「脱出ゲームって、これで、どうやって?」
そう、カレンは俺に尋ねてくる。
それに対して、俺はこれまでの経験と共に、予測を話していく。
「これまでのゲームを考えれば、理不尽すぎる状況の中でも、必ずクリアする方法はある。
それが、おそらくは、この場での脱出だ」
「確かに、それを言われれば、いけるかもしれないけど」
「この学校を取り囲んでいる壁とかをぶち壊す事は出来ないのか?それとも、空に飛ぶとか。さっきのあんたの装備を見れば、それが出来るんじゃないのか?」
先程の俺の戦いを見てなのか、ふとした疑問を言ってくる。
確かに、その方法でクリアする事も出来るかもしれない。
けど。
「あいつらが、そんな簡単な方法で脱出する手段を用意するとは思えないからな」
そう、見つめた先には、他のライダーの姿があった。
おそらくは、空を飛ぶ為のレイズバックルを手に入れたのだろう。
既に使用している。
「プロペラと、あれはコマンドフォームか」
そのまま、プロペラを使って、すぐに脱出しようとしていた。
だが、空を飛んで、無防備になっているライダーに向かって、ジャマト達が攻撃を仕掛ける。
その銃弾の嵐に対して、ライダーはすぐに墜落する。
「そんな」
「内側だけじゃ、なさそうだな」
見れば、コマンドフォームのスピードで、そんまま脱出しようとした。
だが、壁の向こう側に出た瞬間に見えたのは。
「また、ロボットか」
そのロボットによって、そのライダーもまた撃ち落とされた。
「あれって、KMFっ」
「これじゃ、外に出たって」
「あぁ、あの扉から出なかったらな」
そう、俺は脱出ゲームの意味が理解する。
「ルールに従わなかったから、殺された。だからこそ、ルールに従って、扉から脱出する事が出来れば襲われないだろう」
「だけど、そこまで行く方法なんて」
弱きになるのも無理はない。
俺だって、さっきまでのジャマトの大群と戦って、体力は完全に回復していない。
だけど。
「だからって、このまま理不尽に抗わないつもりはない!」
「カレン」
そこで、カレンは立ち上がった。
「私は、戦う。日本を取り戻す時にだって、こんな逆境はあった!けど、諦めなかった!だから、皆も一緒に戦おう!」
そう、カレンはそう、叫んだ。
「だったら、カレン、お前は彼らを守れ」
そう、俺は先程の戦いで手に入れたミッションボックスを開く。
そこには丁度良い事に、『ブーストレイズバックル』の車のハンドルのような感じになっている青いレイズバックルとブーストレイズバックルがあった。
そのまま、俺はそれをカレンに渡す。
「ネクスは」
「俺が、ジャマトを引き寄せておくから」
そう、俺はブーストレイズバックルⅡを取り出す。
「けど、さっきの戦いで」
「子供を守るのが、大人の役割だ、何よりも」
そう、俺はそこにいる彼らを見る。
見ていると、今は別の世界にいる彼らを思い出す。
「お前達の未来を守るんだったら、やってやるよ」
そのまま、俺は立ち上がる。