※この作品はR-18です。

ようこそ発情スキルの教室へ   作:ソフロス

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1日遅れとなりました。
大変失礼致しました。
来月はよう実12巻が発売ということでわくわくが止まりません。


第12話 理性と性欲(星之宮知恵)

 

1

 

俺と千秋さんは枝を拾い集め、綾小路くんたちのもとへ戻った。

 

「枝を拾うにしては遅かったな」

 

綾小路くんからの至極全うな指摘に思わず身体が強張る。

俺と千秋さんが枝を拾い、最初にセックスをしたのが約5分。

そこから更に10分、千秋さんが発情したためセックスをしていた。

その後5分ほど枝を拾って帰ったので20分ほど離れていたことになる。

 

「じ、実は足を捻っちゃったみたいで……それで足を休めてたんだよね」

「もう大丈夫なのか?」

「少し休ませてもらったから、もう普通に歩けるようになったよ」

 

俺は嘘を並べてこの場はごまかした。

その後、枝を小さい方から順に火を着けていき無事明かりを灯すことに成功した。

 

「わぁ……す、すごい!」

 

佐倉さんは火が着いたことに感動したようで瞳を輝かせた。

 

「これで夜の寒さも凌げそうだね」

「ああ、それに焚き火は目印にもなるからな。他クラスに見つかる危険性もあるが、自分たちの拠点に迷わず帰ってこれるという利点もある」

「た、たしかに……」

 

綾小路くんが説明したその後すぐに、それを証明するかのように櫛田さんと平田くんのチームが果物を持って帰ってきた。

焚き火の煙が空に見えたため、道に迷わず帰ってこれたと言っていた。

 

「これ……食べれるかな?ちょっと果物っぽいなって思って持ってきたんだけど」

「お、これクロマメノキじゃん。桔梗ちゃんが見つけたの?すげーじゃん」

 

櫛田さんたちが見つけた食料について話しているのを聞いて、駆けつけた池くんは果物を手に取って言った。

その後は櫛田さんたちが持ってきた果物がどういったものなのかを得意気に言うわけでもなく説明し始めた。

昔キャンプをしていた知識らしいが、こんなことまで知っているなんてかなりのアウトドア経験者なのだろう。

段々と池くんに羨望の眼差しが送られる。少しずつだが池くんがクラスのみんなに認められ始めたということだろう。

 

「……なあ篠原。今日一日考えてみたんだけどさ。こんな何もない島で、トイレのない生活なんてキツイよな。ポイントを守るためだからって言い過ぎた。悪かったよ」

「な、なんで急にそんな謝るのよ」

「思い出したんだよ。俺が初めてキャンプした時のこと。その時は酷いトイレでさ、虫が這ってるのは当たり前、汚れ放題だった。だから用を足すのが嫌で嫌で、親に帰ろうって文句言ってた自分を思い出した。まして女子なんだから尚更だよな……」

 

池くんは自分が間違っていたと非を認めて謝った。

そんな池くんを見て、篠原さんも謝罪した。

 

「私も……さっきはごめん。川の水は飲めないとか言って……感情的になり過ぎてたと思う。少しは自分たちで何かやらないとポイントは残せないよね」

 

篠原さんが謝罪したことで女子の何割かもポイントの節約に対して前向きに検討し始めた。

軽井沢さんや篠原さんのようなカーストの高い女子の意見が変われば、女子全体の意見も変わってくる。

男子とは違って1人1人が意見を持っているというよりは、限られた女子が大きな発言力を持っているため、篠原さんや軽井沢さんを丸め込むだけで形成は一気に反転する。

 

「誰だって1ポイントでも多く残したいよね?だから僕なりに現実味があって目安になる数字を導き出してみた。それは試験終了時、120ポイント以上残せているかどうか。それがDクラスにとっての戦いだと感じてるんだ」

「つまり180ポイントも使うつもりか?簡単には納得しないぞ平田」

 

クラスが纏まってきたのを見て話を始めた平田くんだが、真っ先にポイントをある程度残したいと考える幸村くんが言葉を挟む。

 

「まずは最後まで聞いて欲しい。仮に全ての食事をポイントでカバーするとして……」

 

その後、平田くんは自分の考える最も効率的なポイントの使い方を説明し始めた。

食料や飲料水などを試験終了までポイントで賄うには約120ポイント必要になる。

しかし、最終日の食事を我慢すれば110ポイントになる。

そして仮設トイレに20ポイント。男子用テント2つで20ポイント。

これで合計150ポイント。あとは1週間でなにか必要なものがあった時の30ポイント。

これが平田くんの考える理想的なポイントの使い方のようだ。

 

「これは僕の考える下限ポイントの話だ。もし、一日分の食料と水を見つけて乗り切ることが出来れば、それだけで20ポイントも温存できる計算になるからね。一週間飲み水に困らないってことになれば、50ポイント近く変わってくる」

 

近くに流れる川に視線を送りながら平田くんは言った。

 

「そっか……私たちが我慢すれば、それだけで変わるんだ……」

 

先に下限値を言ったことによって我慢することでプラスになるという考え方に変わる。

どれだけ減らさずに済むかという思考が、どれだけ増やせるかという思考に変化する。

平田くんの話術の高さに改めて感心するのだった。

 

「あぁそうだ平田、ちょっと確認したいことが――」

 

綾小路くんが平田くんに伊吹さんのことを伝えようと近づくが周りの生徒に妨げられ、話すことはできなかったようだ。

 

「悪いな。もう少し待ってくれ、おまえのことを相談してみるから」

「別に無理しなくていいって。邪魔することになって悪いと思ってるし」

 

どうやら綾小路くんは伊吹さんとは少し距離を詰められたのか普通に話している。

 

「伊吹さんとは話せました?」

「う、ううん……あんまり」

 

