1
俺たちは茶柱先生からこの学校のシステムを改めて伝えられた。
この事実に多くの生徒が絶望しただろう。もちろん俺もその1人だ。
まさかポイントが1ポイントも振り込まれないとは。
「先日やった小テストの結果だ。揃いも揃って粒ぞろいで、先生は嬉しいぞ。中学で一体何を勉強してきたんだ?お前らは」
ほとんどの生徒は60点前後の点数しか取れていなかった。たしかにあれだけ簡単なテストでこの点数ではこう言われるのも仕方ない。
「良かったな、これが本番だったら7人は入学早々退学になっていたところだ」
「た、退学?どういうことですか?」
「なんだ、説明していなかったか?この学校では中間テスト、期末テストで1科目でも赤点を取ったら退学になることが決まっている。今回のテストで言えば、33点未満の生徒は全員対象と言うことになる」
それには俺と松下さんも困惑した表情を見せた。
赤点を取ったら退学なんて、そんな高校聞いたこともない。ましてや国の運営する高校でそんなことがあるのか?
「ふっざけんなよ佐枝ちゃん先生!退学とか冗談じゃねえよ!」
「ティーチャーが言うように、このクラスには愚か者が多いようだねぇ」
高円寺くんがいつものように足を机に乗せ偉そうに微笑んでいる。
「何だと高円寺!どうせお前だって赤点組だろ!」
「フッ。どこに目がついているのかねボーイ。よく見たまえ」
「あ、あれ?ねえぞ、高円寺の名前が……あれ?」
高円寺くんの名前は赤点組みの中にはなく、下から名前を遡っていくと点数は90点。
高円寺くんは脅威の高得点を叩き出していた。あのテストはほとんどの問題が簡単だった。しかし3問ほど明らかに難易度の違う問題が用意されていた。おそらくその問題を少なくとも1つは解かないとあの高得点にはならない。
俺は高校の範囲は前世ですべて履修済みでなおかつ、ついこの前まで受験生であった。そんな俺ですらあの3問すべてを解くことはできなかった。高円寺くんは高校一年生にも関わらず俺と同じくらいの学力があるのかもしれない。
「浮かれていた気分は払拭されたようだな。お前らの置かれた状況の過酷さを理解できたのなら、この長ったるいHRにも意味はあったかもな。中間テストまでは後3週間、まあじっくりと熟考し、退学を回避してくれ。お前らが赤点を取らずに乗り切れる方法はあると確信している」
茶柱先生は強めに扉を閉め、教室を後にしていった。
その後のクラスはかなり荒れていた。自分がDクラスというのが納得のいかない生徒が多いようだ。その中でも特に幸村くんという男子はかなりショックを受けていたようだ。
この荒れたクラスは平田くんと櫛田さんがなんとかまるく治めたが、これは今後のクラスが少し不安になってきたな。
「ねえ上條くん、さっきの先生の話どう思う?」
松下さんがちょんちょんと肩を叩いて聞いてくる。
「どうって言われても、ちょっと情報量が多すぎて頭の処理が追いつかないよ」
「赤点を取ったら退学ね。まあ私たちからすればあまり関係のない話ではあるけど」
たしかに俺と松下さんは今回のテストでも赤点を取るような点数は取っていない。松下さんは平均よりやや高い70点付近。高いとも言えないが決して低いわけではない。
「それにしても上條くん、結構頭いいんだね。あんなに点取るなんてびっくりしちゃった」
松下さんは俺の小テストの点数を見ながらつぶやく。
「高円寺くんと同じだけどね」
「いやすごいよ、あの最後の方の問題はかなり難しかったよ」
松下さんは関心したと告げる。
「なんでそんなことお前に指示されなきゃならねえんだ」
俺と松下さんが小テストのことを話していると須藤くんが平田くんに噛みついているのが耳に入ってきた。
どうやら授業中や学校での態度を改めようとクラスに呼びかけたことに、須藤くんが反発したようだ。
「お前がなにやろうと勝手だけどよ。俺を巻き込むな」
須藤くんはイライラを募らせながらそれだけ言い残し教室を出ていった。
