それと同時に、今作には、ちょっとした謎も一緒に書かせて貰いました。
宜しかったら、それを含めて、お楽しみに!
そして、こちらで参加者を募集しています。
良かったら、ぜひ!
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そこに広がっていたのは、地獄だった。
かつて、多くの人が住んでいたと思われる町並みは、破壊され尽くされていた。ビルは既に崩壊され、ガラスは散っていた。
建物の周囲には、その地獄に巻き込まれた人々の死体が多く転がっていた。
死体からは血が流れており、先程まで命だった物は辺りに散っていた。
そんな、地獄のような惨状を作りだした存在が、そこにいた。
『ガアアァァァァァ!!』
咆哮だけでも、まるで地震を思わせる揺れを引き起こす。
頭は、まるで白い骸骨を思わせるように、巨体は、周囲のビルと比べても変わらない程の大きさをしていた。
それは、まるでがしゃどくろを沸騰させるような怪物であった。
「こんなっジャマトっ聞いていないぞっ!」
そんな怪物、ジャマトから隠れる者がいた。
ビルの崩壊によって出来た瓦礫の後ろに隠れていた。
周囲に転がる死体とは違った。
身体は、まるでSF映画に出てくるような全身を覆う漆黒のスーツを身に纏う。
素顔を出さないように、鼠を沸騰させる仮面を被っている。
「俺はっ借金を返せると聞いたんだ! なのにっ、こんな怪物と戦うなんてっ聞いていないぞっ!」
そう、叫んだ直前だった。
隠れているにも関わらず、恐怖で叫んだ言葉。
それが、ジャマトに気づかれる。
「ひぃ!」
すぐに、逃げだそうとしたが、既に遅かった。
彼に向けて、ジャマトのその巨大な手が、彼に向けて、振り下ろされる。
グシャリという、気味の悪い音と共に、ジャマトのその手の下には真っ赤な血が飛び散る。
そのまま、ゆっくりとジャマトが手を上げると、そこにあったのは押し潰されたスーツ。
スーツと仮面には、あまりダメージがない様子は見るだけでも分かる。
しかし、スーツの中にいた人間は既に絶命している事が分かる程に、無残なものとなっていた。
そして、ジャマトはその手に付いた血を払うかのように、手を振った。
それだけで、血は宙を舞い、地面に落ちる。
だが、そんなジャマトが地面に目を向けている間だった。
「死ねえぇぇぇ!!」
その叫びと共に、ビルの上にいた誰かがジャマトに向かって落ちる。
それは、先程潰された人と同じように全身が漆黒のスーツに身を纏っているが、ラッコをモチーフしたような仮面を付けている。
そして、その手には銀色の鎖に繋がれた鉄球を持っており、そのままジャマトに向かって振り下ろす。
『ゴオォ!』
ジャマトが叫ぶと同時に、腕を振り回す。
その一撃だけで、放った攻撃は防がれてしまう。
「くそぉ! 何なんだこいつぁ!?」
そのまま腕を振り回した影響もあり、その人物は、吹き飛ばされた。
だが。
「今だっ、狙え!」「優勝するのはっ俺だぁ!」
その男を合図に、街の中に隠れていたと思われる人々がジャマトに向かって行く。
それらは全員が黒いスーツを身に纏っており、動物をモチーフとした仮面を付けていた。
仮面の特徴は、各々が違い、手に持っている武器も違う。
彼らは、そのままジャマトに群がるように、攻撃を行う。
「死ねやあああ!」
「くらえぇぇぇぇ!」
様々な声を上げながら、攻撃を行っている。
その攻撃に対し、ジャマトは特にダメージを受けた様子はなかった。
骨に次々と攻撃は当たるが、まるで傷つかず、ただ攻撃を受け続けているだけだった。
「効いてないのか?」
「いや……効いているぞ」「そうだ! 効かないわけはないんだ!」
攻撃をしていた人々は、そう言いながらも攻撃をするのをやめなかった。
しかし。
『ゴアアァ!!』
突如として、ジャマトは雄たけびを上げたかと思うと、体を激しく回転させた。
それに巻き込まれて、多くの者が吹き飛ばされていく。
「うわあぁ!」「ぐぎゃあっ」
悲鳴をあげながら、地面を転がっていく人々。
「おいおい、どうしたんだぁ、仮面ライダーの諸君! 君達の力はそんなもんじゃないだろぉ!」