近くにいた佐倉さんに聞いてみると小さく首を横に振った。

佐倉さんにはまだ仲良く話すというのは難しいみたいだ。

とは言え俺も人のことは言えず、伊吹さんとはまともに会話すらしていない。

 

「綾小路くんとはどうなんですか?」

「……綾小路くんは、私のこと気にしてくれてあんまり話しかけてこないよ」

 

綾小路くんもあまり人とコミュニケーションを取るタイプではないから佐倉さんとは波長が合うのかもしれない。

俺も交友関係は狭いが千秋さんを始めとして、佐藤さんや須藤くん、園田さんや篠原さんなど。

段々とクラスの人たちと話す機会も増えてきた。

そういう意味では、俺や千秋さんより綾小路くんとの方が落ち着くのかもしれない。

 

「参考までに、この中に川の水飲んでも良いって奴いるなら挙手してくれないか?」

 

クラスの中で、先ほどから段々と信頼を高めていった池くんがクラス全体に呼びかける。

昼に池くんと俺が川の水を飲んだことで、ほとんどの男子と半分以上の女子が手を挙げた。

 

「わ、私だって頑張りたいけど……ちょっと怖い、かな」

 

篠原さんはまだ少し怖いようで川の水を飲むことに抵抗感を示した。

 

「さっき上條が言った沸騰させるって話、悪くないと思う。直接飲むのが怖いなら、まずはそれで試してみるのも悪くないんじゃないか?」

 

さっきよりも池くんの言葉に重みがあるのか続々と賛成意見が集まる。

篠原さんもゆっくりとだが挙手をして、櫛田さんがタイミングを見計らったのか挙手したことで全員から賛成意見を獲得した。

その後、もし危険があった場合のリスクを考えて、いきなり全員が川の水を使用するのではなく、いくつか安全な飲料水を購入することになった。

 

平田くんからもお願いされたことで池くんは自分の持つキャンプ知識をこの試験に積極的に活かしていくことを決める。

そして、少し落ち着いた後に綾小路くんが平田くんに伊吹さんのことを伝えた。

 

「少し時間いいかな、伊吹さん?詳しく話を聞きたいんだけど」

「邪魔だろ私は。世話になったな」

「ちょっと待って。何があったのか聞かせてもらいたい。……力になりたいんだ」

 

イケメンすぎるよ平田くん。こんなの堕ちない女子いないって。

と思ったが、伊吹さんは特に顔を赤らめたりしていない。なにあの子、強。

 

「これは試験だから、君を疑う生徒がいるのは仕方がない。だけど怪我をして、それもクラスに戻れない君を追い出すような真似はしたくない。そう思ったから、綾小路くんもここに連れてきたんだと思う。だから事情を聞かせて欲しい」

 

伊吹さんも最初は平田くんの意見を無視してクラスから出ようとしたが、平田くんが熱心に伊吹さんのことを止めたため折れた。

クラスメートから多かれ少なかれ不安視する声は上がったが、占有装置から距離を取ることや点呼の時にCクラスはポイントを損失するなどクラスメートを説得する材料を揃え、平田くんのカリスマでその意見は薄まっていった。

そして、今日の食事はひとまずマニュアルで注文することになり夕食を食べることになった。

 

「はい伊吹さん。これ食べて」

「なにこれ……なんで私に?」

「お腹、空いてるでしょ?」

 

周りから距離を置いていた伊吹さんに櫛田さんが近づき食事を渡した。

櫛田さんは近くの友達と夕食を分けたらしく、自分の分の食料を伊吹さんにあげるようだ。

 

「バカじゃないの。どいつもこいつもお人よしすぎ」

「遠慮せずに食べてね。それと、後でお話ししようね。テントで待ってるから」

 

櫛田さんは天使なのか?

そう疑ってしまうくらいに、誰にでも優しい。

全員の幸せを願っている聖女。そんな彼女がどうしてDクラスなのだろうと、ふと疑問に思ってしまった。

 

平田くんや櫛田さんのように欠点のなさそうな生徒がなぜかうちのクラスにはいる。

堀北さんや高円寺くんは性格に難があるため、なんとなくDクラスなのも納得ができる。

しかし、平田くんと櫛田さんはともに学力、運動神経も良く、性格もいい。

それなのにどうしてDクラスに配属されたのか、それがどうしても引っかかるのだ。

今日半日クラスで無人島で過ごしていたが、欠点らしきものはやはり見つからなかった。

まだ俺が知らないだけで欠点があるのか、それともこの学校にはまだ隠されたことがあるのか。

 

「あれ?そういえば高円寺くんは?」

 

ふと平田くんが周りを見回して呟いた。

たしかに高円寺くんの姿が見えない。

 

「高円寺ならば、体調不良を訴え船に戻ったぞ。もちろん体調を崩したということで、既にお前たちは30ポイント差し引かれたことになる。これはルール上どうしようもない。高円寺はリタイアとなり1週間船内での治療と待機が義務付けられた」

「ええええええええ!?」

 

俺たち全員が衝撃で声を上げる。

しかし、自分勝手なところがある高円寺くんならやりかねない。

 

「ふざけるなよ高円寺のヤツ!何考えてるんだ!」

 

須藤くんの怒りの咆哮が響く。

高円寺くんのリタイアは俺の中では想定外だったが、もしかしたら綾小路くんはあの時すでに高円寺くんがリタイアすることを薄々感じていたのか?