「でも赤点したら退学なんだよね、むしろ須藤くんみたいな子がいなくなるなら歓迎なんじゃないかな」
松下さんが須藤くんの影を見ながらつぶやく。
正直友達の俺が言うべきことではないかもしれないけど、たしかに須藤くんがこのクラスの足を引っ張っているのは事実だろう。
この学校の性質上実力のない生徒はすぐに切り捨てられる。そういうシステムだ。
ある意味須藤くんのような生徒をふるいにかけるためにテストを行っているのかもしれない。
だが、そこには少し引っかかる点がある。
「でも、なんか納得がいかないんだよね」
「なにが?」
「この前の小テストで、松下さんは入学試験の筆記試験よりも簡単だったって言ってたよね?」
俺は先日の小テストを受けた日のことを思い返す。
「それは上條くんも受けたからわかるでしょ?筆記試験よりだいぶ難易度が低かったと思うけど」
実は俺は転生して早々にバスの中だったから入学試験を受けていない。
受けた設定ではあるのかもしれないが少なくとも記憶がない。
だから実際入学試験がどのような難易度なのかはわからないが、そこに少し違和感がある。
「須藤くんや池くん、山内くんは今回の小テストで赤点を取っていた。にも関わらずこの学校には入学できている。なにかおかしいと思いません?」
「た、たしかに…」
松下さんは少し考え込むような仕草をとる。
そしてやがて松下さんの中で1つの答えが出たようだ。
「ちょっとここで話すのはなんだし、放課後場所を変えて話さない?」
松下さんの提案に乗り、俺は放課後外で松下さんと待ち合わせることにした。
放課後松下さんから寮の前で待ってると連絡がきて、早速寮の前に向かった。
男子と女子は同じ寮で階層が違うだけなので、男女が寮の前で鉢合わせてもあまり違和感はない。
「カフェとかにしようかなとも思ったんだけど、さっきの先生の話聞いてからだとちょっとね」
たしかに話し合いをするというだけでカフェを使うというのはポイントの無駄遣いかもしれない。
「だから、その私の部屋とか…くる?」
えええええ!?
じょ、女子の部屋ですか?いいんですか!まじですか、まじなんですか!?
「なんかにやけてない?ちょっと気持ち悪いんだけど」
え、顔に出てた?やだ、恥ずかしい。
でもこれってもしかしてなにかあるやつ?
なにかあると期待してもいいのかな?
「ぜひお願いします」
俺は顔を引き締めて松下さんとエレベーターに乗り込んだ。
「その、なんか女子の部屋に男子が行ってもいいのかな?」
「まあ大丈夫じゃない?夜の8時からは男子禁制らしいけど」
そういえばそんなこと言ってたっけ。ということは裏を返せば夜の8時までなら合法?
俺は緊張と期待を胸に松下さんの部屋へと向かうのだった。
2
最近の私はなにか変だ。
今までの私とは違う。以前の私はもっと周りを俯瞰して見て他人とは一定の距離を保ち心を完全に開くことはできる限り避けてきた。特に男子に対しては。
面倒事にはなるべく首を突っ込まず、敷かれたレールの上をただ歩いていくだけ。
言われたことをやれば、それだけの見返りが返ってくる。
私はいろいろな習い事もこなし良い成績も残してきた。
なにもしなくとも、とても充実した人生をおくっていくだろう。
恋愛にしても大人になってから年上である程度経済力のある相手と結婚するだろう。
なんて敷かれたレールを走る私はそう思っていた。
しかしこの学校に入学してから、その考えが改まってきた。
入学する前は、この学校に入れば自分の望むキャリアを手に入れられると思い入学し
た。
だが実際入学すると、自分の望むキャリア。それももちろん大事、今もそう考えているがある男子が気になって仕方がない。
上條遥。私のクラスメートで席が隣、ただそれだけなのだが妙に意識してしまう。
最初に意識し始めたのはいつだろう、カフェに行くのを誘った時?それともプールの授業?
