ネクスは、その手にある刀、サムライソードを構える。
サムライソードの先端を真っ直ぐとジャマトに構え、走り出す。
ジャマトは、巨大な拳をそのままネクスに襲い掛かる。
その一撃に対して、サムライソードで受け流す。
それと共に、ジャマトの拳の上に乗ると共に、そのまま走る。そんなネクスに向けて、ジャトマトはもう片方の手を振り下ろす。
それに対しても、ネクスはそれを軽く飛び越えるように回避し、そのまま振り向く様にして着地すりと同時に、ジャマトの拳に向けて、サムライソードで斬る。
だが。
「ちっ」
キンッという音と共にサムライソードはまるでダメージを与える様子はなかった。
すぐにネクスは、斬撃の隙を作らないように動くが、すぐにジャマトはその巨体からは想像できないような速さで再びネクスを攻撃するために殴りつける。
だが、それでもネクスは落ち着いている。
振り下ろされた腕に向かって飛ぶようにジャンプすると同時に。
そのまま一回転しながら足を乗せると同時、そのまま腕を踏み台にして跳ぶ様に飛び越す。
しかし、そこでもジャマトの攻撃の手は緩まない。
ネクスが着地をするよりも早く、ジャマトはそのまま背中を向けると同時に両腕で挟み込む様にネクスを挟み込もうとしてきたのだ。
「――っ!」
ネクスはすぐさまサムライソードを持ちかえて、攻撃を回避する為に斬り裂いた。
ジャマトの攻撃を回避したのは良いのだが、それによって大きく飛ばされる事になってしまう。
しかし、その勢いを利用して、近くのビルの壁に目を向ける。
「なるほど、確かに硬くて刀では難しいな、だが」
同時に、ネクスは、そのジャマトの秘密を、見つける事が出来た。
ネクスが取り出したのは、バイクのハンドルレバーが特徴的なブーストレイズバックル。
「これには、弱いようだな」『SETBOOST!READY FIGHT』
瞬時にサムライレイズバックルとブーストレイズバックルを入れ換える。
それによって、ネクスの上半身は赤いバイクを思うアーマーへと変わり、ブーストフォームへと変わる。
それに合わせるように、ネクスは着地する壁。
その壁を走る赤いバイク、ブーストストライカーに乗り込む。
ブーストストライカーのハンドルを握ると、 そのままエンジンを吹かして疾走した。
加速させ、ジャマトへ接近する。
ジャマトはすぐにネクスに攻撃を仕掛けるも、ブーストストライカーのカウルから出る炎を見て、ジャマトは動きを止めようとする。
しかし、その行動もすでに遅く。炎のブーストストライカーは、素早く回転し、そしてその炎を纏いながら、ジャマトにぶつかる。
「ジャジャっ!」
「やはりな」
そのままブーストストライカーで、ジャマトの周囲を囲むように走る。
街が崩壊している影響もあり、周囲には車が多くあり、そこから漏れ出ているガソリンにブーストストライカーのカウルから出る炎で次々と燃やしていく。
それによって、爆発を起こしながら、ジャマトを巨大な炎の円で囲み、閉じ込める。
「お前の身体は頑丈だ。これまで多くのライダー達の攻撃を受けてきたのに、まるで傷がついていない」
それは、少し前に行われた戦闘で、まるで傷がついていない状態。
ネクスは、それを近くで見た事で、理解すると共に、決定打になる攻撃はないか探っていた。
「だけど、その頑丈な身体を支える為の内側には何かあるのか。
それをこうして、近くで見ないと分からなかったからな」
その言葉と同時だった。
先程のブーストストライカーの攻撃した箇所から燃える匂いがした。
完全密封している訳ではない為、僅かな隙間。
そこから入った火花が、ジャマトの身体の内側に入った。
ジャマトは、その火から逃れる為に、身体の一部を切除する。
すると、ジャマトの切除した一部、骨の隙間には植物の蔦が見える。
「お前は、その植物の蔦を自在に操り、その骨を操っていた。ならば、炎でそれを燃やし尽くせば、俺の勝ちだ」
「ジャッ!」
同時に、ネクスは再度、サムライレイズバックルを装填し、回転させる。
『DUAL ON!GET READY FOR BOOST & SAMURAI!READY FIGHT』
鳴り響く音声と共に、ネクスの下半身に、サムライのアーマーが装着する。
しかし、そのまま、ネクスの身体自身も回転すると共に、その姿は大きく変わる。
上半身にあるサムライのアーマーと、下半身のブーストのアーマー。
二つが合わさった事によって、まるで近代に蘇った侍を沸騰させる姿へとネクスは変わる。
「さぁ、喰らうとするか」
そのまま、サムライレイズバックルの小刀を抜刀。
さらにはブーストレイズバックルのハンドルを続けて2回捻ると共に。
『BOOSTTHYME!』
鳴り響く音声と共に、ブーストストライカーが形態変化する。
それは、ネクスのモチーフとした蛇、
真っ赤な蛇となったブーストストライカーは、そのままネクスの周囲を回る。
同時にネクスは、その手に持つサムライソードを構えると、ブーストストライカーはそのままサムライソードと合体する。
元々バイクであったブーストストライカーが、刀を思わせる形になった事で、それはネクスの胴体を遙かに超える大きな刀、サムライソード・ブーストモードへと変わる。
「絶剱・無窮一閃」『SAMURAIBOOSTGRAND VICTORY』
その呟きと同時だった。
ネクスは消えた。
そう表現するのが正しかった。
ジャマトの目には、そう見える程の速さ。
そして、次にジャマトが感じたのは、熱さ。
次に感じたのは、痛み。
「ジャ」
最後に、その一言。
その言葉を最後に、ジャマトの身体は燃やされた。
ネクスは、既にジャマトを通り過ぎて、ジャマトを斬っていた。
それと共にジャマトは、そのまま燃やされる。
「これは決着だぁ!!」
「今回のXDGのデザ神は、ネクスだぁ!」
それと共に、ブラックジョージ・狩崎とツムリは、笑みを浮かべながら、宣言する。
そんな、2人の声を聞こえながらも、ネクスは、そのまま避難させた子供の元へと向かう。
「・・・大丈夫か?」
「・・・うん」
ネクスは、そうしながらも、子供は涙を隠せなかった。
眼前に起きた惨劇。
それを見て、子供にはトラウマとなるだろう。
「大丈夫だ、もうすぐ、この事は忘れる」
「えっ?」
その言葉に、子供は疑問に思い、首を傾げる。
だが、そんな最中、ネクスは、変身を解除すると共に、ふとポケットを探る。
すると、ネクスがそれを取り出すと懐かしそうに見つめる。
それは、今は使っていない錠前。
ネクスが、このXDGに参加する以前の仕事関係で使っていた物であり、ポケットには沢山あった。
そんな錠前を一つ、子供の手に置く。
「だけど、諦めるな。怖くても進めば、その先に何かあるから」
同時に周囲の景色は変わる。
それは、この世界の終わりを示す。