 

2

 

深夜の2時頃、俺はふと目が覚めて起きてしまった。

 

「あ……あぅぅ……」

 

これも全部『絶倫』のせいだ。

テントの中の寝心地があまり良くないのもあるが、それよりも絶倫のせいで身体がさっきから熱い。

昨日は千秋さんと一度セックスをしたきりだ。

『絶倫』は1日に2回、約12時間に1度セックスをしなければならない。

そして、そのセックスをする相手は別の人物でなくてはならないという条件付き。

 

「熱い、熱すぎる……」

 

千秋さんとセックスをしたことで一時的に治まったとは思ったが、日を跨いでから段々と火照りが強まり今に至る。

俺は川の下流の方に近づき、服を脱いでゆっくりと身体を沈めていく。

ちゃぽんという音が響くが、クラスの全員が寝静まった今は誰にも気づかれることはない。

 

「つ、冷たい……」

 

深夜の川の水なので当然ながらめちゃめちゃ冷たい。

しかし、『絶倫』によって発情した俺にはそれがちょうどよかった。

 

「これで少しはマシになるといいんだけど……」

 

だがこれも一時的なものに過ぎない。

また寝床に戻れば俺の身体はまた火照ってくるだろう。

 

「きゃっ!?」

 

俺が身体を沈めていると、近くからそんな声が聞こえてくる。

 

「え?」

 

振り返ると、そこにはクラスの人気者である櫛田さんがいた。

 

「く、櫛田さん!?」

「か、上條くん……なにしてるの!?」

 

櫛田さんは顔を赤らめ、俺から視線を少し外しながら言った。

 

「わ、わわっ……ごめんなさい!」

 

俺は立ち上がって急いで服を取ろうとする。

 

「たっ、立ち上がらないでっ!その…見えてるから……」

「ご、ごめんなさい!」

 

櫛田さんにもろ全裸姿を見せてしまい、俺はまた身体を川に沈める。

 

「わ、私っ……戻るからっ!」

「あっ……う、うん……」

 

俺は櫛田さんがいなくなったのを確認して川から出て服を着た。

俺がテントの近くまで戻ってくると顔を赤くした櫛田さんがこちらを見ていた。

 

「櫛田さん……ご、ごめんなさい」

「私こそ、ごめんね。上條くんも見られたくなかっただろうに」

 

お互い気まずい空間が流れる。

いつもなら櫛田さんが気まずさを取り払ってくれるのだが、さすがに男の全裸を見たことで少し動揺が見える。

 

「櫛田さんは、その……何をしてたんですか?」

 

どちらかが話しを始めなければならない状況のため、俺から櫛田さんに質問をする。

 

「ちょっとよく眠れなくて、それで少し森を歩いてたっていうか……」

「深夜に女の子1人で森なんて危なくないですか?」

「そんなに奥まで行ってたわけじゃないから大丈夫だよ」

 

意外とアクティブなんだな、櫛田さんって。

 

「上條くんこそ、何してたの?」

「俺も似たようなものです。眠れなくて……それで身体を冷やそうかなって」

「あんな冷たい水に当たってたら風邪引いちゃうよ」

「そうですね……ごめんなさい」

 

俺は転生してからは比較的身体が強い方だから風邪を引くことはないと思うが、普通じゃ正気じゃないような行動であることには違いない。

 

「櫛田さんがいるとは知らず、あんな姿を見せてしまってすみませんでした」

「ううん、大丈夫だよ。ちょっと驚いただけだから……じゃあ、また明日ね」

 

櫛田さんは俺に小さく手を振ってテントの方へ戻ろうとする。

 

「ちょっと待ってください……」

 

俺は櫛田さんの手をグッと掴む。

 

「え?」

 

櫛田さんは驚いた様子で思わず声を出す。

 

「どうしたの?」

「櫛田さん、少しきてくれませんか?」

「う、うん……」

 

櫛田さんは不思議そうにしながらも、俺に連れられテントから少し離れた森までついてきてくれた。

 

「上條くん、あそこだと話せないことでもあったの?」

「えっと……そうです」

「それは秘密の相談ってことかな?」

「……そういうことになりますね」

 

俺がそう答えると櫛田さんは心なしかいつもよりも笑ったように感じた。

 

「櫛田さん……」

「なにかな?」

 

俺はゆっくりと櫛田さんの肩を掴む。

 

「か、上條くん?」

 

そして櫛田さんの肩から背中に手を伸ばして自分に抱き寄せる。

 

「ちょっ、ちょっと上條くん!?」

「櫛田さん……少しこのままにさせてください」

「上條くん、なんだか変だよ」

 

森の中で俺は櫛田さんを抱きしめた。

櫛田さんの暖かい感触が伝わってくる。

抱き寄せられたことに驚いているようだが、強い拒絶はなかった。

 

「なにかあったの?」

 

櫛田さんは優しく俺に聞いてくれた。

しかし、俺は『絶倫』によって発情したことで本能的に櫛田さんを抱きしめてしまい、まともな返答は用意できなかった。

 

「上條くんって、意外と積極的なんだね」

「え?」

「いつもはもっと大人しいでしょ?だからちょっとびっくりしちゃった」

 

櫛田さんはこんな状況でも俺に優しくしてくれた。

俺を無理やり拒絶せずに話をしてくれた。普通の女子なら親しくもない相手に急に抱きしめられたら絶対に嫌がる。

しかし、櫛田さんは違った。本当は嫌なのかもしれないが、表向きにはそれを出さなかった。

そんな櫛田さんに逆に申し訳なさを感じてしまった。

俺は今、櫛田さんと5分間2人きりになるのを待っていた。

櫛田さんと5分間一緒にいれば『発情』の効果で発情する。

そんな身勝手な考えをしている自分に苛立ちを感じてしまった。

 

「ごめん櫛田さん。俺、どうかしてた」

「う、うん……」

 

俺はスッと櫛田さんから手を放して遠ざかる。

 

「俺は勝手なことをして、櫛田さんを怖がらせるようなことをしちゃった。それなのに櫛田さんは俺に優しくしてくれた。自分が情けないよ」

「ううん、大丈夫だよ。さすがにちょっとびっくりしたけど、もし他の誰かに相談しにくいようなことがあったら言ってね。私、力になれるように頑張るから」

 