いつからなのかわからない、私は柄にもなく恋をしてしまったのだ。
毎日ことあるごとに上條くんのことを考えてしまう。
私は年上で大人の魅力のある男性が好みだと思っていた。少なくとも高校生ではなく大学生くらいの余裕さが欲しいと考えていた。
上條くんは洞察力なんかは普通の高校生よりもあると思う。学力にしたってそうだ。
しかしお世辞にもコミュニケーション能力は高くない。むしろ低いともいえる。
そういう意味で私が上條くんを好きになる理由がまったくないのだ。
だからこそ、それを確かめるために櫛田さんからの遊びの誘いを受けて上條くんを誘った。
私が上條くんのことをどう思っているのかを確かめるために。
その日、直接上條くんとなにかをしたわけではないけれど、私は上條くんを目で追っていた。
もうこれはただの興味ではない、きっと恋をしてしまったのだと。
それに今日、私は大胆にも話し合いというていで上條くんを部屋に連れ込もうとしている。
本当に私はどうしてしまったんだか。
「上條くん、入って」
今、私は学校の帰りに上條くんを自分の家に上げた。
これをクラスの誰かに見られでもしたらすぐにでも噂が広まってしまうかもしれない。
そうなると今後の学校生活に響きかねない。さすがに入学して1か月は早すぎる。
平田くんと軽井沢さんのカップルはあるが、あそこは2人ともかなりクラスカーストも高いしそこと比べるのはナンセンスだ。
「上條くん、なにか飲み物飲む?」
「えっと、コーヒーとかってありますか?」
私はカップを取り出し、インスタントコーヒーを用意する。
机の前に上條くんを座らせ、私は教室での話の続きを始めた。
「今回の小テストの赤点組みがどうしてこの学校に合格できたのか。それはたしかに疑問に思うところだよね」
須藤くんは身体能力は高いけど、試験にそんなことを試す要素はなかった。
「だとしたら入学試験っていうのは本当に生徒の実力を正確に測っているのかな?」
上條くんが疑問を口にする。それはもっともな話でDクラスにも幸村くんや高円寺くん、上條くんのように学力の高い生徒もいる。
平田くんなんてコミュニケーション能力も高く、学力も決して低くない。
本当に入学試験だけでクラス分けが行われているのだとしたら納得がいかない。
それに私も、入学試験では人並みくらいの点数を取ったはずだ。
本当にCクラスの全員が私よりいい点数を取っているのか?
考えれば考えるほど頭の中に疑問が湧いてくる。
「今ある情報だけじゃ、やっぱりなんとも言えないね」
「そうですね、俺も憶測だけでしかものを言えないし…やっぱり情報を集めないと」
情報か。この1か月私もこの学校にどんな施設があるのかとかは気になって一通り実際に行ってみた。
その中で上級生の話を聞いたりしてたわけだけど。
これからはもっと周りのことをよく見ていく必要があるみたい。
「はい、コーヒー」
私はカップに入れたコーヒーを机に置いて上條くんに差し出した。
「あっ」
私がコーヒーを差し出した手に上條くんの手が重なる。
ちょっと触れただけなのに私は動揺してしまう。こうしたふとした瞬間、私は上條くんのことを異性として意識してしまうんだ。
ついさっきまで学校のシステムや今後の方針を話していたのに、今の私は上條くんのことばかり考えていてさっきまでのことは頭にない。
恋は盲目ってよくいうけど、こういうことなのかな。
「ねえ、上條くん…」
「えっと、なに?」
私はいったいなにを言い出そうとしてるんだろう。これ以上はいけない、私がこれを口にしてしまえば後戻りはできなくなる。
私は口からもれそうになった言葉を噛み締め引っ込める。まだそれは早い、上條くんといるとどうにも調子が狂う。
「だから、その…これからもよろしくね」
「え…あ、うん」
私は上條くんに手を差し出す。
