「おぉ、よく優勝する事が出来たな、ネクス」
「・・・まぁな」
この大会に参加する事になって、既に5回目。
それに対して、既に俺は抵抗も何もなかった。
「だからこそ、お前も気をつけるべきだと理解しているはずだ」
「お前の方こそ、奴らには気づかれていないんだろうな」
「勿論、俺を誰だと思っているんだ」
「誰って、まるで人間のように言うんだな」
「そうだな」
そう、エボルは言うと共に、俺のこれまでの願いが書かれたデザイアカードを手に取る。
そのデザイアカードを手に取りながら、そのカードの形を変える。
「・・・」
「お前の願いだ。そして、意外にも、お前と共に戦ってくれたパートナーの思い。
彼女達の思いが、力にもなっている」
「ニカイドウ、スレッタちゃん」
このXDGにおいて、本当に確実な味方になってくれた2人。
その彼女の思いが、ここにあると聞くと、俺は。
「勝ち残らないといけないんだな」
「あぁ、そして」
同時に、デザイアカードが変化していた。
疑問に思っている間にも、その形は一つのバックルが生まれた。
「ほらよ」
「おっと」
そのバックルを、俺に渡した。
「これは」
「俺からの報酬だよ。せっかくここまで勝ち残ったのに、何もなしじゃ、サポーターとして駄目だろ」
不敵な笑みを浮かべた。
見ると、そこにあったのは白いブーストバックル。
だが、どこか違った。
「これは」
「俺達の目的に達する為の代物だ」
そう、エボルの言葉と共に、俺は次のXDGへと向かう。
「さて、次のゲームは不思議な不思議なジャマト王国での冒険でぇす!」
「ジャマト王国?」
会場に辿り着いた俺達に課せられた次のゲームの内容。
それは、どういう物なのか、よく分からなかった。
これまでの、現実の世界とは異なる場所。
「それでは、パートナーと共に、どうぞぉ!」
そう、ツムリの言葉を合図に、俺達は、そのままゲームの会場へと向かった。
その時、立ち去った後の俺達は、その会話を知る事は出来なかった。
「さて、全ては順調と言うべきか」
「おやおや、あなたが直接、ここに来てゲームを見るなんて、珍しいねぇ」
そう、俺達を見送ったブラックジョージ狩崎は不敵な笑みを浮かべながら、その人物を出迎えた。
「珍しいか、確かにな。だが、その理由も分かっているだろ」
「えぇ、勿論、ネクスの事でしょう」
それと共に、映し出されたのは、俺がこれまで参加したXDGでの記録。
「記念すべき、第一回のXDGから現れたデザ神。その戦闘能力はさる事ながら、ここまでの間に無敗の記録を持ち続けた人物でもある」
「そう、まるで、あの男のように」
その言葉と共に、ツムリが、次に映したのは、XDGとは異なる、どこかの戦い。
「だが、今や、その男のせいで、かつてのように行う事が出来なかった。だからこそ」
「えぇ、勿論、あの男を倒す為の最強のデザ神を育てる」
「その候補が」
「ネクス」
それと共に、俺の画像を見つめる。
「さて、今回のパートナーは一筋縄ではいかないぞ。だが、果たして、神を喰らう蛇となれるか、ネクス」
そう、モノアイ型の銀色の仮面の人物が呟いた。