櫛田さんの笑顔がただただ眩しかった。

俺は自分の性欲を抑えながらベースキャンプに戻った。

 

「じゃ、じゃあまた明日ね」

「う、うん……」

 

俺は少し気まずく感じながらもテントへ戻った。

しかし、俺の股間は止まることを知らない。

櫛田さんに手を出す前に理性が抑えてくれたおかげで事なきを得たが、そのせいで身体の疼きを治まらない。

櫛田さんに触れていた時、あと少しで手を出してしまいそうだったが、直前まで川で心身ともに冷やしていたからか発情をなんとか抑えることができた。

心頭滅却すれば火もまた涼し。とはまさにこのことかもしれない。

 

しかし、少し疑問に思うこともあった。

結果的によかったが、櫛田さんと2人きりになってからベースキャンプに戻るまでの間に5分は経過していたような気がした。

それなのにも関わらず、櫛田さんに特に変わった様子はなかった。

それは一体なぜだったのだろう。

 

「ダメだ、まともに頭が動かない」

 

俺はまた川へと戻り、身体を冷やすのだった。

 

3

 

次の日の朝、俺の体調は明らかに良くなかった。

『絶倫』のせいで結局あれからは一睡もできず、身体も熱い。

櫛田さんにはなんとか手を出さずに済んだが、今女子を見かけたら確実に手を出す自信がある。

それくらい俺の身体は限界を迎えていた。

セックスがしたい。セックスがしたすぎてどうにかなりそうだった。

 

「こんな時携帯があれば楽なのに……」

 

携帯端末さえあれば千秋さんを呼び出して2人きりで会うことも可能なのだが、この無人島試験ではそれが不可能だ。

今の時刻は朝の4時半頃。俺はテントから少し離れたトイレ近辺にきていた。

その理由は、そろそろ朝の早い生徒が起きてきてもおかしくないからだ。

人間は基本的に朝起きたらトイレに行きたくなるものだ。

そのためトイレの近くにいれば誰かがくるのを見て……というのが俺の考えだ。

我ながら人として失格だな。

 

「あれ?」

 

俺がトイレ近くの茂みから様子を窺っていると綾小路くんがテントの中から出てくるのを見つけた。

綾小路くんが1番乗りかな?

少し様子を窺っていると鞄を漁っているのが視界に入る。そしてその鞄はDクラスのものではなくCクラスのものだった。

鞄はクラスによって色が違うため見ればすぐに分かる。それなのにも関わらず綾小路くんは迷わずCクラス、つまり伊吹さんの鞄を物色した。

そして鞄から取り出されたものはデジタルカメラ。それを触って何かを確かめてまた鞄に戻した。

綾小路くんが伊吹さんの鞄を物色した理由はCクラスと内通していないかを確かめるためか?

デジタルカメラ、伊吹さんはこの無人島での思い出を記録するためにマニュアルで購入した?

いや、そんなはずはない。昨日の様子を見ただけだが、伊吹さんは周りの人間に対してやや冷たい態度を取っている。他クラスだからなのかもしれないが、俺にはそういう風には見えなかった。

それに、龍園くんと揉めて1人で森に出るような子が思い出を残すためにデジタルカメラを持ってくるとは思えない。

佐倉さんのようにアイドルをやってるようにも見えないしな。

 

「伊吹さんはスパイの可能性が高い……か」

 

伊吹さんの様子に変わったところはないか千秋さんに確認してみた方がいいかもしれない。

綾小路くんは物色を終えるとトイレに来ることもなくテントへ戻っていった。

それから少し経って、平田くんがトイレに向かってきたのが見えた。

今の俺なら平気で平田くんのことを襲いかねないので視線から外すためにも、俺は茂みに身体を隠しながら平田くんが去るのを待つ。

 

「行ったか……」

 

平田くんが戻ったのを確認して、俺は場所を少し変えてまた茂みに潜る。

 

「そんなところで何をしてるんだ?」

「ぴ、ぴぇっ!?」

 

突然後ろから声を掛けられ思わず雛のような声を出す。

振り返ると、こちらを怪しい目で覗く知らない男子生徒の姿があった。

 

「お前はどこのクラスの生徒だ?隠れてこそこそしているということはDクラスの生徒ではないのか?」

「お、俺は……Dクラスの上條遥です……」

 

完全に疑われているようだが、一応Dクラスの生徒だと言っておく。

 

「Dクラスの生徒なら、なぜわざわざ隠れているんだ?」

「その……それは……」

 

いい言い訳が思いつかず、その場に硬直する。

それと身体が疼いて、目の前の男子生徒でさえも襲ってしまいそうだ。

 

「あ、この遥ってやつ。確かにDクラスの生徒だ。この前の集まりで見かけた気がする」

 

俺のことを怪しんでいた生徒の後ろから、別の生徒が近づいてきて言った。

 

「そうなのか?それなら隠れていた理由はなんなんだ?」

「えーっと……その……」

「まあそれはひとまずいいんじゃね?俺たちも勝手に偵察しに来てたんだしさ」

 

俺のことをDクラスの生徒と言ってくれただけでなく、優しくもう1人の生徒を宥めてくれた。

 

「それもそうだな。1日経ってどうしたのかと思って、少し様子を見に来てみたんだ。俺はBクラスの神崎隆二だ」

「俺も同じくBクラスの渡辺紀仁。よろしくな」

「神崎くんに渡辺くんだね、改めてよろしく」

「それにしても川もあってなかなか良い場所を見つけたな」

「そうだね、運が良かったみたい。ちなみにBクラスはどこをベースキャンプにしたの?」

「ああ、それなら――」

 

神崎くんはDクラスの偵察をしていたからか、快くBクラスのベースキャンプ場所を教えてくれた。

そして俺は、Bクラスのキャンプ場所を知ったことで神崎くんたちに1つお願いをすることにした。

 