なんとかごまかせたかな、危なく変なことを言うところだった。
「えっと…」
少し戸惑いながらも上條くんが私の差し出した手に手を伸ばす。
そして私が上條くんと握手をした時、私の身体に突然異変が起きた。
段々と身体が熱くなり顔が紅潮していった。
なにかがおかしい、上條くんの体温を直で感じたからなのかわからないけど身体が熱い。
私はすぐに上條くんから手を離した。
私の今の体温、きっと上條くんにも伝わってしまったのだろう。
上條くんが心配そうにこちらを見ている。
「だ、大丈夫ですか!顔が赤いですよ?」
慌てた様子で上條くんが私の部屋の水道の蛇口をひねり、コップに水を入れてきてくれた。
「あ、ありがとう…」
私はコップを受け取りそれを飲み干す。
それでも身体の熱は下がらない。むしろ上條くんに近づかれて高まるばかり、それにさっきから股の奥が疼いている。
やばい、身体が変だ。上條くんには今日のところは帰ってもらおう。
「か、上條くん。ちょっと…今日はもう」
私がそう言いかけると上條くんは私に近寄ってくる。
え、どうして…
「松下さん、なにか様子が変だよ。俺にできることならなんでも言って」
上條くんは私の肩に手を添えて、もう片方の手で私の手を握った。
上條くんに手を握られるたびに私の身体は疼きだす。
だめ、だめだってわかっているのに私の身体が言うことをきかない。
「上條くん、私っ…」
私は上條くんの首に手を回しハグをした。
「ま、松下さん?いったいなにを……」
明らかに動揺した表情を浮かべている。
しかし、私は自分を止めることができない。さっきよりも力強く上條くんを抱きしめる。
すると上條くんも黙って私の腰に手を回した。
「松下さん、俺こんなことされたら…」
上條くんは私の顔に優しく触れて自分の顔を近づける。
何をしようとしているのかは、なんとなくだけど理解できた。
私はそれを受け入れるように目を閉じる。
「んっ…」
私と上條くんの唇がそっと触れ合う。
それは大人なものではなく、軽く触れただけのキス。
触れた時間はほんの数秒だった。それでも私たちの理性の糸が切れるには十分すぎる行為だった。
「上條くん、ベッドに行こ」
私は上條くんを自分のベッドに連れていき、そこでまた唇を重ねる。
今度は大人の舌を絡めたキス。
「んっ…んちゅ…んぁっ…」
舌を不器用ながら絡め合う2人。お互いの唾液を交換し、お互いがお互いを求め合っている。
これが大人の行為、少し自分が大人になったような実感が湧いてくる。
もっと、もっと欲しいと私の中の欲望が湧き上がってくる。
「んっ…んんっ…んちゅ…んちゅ…」
呼吸をするためにお互い唇を離すと唾液が糸のようにお互いを繋いでいる。
「松下さん、触れてもいいですか?」
わざわざ聞かなくてもわかる。私は羽織っていたブレザーを脱いでベットに腰掛ける上條くんに身体を向ける。
「あっ…きゃっ」
上條くんの手が優しく私の身体をなぞるように触れ、思わず身体が跳ねてしまう。
そして上條くんの手が肩から私の胸部に触れる。
形を確かめるようにゆっくりとゆっくりとなでられる。
少しくすぐったいけれど、それよりも私はこの状況に興奮してしまっている。
「揉んでみても…いいよ」
私がボソッとつぶやくと上條くんはゆっくりと胸を揉み始めた。
初めて自分以外に胸を触らせる。自分で触れる時はなんとも思わないのに他人に触れられた瞬間こんなにも興奮してしまうなんて。
「…んっ…あっ…んぁっ!…」
こんなはしたない姿誰にも見せられない。
「あっ…んんっ…んはっ…んっ…」
上條くんは勢いで私をベッドに押し倒し胸を揉み続ける。
「か…かみじょっ…んっ…かみじょうくんっ!」
「どうしたの?」
「その…脱がして?」
静かに告げると、上條くんは手を離して私のシャツのボタンを外し始めた。
