くになっていた。
司馬防は、これまでに感じたことのないキモチイイ悦楽をずいぶん堪能することが出来た。
一刀も、ペロペロまでは出来なかったが……多くの脳内への高解像度な極秘記憶映像を得るとともに、最後には間近での各局所のサワサワを堪能し終えてしまっていた……。
司馬防は今回、子作りまで行けなかった事が少し残念ではあった。
しかし、大きな前進があった。一刀が、蝋燭の灯る良い雰囲気の明かりの中で、自分の体をじっくりと見てくれて、気に入って、弄って楽しんでくれたことが嬉しかったのである。
真の快楽を知り始めた彼女は、艶めかしい表情を一刀へ向けながら、膨らむ楽しみはまた今夜に……と思うのであった。
事を終えた二人は、しばし後、司馬防が日の上る前に『北の屋敷』へ戻るということで身支度をする。
司馬防は少し乱れた髪と衣服を纏い、その気怠さへ満足げに微笑みながら客間の扉を開けて外へ向かう。そして一刀へ『再会』を約束させる。
「一刀殿。また……今晩も熱く……してくださいませ……」
「……あ、あぁ」
扉の手前で熱いキスを交わすと、一刀も満更ではないようだった。
熱い夜END
2014年09月12日 初出
2014年09月14日 R-18集へ
2014年12月18日 文章修正
2015年03月21日 文章修正(時間表現含む)
2015年03月28日 文章修正
熱い夜の解説)『極み』を感じる
……もはや何を言っているのやら……(笑)
静寂の中、うら若き女性からほのかに匂(にほ)い立つ香りを、気付かれることなく粛々と呼吸音を消し、ゆるりと深呼吸を行い、そしてそれを一人優雅に楽しむ……クンカの極意であ~る!
ああ、惜しいかな……カタカナマジック……その真言を得ず♪