「星之宮先生に会いたい、いったい何の用事だ?」

「その……実は保健医である星之宮先生に少し相談事があって――」

「なるほど、そういうことならわかった。ついてくるといい」

 

俺は万が一にも襲わないように神崎くんと渡辺くん、そして他の男子先生の後方を歩きながらBクラスのベースキャンプへと向かった。

『絶倫』の恐ろしいところは男にすらムラムラしてしまうところだ。

もし男と行為なんてしてしまったら、もう俺は生きていけないよ。

 

Bクラスのベースキャンプに着いた俺は、神崎くんが星之宮先生をテントから呼ぶのを待っていた。

しばらくすると、テントの中からボサボサになった髪を手で抑えながら星之宮先生が出てくる。

 

「もう……こんな朝早くからなんなのよぉ。今何時だと思ってるの?」

「す、すみません星之宮先生……」

 

俺は星之宮先生に近づき声をかける。

目を擦りながらうっすらと目を開き俺を見る。

 

「あ、あれ?上條くんじゃない!なになに、もう先生に会いにきてくれたの?」

「ちょ、ちょっと変な言い方しないでください……」

 

神崎くんたちが近くにいるのに、こんなことを平気で言うなんて頭のネジ飛んでるんですか。

 

「あ、あの……ちょっと来てください」

「え?あ、う…うん」

 

俺は星之宮先生の手を引っ張り無理やり神崎くんたちと距離を取る。

そしてベースキャンプから少し離れたところまでくると、俺は星之宮先生を地面に押し倒して強引に唇を奪う。

 

「んっ!んんっ……ん…んふぅっ!」

「はぁ……んっ……くっ……」

 

先生も生徒と同様のジャージを着ているため、チャックを開けば星之宮先生の爆弾のように大きな胸の形が浮き彫りになる。

 

「はぁっ……我慢できないっ!」

「きゃっ!か、上條くんっ!いつもより激しっ!」

「すみません星之宮先生……俺、今ちょっと抑え効かないんで」

「んっっっ!はあぅっ!だ、だめぇっ!」

「ちょっとそんなに声出さないでください。クラスの人に聞こえちゃいますよ?」

「だ、だってぇ~~!」

 

Bクラスのベースキャンプからの距離はわずか約100m。

下手したら恥声が聞こえるくらいの距離感だ。

 

「んっふっ♡あっ、ふぅ♡」

「はぁっ、はぁっ」

 

俺の肉棒はズボンの中ではちきれそうなくらい膨れ上がり、俺の興奮度合いも最高潮に達していた。

星之宮先生の胸を体操着の上から揉みしだくだけで肉棒から我慢汁から溢れそうになる。

俺はズボンを脱いで、肉棒を星之宮先生の顔の前に突きつけた。

 

「あっ……♡上條くんのちんぽ♡ちょうだいっ!」

「お望み通り差し上げますよ」

 

俺は我慢汁の溢れる肉棒を星之宮先生の口に突っ込みピストンを開始する。

これは星之宮先生から教わったことなのだが、これはイラマチオと言うらしい。

口で肉棒を舐めるものはフェラだと思っていたのだが、口でするオーラルセックスの中にも種類があるらしく男性主導で行うものはイラマチオと言うんだそうだ。

前世は童貞だったので、知る由もなかったが星之宮先生とセックスをしていると、性についても色々と教わる機会があったのだ。

 

「んぐっ!おっっ!ぐごっ!」

「くっ……」

「んぶっ、んんっ!あぐっ!」

 

汚い声を出しながら必死に俺の肉棒を咥えている。

 

「ふごっ、んぶっ、んぐぅっ!」

「先生っ!やばいっ、出そうですっ!」

 

星之宮先生の喉に亀頭が当たり興奮から抽送が激しくなる。

肉棒を喉奥に当てると星之宮先生が苦しそうな表情を浮かべるが止まらない。

 

「先生っ!出ますっ!」

「んぐぉっ、んぼぉぉぉぉぉぉ!」

「くっっ……」

 

俺の肉棒から精液が放たれ星之宮先生の口内に一気に放出される。

精液の量が多く呼吸をするのが辛そうなので、俺は肉棒を口の中から抜き出す。

 

「あぐっ……んごぉぉ……」

 

口を開けてだらんとしている星之宮先生を横目に、今度はズボンを下ろして本番へと移行することを決める。

 

「ひっ……!ひゃぁぁぁぁっ♡」

 

膣内に肉棒を挿れるとすぐに星之宮先生から恥声が漏れ出た。

 

「ふぅっ!こ…これぇ♡いきなりでしゅごいぃっ!」

「先生のまんこめっちゃ気持ちいいですっ!」

「あっ、う…嬉しいわっ!私も上條くんのちんぽ気持ちよすぎておかしくなっちゃうぅ!」

 

星之宮先生の膣内を深く深く突いていく。

そしてM字開脚をしていた星之宮先生は俺の肉棒が離れないように脚をクロスさせる。

 

「うふぅぅ!あっ、あっ♡はごしっ!やばいのぉ♡」

「……っ!」

「あんっ!あはっ、んっ♡んぁぁぁぁっ!」

「やばいですっ!きますっ!」

「きてぇっ!んっ♡私の中に上條くんの精液出してぇぇぇぇ♡」

 

俺と星之宮先生は限界に達しほぼ同時に絶頂してしまった。

子宮の中を精液で満たしていく。

星之宮先生は満足そうな顔を俺に見せる。

 

「先生っ……めちゃくちゃ気持ちよかったです」

「わ、私もよぉ……」

 

星之宮先生はしばらくそのまま地面に倒れたまま余韻を味わっていた。

俺も一気に『絶倫』から解放され体調が段々と良くなっていくのを感じた。

身体の火照りもなくなっていい気分だ。

 