「わっ…」
シャツを上條くんに脱がせてもらい、私のブラジャーが露わになる。
「下もいい?」
上條くんの問いに私が頷くとスカートのホックをぎこちなく外しゆっくりと降ろした。
「わわっ…」
私の下着姿を見て動揺する上條くんに私は静かに近づいて上條くんのブレザーを脱がす。
「私だけ脱ぐのは恥ずかしいよ、だから上條くんも…」
シャツのボタンを外すと筋肉質な身体が現れる。
プールの授業の時は見学していたからあまりよく見えなかったけど、実際に見てみると思ったよりもがっちりしている。
そしてズボンのチャックに手を伸ばすと少し一部が盛り上がっているのが目に入る。
「上條くんの大きくなってる…」
「だって松下さんとこんなことしちゃったから…」
「じゃあすっきりさせなきゃね」
私がチャックを降ろすと上條くんの大きなものが姿を現した。
「お、おっきい…」
男の人のってこんなに大きいんだ。
その大きさに目線を奪われていると、上條くんが気まずそうにしながら切り出した。
「松下さん、俺もう限界で…挿れたい!」
上條くんは私を無理やり押し倒し、私のパンツを下に降ろした。
「ま、待って…まだ心の準備が…」
「松下さん、ごめんっ」
上條くんは私の秘部に触れ、指を中に入れてくる。
「あっ…だめっ…んゃっ…」
「松下さん、ここびしょびしょになってるよ」
「んっ…はぁっ!んゃっ…んはぁっ…だめぇ…」
上條くんは私の耳で囁きながら私の秘部を掻き乱す。
「だっ…だめなのっ!上條くんっ!でちゃうっ…でちゃうっ!」
上條くんの手によって秘部が刺激され愛液が私のベットに勢いよく飛び散った。
「あっ…あぁっ……」
私はベッドに仰向けになり身体を沈ませた。
「あふっ…はぁはぁ…か、上條くん…」
私は息を切らしながら上條くんの名前を呼ぶ。
「そろそろ、いいよ…」
上條くんは私の言葉を聞いてコンドームを着け大きく膨張したものを私の中に挿れようと近づける。
この大きなものが私のなかに…
「んぁぁぁぁぁっ!」
「松下さん…入りました…」
「いっ……ん…痛いっ…」
ゆっくりと息を吐きながら痛みに耐える。
上條くんは腰を動かさずに私の痛みが引くのを待ってくれている。
「ゆっくり動いて…」
「は、はい!」
ぎこちなさそうに上條くんは腰を動かす。
「あぁっ…あぁぁっ…」
どんどんと膣奥に上條くんのちんちんが近づいていく。
そして次第に私の秘部から血が流れ出した。
「松下さん、もう動いて大丈夫?」
奥まで入ってからしばらくして上條くんが再び私に尋ねる。静かに私が頷くと上條くんは再び腰を動かし始めた。
「はぁっ……んんっ……あぁっ!」
「松下さんっ!松下さんっ!」
「ひゃぁっ……んはぁっ!あっ…あっ……んぁっ!」
「き、気持ちいいです松下さんっ!」
「かっ…んひゃっ!かみじょうくぅんっ!わたしっ……!」
私と上條くんの幸せな声が交ざり合う。
あまりの気持ちよさに私の膣もきゅんきゅんと上條くんを締めつける音がする。
「かみじょうくんっ!もっとっ……もっとうごいてっ…」
私の声に合わせて上條くんのピストンが加速していく。
「あっ…あぁっ……くるっ……かみじょうくんっ!んはぁっ…!」
「松下さんっ!」
「んはぁぁぁぁっ…!」
私の膣内から愛液が溢れ出し、私の顔はどんどん蕩けていく。
「松下さんっ!俺っ、も…もうっ!」
「だしてっ!かみじょうくんっ!わたしもっ…あぁっ…ぁぁっ……!」
「うっ…出るっ!」
「んぁぁぁぁぁっ!」
ドクドクと私の膣内でコンドーム越しではあるが上條くんの精液が流れたのを感じた。
ゆっくりと上條くんはちんちんを抜き、コンドームを外した。
「はあっ…はあっ……」
私はゆっくりとベッドに身体を沈め、目を閉じた。
3
「…きろ…」
え?なんだ、誰かが俺を呼んでいる?
