「無事に勝ち残る事が出来たようだな、ネクス」
そうしながら、俺を出迎えたのは、エボル。
エボルの態度は、変わらずに俺を見ており、その態度に俺はため息を吐く。
「勝ったよ、けど、最後のは一体」
「あいつらの方で色々と動いているみたいだぜ、どうやらあいつらは創世の力を手に入れる事を目的にしているみたいだぜ」
「創世の力?」
その言葉に対して、俺は一瞬だけ、首を傾げる。
「お前に分かりやすく言えば、黄金の果実の人間版だな」
「なっ」
俺は、思わず目を見開く。
「まぁ、奴らはそもそも黄金の果実を見つける事が出来ずに、逃げ出した。
その癖、森の力だけを使っている訳だ」
「だけど、それによって行われている戦いは、お前は気に入っているという訳か」
「まぁな、あいつらは気に入らないが、あいつらが造りだしたゲームは気に入っているからな」
「相変わらずだな」
そうしながらも、俺はため息を吐く。
こいつに対して、人間の心を問いかけるのは無駄な事だったかもしれない。
見た目こそ、人間ではあるが、こいつはあくまでもそれを真似ているだけだ。
「あの時、最後にニカイドウの奴と行為を行ったのは」
「その創世の力を手に入れる手段だろうな、急にパートナー制度を造りだしたのもな」
「・・・そうか」
それと共に、俺はこれからの戦いに対して、少し不安に思う。
「それで、続けるか?」
「・・・その為に来たんだ」
その言葉を合図に、俺は何時の間にか転送された。
そして、俺は、毎度行われるXDGの会場へと来ていた。
その説明も、四度目となると、さすがに理解していた。
「それでは、各々のパートナーを見つけてみようか!」
「パートナーか、今度は一体」
そう考えている時に、何やら、キョロキョロと周囲を見渡している少女がいた。
褐色の肌に、赤毛の少女だった。
「・・・まさかとは思うけど」
「はひぃ!?」
すると、俺の存在に気づいたのか、こちらを見た。
「えっと、その、あなたが私のパートナーで、ネクスさんで良いんですよね」
恐る恐ると、聞いてきた。
「まぁ、そうだな、それじゃ君がラクーで、スレッタちゃんだね」
そうしながら、年齢を見てみると、俺よりも一回り年下だった。
「うぅん」
「あっあの」
俺が思い悩んでいると、スレッタちゃんは、どうすれば良いのか分からず、困惑している。
だが、その最中だった。
「それじゃ、戦いの舞台へと行こうかぁ!各々、バックルは手にしたねぇ、それじゃ、ゲームスタート!」
「マジか!?」
それと同時に、俺達は、そのまま宙の上に放り投げられた。
「えっ、きゃぁぁぁぁ!?」
突然、空に飛ばされた事。
それによって、スレッタちゃんは、悲鳴を出した。
「バックルは、ちっ」
そこにあったのは、俺が望んでいたサムライレイズバックルではなかった。
だけど、この場で、高望みをしても仕方ない。
俺は、手にしたレイズバックルをそのまま、装填する。
「変身!」『MONSTER!READY FIGHT!』
そのまま、モンスターレイズバックルを装填し、俺は下半身でそのアーマーを身に纏った。
同時に、俺は空中に投げ出された事で、混乱しているスレッタちゃんを抱える。
「えっえぇ!?」
「しっかりと捕まっておけよ!」『MONSTER STRIKE』
俺はそのまま、モンスターの出力を上げ、そのまま着地する地面に向かって、蹴る。
蹴りを行う際に、巨大な星形の幻影が現れ、そのまま地面に当たる。
衝撃は、そのまま俺達に来ると共に、急降下のスピードを緩めると共に、無事に着地する。
「大丈夫か?」
「はいっなんとかっ」
すると、スレッタちゃんは、周囲を見ると、何か驚いている様子だった。
「どうしたんだ?」
「・・・ここ、私の世界です」
「なに?」
その言葉に、俺は周囲を見渡す。
周囲に広がっているのは、破棄された塵。崩れた建物。とても、人が住める環境とは思えない場所。
それがスレッタちゃんの住んでいた世界。
呆然と、それを眺めていた時だった。
こちらに近づく影に気づく。
「っ」『REVOLVE ON』
俺は、そのままスレッタちゃんを抱えたまま、こちらに襲い掛かる攻撃を庇う。
「ひゃぁ?!」
突然の事で、驚きを隠せないスレッタちゃん。
だが、リボルブオンを行いながら、その攻撃を避け、同時に着地しながら、その攻撃を行った相手を見つめる。
「これは、どういうつもりだ、お前達」
「えっ」
俺の声と共にスレッタちゃんは、俺達を攻撃した存在の正体を見て、驚きを隠せなかった。
「クローにベアードだったか?お前達がタッグのようだけど、俺達に何の用だ?」
見ると、そこにはカラスをモチーフにしたと思われるライダー、クローと、熊をモチーフにしたベアードがそこに立っていた。
クローは、その姿に見合った黒いアーマーを身に纏っており、ベアードの方はアメジストを鎧にしたようなアーマーを身に纏っている。
「そこにいる女には興味ないが、お前を最初に潰す為に来たんだよ、ネクス」
「えっ、ネクスさんを?」
「そいつは、これまでのXDGを3度も優勝した奴だからな。今回の大会でも大きな注目を集めている」
「だからこそ、まだお前が最も得意としているレイズバックルを手に入れる前に、ここで潰す」
そうしながら、向こうはやる気の様子だ。
「スレッタちゃん、下がってな」
「えっ、でも」
「こういう汚れ仕事は大人がするもんだからな」
そうしながら、俺は拳を構える。
「纏めて相手してやる、かかって来い」