「でもまさか、こんなに早く上條くんが来てくれるなんて思いもしなかったわ」

「最初に誘ったのは星之宮先生ですよ?」

「それは……その、そうだけど――」

 

俺は昨日の出来事を思い返す。

 

――――――

 

「上條くん、そのもしよかったらなんだけど……」

 

星之宮先生は俺に近づいてきて耳打ちをされた。

 

「落ち着いたらでいいんだけど、Bクラスのところにきてくれない?」

「Bクラスのところ?」

「この後、サエちゃんから説明があると思うんだけど。ベースキャンプっていうのを決めるから、少し落ち着いたらBクラスのベースキャンプにきて欲しいのよ」

「なんでですか?」

「もう、他の生徒が見てるんだから……ね、わかるでしょ?」

「はい、わかりました」

 

――――――

 

昨日のルール発表の時、短い時間ではあったがそのような会話をした。

俺はその時の会話から、Bクラスのベースキャンプを見つけたら性処理をしてもらおうと考えていた。

星之宮先生ならある程度の理解があるし、教師という自分の立場からしても下手に口外はしないだろうから『絶倫』を治めるには都合が良かった。

櫛田さんを犯すよりも何度も犯している星之宮先生の方がリスクは低いし、昨日理性が耐えてくれて本当に良かった。

一時はどうなるかと思ったけど結果オーライだ。

 

「星之宮先生、ありがとうございます。それじゃあ俺はここで」

「ちょ、ちょっとぉ!終わった瞬間ヤリ捨てって酷くない?私のまんこはまだまだ治まらないんだけど」

 

そう言ってタラッと愛液を垂らしながら近づいてくる。

どうやら『発情』の効果がいつの間にか発動していたようだ。

 

「はぁ……じゃあもう一回だけですよ?」

「んっ、んひぁい!」

 

俺は星之宮先生の下を愛撫して、もう一回戦を始めるのだった。

 

4

 

Bクラスのベースキャンプから1人で戻り、朝の8時に点呼をして俺はすぐにテントに入った。

 

「眠い、眠すぎる……」

 

昨日は深夜の2時までの約2時間しか眠れなかったため少しでも身体を休めたい。

 

「昨日はあんまり眠れなかったの?」

「実はそうなんだよね……」

 

クラスのイケメン平田くんがテントで横たわる俺を見て心配してくれる。

 

「実は僕もあんまり寝つけなくてね。でも、今日の朝起きた時にはテントにいなかったみたいだけど、どうしたの?」

「え?ああ、ちょっと顔を洗いに川に行ってたんだよ」

「そうだったんだね。僕も綾小路くんと一緒に川に顔を洗いに行ってたから、もしかしたら近くにいたのかもね」

 

当然、平田くんにBクラスの担任と不純異性交友をしてましたなんて言えないので無難な答えしかできなかった。

 

「でもやっぱり、テントで寝るにしても地面が痛くて上手く寝つけないよね」

「そうだね。昨日の今頃はまだ豪華客船のふかふかなベッドがあったし、もっと味わってれば良かったなぁ」

 

俺は豪華客船を儚げに感じながら、今の痛い寝床に身体を沈める。(あんまり沈まない)

俺が目を閉じて眠ろうとしていると、外から知らない声が聞こえてくる。

 

「随分と質素な生活してんだなDクラスは。さすが不良品クラス」

 

平田くんとテントから出てみると、Cクラスの小宮くんと近藤くんの姿があった。

先日の須藤くんの事件では龍園くんの指示で動いていたようだが、今回もその類だろうか?

 

「どうかしたんですか?」

 

俺は気になったので少し近づいてみることにした。

 

「朝は何食ったんだ?草か?それとも虫か?ほらスナック菓子でも食えよ」

 

近藤くんは手に持ったポテトチップスの袋から一枚取り出し、それを投げて地面に落とそうとする。

 

「うわっ!」

 

俺は地面に落ちそうになるポテトチップスを空中で咥える。

 

「はっ!なんだこいつ犬かよ!みっともねえなプライドってもんはねえのかよ」

「食べ物がもったいないよ、それにポテトチップス一枚でも地面に落としたら、これはこの島を汚す行為になるんじゃないの?ペナルティを受けても知らないよ?」

「犬がわんわん吠えてるぜ。エサが欲しいのか?」

 

そう言って近藤くんは袋を漁ってポテトチップスを振りまく。

 

「ちょ、ちょっと!」

 

俺はすかさず空中で咥えるが、調子に乗った近藤くんは次々にポテトチップスを投げていく。

 

「こいつはマジで犬だぜ、やっぱりDクラスはバカの集まりだぜ!」

「もう袋の中は空みたいだね。ごちそうさまでした」

「こんな奴を抱えてるなんて、Dクラスは世も末だな」

 

近藤くんはケラケラと笑いながらポテトチップスの袋を放り投げた。

 

「龍園さんからの伝言だ。夏休みを満喫したかったら今すぐ浜辺に来いってよ。遠慮せず来た方がいいぜ。このバカみたいな生活が嫌になる夢の時間を共有してやるから」

 

そう言ってCクラスの生徒が立ち去った後、俺はポテトチップスの袋を拾い上げて簡易トイレの糞を捨てる用の袋に捨てた。

 

「おい上條、あんな奴らの安い挑発に乗るなよ」

「だ、だって勿体ないじゃん」

 

池くんに挑発に乗るなと言われるが、俺は別に挑発に乗ったつもりはないんだよ。

 

「まあ、でもCクラスがポテトチップスみたいな不要なものにポイントを使ってるっていう収穫があったしさ!良しにしない?」

 

俺はそそくさと池くんから離れて千秋さんのもとへ向かった。

千秋さんは森さんたちと談笑していたようで、少し話しかけにくかったのだが目が合うと千秋さんが適当に話を切り上げて近づいてきた。

 