「起きろっ!上條遥っ!」
「う、うわっ!」
気づくとそこは真っ暗な空間、以前一度きた場所だ。
もう一度ここにくることになるとは。
「上條遥、とうとうスキル『発情』を使えたようじゃな」
聞き覚えのある声が俺に語りかける。
『発情』、それは俺が転生する前に授けられたスキル。
しかし発動条件がわからないまま、1か月の時を経た。
だがついさっき俺は松下さんに対しておそらくスキル『発情』を使用した。
あの時は自分で意図したわけではなかったが、松下さんを発情させてしまったのだ。
それにしても、発情というのがあんなにすごいものだとは思わなかった。
あの松下さんがあんなに積極的になるなんて思いもしなかった。
いつか松下さんと…みたいなことを想像はしていたが、こんなに早くすることになるなんて。
「なかなかいいものを見せてもらったぞ。お主に感謝じゃ」
「おい、なんで俺はまたここにいるんだよ!」
俺の叫びが何もない空間にむなしく響く。
「いや、なに初めてのセックスはどうだった?と感想を聞いてやろうと思ってな」
「それはまあ気持ちよか…ってなに言わすんだよ!」
この幼女、俺をこんなとこに呼び出してなにをするつもりだ?
「ほうほう、気持ちよかったならなによりじゃ。わしもお主のセックスをおかずにさせてもらったわい」
なにしれっと恐ろしいこと言ってんだよ。俺の行為をおかずにするな。
「見られてると思ってやるのなんか嫌だわ」
「じゃあ、わしらが見てるという事実はお前の記憶からは消してやるぞ」
結局見られることは変わらないのか、そういえばこいつら俺を娯楽にしてるんだもんな。
「しかしまあ、お主は『発情』のスキルを持ってるのにも関わらずセックスに至るまでが遅すぎじゃ」
なんでこんなことで俺は怒られてるんだ。意味わかんねえよ!
「お主にはもっとセックスをしてもらわなきゃ困るんじゃよ。わしらの貴重なおかずなんじゃぞ!」
いや知るか、勝手にしろ。
「お主はセックスへの熱意が足りないんじゃ。いつかできたらいいなぁ…じゃ遅い!そんなんじゃと、どんどん他の男にクラスメートが取られてしまうぞ!」
「いやでも、さっき松下さんとはいい感じだっただろ?」
「もっと他の女にも手を出すんじゃよ!」
え、まじかよ。二股かよ、最低じゃねえか。
「お前それでも神なのか?二股推奨する神様なんて聞いたことないぞ」
「これは作品の世界なんじゃ、まあ問題なかろう」
こいつ見た目幼女のくせに言ってることがやばすぎる。
「まあ今回はお主の『発情』のレベルが1だったのも影響してるじゃろう。だが、今回松下に『発情』を使ったことでレベルアップしたぞ」
『発情』がレベルアップ?そういえばスキルには熟練度があるって言ってたな。
「熟練度が上がったことで『発情』のしやすさがグッと増したぞ!これでどんどんハッスルしてくれい!」
「でも、俺はその『発情』の条件を知らないんだ。今回は多分松下さんの手を握ったことで発動した気がするんだが…」
あの時、松下さんの手を握ってから途端に様子がおかしくなった。
最初は体調が悪くなったのかと思ったが、俺を求めてきたことから『発情』が関係していることを悟った。
「正解じゃ!松下の手を握ったことで『発情』スキルは使われた」
「でも、それなら櫛田さんとも手を握ったことがある。しかしその時はおそらく発動していなかった」
以前、綾小路くんと一緒にコンビニに向かう途中に櫛田さんと握手をしたことがあった。
しかしその時の櫛田さんに発情してた様子はなかった。
「まあまあ、いろいろ条件があるのじゃよ」
「その条件を教えてくれよ、それを教えてもらわないと色々不便なんだよ!」
「もうしばらくは、それで頑張ってくれい。お主の健闘を祈っておるぞ」
そう言って自称神の幼女の声が遠のいていった。
4
あ、あれ?