そんな戦う人々、仮面ライダーに向けて、狂気的な笑みを浮かべる人物がいた。
黒い吸血鬼を思わせるスーツを身に纏っているその人物は、仮面ライダー達の戦う光景を、モニター越しで見ながら、そう呟く。
「XDGもラストスパート! 果たしてぇ、ラスボスジャマトを倒すのは一体誰なのか!」
そして、仮面ライダー達の戦いをまるでショーを見ているように、ゴスロリを身に纏った女性が明るく言う。
目の前にある惨劇に対しても笑みを浮かべている。
「番組の進行のナビゲーターを行っているのは、私ツムリと!」
「司会を行う、ブラックジョージ・狩崎だぜぇ!」
そう、2人は、そんな仮面ライダー達を戦う光景を背景に言う。
「この番組は、人気の番組、デザイアグランプリをさらに過激にした者! 別の世界を舞台に、全く見た事のないジャマトを相手に、仮面ライダー達が戦うこの番組!」
「全てが未知のエクストリームなデザイアグランプリ! さぁ、皆もX! D!! G!!! を楽しもうぜぇぇ!!」
彼らがそう呟くと同時に、再びジャマトと戦う仮面ライダー達の光景が映されていた。
だが、そこには、彼らの大半は既に死体と変わっていた。
僅かに残っていたのは、先程のジャマトとの戦いで、攻撃を行った仮面ライダーコラン。
だが、コランもまた、既に満身創痍であった。
「こんな所でっ俺はぁ!」
コランは叫ぶ。そして、その体に力を込めた。
全身から、血が噴き出す。傷口が次々と開いていく。だが、それでもなお、コランは立ち続けた。
「俺には……守るものがあるんだああああっ!!!」
コランが叫び声を上げた。
しかし、無情にもコランはジャマトの攻撃によって、潰される。
「おっと、番組の説明中に、仮面ライダー達は全滅してしまったようだねぇ」
「えーんえーん、これじゃ、ジャマトによって、世界は滅んじゃいますねぇ」
そんな光景に、ブラックジョージ・狩崎もツムリも、笑い転げている。
すると、ジャマトは次の標的を目にしていた。
それは、逃げ遅れた子供だろうか。
仮面ライダー達の激戦に巻き込まれただろう。
「ひぃ」
子供は、悲鳴を出す。
しかし、ジャマトは、そんな子供に対しても、容赦なく、襲い掛かった。
子供に向かって、振り下ろされたジャマトのその手は、これまでの仮面ライダー達と同様の結末を迎える。
だが、ジャマトは違和感を感じた。
ゆっくりと手をあげると、そこには血はなかった。
押し潰したはずの子供は、そこにはいなかった。
そして、その疑問はすぐに分かった。
ジャマトから、少しだけ遠く離れた場所。
そこに赤いバイクに乗っている青年がいた。
彼が、その子供を抱いていた。
「これは、まさかぁ!」
すると、先程まで笑っていたブラックジョージ・狩崎はその青年に目を向ける。
青年は、そのまま子供を降ろすと共に。
「少し待っていてくれ、すぐに終わらせるから」
「おじさんは、誰?」
そう、子供は不安そうに、青年を見つめる。
「おじさんか? おじさんはな、仮面ライダーだ」
子供を不安させないように笑みを浮かべながらも、彼はそのままジャマトと、周囲の光景に目を向ける。
「……何も考えずに、戦うなって、言ったのに。ただ単に犠牲者が増えるだけなのに」
そうしながら、青年はゆっくりと歩き出す。
「おじさん」
「心配するな、君の絶望も、この世界の危機も全部」『SET』
青年は、それと共に、手に持っていたのは短刀が備わったバックル。
そのバックルを、そのまま腰にあるベルトにセットする。
すると、青年の後ろに現れたのは、SAMURAIという文字が浮かんでいるロゴであり、そのままゆっくりと構える。
「変身」『SAMURAI!』
青年が、そのまま短刀を抜刀する。
それと共に、青年の姿も変わる。
先程まで戦っていた仮面ライダーと同じく漆黒のスーツを身に纏う。
同時に、顔にはパーシモン色の蛇をモチーフした仮面が装着される。
合わせて、仮面ライダーの横にはオレンジ色の金属の着物を思わせるアーマーが現れ、装着される。
同時にその手には機械の刀が握り絞められている。
「ここに来て、現れたのは、前回のXDGのデザ神!その名も!」
「仮面ライダーネスクですね」
「全て、俺が飲み尽くす」『READYFIGHT!』