「どうしたの?」

「ちょっとCクラスの様子が気になって、一緒に見に行きませんか?」

「急にCクラスの偵察なんてどうしたの?」

「伊吹さんのことで少し気になることというか……」

「なるほどね……」

 

少し考える素振りをした後、千秋さんは俺と一緒に見に行ってくれるとの返事をくれた。

森を歩いてしばらくすると、茂みを抜けて浜辺に出た。

 

「な、なにこれ……」

 

俺と千秋さんは思わず唖然とした。

そこにはバーベキューを楽しむ生徒、ビーチでバレーをする生徒。

各々が娯楽を楽しみバカンスを満喫していた。

 

「どういうつもりなのCクラスは。ポイントを節約するつもりがないってこと?」

 

俺と千秋さんが唖然としていた横で似たような反応を示している生徒がいた。

そう、同じクラスの堀北さんと綾小路くんだった。

 

「あれ、2人も様子を見にきたんですか?」

「奇遇だな。オレも堀北と偵察だ」

 

流れで一緒に行動することになり、ともにCクラスのベースキャンプへと向かった。

 

「あの、龍園さんが呼んでます……」

 

龍園くんの指示で呼ばれたであろう生徒が俺たちのもとに近づいてくる。

 

「よう。こそこそ嗅ぎまわってると思っていたが、俺に何か用か?」

「随分と羽振りが良いわね。相当豪遊しているようだけど」

「見ての通りだ。俺たちは夏のバカンスって奴を楽しんでるのさ」

 

ビーチで楽しくバカンスを満喫している生徒に視線を送りながら言った。

 

「これは試験なのよ。それがどういうことだかわかっているの?ルールそのものを理解していないんじゃないかと呆れているのだけれど……」

「ほう?ビックリだな。それは敵である俺に塩を送っているということか?」

「トップが無能だとその下が苦労する。それが不憫なだけよ」

 

龍園くんと堀北さんが話している時、俺は周りを見て改めて感じた。

Cクラスのこの試験へのやる気のなさだ。

 

「随分とポイントを使ったみたいですね。見ただけでも100ポイント近く……」

「それがどうかしたのか?」

「それなら反発する声が出ても仕方がないですね。昨日森でCクラスの伊吹さんという生徒を見かけました。彼女にケガをさせたのは龍園くんですか?」

 

俺が聞くと否定することもなく龍園くんは笑って言った。

 

「はっ。威勢よく飛び出したくせに結局Dクラスの連中に助けを求めたのか?情けない女だな」

「こんなポイントの使い方なら逆らう生徒がいるのも不思議じゃありません。否定的な意見を持つのは伊吹さんだけじゃないはずです」

「あぁ、もう一人逆らった男がいたから、そいつ共々追い出してやったんだよ。死んだって報告は聞いてねえから、どこかで草や虫でも食って生き延びてるんだろうさ」

「それが同じクラスの人に向かって言う言葉ですか?」

 

しかし点呼にクラスメートがいなければポイントは減るばかり、それなのにどうして追い出すような真似を?

いや、そんなまさか……

 

「もしかして初日で300ポイント使ったんですか?」

「そう言うことだ。俺は全てのポイントを使った。伊吹がどうなろうとポイントを引かれる心配はないってことだ。それがどれだけ自由なことかわかるか?」

「あなた正気?豪遊しきった後はどうするつもり?その後で食料を集めようと思っても苦労するだけよ」

 

堀北さんは理解できないと呆れてものも言えないようだ。

 

「ククク。さあ、そうするだろうな。結局凡人どもには単純な考えしか浮かばないのさ」

「クラス全員でリタイアするんだね?」

「ふっ、ははは。そうだよ、俺はこの試験を最初から7日なんてスパンじゃ見てねえのさ。お前らは与えられたポイントを必死に守り、スポットやリーダーを躍起になって探す。心底くだらねえな」

「いいわ、帰りましょう。これ以上ここに居ても気分が悪くなるだけよ」

 

堀北さんは俺たちにそう言って退散を促す。

 

「またな」

 

堀北さんは見向きもせずに背を向け立ち去ろうとする。

 

「お前みたいな強気な女は嫌いじゃないぜ。いずれ俺の前で屈服させてやるよ。その時は最高の気分を味わえるだろうぜ」

 

龍園くんは自分の股間を水着の上から撫で下ろした。

堀北さんから侮辱したような視線が浴びせられていたが、そんなことお構いなしに続けた。

 

「羨ましいなら、その隣の大人しそうな女も相手してやってもいいぜ。専用のテントくらいは用意してやってもいい」

 

こいつ千秋さんに手を出すつもりか?

絶対に許さない。べーっだ!

俺が下瞼を下げようとする前に、千秋さんが言った。

 

「私、あなたに興味ないから」

 

千秋さんは短くそう伝えて背を向けた。

龍園くんには千秋さんは渡さない。

俺は固く決意するのだった。

 

 

補足

 

松下千秋

好感度 99→99

評価 今回はかなり出番が少なかったのう。

発情条件進捗

条件1 達成

条件2 達成

条件3 今回の発動回数0

 

綾小路清隆

好感度 52→53

評価 少しづつじゃが確実に好感度を上げているようじゃな。

発情条件進捗

条件1 達成

条件2 達成

条件3 今回の発動回数0

 

堀北鈴音

好感度 20→25

評価 前回下がった分を取り返したようじゃな。

発情条件進捗

条件1 未達成

条件2 未達成

条件3 未達成

 

櫛田桔梗

好感度 38→35

評価 お主、今回のことで好感度が下がっているぞ。

発情条件進捗

条件1 達成

条件2 未達成

条件3 未達成

 

佐倉愛里

好感度 60→60

評価 出番が少なすぎるぞい。

発情条件進捗

条件1 達成

条件2 達成

条件3 未達成

 