誰かにさすられてる?
俺の意識が段々ともどっていく。
「はっ…」
目を開け身体を起こすと、パジャマに着替えた松下さんの姿があった。
「やっと目を覚ました…」
少し恥ずかしそうに松下さんが俺の顔を覗き込む。
そうだ、さっき俺は松下さんと……
「俺は…寝てたのか?」
俺の周りを見渡すと、愛液のかかったベットシーツに掛け布団。そして折り畳まれたシャツとズボン、ハンガーに吊されてる俺のブレザー。
「俺は松下さんのベッドで寝てたのか?」
俺は全裸の状態で松下さんのベッドで眠っていたようだ。
慌てて起き上がって、松下さんに謝罪する。
「もういいよ、私たち…しちゃったんだし」
松下さんは俯きながらつぶやいた。
「なんでだろう、こんなはずじゃなかったのになぁ…」
それもそうだろう、俺が『発情』のスキルを使わなければこんなことにはならなかった。
松下さんには悪いことをしてしまったと少し罪悪感が残る。
でも、松下さんの手を握ると発動してしまうんだよな。
まあ手を握ることなんてそうそうない機会だし、そこは気にしなくてもいいか。
「あの…上條くん。できればその…服とか着てもらってもいいかな?」
「え、あっごめん!」
俺は慌てて下着を履いて、畳まれたズボンとシャツを着た。
「松下さん、ごめん。こんななかば強引に行為を迫っちゃって…」
「ううん、謝るのは私の方だよ。なんか今日の私、おかしくって……先生の話があまりにショックでどうかしちゃったのかな……」
それに…と松下さんは続けて言った。
「強引だったのはむしろ私、急にハグしたのは私だし…上條くんの気持ちを無視して……」
それはむしろ俺の方だ、俺が松下さんを発情させたことで無理やり思考を性に向けたんだ。
「上條くん、本当は櫛田さんとかの方が好きなんじゃないの?」
「え?」
ここで櫛田さんの名前が出てきたことに俺は驚いた。俺と櫛田さんなんて接点ほとんどないのに。
「一緒にカフェ行った時に櫛田さんのことチラチラ見てたでしょ?」
カフェってあの時の?
「いや、あれは綾小路くんと櫛田さんの作戦がどうなってるか確認してただけで…別に櫛田さんのことが好きってわけじゃないよ」
もちろん嫌いじゃないけど、そこまで特別な感情を抱いてるわけじゃない。
「じゃあ堀北さんは?」
「ただ綾小路くんの近くにいるから話してるだけだよ。そんな好きとかそういう気持ちはないですよ」
「そっか……」
松下さんは顔を上げてブレザーのかかったハンガーを手に持った。
「ありがとう、服まで畳んでもらっちゃって」
「いいよ、気にしないで」
松下さんはブレザーを手に持って俺の肩に被せた。
「もう7時30分だから、早く自室に戻った方がいいよ」
「俺そんなに寝てたの?」
俺は玄関で靴を履き部屋を後にしようとドアに手を置く。
「じゃあ、また明日。明日からはまた普通のクラスメートだからね。今日のことは絶対秘密、わかった?」
「うん、もちろんだよ。今日はいろいろごめんね、おやすみなさい」
俺は松下さんと約束を交わし、誰にも見つからないように自室へと戻るのだった。
補足
松下千秋
好感度 50→85
評価 好感度がかなり高いです。あなたに恋をしていて、かなり気を許しています。頼めばいつでもやってくれますよ。
発情条件進捗
条件1 達成
条件2 触れられた回数3回、触れた回数2回 合計5回
行為後 触れられた回数99回、触れた回数99回 合計99回
条件3 達成
条件4 達成
条件5 達成
綾小路清隆
好感度 35→35
