「・・・」
戦いが終わった後、俺はエボルに連れられて、休んでいる。
「それで、戦った感じ、どうだった?」
エボルがそう言いながら、俺に問いかけた。
それは、先日の戦いにおいての、倒すべき相手との戦いの感触。
「・・・未だに勝てるイメージはしねぇよ」
そう、俺は確かな感想を呟く。
「ははぁ、だろうな、相手はこのゲームを仕切っている奴だ。そう簡単に勝てないのは、分かっていただろ、お前だって」
エボルは、そう言いながら、俺の方に何かを投げた。
それは、奴が仮面ライダーに変身する為に使っていた銃。
確か、レーザーレイズライザーの銃身。
「なんで、これを」
「お前には必要だと思ってな」
そう、不敵な笑みで、俺の方を見つめる。
「お前は良いのか」
「元々、俺には必要ない物だったからな。このゲームのサポーターになったらくれたから、使っていただけだ。それに」
エボルはそこで言葉を区切ると、そのまま話を続ける。
「それに、お前にはその力が必要だと思ったんだよ」
「この力をか?」
そう言って、自分の手にある銃を見る。
正直、これを使えば、確かにあいつにも対抗できるかもしれない。
けれど。
「勝てるかどうかだな」
「そんなのが分かる戦いをこれまでお前はしてきたのか」
エボルは、少し呆れた様子で言う。
「いいや、そんな事はないさ。ただ、今回に関しては分からないってだけだよ」
そうだ、分からないのだ。
相手がどれほどの力を持っているのか、どれだけ強いのか、それが全くと言って良いほど分からなかった。
だから、俺も不安なのだ。
この戦いに対して、本当に勝てるのだろうか? もし負けてしまったら、俺の命はどうなるんだろう。
それだけじゃない、今まで一緒に戦ってきた仲間たちも巻き込んでしまうのではないか?
「・・・まぁ、そんなのは変わりないか」
「あぁ、その通りだ、なんだって」
そのまま、エボルはまるで懐かしむように言う。
「どんな状況でも変わらないものなんて無い。だからこそ、今ある状況の中で戦うしかないんだからな」
「そうだな」
その言葉に俺は同意する。
例え、何があっても、俺達は前に進まなきゃいけない。
たとえ、どんな結末になろうとも。
「それに」
「んっ?」
俺がそう決断しようとした時に、エボルは笑みを浮かべる。
「植物からの侵略に対して、正面から立ち向かい乗り越え、勝ったお前と、その侵略から逃げ出した奴が負ける訳にはいかないだろ」
「お前に言われると、皮肉だな」
そうしながら、エボルから受け取ったレーザーレイズライザーをそのまま仕舞う。