高円寺六助

好感度 0→0

評価 リタイアしてるからのう。

発情条件進捗

条件1 未達成

条件2 未達成

条件3 未達成

 

須藤健

好感度 55→55

評価 まあドンマイじゃ。

発情条件進捗

条件1 達成

条件2 達成

条件3 未達成

 

池寛治

好感度 35→35

評価 特に大きく変化はないな。

発情条件進捗

条件1 達成

条件2 未達成

条件3 未達成

 

山内春樹

好感度 15→15

評価 まじで出番がないぞ。

発情条件進捗

条件1 達成

条件2 未達成

条件3 未達成

 

平田洋介

好感度 95→98

評価 そろそろカンストじゃぞ。

発情条件進捗

条件1 達成

条件2 達成

条件3 未達成

 

軽井沢恵

好感度 8→8

評価 ドンマイじゃ。

発情条件進捗

条件1 未達成

条件2 未達成

条件3 未達成

 

佐藤麻耶

好感度 63→63

評価 キャラが多くて出番が減っとるのう。

発情条件進捗

条件1 達成

条件2 達成

条件3 未達成

 

篠原さつき

好感度 60→60

評価 もうこやつはいいんじゃないか?

発情条件進捗

条件1 達成

条件2 達成

条件3 未達成

 

森寧々

好感度 15→15

評価 今回も名前だけか。

発情条件進捗

条件1 未達成

条件2 未達成

条件3 未達成

 

園田千代

好感度 55→55

評価 所詮はモブ。

発情条件進捗

条件1 達成

条件2 達成

条件3 今回の発動回数0

 

石倉賀代子

好感度 20→20

評価 世の中は無情じゃな。

発情条件進捗

条件1 達成

条件2 未達成

条件3 未達成

 

茶柱佐枝

好感度 15→15

評価 今回はほぼ出番なしじゃな。

発情条件進捗

条件1 未達成

条件2 未達成

条件3 未達成

 

一之瀬帆波

好感度 90→90

評価 残念ながら出番なしじゃ。

発情条件進捗

条件1 達成

条件2 達成

条件3 今回の発動回数0

 

星之宮知恵

好感度 55→60

評価 すっかり仲を深めているようで関心じゃ。

発情条件進捗

条件1 未達成

条件2 達成

条件3 未達成

特別条件 今回の達成回数1

 

 

 

 

 

スキル『発情』発動条件

条件1 対象と連絡先を交換している

条件2 対象に触れられた回数と触れた回数の合計が5回以上

条件3 対象の好感度が50を超えている

条件4 対象と室内で2人きりになる

条件5 対象の手を握る

 

条件1から条件4を満たしたうえで条件5を行うことでスキル『発情』が発動する

スキル『発情』で発情した相手は30分間の間発情し続ける。

 

→

 

スキル『発情』発動条件(熟練度2)

条件1 対象と連絡先を交換している

条件2 対象に1度触れるかつ触れられている

条件3 対象の好感度が40を超えている

条件4 対象の両者が意識のある状態で10分以上2人きりになる

 

条件1から条件3を満たしたうえで条件4のシチュエーションが発生することでスキル『発情』が発動する

スキル『発情』で発情した相手は30分間の間発情し続け、自分の意思に反して相手に行為を迫るようになる。

 

→

 

スキル『発情』発動条件(熟練度3)

条件1 対象と連絡先を交換している

条件2 対象の好感度が40を超えている

条件3 対象の両者が意識のある状態で5分以上2人きりになる

 

条件1から条件2を満たしたうえで条件3のシチュエーションが発生することでスキル『発情』が発動する

スキル『発情』で発情した相手は10分間の間発情し続け、自分の意思に反して相手に行為を迫るようになる。以降対象が使用者に対して性的興奮を感じやすくなる。

 

→

 

スキル『発情』発動条件(熟練度4)

条件1 対象と連絡先を交換している

条件2 対象の好感度が40を超えている

条件3 対象の両者が意識のある状態で5分以上2人きりになる

 

特別条件

スキル保持者が対象にセックスをしたいという感情を2人きりの状態で抱いた場合、条件1、2、3を無視して発動させることができる。

 

条件1から条件2を満たしたうえで条件3のシチュエーションが発生する、または特別条件を満たすことでスキル『発情』が発動する

スキル『発情』で発情した相手は10分間の間発情し続け、自分の意思に反して相手に行為を迫るようになる。以降対象が使用者に対して性的興奮を感じやすくなる。

 

 

 

スキル『絶倫』

スキル保有者の性欲が極大的に上昇する。

 

スキル『絶倫』(熟練度2)

スキル保有者の性欲が極大的に上昇する。

一日に二回以上セックスしなければ自分に『発情』の効果が付与される。

 

スキル『絶倫』(熟練度3)

スキル保有者の性欲が極大的に上昇する。

一日に二回以上セックスしなければ自分に『発情』の効果が付与される。(二回はそれぞれ別人である必要がある)




佐倉とかともやりたいとは思っているので、もう少しお待ち下さいませ。
無人島試験はキャラを出すチャンスなので頑張りたいです。

フェラとイマラチオの違いを最近知りました。
来週から日曜投稿になるかもしれません。

単純に出番を増やして欲しいキャラクター候補

  • 綾小路清隆
  • 堀北鈴音
  • 櫛田桔梗
  • 松下千秋
  • 森寧々
  • 佐倉愛里
  • 長谷部波瑠加
  • 平田洋介
  • 龍園翔
  • 石崎大地
  • 山田アルベルト
  • 伊吹澪
  • 椎名ひより
  • 一之瀬帆波
  • 白波千尋
  • 神崎隆二
  • 葛城康平
  • 坂柳有栖
  • 橋本正義
  • 山内春樹山内春樹山内春樹
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