評価 もっと積極的になってみては?彼と一緒に歩む道もあるかもしれない。
発情条件進捗
条件1 達成
条件2 触れられた回数0回、触れた回数0回 合計0回
条件3 未達成
条件4 未達成
条件5 未達成
堀北鈴音
好感度 5→5
評価 うーん、これは厳しいですね。まさにラスボス級。まだあなたには早いかもしれません。
発情条件進捗
条件1 未達成
条件2 触れられた回数0回、触れた回数0回 合計0回
条件3 未達成
条件4 未達成
条件5 未達成
櫛田桔梗
好感度 25→25
評価 櫛田の攻略もレベルアップしたスキルがあれば攻略も夢ではないぞ。
発情条件進捗
条件1 達成(実は交換している)
条件2 触れられた回数1回、触れた回数1回 合計2回
条件3 未達成
条件4 未達成
条件5 未達成(手を握ったが、条件を満たしていないため未達成。代わりに触れられた回数、触れた回数にそれぞれ1加算)
須藤健
好感度 25→25
評価 須藤の攻略はしないのか?まだ希望はあるぞ?
発情条件進捗
条件1 達成
条件2 触れられた回数0回、触れた回数0回 合計0回
条件3 未達成
条件4 未達成
条件5 未達成
平田洋介
好感度 25→25
評価 さすがに会話がないと好感度も上がりようがないぞ。
発情条件進捗
条件1 未達成
条件2 触れられた回数0回、触れた回数0回 合計0回
条件3 未達成
条件4 未達成
条件5 未達成
軽井沢恵
好感度 0→0
評価 前回と同様、どんまい。
発情条件進捗
条件1 未達成
条件2 触れられた回数0回、触れた回数0回 合計0回
条件3 未達成
条件4 未達成
条件5 未達成
森寧々
好感度 5→5
評価 今回は接触がありません。松下とのハッスルを楽しみすぎです。
発情条件進捗
条件1 未達成
条件2 触れられた回数0回、触れた回数0回 合計0回
条件3 未達成
条件4 未達成
条件5 未達成
茶柱佐枝
好感度 5→5
評価 今回は接触がほぼありませんでした。まあ仕方ないか。
発情条件進捗
条件1 未達成(現状攻略不可能)
条件2 触れられた回数0回、触れた回数0回 合計0回
条件3 未達成
条件4 未達成
条件5 未達成
一之瀬帆波
好感度 10→10
評価 最近、姿すら見ませんね。そろそろ忘れられてるんじゃないですかね?
発情条件進捗
条件1 未達成
条件2 触れられた回数0回、触れた回数0回 合計0回
条件3 未達成
条件4 未達成
条件5 未達成
スキル『発情』発動条件
条件1 対象と連絡先を交換している
条件2 対象に触れられた回数と触れた回数の合計が5回以上
条件3 対象の好感度が50を超えている
条件4 対象と室内で2人きりになる
条件5 対象の手を握る
条件1から条件4を満たしたうえで条件5を行うことでスキル『発情』が発動する
スキル『発情』で発情した相手は30分間の間発情し続ける。
→
スキル『発情』発動条件(熟練度2)
条件1 対象と連絡先を交換している
条件2 対象に1度触れるかつ触れられている
条件3 対象の好感度が40を超えている
条件4 対象の両者が意識のある状態で10分以上2人きりになる
条件1から条件3を満たしたうえで条件4のシチュエーションが発生することでスキル『発情』が発動する
スキル『発情』で発情した相手は30分間の間発情し続け、自分の意思に反して相手に行為を迫るようになる。
えっちな描写難しいです、勉強します
というかイマイチ性知識なくて困ってます