「正直に言って、なんでこんな事をしないといけないのか、意味が分からないけど、やらないと本当に無理そうだね」
部屋を調べ尽くしたニカイドウは、そうため息を吐きながら呟く。
出口のない完全な密室な状態において、俺達が脱出を行える方法が、この部屋にぽつりと置かれていたカード。
そこに書かれていた『セックスしないと出られない』という言葉。
それが果たして、合っているかどうか分からない。
それでも。
「お前は、それで良いのか?その」
俺は、そのままニカイドウに問いただす。
彼女の容姿から考えれば、恋人がいても可笑しくない。
その問いかけに対して、少しだけ呆けたような目をすると。
「いないない、そういう恋人とか、興味を持てるような環境じゃなかったから。何よりも、私には友達ぐらいしかいなかったから」
そう、ニカイドウは寂しげに言う。
「そんなあいつも、今はね」
「・・・そうか、だからこそ、参加したんだな」
それに対して、ニカイドウは頷く。
「だから、そういうのは気にしなくて、本当に良いから」
「そうか、だったら」
ニカイドウの方も既に覚悟を決めた様子だった。
なら、それに答えない訳にはいかない。
俺は、そのままニカイドウに寄り添う。
「ついでに、こういう体験は」
「・・・見かける事はあっても、やった事はない」
「・・・俺も、まぁないよ」
この歳になるまで、そういう経験はない。
正直に、伝えると共に、ゆっくりとそのまま近づく。
行為の始まり。
俺もニカイドウも思い浮かべたのはキスだった。
唇同士で触れ合う事で、お互いが愛を確かめるという行為。
だが、それはお互いに初めてである以上、上手くいくはずがない。
そして、失敗すればどうなるかなんて、分かり切っている。
「んっ!」
結果、先に動いたのはニカイドウの方だ。
勢いよく俺へと抱き着くと、そのまま口付けを行う。
当然のように、互いの歯がぶつかり合い、痛みが生まれる。
しかし、それを気にする事なく続ける。
今度は、歯を当てるのではなく、唇に。何度も啄むようにしながら、相手の感触を楽しむかのように、優しく触れる。
そこから伝わる熱を感じ取りながらも、段々と激しさを増していく。
まるで呼吸すら忘れてしまったかのような、激しいキスを繰り返す。
舌を絡める度に感じる唾液の味に、脳の奥底から痺れを覚える。「ぷはっ!はぁー、はぁー」
「ふぅー、ふぅー」
息苦しさを覚えて、一度離れると、互いに荒い息を吐き出す。
それだけでは無い。
全身から汗を流しながら、身体の芯から沸き上がる衝動を抑える事が出来ない。
俺の手は、そのままニカイドウの胸へと触れる。
「んっ」
手が触れた事で、色っぽい声がニカイドウの口から漏れる。
そのまま手を動かして、服越しではあるが、その柔らかさを堪能する。
「ああっ、ちょっと、待って」
慌てるニカイドウだったが、俺は手を離さない。
むしろ、もっと強く掴んで揉みしだいて行く。
「やめろとは言わないが、もう少しゆっくりして欲しいかな」
「ああ、悪い」
言われて、俺は一旦動きを止める。
そのまま、ニカイドウの言葉通りのペースで動く事にした。
最初はゆっくりと、慣れて来た所で徐々に激しく。
そんな風に動かしている内に、段々と気持ち良くなってくる。
気が付くと、俺達は夢中になって互いを求め合っていた。
俺が先程まで軽く揉んでいた手は、おっぱいの形を変える程の力強さで握っており、それを受けるニカイドウは顔を真っ赤にして喘いでいる。
その姿を見るだけで興奮してしまい、下半身に血流が集まって行く。
そうしている間にも、どんどん気分が高まっていき、遂に限界を迎える時が来た。
「くそっ、もう無理だ……」
「私もだ」
我慢の限界を迎えた俺は、ズボンを脱ぎ捨てて一物を露出させる。
一方、ニカイドウもジャージを下ろしてパンツ姿になった。
そして、互いに抱き合う様な体勢になりながら、相手の性器に触れる。既に準備万端の状態だったそれは、少し触っただけでもビクビク震えていた。
このままだと挿入する前に暴発しかねないので、一度離れる。
それからベッドの上で向かい合い、改めて互いのモノに触れた。
そして、どちらからともなく相手を求める様にキスをする。
舌を入れあい、口内を犯しあうような激しいディープキスをしながら、右手では俺の肉棒をニカイドウは触れる。
その瞬間、全身に電流が流れたかの様な感覚に襲われ、思わず腰を引いてしまう。しかし、そんな事はお構いなしに、ニカイドウは手コキを続ける。
「ぐぅ……!」
声にならない悲鳴を上げながら、必死に耐える。
だが、それも長くは続かなかった。
「あぁ……イくッ!!」
俺は耐えきれず射精してしまう。
大量の精液が勢いよく発射され、ニカイドウの顔や髪に飛び散り、白い肌を汚す。
ニカイドウの手には、俺の出した精液が大量に付着していた。
「うわっ!いっぱい出たね」
「ああ……悪いな……」
ニカイドウは手に付いた精液を舐め取り始める。その姿が何とも淫靡だった。
「だからね」
それと共に、ニカイドウはゆっくりとその秘部を剥き出しにさせる。「私も一緒に気持ち良くして?」
そう言うと、ニカイドウは自分の指で弄くり始めた。
「いいよ、分かった」
俺はそれに答えるように、自分のモノをあてがい挿入する。
「んんっ……ふあっ♡」
ニカイドウの中はとても暖かくて、ぬるぬるとしていて心地良かった。
そのままゆっくりと動き出す。
「あぅ……あんまり激しくしないでぇ」
「ごめん、でも止まらないんだ!」
俺は腰の動きを止められなかった。
しかしそれは仕方ない事だろう。こんなにも素晴らしい女性を前にしたら誰だってこうなるはずだ。
そんな風に言い訳しながら、俺は夢中で動いた。
ニカイドウもまた、俺の背中にしがみつきながら必死に応えてくれた。
「イクッ!イッちゃうからぁ!」
「俺も出る!!」
ニカイドウのその言葉に合わせて、俺もまた、肉棒を膣奥へと突っ込む。
音を立てながら、精液が放たれていく。
それと同時に、ニカイドウの身体が大きく痙攣した。ビクビクと震えながら、力なく崩れ落ちる。
そして俺の方へ倒れ込んで来た。
慌てて抱き留める。
するとニカイドウは意識を失ったのか、ぐったりとしていた。
「ニカイドウ」
眠る彼女に対して、俺はゆっくりと意識を落とす。
「なんで、こんな面倒な真似をする訳? 別にする必要なんて、ないと思うけどなぁ」
「本当だったら、そうかもしれないねぇ、けどさぁ、創世の力って、どうやって手に入ると思う?」
「うぅん、どうしたら良いんだろうねぇ、今じゃ、手に入れる事なんて、難しいよねぇ」
「その通り! ならば、そのやり方をやれば良いんだよ」
「うぅん、つまり?」
「本来ならば結ばれないのをくっつけば良いんだよねぇ」
「さすがぁ、それじゃそれじゃ」
「そういう事、それじゃ、次、行っちゃおうかぁ」